114.集中して観られました。仲代さんの落ち着いた刑事ぶり、三船さんのどっしりとした貫禄の中に見せる哀愁、山崎さんの飄々とした悪人ぶり。前半のハラハラ感と打って変わる後半のドキドキ感。長い尺も気になりませんでした。携帯電話って便利なものだなぁ、やっぱり。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-02-06 21:26:35) |
【cogito】さん [映画館(邦画)] 9点(2014-07-30 19:38:07) |
《改行表示》112.まさに映画のお手本。 お手本を参考にして作られた映画やドラマがたくさんある。 そのせいで、かなり損をしているような…。 後発映画を観てから、オリジナルを観ることのほうが多いから。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2012-12-19 20:08:30) |
《改行表示》111.演出のすごさはさすが! この当時としてはべらぼうな金持ちっぷりは鼻もちならないんだけど、そんなことはどうでもよくなる面白い映画。 【おばちゃん】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2011-08-14 20:28:25) |
《改行表示》110.娯楽性にも富んだ、とにかく面白い内容のサスペンスドラマ。 原作つき(短編小説を除く)というとハショリや描写不足が多く、 ストーリーに集中できないものがほとんどなのだが、この作品にはそういう欠点がなかった。 キャスティングも全く問題がなく、特に三船敏郎演じる専務のキャラ描写は秀逸。 彼を取り巻く状況、苦悩や葛藤がしっかりと表現されており、すぐに感情移入することができる。 緊張感とスピード感溢れる中盤の流れも素晴らしい出来映え。 後半はややパワーダウンしたが、それでも最後まで楽しく鑑賞することができた。 原作を読んだことがないので、どう手を加えたのかはわからないが、 これも監督さんの手腕というべきものなのだろうか。"さすが"のひと言しかない。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-08-13 09:19:38) |
109.10点付けてないのにこんなことを言うのも何ですが、基本的に文句の付けどころのない娯楽大作ですね。たしかに少しマイナスがあるとしたら、後半をもう少しコンパクトにできなかったかという点くらいです。 【ashigara】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-07-10 17:19:43) |
108.犯人を追う後半少し長いかなとは感じたが、カットすべきところってあまり無かったですもんね どおりで今まで目にする事って無かったわけだ こりゃあ地上波泣かせだわあ (今回CSでした。) それにしても天国と地獄という題名、、少し大袈裟すぎではないのかなと そこにこだわりつつずっと最後まで見てみたが、なるほどと。最後に納得〝ははぁ そういうことなのか~〟 って。決して題名負けしてませんね ほんとサスペンスの王道行ってます。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-06-22 21:55:27) |
107.序盤の密室劇がやはり見所。無駄が一切ないシークエンスだと思う。 【峠のわが家】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-01-03 15:05:11) |
106.前半10点、後半6点かなぁ。前半のほぼ一部屋で繰り広げられるドラマはものすごい見応え。よーく観てるとちゃんと構図や台詞、人物の動きまでうまく組み合わされています。また、説明なしにそれぞれのキャラクターを浮かび上がらせています。後半は緊迫感のある特急のシーン以降、急速にトーンダウンします。捜査の過程を少しずつ浮かび上がらせるその手法は見事ですが、張り込みのシーンがいかにも張り込み、で安っぽさが否めないのではないでしょうか。あまりにも張り込みや尾行のシーンが多いため、「う~ん」となってしまいます。死刑にするために罪を重ねさせる、というあの刑事にもちょっとついていけないです(その結果一人死んでいます)。 【Balrog】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-09-28 01:13:14) |
105.現金受け渡しのシーンのために、撮影のじゃまになる民家の2階をとっぱらってしまう監督のこだわりは相当なものだ。そのこだわりがスリリングな名場面を生んだ。後に「踊る大捜査線 THE MOVIE」で、煙突からあがる煙を見て青島くんが言うセリフを、どれくらいの人が理解したのだろう。 【きーとん】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2010-07-21 22:48:52) |
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104.まったく飽きさせない映画の腕力がすさまじい。特に前半。めまぐるしくストーリーが進んでいくのに一切めんどくさくならない。終始ドキドキハラハラ。これはこの時代にしか撮れない大傑作だと思う。 【コダマ】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-05-05 20:11:27) |
103.権藤の葛藤、伝説の身代金受け渡し、警察の地道な努力と巧妙な戦略、最後の面会シーン。どれをとっても非常に見ごたえがあって満足できた。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-03-13 11:03:17) |
102.巨匠といわれているが黒澤監督は失敗作も多く、面白いのは脚本が良いものばかり。本作も、やっぱり映画は脚本が命と思える映画。 【ダルコダヒルコ】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-09-20 23:56:37) |
