63.実話の映画化というのは、自分の中で反則なんですね~。原案脚本を、いわば神様のストーリーに頼ってるわけでしょ。でもこれは別。作品にみなぎる何かの力は、傑作といえる作品にしかないエネルギー。そしてそして、ケビン・ベーコンは本当に素晴らしい役者だああ!彼がアカデミーをかすりもしなかったことで、私の中でオスカーの権威は地に落ちました。あんなもんもうどうでもいいです。ペンギンにでもくれてやってください。 【あにさきすR】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-08-23 10:29:05) (良:1票)(笑:1票) |
62.エンド・クレジットが終わって、画面が真っ黒になるまで反芻出来るする作品なんてものは、数えるほどしかない。本作は、その数えるほどのひとつだった。まず、構成がいい。見始める前は、K・ベーコンが虐待する側の看守役で出ていた「スリーパーズ」みたいに、えんえん身も蓋もない虐待シーンが続いたら嫌だなぁと、半ば覚悟して見た作品は、無論、虐待は描いていたが、虐待の事実は明確に伝えながらも、「もう嫌、消したい」と思うほどの心理的圧迫に至るまでには避け、避けながらも、回想やフラッシュバックを巧みに使って虐待の事実を伝えている構成が、重くて痛い作品を、最後までまじろぎもせずに見せてくれた。心理描写も、見事。「穴蔵」の中で掛け算をして必死に正常を保とうとするヤング、3年ぶりに「穴蔵」から外に出て「初めての殺人」に至るまでのヤングに届く「音」のリアルな「騒音」は、騒音に慣れた都会人が周囲には人工的な音が何もない僻地に行った時に感じる「静けさの怖さ」以上のものだろう。孤島の中で、太陽の光はありますよ、水も食料も万全ですからと言われて、立った一人で置き去りにされたとして、人間はどのくらい耐えられるだろうか。自分の裁判の行方より、現実とは乖離した野球の話に熱中するヤングの、現実を考えたくない、この「楽園」で一時でも忘れたい心理。何より、「女を知らない」ヤングに、女を提供した時には、「ちょっと待ってよ」と思ったが、それがヤングの傷の深さに繋がるに至って、自分の浅はかさに恥じ入った。「あそこに戻るくらいなら死んだ方がマシだ!!」これこそが「告発」で、K・ベーコンの渾身の一作。そして、今の、ブッシュ政権のアメリカと、どうしてもリンクしてしまう。「あいつらは、どうしようもない」「力で分からせるしか更正出来ない」「我々は正しいんだ」。本作がオスカー候補にもならなかったのは、同国人の中で起こったことさえ汚点は見たくない、汚点はあくまで隠蔽したいという理由であれば、アメリカ人という国民の良識には、がっかりするしかないが、日本では、現在進行形で「名古屋刑務所」という実例がある以上、他国のことは非難できない。古今東西、「我々が正義だ」と主張する奴ほど、手に得ない人種はない。ヒトラーも、太平洋戦争当時の日本陸軍も、「我こそ正義」と、叫んだのだから。あとは、映像効果を狙ったんだと思うが、カメラ動き過ぎ。頻繁にパーンされて、ちょっと疲れた。 【由布】さん 9点(2003-05-07 01:41:18) (良:2票) |
61.塀の中には人権が無い・・・この作品は人権どころでは無い、人道が無い。殴る蹴るくらいのことならあるかもしれないし、それなりの理由(暴れた、脱走した)があって短期の独房行きなのも納得はいくが、この作品でその様なことは無い。この副所長のすることは人間で無い他の生き物に対してもしないようなことを平気で人間に出来るところが恐ろしいし、精神的異常があったのはコイツの方だとさえ思う。アルカトラズに戻るくらいなら死んだ方がマシだ、その通りだ。 【taron】さん 9点(2004-07-04 00:09:54) (良:1票) |
60.衝撃的すぎます。思い出すとアキレス腱がいたい(ような気がする)。 【pani】さん 9点(2004-02-18 15:04:17) (笑:1票) |
《改行表示》59.恐怖、怨恨、絶望・・・。映画全体は負の感情に満ち満ち、反動的な力によって支配されている。対抗するは、そのような絶望の最中においてもあきらめずに、最後まで抵抗する主人公のひたむきな姿である。絶対的支配に抵抗するアウトローと呼ばれる者に、ある種の理想像を見出すことが多々あるように、私達視聴者は主人公に対し、絶対的な者からの離脱を要請し、それを成し遂げる主人公から感動を享受し、賛美を贈るのである。この映画をみて、感動したり、面白いと思ったりするのはこうした処に拠っているのではないだろうか。 【ノマド】さん [DVD(字幕)] 9点(2003-06-26 19:59:06) (良:1票) |
58.こういう巨悪に立ち向かう男の物語って良いですよね。どんなに絶望的な状況でも自分の正義を信じて立ち向かえるってカッコいいですよ。僕は大好きです!この映画。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-01-12 16:57:12) |
