17.果たして本作のピーター・セラーズをして「熱演」と呼べるかどうか(むしろ部屋中を七転八倒してマスターベーションしてみせるシャーリー・マクレーンが大熱演だったと思う)。「純なる者は善である」という前提に立てば、チャンスは聖人なのかも知れませんが、セラーズが演じていたのは愚者でも善人でも聖者でもなく、「無」だったんだと私は思う(「ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方」の中で、セラーズ本人がそう言ってたから、この解釈は正しい筈)。純度の究極は無であり、それは善にも悪にも染まらない。また、無にはブラックホールの様に強大で無限の吸引力がある。本作での彼の演技は、その「無」のパワーを自然に表現した「演技を超えた演技」とでも評すべきものかもしれません。そういうことで、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2005-01-28 00:04:35) |
16.「起」と「承」はあるのですが、そこから先が転がっていかないのはどうかと。 【K】さん 5点(2004-12-21 11:55:15) |
15.不思議過ぎてついて行けなかったです。ごめんなさい。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 5点(2004-07-26 03:00:20) |
14.凄く味わい深い作品だと思います。非常にゆったりとした時間の感じさせ方、ピーター・セラーズの抑えた演技、そして皆さんご指摘の、シャーリー・マクレーンの可愛らしさ。ただ、あくまで個人的な事ですが、こういう「周りがみんな騙されちゃってる」というシチュエイションの作品(この場合は周りが勝手に勘違いしてるだけなんですが)を観てると「いつかバレちゃうんじゃないの、これ?」と、悪い意味でドキドキしてしまって、ちょっと楽しめないのです。多分もう一度観れば(話の展開は分かっているので)ちゃんと良さが分かると思うのですが・・・。しかし、「見るのが好きだ」というチャンスの言葉を、あんな風に解釈しちゃうのって、どうなんだろう。面白かったけど。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-07-06 17:06:42) |
13.『風刺コメディ』などと軽い表現では済まないような奥の深さがある。チャンシーが(おそらく生まれて初めて)街に出て外を歩くシーンに”ツァラツストラはかく語りき”が流れる。ニーチェか!哲学が苦手な私にはニーチェが唱えた数々の思想について詳しく語ることは不可能に近いが、多少は高校時代に『神は死んだ』『永劫回帰』など授業で説明を聞いた記憶はある。しかし残念ながら学んだ記憶だけで、言葉の意味は記憶に無い。従って、なぜこの「チャンス」がニーチェ的なのかは説明できない。でも、本作品を分析するキーワードなのは間違いない。多分間違いないと思う。間違いないんじゃないかな。これから『ニーチェ入門』を買いに行ってきます。では1ヵ月後にまたお逢いしましょう。《つづく》 【nizam】さん 8点(2004-06-26 12:56:25) |
12.ピーター・セラーズがホントに魅力的でいい役を演じてて素晴らしい。 だから、ものすごく単調なリズムで進むにもかかわらず全く飽きない。 【夏目】さん 9点(2004-06-13 21:07:31) |
11.最初観た時は、コメディと判明するのに時間を要しました。作品から溢れ出る質の高さのせいだと思います。ただ、可笑しいんだけど笑えない雰囲気が私には合わないようです。黒人のお手伝いさんが「白人なら誰でもいいのか」というセリフがあったけど、差別問題は黒人の過剰な被害妄想にも原因があると言っているようであまり気持ち良くなかった。そう思うのは私の偏見なのだろうか?それとも、ただの政治批判だったのか?シャーリー・マクレーンはおばさんになってもかわゆい。 【R&A】さん 6点(2004-03-15 12:23:37) |
10. DVD買っちゃいましたよ。シャーリー・マクレーン、つぶらな瞳が魅力的ですね。ピーター・セラーズはもちろんだけど、脇役陣が素晴らしい。 【ロイ・ニアリー】さん 10点(2003-12-12 13:12:49) |
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9.実に久しぶり(20年ぶり)に見ました。ナンセンスなコメディなのだが、ピーター・セラーズが演ずると、なんか深いものを感じさせる作品に仕上がっている。上手いもんですね。女の人はシャーリーマクレーンだったのか・・・。 【ぴよっち】さん 6点(2003-11-24 22:51:47) |
8.ピーター・セラーズの神髄はバカ映画にこそあると思うのですが、代表作を挙げるとなると、やはりこの作品ということになります。寓話的で難解っちゃ難解なんだけど、なんともいえない雰囲気があってね。 【じゅんのすけ】さん 9点(2003-07-07 02:07:38) |
7.静かなコメディとでも言うのだろうか、淡々としていながら何とも味わい深い作品。それに一役買っているのが、チャンスおじさん演じるピーター・セラーズ。童心をもち、憎めない人柄を見事演じきっている。サクセス・ストーリ?でもなさそうだが、政治家を皮肉った作りは風刺が効いていて面白い。そして、最後の湖上を歩くシーンはいろいろ解釈できそうな意味深な名シーン。残念ながらチャンスおじさんに関する謎の部分が多すぎて、いまいち感情移入出来ずこの点数だが、不思議な雰囲気をはなつ作品だ。 【ゆたKING】さん 6点(2003-05-04 23:26:12) |
6.ガーデナーの映画、という話を聞いて見てみました。ぜんぜん違う、と思ったけど、やはりそうなのかもしれない、と思い直しました。ほのぼの。心がすっきりします。彼はなんのためにどこから現れたのでしょうか。 【みんみん】さん 8点(2003-04-26 14:38:46) |
5.ピーター・セラーズがとても良い。不思議な人物をさりげなく演じていた。しかし、チャンシーの発言をみなが都合よく誤解していくことが不自然で、あと一歩入り込むことが出来なかった。 【ヌリ】さん 7点(2003-01-17 09:50:27) |
4.クルーゾー警部(P.パンサー)のイメージで見ようと思ったら、これまた大間違い。はっきり言って名演技です。この映画の後病気のため多くの映画に出れなかったことが残念です、もっと見たかった隠れた名優の一人なのは間違い有りません。彼の人間味あふれる演技がすばらしく素敵です。 【恥部@研】さん 9点(2003-01-10 18:42:13) |
3.ムシャクシャたり人間を信じられなくなったり殺伐な気分になったとき、暴力的な映画を観るのもカタルシスになるけど、コレとか「ストレイト・ストーリー」なんかを観るのも一法であろう。チョンシー・ガーディナー氏を見たら、ランド氏やイヴならずとも他人を疑う気持なんかなくなってしまう。ピーター・セラーズ代表的名演技のひとつ。メルヴィン・ダグラスやシャーリー・マクレーンもいいねぇ。 【アンドロ氏】さん 8点(2002-12-24 00:25:08) |
2.ハル・アシュビーの映画はどれも好きだ。この映画も職人肌のスタッフによって丁寧に仕上げられながらも、その中心部分にあるのは圧倒的な社会風刺の精神であるところに感心する。ただ、最初に観た頃は気づかなかったが、チャンスの英語を周りが深読みすることによって起こる奇妙な展開は、日本語に直したときもシャープであるのだろうか? 最近その点が、どうも怪しい感じがして、手放しで褒められなくなっている。 【秀蔵】さん 9点(2002-08-07 01:44:40) |
1.子供の時に劇場で見た。不思議な映画だった。今大人の目でもう1度みたい。今もパンフレットは大切に持ってます。 【さうざん】さん 9点(2002-05-27 03:43:31) |