《改行表示》12.ある意味ですべての労働者への応援歌という感じ。前半こそ猟奇的な犯行で恐怖心を煽りますが、中盤以降は真犯人を追いかける側に焦点が移動。で、地味とか徒労とか誤解とか翻弄とか非協力とか、あるいは報われなさぶりとか諦めとか、これって自分の日常の仕事と同じじゃないかと妙に共感してしまいました。途中で出てくる「ダーティハリー」の皮肉も効いています。世の中そんなにうまく行くわけねーだろと。 そして最後の最後までがんばった者に、ほんの少しだけ報われる(ように感じる)瞬間が来るんですよね。日常の仕事も、かくありたいものです。 まったく余談ながら、グリーン先生(アンソニー・エドワーズ)の比較的豊かな髪に驚き。「ER」のストレスから解放されて生えてきたのか、それともズラですかね。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-06-18 02:26:05) |
11.《ネタバレ》 予め未解決事件という知識を持ってから見たので、ゾディアックという殺人犯に翻弄される人たちの物語として最後まで楽しめました。デビッド・フィンチャーらしく見せ方が上手いので自分的には2時間半という時間はそんなに長く感じなかったです。 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2017-12-21 16:05:16) |
《改行表示》10.このサイトのフィンチャー作品では1、2番に低い点数だったので、全く期待しないでみたのだが、面白かった。 確かに未解決事件なので、最後の消化不良感は否めないが、それでもちゃんと納得できるエンディングに作られており、テンポもよく盛り上がりも何カ所もちりばめられているので飽きさせない、満足できる作品でした。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 8点(2015-01-16 16:59:48) |
9.《ネタバレ》 上映時間は長かったですが面白かったです。ゾディアックによるそれぞれの殺人シーンは妙にリアリティーがあり普段はホラーでもなんでも見る自分にとっても怖いなって思いました。主要な出演者もみんな好演でした。漫画家の人はどこかで観たことある役者ですがちゃんとした演技はこの映画が初めてかもしれませんが、うまく設定上のキャラクターとマッチしていました。個人的に刑事トースキーが好みです。外見は普通ですがしゃべり方とか振る舞いから紳士感が漂います。最後にきっちり犯人逮捕となればもっとスッキリしたと思うのですがそこは実話に基づいているためちょっともやもやしました。ここのレビューでの得点は思ったより低いですが自分としては面白かったです。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-18 12:35:07) |
8.《ネタバレ》 ○上映時間の長さは気にならないひきつける演出はさすが。○サスペンスでは同監督では「セブン」などあり比較されるんだろうが、相変わらずスタイリッシュな映像美で繰り広げられる残虐なシーンの数々。後半からの事件への執着がもたらす展開も見応えがある。○終盤に犯人を見つめるシーンは印象的。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-30 19:34:55) |
7.《ネタバレ》 猟奇的にのめり込んでいく様が酷い狂気ではないけど、ジワジワっと攻め入るようで恐い。ロバートダウニーの役柄は、リアリティーで言うとこれが現実的なのかも知れない。そういった意味ではかなり見応えはある作品でした。ジェイク・ギレンホールは作品の数事に上手くなる俳優ですなぁ。 【成田とうこ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-06-17 15:37:21) |
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6.息をつかせないくらいの150分でした。緊張感があり、原作者の執着がうかがえる。実話だけに鳥肌ものです。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-04-18 00:24:20) |
5.《ネタバレ》 ゾディアックというブラックボックスに関わる男たちの様々な人生。グレイスミス、エイブリー、トースキー、アームストロング・・・事件に関わったことにより各々の人生がどのように変わっていくのか、そういう観点で見るとこの映画は良く出来ている。殺人シーンの緊張感はカミソリの如く鑑賞者の肌を刺激する(DVDで観るとそうでもありません)。ただ、純粋に殺人ミステリー映画としてみるならお薦めしない。 【円軌道の幅】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-30 10:39:47) |
4.《ネタバレ》 なんだかんだ言っても3時間近くじっと見てしまいました。夜中の2時から5時まで。この時間に見ると面白く感じるんじゃないんでしょうか。ギレンホールの「ウッディ」のようなくりくりの目と表情に釘付けでした。暗号を解くとか犯人は誰だとかそれぞれの人生はどうだとか、そんなのは別にどうでもよくて、ギレンホール演ずるグレイスミスが満足する瞬間を見たくて、見続ける事が出来る映画です。だから、最後の方でお店に顔を見に行ったときのグレイスミスがこの映画の全てだと思った。 ・・・・・クレア・デュパルちょっとだったけど、やっぱりいい!。 【蝉丸】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-05 12:43:05) (良:1票) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 物語性のない実話をベースにしているので、派手なアクションも、刺激的なバイオレンスシーンもありませんが、監督は観客を退屈させないように、スピードだけは絶対に落とさないように気を使っていたことがうかがえます。1つの連続殺人事件がはじまってから迷宮入りするまでの長い年月のあいだに、さえないバツイチの漫画家は再婚し、アットホームな家庭を築く。かと思えばかつての敏腕新聞記者はアル中の酔いどれになっていたりする。他愛のないエピソードだけど、なぜか退屈しない、その理由は時の流れのはやさが、ごうごうと音をたてて流れていることを、意図的に作り手が観客に実感させているからです。日時の表示も効果的でした。「時間」というものは不思議なもので、私たちは「限りある時間」を、どうしても日常生活において意識することができません。一寸の光陰軽んずべからず、まだ時間はあるさ、と思っていても私たちはあっという間に棺桶に片足を突っ込む時期が差し迫っている。この映画の主題の連続殺人事件などはメタファーに過ぎません。人は何かを解決できる、何かを成し遂げられると思って生きている、誰もが何かに対し、「いつかは~」という思いを抱いて生きているが、時間は信じられないはやさで過ぎていく、そしてあっというまにフィナーレはやってくる。そのときになってはじめて「いつかは」は永遠にやってこないことに気がつく。その瞬間、人は何を思うのか?漫画家は焦燥感で我を忘れ、刑事は悟りを開いたように諦めていた。大抵の人間の行動パターンは、焦る、諦めるという2つのパターンに分かれる。私たちが普段は気にとめない「時間」を意識するのは、いつのときも終わりが近づいてきてからのようです。殺人事件だけではなく、すべての人の人生そのものが未解決のまま終わるのです。隠喩に満ちた作品でした。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-01 20:20:23) (良:3票) |
2.鑑賞前に実話モノという事さえ知っておけば楽しめると思います。有名なゾディアック事件を基にした映画なのですが、こういう殺人事件の話が好きな俺には実に興味深く結構楽しめました。丁寧に作り込んであると思います、原作も一応あるとは言え長い年月に渡る未解決事件をここまで纏め上げたのは流石デビッド・フィンチャーと言うべきなのでしょうか。展開が早いですが話しについていけないなんて事もなく落ち着いた雰囲気のなかどんどん話しに惹き込まれて行きました。こういう有名な猟奇殺人、連続殺人事件の話とか、あとミステリが好きな人なら多分楽しめるかと思います。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-20 20:42:35) |
1.好きでした。猟奇殺人の犯人にせまるミステリである以上に、その事件に取りつかれた人たちのドラマになっているのがいいですね。家族、そして自分までもかえりみることができなくなるほど事件に呑み込まれていく執念が丁寧に描かれていて惹きこまれてしまいました。役者の配し方がうまいのでしょうか。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-25 23:39:04) |