220.この時代に見ればおもしろいんでしょうが、映画のほとんどの時間が一部屋でしたのでちょっと物足りない感じがありました。 |
219.12人の男を一部屋に詰め込んで、その会話だけで事件の性格と社会性を描き出す構成は傑作の名に値するでしょう。見て損はしない作品です。今の時代に同じシナリオで作れば、結末が予想できるとか、こんなに素直に皆が説得されないだろうとか、12人の社会的構成が偏っている(女性がいないとか、黒人やヒスパニックがいないとか)いろいろと不満が出て、成立しないとは思いますが。白黒映画の時代的傑作ということでしょう。 【モリブンド】さん 8点(2004-09-27 10:11:16) |
218.12人の優しい日本人を先に見たのですが、オリジナルもすごい面白かったです。みんながそっぽ向くシーンがすごい印象的でした。こちらを先に見たらまた印象が違うと思いますが、個人的にリメイクの優しい日本人の方が好きなので、9点 【マキーナ】さん 9点(2004-09-07 16:42:42) |
217.この映画を見た後に思い出したのが、何故か「サイコ(60)」のマーティン・バルサム演じる私立探偵アーボガストの「我々の仕事は、世間で評判の善人を疑うこと。」というセリフ。この作品にも通じるところがあるなぁと余計なことを考えてしまいました。 それはこの映画で、誰が見ても明らかに有罪であるというこの事件を疑うことから出発した第8陪審員ヘンリー・フォンダの勇気ある態度からこのセリフを思い出すに至りました(笑)。そのマーティン・バルサムはこういう役(議長役)がすごく合ってると思う。「サイコ」の私立探偵役も良かったがこの作品でも見られるまじめな態度が好印象だった。 さて、肝腎のこのストーリーもなかなかのもの。すべての議論にこじつけがましい点も矛盾点も一切なく、見る側の人間のほとんどが完全に論破されたに違いない。やはり多くの方が仰る通り、それは脚本が優れているからなのだと思う。また、登場人物の一人一人においてもうまく個性が出されており、これもまた優れた脚本によるものである。 ひとつ不可解な点があるのだが、後半部分でエド・ベグリー演じる第10陪審員が議論を展開しているときにみんながそっぽを向いてしまったところがどうしても理解できない。リー・J・コッブだって有罪派のはずなのになんであのような態度をとったんだろうか。議長までもが無視してたのは過剰な演出では?それと、後ろに流れる音楽もいまいちだと思う。もっと重厚な音楽を使うべき。ラストシーンには合っているかもしれないが、2回目の投票のときにあの曲が流れたときは、ちょっとシラけた。 ヘンリー・フォンダは、自分は先に「未知への飛行」を先に見てしまったため、この映画でのヘンリーはこれ以降の作品よりも若いためか貫禄がなく、この映画の衣装も庶民的だったため今ひとつの印象を受けた。ヘンリー・フォンダのファンは「未知への飛行」を見るべし。 【もっつぁれら】さん 7点(2004-09-06 19:19:07) |
216.現代社会の先生が、「これはいいよ!」と言っていたので見てみました。 なるほど、ほんとに面白いですねぇ。 男達の、陪審員としての責任についての考え方が、たった一人の男によって変えられていくのはすごいと思いました。推理も面白くて、周りで弟がうるさくしたりすると「うるさい!」と怒鳴ってました(笑)暑~い部屋で怒りながら討論するのはとても大変だったと思いますが、それも親近感があってグーでした。私はおじいさんの頭のキレ具合もすんばらしいと思いました。細かいところよく見てますね~。視力2.0って凄いよ! そうやっていろんなところに感動しつつ、最後は泣けました。これはいろんな人に見せてあげたいです。 【ウィマ】さん 10点(2004-08-29 20:57:33) |
215.作品が齎す貢献度とレーゾンデートルだけで十分に評価できる名作。たった1人の人間の運命を決めてしまう陪審法とアメリカ人の諦観力。犯罪を犯した少年を主人公にする所を逆に陪審員に焦点を置いた所は、この時代の作品にして素晴らしいと感服しました。設定だけ見ると、色々な場所で起こっている出来事をたった1つの部屋と12人の人間だけで広げるシナリオの創作力と表現は、実に見事です。 【_】さん 9点(2004-08-18 00:51:49) |
214.すごくよくできていると思います。見終わった後、思わず「は~」と息がもれました。 【諸葛桂】さん 8点(2004-08-17 23:03:40) |
【あしたかこ】さん 10点(2004-08-15 08:24:03) |
