《改行表示》18.《ネタバレ》 完璧と言えば完璧な作品。隅々まで隙のないシナリオと絵作りのせいで不自然に感じる。 例を1つ挙げれば、お金の問題や株式の問題。確かにしっかり辻褄は合っており文句のつけようがないのだが、果たしてそこまで堅牢な状況作りは必要だったろうか。 煙が着色されるシーンについては、白黒映画と思わせておいて満を持して発現したシーンだろうに煙突をたどってみればさほど大きなトリガーになっておらず何だかもったいない。 最後においてはサイコパスがはしゃぎ過ぎ動き過ぎ。淡々とダークサイドの心情を吐露しそのまま終劇でよかったのに。 【ほとはら】さん [DVD(邦画)] 6点(2022-03-24 15:44:37) (良:1票) |
17.《ネタバレ》 時代劇っぽいタイトルとは違い、サスペンスもの。山崎努、この頃はへんちくりんな奴だ。犯人役になったのも頷ける。また三船のシャツ姿、あんまり似合わない気が・・・先入観のせいか。この頃の黒沢映画は、何でも三船だな~。 |
《改行表示》16.《ネタバレ》 浅くないエンターテインメント映画として見事に完成されている映画。 ケチを付けようと思っても付けようがない点で黒澤作品の懐の深さを体現している。 【浅田荷葉】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-03-18 09:01:56) (良:1票) |
15.黒沢の全盛期の作品なので、ダイナミックで面白いのだが、黒沢映画の悪い面の説教臭さが出ている。(良い面は、活劇のダイナミズム)犯人を追い詰める際、わざと罪を重くするのは如何なものか。また、ラストの犯人(山崎努)の独白はやりすぎと思う。香川京子良し。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 6点(2018-12-24 19:02:28) |
14.誘拐犯を追い詰めていくサスペンス感は素晴らしいけど、主犯を泳がせてからラストまでがしっくりこない。天国と地獄の格差社会が動機っていうのも分からなくはないけど、インターンがリスクを犯してまで駆り立てられる行動なのかな?黒沢作品を見る度に、問題提起のために心情リアリティをスル―しているような気がしてならない。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-05-06 19:53:05) (良:1票) |
《改行表示》13.《ネタバレ》 面白い映画を作りたければ前半部分を色濃くしたのかもしれない。しかし黒澤監督はそうはせず、当時の社会についてのメッセージ性のある監督の主張を織り交ぜた作品に仕上げた。 ラストは印象的だった。再起していく明日を見ている印象の権藤に対して、取り返しのつかないことをして死刑になるだろう犯人の対照性。そして印象的だったのは、権藤は犯人にまるで興味が無い様子のカット。これは権藤が工場作業員からのたたき上げで多くの経験を重ねてきた人間の深みを感じさせる。反対に平静を装いながら最後には大声で喚いてしまう犯人には、若さから来る浅はかさを感じてしまった。 黒澤監督のこういった犯罪に対しての見識が垣間見えた気がする。 ともかく、面白みは半減したので、前半の屋敷内でのやり取りをメインとした作品も見たかった気はしました。 【さわき】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-04-17 23:54:40) |
12.《ネタバレ》 身代金を渡すところまではすごく面白かったのだけど、その後の急激な失速が非常に残念。最後まで前半の勢いをキープして欲しかったです。 【川本知佳】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-06-07 21:35:17) |
11.《ネタバレ》 お抱え運転手の子どもが間違われて誘拐され、その身代金要求を受けた主人公の心理状態を生々しく描く。前半はその苦悩がよく表現され、展開に予断を許さない緊迫した、犯人との心理戦の様相を呈していたが、後半はただの捜査物に成り下がってしまった感が否めない。後半も警察の捜査手法が綿密に描かれ、それなりの面白さはあったが、前半の緊張感が異常だっただけにそのテンションを維持したまま突っ走って欲しかったというのが正直な感想だ。(←贅沢かもしれないが) 余談ではあるが、主人公の邸宅が豪華でびっくりした。あの時代に横浜の見晴らしの良い高台にあれだけの豪邸!現代の我々が見てもそう思うのだから、当時としては想像を絶する豪邸として人々の目には映ったであろう。好み25/50、演出10/15、脚本8/15、演技9/10、技術6/10、合計58/100→6/10点 |