57.重い作品だった。筆舌に尽くしがたい虐待は、こちらも心閉ざさないとそのまま受け入れるには心にダメージくらいそうになるくらいだ。ケヴィンベーコンの演技は素晴らしいものがあった。賞取りになってないのが不思議なくらいだ。拘置所でのヘンリーが幸せそうに見える。演出演技の妙でもある。たぶん、自分の好みからこの作品はこれきりでもう見ることはないけど、だけど1度は見ておいて良かったと思う。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-07-16 14:45:29) |
56.心にズシンとくる作品。これは観るしかない、観ておくべき作品。ケビンベーコン演じるヘンリーの苦悩な牢獄生活が痛いほど伝わってきた。ヘンリーの生き様に勇気付けられた。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-03-12 00:24:44) |
55.弁護士の最初の裁判でなければここまでの情熱を持って戦えただろうか?情熱こそ全てを動かすという事を改めて理解させてくれる。素晴らしい傑作映画です。 【東京ロッキー】さん [DVD(吹替)] 9点(2010-02-26 17:16:08) |
54.何年も前にみました。ケビン・ベーコンすごいですが個人的にクリスチャン・スレーターだっけ?に惚れました。 |
|
53.ケビン・ベーコンの演技の素晴らしさは他の方が仰っている通り。クリスチャン・スレーターも凄く良かったと思う。弁護士に会うまでの、ヘンリーのあまりに救われない人生・・。嫌でも感情移入してしまう。名作。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-23 02:36:09) |
52.何でケヴィン・ベーコンが主演男優賞にノミネートすらされていないのか理解できません。あの演技は凄すぎますよ。本当に独房に何年も入れられていたんじゃ無いかという程です。あとゲイリー・オールドマンが相変わらず悪役で魅せてくれます。ホントに腹が立つ署長でした。ひとつだけ不満があるとすれば、最後の囚人が房を叩くシーンは少し演出過多な気がしました。それにしても自らの尊厳の為に戦う人間の姿はこうも美しいのかと感動しました。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-08-09 10:30:49) |
51.残酷で生々しく、とても重い映画です。だけど、これが実話にもとづいた映画なので受け止めなければならない。これほどまでに見終わった後、考えさせられる映画はないと思う。法廷で叫ぶシーンはとても胸が痛んだ。ケビン・ベーコンの演技が素晴らしすぎる。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-01-14 03:17:58) |
50.セリフの1つ1つに重みがありあます。特にヘンリーのセリフは印象に残ってるものが多かったです。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-31 18:33:30) |
49.とっても感動した。シーンの1つ1つがとても印象的。個人的にショーシャンクよりこっちの方が良い 【ラスウェル】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-09-04 22:28:31) |
48.脚色の程度はあずかり知らぬが、本当にこんな理不尽な話があったのかと疑わずにいられない。それをおいといても、映画作品として文句のない出来。ケビン・ベーコンvsゲイリー・オールドマン。こんな悪役俳優対決もある意味貴重。両者素晴らしい演技で主役がちょっと浮き気味か? 【えいざっく】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2004-08-27 00:22:32) |
47.「俺とあんたで何が違うんだ。」深く考えさせられた。 【Aキト】さん 9点(2004-08-16 03:01:29) |
46.3年間という、人権などない光が閉ざされた闇と拷問の苦しみの日々が、本来の人間の心を失ったヘンリーに人を殺させてしまった。それはまさに彼を道具として扱っていたに違いない。彼が刑務所に入る前に犯した罪といえば、たった5ドルの盗みだ。それが人の人生をも変えてしまうとは本当に悍しい。本来のヘンリーは、人ひとり傷つけられないような心優しく穏やかな人間だったようにさえ思う。 |
45.もうとにかくケビン・ベーコンがいいです!!素晴らしい俳優ですねvvゲイリー・オールドマンの悪役っぷりもなかなか(笑)私はスレーター演じる弁護士の役柄に非常に心を打たれてしまいました。ヘンリーと一緒にカードゲームしてるところでもう落涙ですよ…。ああいう風に正義を貫ける弁護士もいるんですね…!感動しました。ラストもいいですね~vv 【Ronny】さん 9点(2004-06-22 16:31:58) |
44.観るに耐え兼ねる作品だった。しかしそこがこの作品の本当の意義ではないか。 【ゆきむら】さん 9点(2004-06-22 04:51:54) |