212.ラストの涙は何にも変えられない。ヘンリー・フォンダの熱演には脱帽。リメイク版もいいのだが、やっぱりオリジナルは超えられないね。 |
211.個性ある登場人物たちの織りなす精神的攻防、タイトルは「十二人のイカレてる男」に変更だ! 【はざま職人】さん 8点(2004-07-28 09:41:44) |
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210.せまっ苦しい、エアコンもない部屋、しかも真夏でみんな汗だくになりながら、ツバを飛ばし飛ばし、議論を交わす。なんだこの映画の圧迫感は。50年も前の作品ながら、現在の作品にまったくヒケを取らないこの雰囲気作り。「有罪とは言い切れない」という微妙な主張を終始貫くところも、なかなか共感が持てるところであった。 【アンソニー】さん 9点(2004-07-23 00:55:38) |
209.この真夏の密室劇は凄い。数時間の説得で有罪が無罪にひっくり返る、良くも悪くも危険を伴う陪審員制度のあり方を考えさせられた。 【rexrex】さん 9点(2004-07-13 15:43:50) |
208.レビューが高得点なんで納得いかなかったらボロクソ言おうと思ってましたがやられました。面白い!!! 【ムート】さん 10点(2004-07-12 03:06:56) |
207.映画を先に見たのか、劇を先に見たのか忘れたが、どっちにしろ、面白い。高校の時に、日本人が熱演する劇を見たのだが、引き込まれていった。映画もホント良かった。最初みんな有罪なのに無罪に覆してしまったのが凄い。とにかくお薦め☆邦画版も良い。 【スマイル】さん 10点(2004-07-06 21:07:26) |
206.こちらで評価が高かったので、モノクロだけど観ようかな、と思って観たのですが、ほとんど同じ室内で討論しているだけだというのに、この面白さはなんなのでしょうか? 本当に観てよかったです。 【チャコ】さん 9点(2004-06-30 20:53:27) |
205.確かにフォンダの説得はかなりいきあたりばったりですが、なんとなく納得したような気分にさせられるのがすごい。映画としてとても秀逸ですが、やはり舞台には敵わないということで8点。 【金子淳】さん 8点(2004-06-29 12:18:13) |
204.もちろんこのホームページでこの作品を知りました。みなさんのレビューどおりの名作、見ごたえあるわテンポはいいわ、自分も友人に勧めたくなりました。 【コジコジ3】さん 9点(2004-06-27 11:32:08) |
203.映画学の教科書があるなら、第一ページで参照されるべき作品だと思います。「映画というと、どうしても目を奪う映像に関心が向きがちであるが、土台となるのは、やはり言葉のやりとり、展開なのだ、、、ほにゃらら、、」みたいな文脈で。、、、、そして政治学の入門書でも、参考とすべき映画として、まずあげられてもよいでしょう。民主主義とはどのようなものかを考える素材として。、、、、素晴らしいのは、人が異なる意見をぶつけ合い、議論する過程で、納得すれば自分の誤りを認めて意見を修正し、合意を形成してゆく過程が生き生きと描かれていることです。これは、ギリシアからの民主主義の伝統といえるのではないでしょうか。そして、この映画の主役は、言葉だ、といっても過言ではないと思います。、、、、、、いやほんと、この頃のアメリカ映画というのは凄い!!!!、、、この映画は、とてもヨーロッパではできないのではと思えてしまいますし、アメリカ社会の強さの秘密を明らかにしているとも考えられます。、、、、、、、、、ただし、その集団の一員なら何も感じなくなってしまうのかもしれませんが、集団の外に身を置いて想像してみると、手放しでは賞賛しにくいですよね。なんか洗いざらい話して、みんなで一つの意見にまとまらなきゃいけないみたいで、、、、。ある意味で宗教的というか、、、、。それにこの映画の場合、ふと気づくと、全員、白人で男ばかりだし。、、、、民主主義にはグロテスクなところもあるのだ、ということで、満点にするのは控えました。 【王の七つの森】さん 9点(2004-06-25 10:56:25) |
202.レビューで点数高かったので見てみたかったのですが、本気でおもしろかったです。最近の映画にはない人間臭さがたまらん。 【Aキト】さん 10点(2004-06-12 01:06:08) |
201.一室で映画を作れるのはスゴイと思ったがおもしろくはなかった。。 【Piece】さん 5点(2004-06-11 22:58:01) |