《改行表示》10.《ネタバレ》 よく練られた脚本のサスペンスだと思いますが、若干 尺が長いような気がしました(もうちょっとコンパクトに出来るような・・・) ただ、画面全体から醸し出される役者の演技や映像の迫力は流石だなぁ~と思います。 世界のクロサワと称される理由が何となくですが理解出来ました。 意外と黒澤作品、まだ鑑賞していないのが多々あるので、これを機に鑑賞してみようかなと思いました。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-02-10 14:18:19) |
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《改行表示》9.《ネタバレ》 香川京子のムダ肉のない二の腕に釘付け。 アラン・ドロンも認めた三船敏郎のダンディズムに陶酔。 さて、前半の室内における心理劇は面白かったが、どうにかして三船敏郎に身代金を肩代わりさせようとするシナリオに、わざとらしさを感じた。 出発しようとして、なかなか出発しない三橋達也にも苛立ちを感じ、「うだうだ言ってないで早く出発しろや!コラ!!」と言いたくなった。 後半の犯人を追い詰めるくだりは、はっきり言ってそれほどの凄さは感じられない。 ただ、横浜の黄金町やドヤ街を舞台にした犯人と刑事との追走劇は、喧騒と不気味さの相まった街の雰囲気が存分に演出されており、緊迫感を盛り立てるような臨場感があった。 ラストシーンに関しては、山崎努の絶叫よりも、むしろ三船敏郎の落ち着きぶりの方が印象に残った。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-04-17 11:33:59) (良:1票) |
8.つまらなくはないのですが,動機が弱すぎるのと犯人が簡単に追い詰めれられ過ぎ.警察の連携プレーをPRするビデオかと思うほどでした. 【マー君】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-05-10 19:59:55) (笑:1票) |
【甘口おすぎ】さん [地上波(邦画)] 6点(2008-03-03 11:13:19) |
【よしふみ】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-11-26 23:53:30) |
5.これをリアルタイムで見ていたら、もっと評価は高かったと思うけど、今見るとさすがに普通。内容的にも高度経済成長期における資本主義社会に対する警鐘なのか、主役の偽善性と犯人の独善性を含めた人間の不可解な深層心理に対する洞察なのか、どちらにしてもあまり深い含蓄は受け取れなかった。ラストで犯人が「自分がどんなに不幸だったか」みたいな事を得々と述べるけど、医学生というエリートが何を言ってんの?という感じ。十分勝ち組だと思うけどなあ。何があったかは知らんけど、そんな人に訳の分からない自己弁護的な泣き言を言われても、こっちは感情移入は出来ませんよ。しかも捕まってからだから余計にたちが悪い。完全に逆恨みでしょう。まるで自分ひとりがこの世の不幸をすべて背負っているかのような勘違い野郎としか思えない。まあそこら辺が、「誰でも加害者にも被害者にもなり得る」という現代的犯罪の開幕を看破した上での意図的な人物設定なのかも知れないが。 誘拐ミステリーとしてはきちんと纏まっているものの、これも今見ると「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」レベルで、取り立てて特筆するような部分も無い。むしろ犯人の計算高さの割に、何をしでかすか分からない麻薬中毒患者を仲間にしたり、盗難車を普通に乗り捨てたり(完全犯罪を目指すなら、海に沈めるか、燃やすかすると思うけど)、子供を目隠しせずに連れ回したり、そのまま生きて帰したりと、妙に杜撰な部分が多いのが気になる。登場人物の妙に大げさな演技や、ラスト30分辺りのダラダラ感もマイナス。 【FSS】さん 6点(2004-05-26 10:12:19) (良:1票) |
4.面白かったです。もうちょっと役者の表情がわかるように写してほしかった。 【ぷー太。】さん 6点(2004-04-08 13:09:33) |
【コナンが一番】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2004-01-21 12:26:11) |
2.《ネタバレ》 エンターテインメントに徹した映画。見ていると、主人公がすごくかっこよく思えてきて、憎い犯人が早く捕まって欲しいと心から願ってしまう。少しずつ手がかりが見つかり最後には犯人は逮捕され死刑。溜飲も下がるというもの。 |
【スペシャルラブ】さん 6点(2002-06-12 07:43:04) |