《改行表示》39.だいぶどうでもいい話かもしれないが、ひとつ面白いことがあった。 「慎重もしくは臆病なせいで決断ができず、主人公と揉める上官」というのは映画でよく登場する。そして、そういうのが出てきた場合、常に正しいのは主人公で、上官が間違っているのである。これは私の知る限りではあるが、100%必ずそうである。 しかし、本作では、上官の判断は事前の打ち合わせ通りにしなかった点で正しくはなかったが、結果的にはそこまで間違ってもなかった。映画の定番通りにならない掟破りがあって面白かったのだが、なぜそんなことになったかといえば、それが史実だからなのだ。あの上官は、実際ヒットラーの生死が確認できないとして、作戦を実行しなかった。ランチに行ったのも事実だそうだ。 この映画はだいぶ史実に則って作られている。 この映画で興味を持ったので、このワルキューレ作戦についてwikiでも見てみたが、当時の記録が驚くほど詳細に残っていて、そして、本作はそうした事実にだいぶ忠実に作られていた。また、当時の建物や戦車などもかなり正確に再現しているそうな。 話の筋としてはそこまで大したものではないのだけれど、史実の再現ドラマという感じで、楽しむことができた。 【椎名みかん】さん [インターネット(吹替)] 7点(2023-10-11 07:02:16) |
《改行表示》38.非常に地味に丁寧に史実のヒトラー暗殺映画を描いた映画です。 この手の「実話映画」で問題になるのは最初から結果がわかっていることです。 戦争中に何度も計画されたヒトラー暗殺計画が成功していないのは誰しも知っている事なので、この映画の結末も誰でも想像できます。 結果が分かったストーリーを2時間見せられるのってどうよ?という事です。 この手の実話物の最高傑作は「ユナイテッド93」だと思いますが、あれは映画的な脚色を極力減らしたからこその緊張感がありました。 この映画の場合、娯楽映画としてのスタイルをとりつつ実話を描く、そういう意味では非常に上手に映画として作られているとは思いますが、結果としてやや中途半端になってるな、と、そう感じました。 また映画のあとにwikiを確認してトム・クルーズ演じる伯爵大佐が、実際にどういう人でどういう評価を受けているかを勉強できた事は収穫かなと思っています。 映画用の脚色したスタイルかと思いきやリアルにあの姿だったんですね。なるほど~ 【あばれて万歳】さん [インターネット(吹替)] 7点(2023-10-09 13:36:05) |
《改行表示》37.恥ずかしながら、こういう史実を知らなかったので、「へぇ~」と感心しきり。ほぼ全国民が熱にうなされるように「ハイル・ヒトラー!」なのかと思っていました。考えてみれば、冷静に状況判断する軍人がいてもおかしくないですね。ただ、けっこうな将校たちがずいぶんおおっぴらに転覆計画を議論していましたが、SSはいったい何をしていたんでしょう? 翻って日本の場合、戦時中にこういう軍人がいたという話は聞いたことがありません。仮にいたとしても、敵は「ヒトラー」のようなシンボリックな政治・軍事リーダーではなく「空気」なので、手のつけようがないでしょうが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-12-05 23:15:31) |
36.よかったと思いますが、正直英語で見ると混乱します。いくらなんでももう少しドイツにゆかりのある配役はできませんでしたかね。「イングロリアス・バスターズ」くらいに。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-22 16:28:43) |
35.失敗したヒトラー暗殺計画の存在は知っていましたが、結構際どい展開になっていてサスペンス感も十分です。ドイツでは主演のトム・クルーズに強い反発があったそうですが、宗教や人種、言語に当事者意識のない者には違和感なしです。時間的にも身近な史実なので「たら、れば」はいろいろ考えてしまいますが。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-18 23:48:32) |
《改行表示》34.もう少し攻撃的な描写を期待しちゃってたけど、それなりに面白かった。 眼帯のトムクルーズもクールだ。奥さん役美人だったな。 |
33.映画は淡々と進むけど、大佐のハートは熱くて心を打たれた。トム・クルーズは良い俳優だと思うんだけど。 【センブリーヌ】さん [DVD(吹替)] 7点(2014-08-24 02:46:27) |
