95.結末からして重くてやるせないにも関わらず、観終わった後の爽快感ときたら。 一見こういう人生は送りたくないっていう中身だけど、こういう人生も悪くないのかもね。 【HAMEO】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-06-28 15:33:27) |
94.劇場で観て「とても疲れた」という印象。 CM出身の監督がつくった映画って、1シーンあたりの情報量が異常に多くて観客を置いてけぼりにするオナニー的なイメージがあるが、この映画もそれが顕著。これでもかこれでもかと迫ってくる情報量に気圧されて鑑賞後はぐったりしてしまった。 ギトギトベトベト濃厚で化学調味料たっぷりなラーメン、みたいな。これは映像美とかそういう表現は相応しくない。ケミカルすぎる。このケミカルさが魅力、と言ってしまえばそれがすべてかもしれないが、こんだけ喰わされるとゲップどころかゲロ吐くよ。旨味成分足し算オンリーで映像を作るとこういう映画ができるんやなぁと素直に思った。 扱っているテーマ自体は陰影があって良い。でも、もうちょっと抜き差しして提供してくれても観客は十分に感情移入できるし、それを補完する能力はあると思うんやけどなぁ。というわけで、あともうちょいで7点、でも、くどさが不幸して6点、ということで。自宅で気楽に眺めるぶんにはちょうどいいんじゃないでしょうか。 「下妻物語」にもハマりを感じられなかった自分にとっては、この監督の映画はあまり観たいとは思えない。ま、これは相性の問題ですな。 【708】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-06-24 19:56:05) (良:1票) |
93.かなり最低の部類に入ると思われる人生を生きた女性の話なのだが、なぜかこれがさらっと観られちゃうから不思議だ。「幸福」は徹底的に主観的なものということを改めて認識した。「人生とは何をしてもらったかじゃなくて、何をしたかだ」というメッセージも確かに受け取ったが、それよりも主人公の持つ「幸福」の基準が興味深く、なるほどと思いながら鑑賞した。男に殴られてもついていく女の気持ちが少し分かった。アイデンティティの見出し方は千差万別だ。 それにしても、この映画の中谷美紀は一世一代の名演技!大好きになった。この監督は女優を使うのがうまいなあと思う。 【枕流】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-06-14 00:34:55) (良:1票) |
92.「人生終わった」が口癖の人間が、その人生が終わる瞬間まで“希望”を捨てていなかったという点がなんとも印象深い。完全に終わったような人生を送っていたとしても、「まだ、まだ行ける」と立ち上がろうとする姿には感動を覚える(階段から転げ落ちても、バットで殴られようと、なお立ち上がろうとする姿も印象的だ)。そのような彼女の姿を見続けると、“自分もまだまだ終わらんよ”とチカラが沸いてくるようだ。 また、「留まるも地獄、行くも地獄ならば、一人じゃない方を選ぶ」という生き方はなかなか共感しにくいところはあるが、彼女としては“孤独”からどうしても逃れたかったのだろうと強く感じさせる。“家族”という帰る場所を失い、自分の居場所を求めて彷徨った遍歴は、正しいか間違っているかは分からないが、決して悪くはない。 何かをしてもらうのではなくて何かをしたい、愛されるよりも愛したい、現代の“受動的”な人間行動を否定して、“能動的”に行動し続ける姿が心を打つ。 その他にも故郷を想起させる“川”なども、セリフは喋られないが、松子の気持ちを深く代弁している。父親に愛されたかったという強い思いから思いついた“変顔”も印象的に使われている。原作には盛り込まれておらず、監督のオリジナルアイディアと聞いたことがあったが、非常に高い効果を生んでいると感じる。さらに、人生の最後を迎えて、天国のような階段を登り、家族や妹の元へ帰っていく姿も非常に美しく描かれている。“嫌われ松子”は監督には非常に愛されていたと感じさせるシーンだ。 監督と中谷美紀の仲が非常に悪かったという噂だが、監督は松子というキャラクターに対して深く深く気持ちを込めていたのではないか。 女優に対してそれだけ多くの注文を付けることは、それだけこの作品に対して深く入り込んで、作品の質をより深めようとする努力みたいなものなのだろう。この作品を観ると、監督の強い意気込みを感じられる。 松子という女性の一生を描くために、“ミュージカル”形式を採用したことも監督の狙い通りに完全にハマっている。だらだらと断片的に人生を描くよりも、ストーリーがぐっと引き締まる。その時々の松子の内面を印象的に描き出すとともに、歌詞を通してもダイレクトにメッセージを伝えることができるような仕組みになっている。残酷なストーリーだが、これによって笑って明るく見られるような効果もあるだろう。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-06-08 23:41:46) (良:2票) |
91.こんな作り方もあるのですねと感心しましたし、テーマ曲にも涙しますが、個人的にハッピーエンドにしてほしかったとの勝手な思いでマイナス点としたのでこの点数としました。 【ダルコダヒルコ】さん [DVD(邦画)] 4点(2010-04-30 00:48:20) |
90.悲劇をエンターテイメントとして扱い、でもしっかり悲しませる。初めて今作を観たときはその語り口に驚き、とても新鮮味を覚えました。邦画の歴史の1ページに刻まれるくらいに意義のある作品だと思います。子供の頃に心を動かされたおとぎ話に触れたような、現実感はないけれど重く響く見応え。それはリアリティに乏しいストーリーと、画面の隅々まで神経の行き届いた絵作りのアンバランスから生み出される。まさに、大人のおとぎ話という形容が嵌ります。お涙頂戴ではなく、反対に笑いで綴られた悲劇からは、経験したことのない類いの悲しみが沸き起こる。笑われることを宿命付けられたピエロの存在自体が持っているような深い悲哀という印象でした。凄い映画だと思います。この監督からは明確で強力な作家性を感じます。お世辞じゃなく、世界を相手に個性を発揮して欲しいと思います。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-03-18 21:18:37) (良:1票) |
