59.非常に完成度の高い作品。このタイトル自体がラストの伏線になっているということにも感服する。あのラストでなければこのタイトルは生きて来ない。タイトル自体が作品世界を内包し、予め全てが決定している、そういう意味では非常に排他性のある作品。観客は考える余地も口出しする権利も与えられず、事物の目撃者としての世界の外からの傍観しか許されない。非常に排他的。そして孤高の美学を無感情に見せ付けて終わる。観客は衝撃を受け、ひたすら茫然とする。脚本、キャスティング、カメラワーク、演出、その全てが計算され尽くされた傑作。自らは観客を拒絶しながらも、観客には自らを拒絶させないひどく残酷な作品。 【ひのと】さん 10点(2004-05-15 20:44:40) (良:2票) |
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57.『最高傑作』この一言で済ませてしまうのが本当に惜しいほど、衝撃的かつ傑作としか言い様のない作品。この映画が、ここまで質が高くなった理由は主に3つある。①映像 D・フィンチャー独特の映像美が、無残で猟奇的な殺人現場のムードと、映画自体の暗さを引き出しており、普通なら緊張しないような場面でも何故か緊張してしまう。 ②キャスト モーガン・フリーマンの演技もさすが。だけど自分は、どうしてもブラッド・ピットの演技に魅了されてしまう。特にラストの演技には、もう鳥肌がたった。彼がいなければ、映画にこれだけのボリュームを出せただろうか?答えを出すならばそれは勿論「NO」である。 ③衝撃の結末 見終わった後、あまりにも衝撃的な結末と、見る側の感情を逆撫でするような編集方法には、恐怖さえ覚えた。だけど、どうだろう?確かに後味は悪いかもしれないし、好き嫌いがハッキリと分かれると思う。でも、この様なアン・ハッピーエンドの映画こそ、傑作を生むのではないだろうか?「未来世紀ブラジル」「猿の惑星(‘68)」そしてこの「セブン」・・・・。どれも映画史に少しではあるが名を刻み、未だにその名を光輝かせている。それは何故なのかと言えば、ハリウッド映画が『どんなピンチに陥っても、最終的にはめでたしめでたしで終わる』という固定概念を、観客に知らず知らずの間に植え付けていたから。しかし、これらの映画はどうだろう?『最後は無事に解決させて終わる』という観客の予測を見事に打ち砕き、しかし観客の心にそのタイトルと内容をしっかりと刻み込んだから。そう、『ハリウッド映画=ハッピーエンド』という考えを、真正面から打ち砕いたのだ。鑑賞後の後味や、ハッピーエンドをどうしても大事にしたい人に、無理には勧めない。しかし、是非ともご覧になって欲しい一作である。 |
56.トラウマになってもうた映画。怖い怖すぎ、何が怖いのか理解できひんのが、また怖い。精神逆なでする映画やねんけど、不思議とまた観たくなるねん。なんでやろ。俺がおかしいの? 【なにわ君】さん 10点(2004-03-15 20:40:32) |
55.今更言うまでもないけれども、一級品のサスペンス。これほど衝撃的なラストもナカナカ無いでしょう。ラストシーンのブラピのあの演技にも参りました。文句なく満点。 【ゆうしゃ】さん 10点(2004-03-03 13:20:20) |
《改行表示》54.映画を年に3本くらいしか見なかった僕を「趣味・映画鑑賞」 にさせた偉大な映画。やられました。 あのラストのブラピの顔、一生忘れられないんだろうなぁ…。 【ふくちゃん】さん 10点(2004-02-15 00:16:18) |
53.7つの大罪に即した連続殺人という事で、その殺人の方法に興味が向くので飽きさせない。その一方で、現代社会の退廃ぶりがいかに深刻かが語られ、見世物的な殺人事件に相反して作品に適度な重みが加えられてゆく。都会に絶望して田舎暮らしを決意している老刑事と、殺人犯であるジョン・ドゥーの全ての人間が罪人であるという見解が紙一重で一致しているのも面白い。今でこそ常套手段であるフィンチャーのダークな映像も公開当時は強烈な印象を感じさせた。 【マーメイド】さん 10点(2004-01-17 05:36:35) (良:1票) |
52. 映画に対する全ての想いが一致した作品。この一言に尽きます。 【映画の味方】さん 10点(2004-01-09 14:48:00) |
51.映画館で観ましたが、最後まで中弛みする事無くスクリーンに釘付けでした。その後多くのサイコ・サスペンス物を観ましたが、やっぱりこの映画が一番面白かった。 【Fuzz】さん 10点(2004-01-03 18:50:16) |