32.このようなクーデターがあった事を初めて知りました。命そのものを絶とうとする権力闘争の結末に同情心は涌いてきませんでしたが、皆が皆「ヒトラー万歳」ではなかったところに感じ入るものがありました。トム・クルーズの「ハイルヒトラー」と「ドイツ万歳」が強烈でした。 |
31.なんかこう、トム・クルーズが常に同じ表情をしているせいか、淡々と鑑賞。それなりにラストはハラハラしたけど、ヒトラー側の物語も7対3位でいいから入れた方がもっと手に汗握る展開になったんじゃないかなぁ・・と偉そうにも思った。 【ネフェルタリ】さん [DVD(吹替)] 6点(2011-05-21 21:54:13) |
30.こういうことがあったと知らなかったからおもしろかった。 |
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《改行表示》29.正直な気持ちとして楽しめましたよ。その理由としては、ドキュメンタリー的に鑑賞したこと、それから何より私自身がこの史実について殆ど無知であったこと。 緊迫感があってスピーディな演出は、例え作戦失敗(ヒットラー存命)という結果が判っていても、ハラハラドキドキ感をもって楽しめると思います。また、ドキュメンタリータッチゆえに必要以上の裏事情や人間ドラマを織り込まなくても済んでしまう。つまりは、観客としてのターゲットはこの歴史的事実を知らない人たちなのでは?と思えたわけです。 歴史ドラマの作り方は様々あると思います。徹底的に史実に忠実に作るも良し、制作者の主観と解釈を思う存分に詰め込んで作るも良し、史実を歪めて(もちろん「この物語はフィクションです。」の断り書き付き)描くも良し、等々。この作品は、極めて無難に、いわば初心者向きに作られたエンターテインメント作品と受け止めて7点献上です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-25 11:20:11) |
28.ドイツの史実には詳しくないが歴史的教育ドラマというより単純にハラハラして見れた。 結末は予想できてもそこに行くまでの過程が丁寧に作られていたので飽きずに見れた。 戦争映画は派手なドンパチの方が自分としては好き。 【Jane.Y】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-15 10:29:26) |
27.こんな人たちがいたのを知ったことは勉強になった。でも、何が言いたいのかは良く分からない映画だった。暗殺に失敗することは分かっている訳だから、その前提となる動機部分や実行しようとした人々の人物像がテーマとなって然るべきだと思うのだが、それが希薄だ。事実をなぞるだけだと意義が薄い。暗殺計画が英雄的に見えるのは、その行為の絶対的価値というより、ヒトラーが史上最悪の独裁者という歴史観が前提になっているから。もし、その後の戦局が変わっていれば、本作の価値や意味は違ったものになっている。この映画から茫洋とした虚しさを感じるのは、計画が失敗したからではなく、失敗すると分かっている計画を描いたから。さらには、結果論の積み重ねである歴史を何のひねりも無く受け入れて描いているから。そんなことを言ったら戦争映画はほとんどがそうなのだが、失敗が描かれることでそんな想いを強くした。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-06-18 09:33:18) (良:1票) |
26.クーデターでなく、ヒトラー暗殺に専念していたら・・・。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-06-08 13:55:18) |
《改行表示》25.ヒットラー暗殺作戦の話し。 まぁ、結果は皆さん知っていると思うので、ハラハラどきどきはありませんが(笑) はじめて知り勉強になったと共に、当時のナチスドイツにも高潔な人はいたんだなー、なんて感じました。 途中の作戦展開は手に汗握るものがあります。 【ぬーとん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-03 01:32:52) |
24.祖国のために勇気をもって行動した人たちを胸にとどめておきます。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-28 18:08:13) |
