97.とても良くできていると思う。少なくとも平凡なサスペンスとは一線を画す出来映え。全編を通して心地よく続く緊張感、なるほどと思わせる意外性など、どれをとっても穴と感じる程の穴がなく完成度は高い。加えてスタイリッシュな画面と、今さらながら久々の快作。これは傑作と言ってもいい作品だと思う。 |
《改行表示》96.難を言えば、犯人探しをメインとする話ではないのだけれど、図書館周りでちょこちょこしているだけで犯人に辿り着いてしまうのはやはり安易すぎるような。 しかし、穿った見方をすれば、それすらも犯人の策ということも・・・。 他愛無い犯人に見せ掛けることや、あの時ブラット・ピット演じる刑事を殺せるのに殺さなかったこと(これは副産物でしょうが)は、確実に最後の彼の行動を誘発させる一因になっているでしょうからね。 やっぱ傑作だわ。 【カラバ侯爵】さん [DVD(吹替)] 9点(2007-03-04 17:04:48) |
95.ずいぶん前にこの映画でフィンチャー監督に出逢いましたが、未だにこの作品がフィンチャーものでは一番好きです。ケヴィン・スペイシーの怪演ぶりも相変わらずでしたが、観るものにじわじわ迫ってくるような緊迫感の演出も、ラストの落としっぷりもかなり完成度高いです。時には雨を、時には夜の闇を、最後は砂の乾燥感を映像美に巧みに生かした手腕にも脱帽です。 【Thankyou】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-12-28 14:48:25) (良:1票) |
94.本日二回目を鑑賞しました。冒頭からブラピ&モーガンに一点集中して絞り込んで物語が展開していくので、ぐいぐい惹きつけられます。グウィネスとブラピの夫婦仲の描き方が適度にあっさりしており、そこでテンポを削がれることなく物語に没入できました。犯人像がもうひとつ描き切れていないような欠点も感じますが、全体としての完成度は非常に高い傑作映画です。 【K】さん [DVD(吹替)] 9点(2006-11-29 23:35:49) |
93.最初に映画館で観た時はそれ程に感じなかったが、後日でビデオで観直すと奥が深くおもしろく感じた。画面全体の独特な雰囲気や登場する俳優の重厚な演技、細部まで作り込んでいてカルトっぽいところなどこの映画の魅力は尽きない。ラストも衝撃!! 【ぽじっこ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-11-28 13:25:27) |
92.ビデオ吹替えバージョン(レンタル)で見たんですが、犯人の吹替えの声がよかった。やけに歯切れがよくて説得力さえありました。あの声だと、あの犯人が喜劇役者的に見えてしまい、なんとも面白かったです。ラストの場面で犬が死んでいるのをモーガンが見つけたとき、犯人が「私ではない」と真面目な顔をしていうところなど爆笑でした。最終的には、犯人を見るだけでなんだか笑えました。だから僕は無意識に、この映画を、大掛かりなコント、として見てしまったのかもしれません。映画の内容に相応しくないコメントをお許し下さい(書き終わる間際、このREVIEWがあの声のあの口調でしゃべられていると考えてしまい、再び爆笑しそうになりました、なんまいだーぶー、なんまいだーぶー、ちい~ん)。 <追加>犯人が自宅前で発砲したときからの音楽の金管の響きいいです。やるな、ハワード・ショア。 |
91.初見は中学生の時なのでイマイチ意味もラストもわからず「?」という印象だったのですが、映画慣れしてから見たら「何コレ、傑作じゃん!」。羊たちの沈黙が大好きなのですが、ラストの衝撃度はこちらのほうが上でした。モーガン・フリーマンは相変わらず風格があって刑事役はとことんハマってるし、ブラピはこの作品の髪型&体型が一番カッコよくて好きです。後味が悪くても面白くて衝撃的なミステリーって最高です。 【クリスタル】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2006-01-03 05:41:22) |
90.自分的には、かなりハマッタ作品。ラストは薄々わかっていたけど衝撃。 【ビリー・ジョー】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-12-22 17:29:39) |
《改行表示》89.フィンチャー三部作では文句なしに一番だと思います。救いのないラストではありますがいろんな糸がひとつにまとまってくるあたりはよくできているのではないでしょうか? ちなみにブラピ主演でいいと思った作品は今のところこれだけです。 【maemae】さん [地上波(字幕)] 9点(2005-11-08 14:36:15) |
《改行表示》88.デビット・フィンチャー独特の銀シャリ映像。 序盤~犯人自首までをアオリの視点で描き、 ラストの現場に行く過程をドン引きの俯瞰映像を多用し客観的にみせて臨場感をあおる。 相変わらず他の監督と一線を画したカメラワークで存在感がある。 ブラット・ピットの出世作であるが彼の殺伐とした演技が モーガン・フリーマンの演技と対照的でメリハリがある。 キリストの7つの大罪を見立てた猟奇的連続殺人事件を新人刑事と 定年間近のベテラン刑事がお互いに協力(時に反目)しあいながら事件の謎を解いていく。 冒頭からドス暗く陰鬱とした映像を『陰』の要素として印象付けておき 唯一、ブラピ&パルトロウ夫妻の明るい平均的な家庭を『陽』と描いておいて 最後に観るものを絶望のドン底に突き落とし激しく拒絶するという容赦の無さが 何とも秀逸でありサイコサスペンス物としては最高の展開だと思う。 |