《改行表示》101.前半部ではほぼ部屋の中だけの展開にもかかわらず、人間描写の巧みさ、キャストの力強い演技でぐいぐい引き込まれる。台詞が圧倒的に多いのに、全く複雑さや飽きを感じさせない演出は本当に見事。 現代のサスペンス映画に比べても全く劣らない、先が読めない緊迫した展開で、画面に釘付けになった。 山崎努の鬼気迫る演技、 三船はもちろん、警部役の仲代達矢の存在感も凄い。 映画の雰囲気、スケールともに、何だか日本映画というより海外の映画を観ているような気分にさせられた。国内外ともにこの映画が与えた影響ははかりしれないでしょう。 黒澤映画の中でも特に見応えがある部類だと思います。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-04-21 07:00:31) |
100.私ごときが黒澤監督をどうこう言うのは大変おこがましいことですが、とにかく凄いと思った。何が凄いかって、やっぱり何をやるにも先駆者であるという事。貸切列車で一発勝負撮影のリアリズム、緊張感。事件の説明をこれまたリアルな捜査会議という形で見せる手法。どれも現代サスペンスドラマでは当たり前となっている事もこの時代に黒澤監督がやっていたから凄い。それでいて根底にあるのは、最も単純で最もスタンダードな「勧善懲悪」の世界なのである。しかしやっぱり新しいのはここに出てくる「悪」が今までに無いタイプの悪で、常識では考えられない形で身代金誘拐をやろうとする。これは原作のアイデアなのだが、その原案には無い犯人の人物像や、人間味溢れる警察の捜査など、膨らませていて、原作よりも断然面白くなっている。若き日の山崎努演じる犯人のラストシーンは本当に鬼気迫るものがあり、勧善懲悪から一瞬だけ悪に感情移入させられる瞬間が用意されているという終わり方も凄い。 【ちゃか】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2009-03-31 18:23:15) |
99.見応えのある作品に出会えることほど嬉しいことはない。久しぶりに映画らしい映画を見ることができてとても満ち足りた気分だ。地球にうまれてよかったーーー!!! 【さそりタイガー】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2009-02-05 17:39:43) |
98. この映画はモノクロがかえっていい影響をもたらしていると思います。 【ファンオブ吹石】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-12-28 16:43:53) |
97.この143分てのは『生きる』と同じ長さなんだ。どちらも同じ二段構えで。何かを描くのにちょうどいい長さというものが、作家には固有にあるらしい。でもこれは私には『赤ひげ』とセットになっていて、ヒューマニズムの人としての総まとめが『赤ひげ』なら、サスペンス作家としての総まとめが本作だと思っている。そしてあちらに善の医者、こちらに悪の医者、と対になっている。黒澤は多くの作品で医者を描いていて、生命に密着した職業ということを越え、魂の治癒者といった役割りを持たされている。その医者がこの映画では、魂を沈下させていく。高台の権藤邸に憎しみの目を向けつつ、黄金町の魔窟にまで沈んでいく。こういう世の裏側の感じは、『野良犬』の楽屋裏なんかにも通じて黒澤が好んだ形而上学的な世界構造だ。この世界には一つ奥の暗い場所が隠されている、って。医者はそこを往還する職業なんだ。善い医者は下から上へ、悪い医者は上から下へと、魂を運んでいく。そういった世界観が黒澤にはあるのだと思う。この映画のサスペンスのうまさを今さらいちいち挙げてもしょうがない。好きな女優さんをひとりだけ挙げさせて。これを見るたびに印象に残るのは、山崎努と踊りながらヤクを受け渡しする女のそれらしさ。今村昌平作品なら主人公になれるような顔で、生き物の臭いはプンプンさせていながら生活臭のない女。ストイックな黒澤さんはきっとこういうタイプが嫌いなんだろうけど、それだけに見事に存在感を示していて、私はあのシーンになると異様にドキドキしてしまうのだ。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 10点(2008-12-24 12:23:52) |
《改行表示》96.白黒の2時間半もの長編サスペンスですが、今見てもなんら物足りなさを感じません。最初から最後まで、同じテンションですが、ある程度の高さをキープしていて、キャラクターの描写もわかりやすいため、退屈さは一度も感じません。 それほどストーリーや演出としてここが凄いとかを感じるわけではないんですが、全体的な完成度の高さは流石です。渋い名作ですね。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-06-18 18:25:03) |
《改行表示》95.黒澤映画の中でも完成度の高さは1,2を争うのでは?と思わせるほど質の高い作品。前半の室内だけで展開されるドラマがまったく飽きさせない。飽きさせない為の工夫がそこらじゅうに散りばめられている感じ。緻密で繊細に計算されたがゆえのこの完成度。逆にいつもはスクリーンから飛び出しそうな三船敏郎が思ったほど存在感がない(ちょび髭はやして違和感ありまくり)。俳優の生の魅力に頼らずに、完璧な脚本を元に完璧なこの映画を作ったともいえるかもしれない。この後、赤ひげ以降だんだん映画を発表する間隔も開いていき、黒澤最後の傑作といっても差し支えないでしょう。赤ひげはやたらと時間をかけた長時間映画だが、私は全然だめでした。1940年代から毎年のように作品を発表していた時代も次の「赤ひげ」で一旦終了。黒澤の苦悩の時代が始まることになります。これまで数々の傑作を作ってきた黒澤が、1963年にこの傑作をまた作れた事実が凄いのかもしれません。昔の巨匠は代表作が1作だけでない。小津、溝口、チャップリン、ヒッチコックみんなそうですよね。10点満点あげたい黒澤作品のうちの一本です。 【仏向】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2008-05-18 15:42:22) |