1.20年以上前、NHKのテレビ絵本番組にて毒蝮三太夫の語りで見て以来、久々の再会でした。児童文学の原作の第1・2作の舞台を現代的にアレンジした内容。CGで描かれた東京の街並み、季節ごとに移ろう風景、世間知らずだったルドルフの成長譚と、頭の切れるボス猫・イッパイアッテナとの信頼関係、後の伏線を丁寧に張った演出など見所満載。2冊分を90分にまとめたということで、サブエピソードの数々は大分端折られてしまいましたが、ルドとイッパイアッテナのそれぞれの飼い主への「もう一度会いたい、そのためには…」という想いがしっかりと物語の中心に据えられていたと思います。本当の「悪役」は出てこない、カテゴリーとしては子供向け映画ですが、私のようなかつての「ルド経験者」にもお薦めの作品です。