5.《ネタバレ》 数多の過去の名作すべからく、"Overture"と"Intermission"が有る本作も雰囲気が良いですね。
特にOvertureは「これからどんな物語が始まるのだろう?」といつもワクワクします。
本作はWWⅡでのパリ市街戦~解放を舞台にした、実は重いテーマの作品。
それでも何故か牧歌的な雰囲気が終始感じられるのはルネ・クレマン監督故か。
観始めた当初は「あれ、モノクロか。年代的にカラー作品でも作成出来たはずなのに?」と思ったが、最後の最後でその理由が判明。
エンドクレジットでパリ市街を俯瞰で捉える映像がモノクロからカラーへ...
『私たちがこの美しい街を守ったのだ!』と言う自負が強く感じられる演出で、私は不覚にもウルっと来てしまいました。
パリ市街の美しさを効果的に世に知らしめると言う意味で、これ以上の演出は無いでしょう。
ルネ・クレマンさん、パリが大好きなんですね。
私も11年振りに再訪したくなりました。