50.恥ずかしながら、20年以上映画を観ていてこれほど「映像」そのものの雄弁さに気づかされた作品は初めて。引退を間近に控えた老練な刑事と、活気逸る新米刑事のコントラストを軸に、前半は雨、雨、雨の陰鬱な街をカメラは人の腰から下の位置で水平に移動する。対象的な後半は、晴れ渡る郊外に舞台を移し、空撮を多様した縦のラインでカメラはちっぽけな人間達を見下ろす目線。7つの大罪はストーリーを組み立てるためのモチーフにすぎず、映像のダイナミクスにあっと驚かされながら最後まで一気に引っ張って行く手腕には脱帽した。刑事部屋や図書館で見られる完璧なパンフォーカス、執拗なまでに遠近法を強調したラインの美しさや図書室のグリーンのライト、ミルズの追跡をどこまでも下から追い続けるカメラの目線、光と影、色と形、映像そのものが持つ凄まじいまでの存在感が、ストーリーの異常なまでのウソっぽさを全て忘れさせてくれる。何度でも観たくなる、神々しいまでの美しさがここにある。 【anemone】さん 10点(2003-12-03 02:36:27) (良:9票) |
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49.7つの大罪を模した殺人事件というだけで興味深々だというのに、謎解きとはある種別の、とんでもない結末が待っている……。物凄く練られた脚本に、物凄く凝ったカメラワーク。そしてカイル・クーパーを世に知らしめた擦れ文字のオープニング。何もかもが私にとって革命的な映画だった。これを超える作品を、いつかフィンチャーにつくってもらいたいと思うのは、贅沢か? 【ダブルエイチ】さん 10点(2003-11-27 15:44:53) |
《改行表示》48.とても派手な映画。 社会派の映画って言うのは、「サラリーマン」は「サラリーマン」の話に実感を持つなんて言うけどそれをことごとくその派手さの中で無視している。SF技術っていうのも、きちんとした映画のメッセージを支える道具になって来たんだなあと。 でもなんでバットエンドが好きか嫌いかって言うだけで意見が分かれる軟弱な事になってるんだ?エンディング自体が気に入らないとかならしょうがないけど。 【セクシー】さん 10点(2003-11-22 14:10:13) |
47.受け入れ難いが、それでも納得のエンディング。「許せる」バッドエンドだ。車で現場へ向かうシーンの「焦らし」は見事。車中の会話も圧巻。 【STYX21】さん 10点(2003-11-14 05:41:21) |
46.最後はビックリしました。悲しくて悲しくて泣きました。とても印象に残る良い作品だと思います。ビデオも買っちゃいました 【☆ピーチ☆】さん 10点(2003-11-12 01:24:32) |
45.観ている観客に不愉快さ、怒り、不条理さを抱かせる犯人、自ら死ぬことにより人間の持つ七つの大罪を完結し、贖罪する、殉教者として神に召される。とんでもないサイコ犯罪であるが完璧である。 ラスト30分位からのパトカーの中での二人の対決シーン、セリフのやり取り、一言一言に観ているこちらの感情まで揺さぶられる演技はすばらしく、改めてケビンスペイシーの演技には恐れ入った。 【亜流派 十五郎】さん 10点(2003-11-08 21:34:24) |
44.この映画でいつも、疑問に想うのは、ブラピは犯人を、殺すべきだったのか、殺していけないのか、この映画を思い出すたび、井までも悩みます。奥さん役のグイネスのウイウイしさ、この映画で、グイネスに出会ったのかも、最高に好みの彼女なので、もう少し出番があれば、とか、彼女の首だけの箱みたかったとか、それだけは悔いに残ります。yasuto07@yahoo.co.jpです、彼は殺すべきだったのか、やはりやめるべきだったのか、誰か、わかりやすい答えを教えてください。私が、彼なら、あの年代なら、犯人を、撃ち殺していたでしょう、でも、今の40才すぎれば、考えも、変わってきたかも、でも、許せないです。最後の審判は重たいです。トホホ。 【yasuto】さん 10点(2003-11-07 01:00:35) |
43.ラストにはかなりびっくりした。展開のスピード、ストーリーと文句なく面白かった。ラストは好みかな。そこで評価の変わる映画ではないと思う。 【かりぶ】さん 10点(2003-10-25 12:41:30) |
42.すごい映画です。映像のトーンが暗くて気分はブルーになっちゃうけど、でも名作です。ブラピもモーガン・フリーマンもケビン・スペイシーもはまり役。 【パキサン】さん 10点(2003-08-09 00:39:45) |
【ペンギン5号】さん 10点(2003-06-23 10:34:18) |
40.フィンチャー映画の傑作。キャスティングといい、映像の色味といい、ストーリーといい、音楽といい、どれをとっても最高でした。オープニングのN.I.Nのcloserという曲のリミックスCDを探しまくりました。 【SNATCH】さん 10点(2003-06-20 17:29:24) |