23.史実に沿う、という物語上の制約は確かにあります(クーデターは成功するのかしないのか、という「最後はどうなる?」的オモシロさを期待するのなら)。でもね。やっぱりこの映画のオモシロさって、映像そのものから伝わる凄み、ですよね。まさに力作、映像の凄みがドラマを生み、これによって映画が圧倒的な緊張感をはらみます。そもそも、私が本作のDVDを観ていたら、ロクすっぽ観てなかったカミさんがふと画面に目をやって(最近、DVD観賞に付き合ってくれないのです。ってこんなトコで愚痴ってどうする)、一言、「こういう制服姿って、カッコいいよね」と言ったのが、まさに、映画のストーリーとも、誰が善玉で誰が悪玉かという設定とも、全く無関係に発せられた、本作の本当の魅力を指摘した発言だと感じました(でもたまには一緒にちゃんと観ようぜ。だから愚痴るなっての)。トム・クルーズ演じる主人公、映画開始早々に爆死して「えーもう終わりなの」と心配させられるけど(んなアホな)、実は体に大きな障がいを受けつつも、九死に一生を得る。これまでの映画ではしばしば、肉体の欠損は、安直にも、悪人の象徴として描かれてきたフシがあるのだけど、この映画では、そういった“善悪”ではなく、“狂気”“凶暴性”を表しているかのような。時代の狂気に立ち向かう、それとは別の狂気、そう言って悪ければ、恐ろしいまでの信念。内なる凶暴性が、強固な「制服」の中に渦巻き、まるで嵐の前の静けさ、爆発寸前の緊張感、といったところ。体が不自由になった主人公は、確かにスーパーヒーローのように飛んで跳ねての大活躍、という訳にはいかないのだけれど、わずかに残された指があれば、電話を武器に戦うことはできる。残された指は、敵に対する武器であり、無くした指、手、眼球は、映画を観る我々に対する武器、とでも言えますか。静かで激しい、闘争の映画でした。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-01-23 04:31:39) |
22.ご利用は計画的に。無理のない暗殺計画を立てるように心がけましょう。 【mimi】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-12-19 08:48:42) |
21.これは暗殺計画というよりもクーデター計画であって、殺すことが目的ではなく殺した後に政府を掌握することが目的なのだ。つまり単純な「殺し」ではなく「殺し」も含めた複雑な「謀(はかりごと)」なのだ。映画は断然単純なものを描く方が面白い。それでもブライアン・シンガーはこの「謀」を面白く見せようと奮闘する。反ヒトラー派といってもその思想や思惑は人それぞれであって、当然そこには確執やら葛藤やらというドラマがあって、政治的なあれこれも絡んでくるはずなのだが、そこんところはあんまり描かない。極力、シンプルに。極力、事象だけを見せようとする。結果、面白かった。でも物足りなさもある。ドキドキはいっぱいあった。計画はうまくいくのだろうか。などと思ってドキドキするわけではない。計画がうまくいかなかったことで何が起こるのかでドキドキするのだ。じゃあ何が物足りないのか。おそらく「謀」を面白く見せることとドキドキさせることに関して完璧に過ぎるのだ。怒りとか恐怖とか執念とか、そういった人間的な感情が希薄、、いや違う、そんなもんいらんか、もっと、この映画に不似合いないかがわしいものでこの完璧さにひびを入れて欲しい。って思うのは変か? 【R&A】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-12-17 16:40:14) |
《改行表示》20.この映画の最大の欠点は、「ヒットラーは暗殺されない」ってことが歴史的事実として認識されていることだろう。暗殺計画の課程は良く知らないのでドキドキ感もあるが、結果は知っているのでいまいち盛り上がりに欠けてしまう。 ついで言うと、ドイツの話なのに英語でしゃべっているのと、トム・クルーズがドイツ人ぽっくない所もマイナス点だ。 --- 歴史に対して「たられば」は禁句だが、ヒットラー暗殺計画が成功していたら世界は、日本はどうなっていたのだろうか? 考えてしまう。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-09 00:27:09) |