4.内容はかなりグロテスクなものだ。
出てくる人間達、それぞれの関係、それぞれの言葉。
どれもがグロテスク。
見たくないものを無理やり見せ付けられるかのようだった。
人間の生臭さ、それすら通り越して腐臭のようなものを始終感じた。
途中、何度か観賞をやめようかと思ったが、この作品以前の黒澤作品への敬意からなんとか観た。
黒澤映画を何本か観させてもらったが、この作品の出来には当惑するしかない。
どうしてこんな作品に仕上がったのか。
カラーなだけに、その衝撃も鮮明だ。
微笑ましさ、感動、高揚感なんてものはまったく無い。
あるのはただただ嫌悪のみ。
一種のトラウマです。