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87.フィンチャ-の映像美が相性の良いサイコスリラーというジャンルでさらに美しく輝いた逸品。日常風景がすべて伏線となり驚愕のラストへと向かう。驚愕といってもけして意外なオチというわけではなく、予想できても予想を裏切ってくれと願わずにはいられないオチ。さんざんエグイものを見せておきながら最後の最後で見せなかったことも評価できる。ミルズが見なかったように我々も見ないことでミルズと共に泣く。 【R&A】さん 9点(2005-03-23 15:40:21) (良:1票) |
《改行表示》86.結局誰も救われない結末。究極の選択を迫られたミルズは犯人を撃っても撃たなくても地獄。 こんなのありかよ・・・と落ち込むのは必至。 登場人物を必要最低限に抑え、交わす台詞も無駄がない。すべてが結末に向かってつながっている。 よく練れた作品だと思います。 |
《改行表示》85.最後はどっちを選んでもミルズは後悔するしかないと思うと 切ない。(ビデオ) 【なみこ】さん 9点(2004-10-15 09:24:50) |
84.ほんと、こういう犯人から何らかのメッセージがあって、それを解いていくというよな謎解きサスペンスはおもしろい。しかも、この映画は緊張感とか緊迫感とかそういう部分も上手く伝わってくるから、見てて飽きがこなかった。サマセットとミルズもそれぞれ人物像がしっかり描かれてるように思う。ラストら辺は、かなりむごかった印象があります。サスペンスものの代表作でしょう。 |
83.見応え十分で完成度は高い、オススメできるサスペンスのひとつ。 【PAD】さん 9点(2004-07-10 18:05:18) |
82.何度も見ると衝撃は薄れてしまうけど、最初はさすがにスゴかったなぁ。そしてジョン・ドゥがケビン・スペイシーだったと知った時はまた驚いた、まぁユージュアルサスペクツもそうだったから珍しくもないわけだけど( ̄∀ ̄;) 退職間近の熟練刑事と新米のコンビって設定自体には全く新鮮さのカケラも見出せないのに、あの展開。何か起ると分かっているのにそれが何だか分からないという恐怖心からグイグイとラストまで引っ張られて バン☆ ひぃぃぃ~ ブラッド・ピットってばイイ仕事選ぶねぇ。 【HLB傭兵】さん 9点(2004-07-07 17:25:33) |
81.猟奇殺人、七つの大罪、ブラッド・ピット、犯人はケビン・スペイシー、これだけ十分な素材でつまらん映画が作れるわけない。暗い映像、雨、冷たい街で起こった猟奇殺人、わけありの刑事、犯人に徐々に近づいていく過程は飽きさせない絶妙なテンポがあって本当にドキドキする。ラストの後味の悪さの衝撃といい、サイコサスペンス映画の中でも傑作だと思います。 【耳】さん 9点(2004-07-03 00:40:57) |
80.人間の奥底に隠された狂気をみせられるような感じで、とても好きになれる内容ではない。なのにみるたびにおしよせる緊張感を感じてしまう。ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、そしてケビン・スペイシー・・・みな緊張感のあるいい演技をしているなあ。役柄に問題あるけど、ケビン・スペイシーのファンになってしまいそうだ。 |
79.ミルズが撃った相手のことを思い出して「ああ・・・・あいつ名前なんていったっけ?」その直後にピカッ!!と車の中が光で満たされたシーン、このときもう、全ての人間は罪だらけなのだ、というこの映画の(嫌な)主張と「ミルズは後で裁かれるのです」という監督の(嫌な)目配せを感じた。私は思った。「もう、十点付けちゃおう」(鑑賞から一日たってやっぱり九点にしてしまった・・・何故か。最後ミルズに自殺して欲しかった、余計後味にダメージ?でもそっちの方が予定調和的でいいと思うんだけど)ともかく、これに代表される象徴的なシーン多すぎ。目配せありすぎ。好みはあると思うが私は大好き。綺麗だからいいや。ところでスペイシーに今作で始めてお目にかかったのですが・・・・すごい!!自分日本人なのに、見た瞬間「ワオ!」って言いそうになったよ、オーラがすごい、人目でただもんじゃないなあ、と分からせる。その凄さは、普通の言葉では言い表せない、から「ワオ!」って言うしかないですね(違)後味は言われているほどは悪くないなあ、と思った。私がミルズだったら、彼が警察署に現れた時点で撃っちゃうと思いますが(だめじゃん) 【かなかなしぐれ】さん 9点(2004-04-19 08:38:00) |
78.後味の悪さでは断トツだが傑作だ。肩がパンパンになるような緊迫感と恐怖でグイグイ引っ張っていくが、ブラピの魅力を見せるファンサービスも忘れないのを見てると、ああ、これってスターの映画なんだ。娯楽映画なんだ!と実感した。悪が、それも全く同情の余地のない、歪みきった正義を内に秘めた悪が勝利を収めるという救いのないラストではあるが、「この世は戦う価値がある」という言葉に圧倒される。これほど病んだ絶望を叩きつけられても希望を捨てないアメリカって・・・・こちらの理解を超えるな。これから日本でも、こういう犯罪が増えるような気がするよ。また、こういう犯人をヒーロー扱いする人も増えるだろうな・・。そうなりつつあるしね。 【ひろみつ】さん 9点(2004-04-18 22:45:38) |