1.《ネタバレ》 ヒーローものとして観るならば結構面白い出来の映画でした。建物を飛び回りながらの格闘シーンは見応えあります。
ただ乱歩好きの人には確実にお勧め出来ない内容でした。完全に同人作品といっていい様な内容です。まあ第二次世界大戦を回避した、所謂パラレルワールドのお話と割り切ってもいいのですが、ある程度はオリジナルの設定を尊重して欲しかったです。どうしても許せなかった点だけ書いていきます。
1、怪人二十面相は世の中を騒がす、つまり愉快犯なのでオリジナル版ではあんな銃を撃ちまくったり、格闘したり、世界の発電所の破壊を目論んだりは絶対しない。美術品を盗む事と明智の鼻を明かす事しか興味が無いですし。因みに二十面相は血が苦手です。
2、明智が無能すぎ。全ての謎を平吉に解決してもらってる。D坂や心理試験の時の頭のキレはどこ行った!
3、オチは乱歩への侮辱であると思う。このK-20の原作者は怪人二十面相を読んだ事があるんでしょうか?