89.色彩がとにかく派手。この映画のノリにまったくついていけず良さがぜんぜん分からなかった。 好みの分かれる作品のようです。 【Yu】さん [DVD(邦画)] 2点(2010-02-01 14:09:39) |
88.中谷さんが好きならいっそう楽しめそうですね。 【シトロエン】さん [地上波(邦画)] 7点(2010-01-31 17:34:42) |
87.愛し、愛される事が生き甲斐の松子。目を覆うような壮絶さも生きている証。求める事を一切放棄した後の生ける屍状態にこそ、歳がさほど離れていない私は胸を衝かれ、身につまされるものがありました。後味の悪さこの上なしの最期の遂げ方に一気に点数が下がりました。酷過ぎます。腸が煮えくり返りました。 |
86.意外と面白かった。中谷美紀の演技や変身ぶりはすごい。 松子の人生は最初から最後まで痛い。そして目まぐるしい。 だが、松子自身は男達に生涯をかけて心から愛すことが出来て、きっと幸せだったんだろうと思う。たとえそれが偽りの愛だったとしても。 松子の最期はあっけなくてちょっと嫌だったけど、最期まで報われないからこそ「嫌われ松子の一生」なのかと思うと、それもそれで有りなのかもしれない。 私は松子みたいな波乱万丈な生き方ではなく、平凡な人生を送りたい。 【ひまわり】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-09-08 19:26:21) |
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85.♪HAPPY WEDNESDAY♪がかなり印象的だった。何度もリピートしちゃったよ。部分部分はすごく凝っていて面白いけれど、通して見ると疲れるなぁ。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-08-19 23:33:32) |
84.終始明るいトーンで描かれているけど、中身は間違いなく転落人生。観終わった後に暗くなりました。やはり映画はハッピーエンドがいいです。 【doctor T】さん [DVD(邦画)] 2点(2009-04-28 07:26:26) |
83.原作の松子が愛しくてたまらないわたしにとっては、観るに堪えない、悲しい映画。 この映画は、1ミリも松子を描いてなどいない。 おそらく監督は、松子になどなんの興味もなかったのではないか。 どんな仕事をしてもトップになれるほど聡明で努力家な松子は、愛を乞うあまり、愛に翻弄され堕ちてゆく。 そんな受動的な松子の人生は、しかし、ささやかな幸福を夢見る一途な乙女の姿でもある。 その生涯を、柴咲コウ演じる明日香の「決意」によって否定するかのようなラストは、あまりにも解釈が甘い。 ハイコントラストの極彩色に、軽妙な音楽で味付けした中島ワールドは、松子をただの不運な女に貶めてしまった。 この人が撮りたいのは「映画」ではなく、「映像」か、もしくは「画面」だ。 【poppo】さん [DVD(邦画)] 1点(2009-04-19 10:15:06) (良:2票) |
82.おなかいっぱいです。原作を知らないからか、途中まで、なんでこんなカラフルにこんな映画を作ろうと思ったんだ・・・と思ったんですが、次第に「松子に会いたかった」という監督の言葉がとてもよくわかりました。中谷美紀もよかった。 絵がいちいちきれいです。この監督にはたくさん映画を作ってほしい、と思いました。 【しゃっくり】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-04-02 22:40:05) |
81.凝った映画だということはよくわかる。キャストは、これでもかというほど豪華。思ってたよりおもしろかった。色使いでは『チャーリーとチョコレート工場』を思いだした。 【フラミンゴ】さん [地上波(邦画)] 5点(2009-03-25 14:59:23) |
80.話はよくできてきてなんとなく最後ホロリとさせられてしまうんだけど、考えてみたら結局何にホロリとしたのかよくわからない。HD撮影+カラコレぎとぎとの映像が汚くて目が痛くなった。 【とと】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-03-24 04:03:22) |
79.街中でたまに見かける怪しいおっさんやおばさんでもそれぞれ人生には物語があるんだろうなあって思ってしまうぐらい深い映画でした。映像は相変わらず中島監督らしい派手な感じですが、ミュージカル調になってたんで個人的にはありかと。あと僕にとってはなじみ深い荒川がきれいに撮られてたことに感動しました。 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-01-22 14:42:03) |
78.皆さんの評価が非常に高いのですが、私にはこの映画の良さがまったく理解できませんでした。玄人好みの映画ですね。私がこの映画を理解するためにはもっと修行が必要なのでしょう。 【ポテト】さん [DVD(邦画)] 2点(2008-12-28 14:41:22) |
【ファンオブ吹石】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-12-28 03:11:06) |
76.松子には全然共感はしないし最低な所ばっかだけど、でもいろんな意味でずば抜けた所がこの松子のいとおしい所かと思います。 一生の映像とだけあって目まぐるしくい展開ですし、アクだらけだし、人生的には鬱なものなはずなんですけど、このミュージカル調と中谷美紀の好演で、明るくテンポよく見れます。 【まりんこ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-12-13 22:04:59) |