ピアニストのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ピアニスト

[ピアニスト]
THE PIANO TEACHER
(LA PIANISTE)
2001年オーストリア上映時間:131分
平均点:6.08 / 10(Review 92人) (点数分布表示)
ドラマラブストーリー音楽ものエロティック
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2012-03-03)【ESPERANZA】さん
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監督ミヒャエル・ハネケ
キャストイザベル・ユペール(女優)
ブノワ・マジメル(男優)
アニー・ジラルド(女優)
スザンヌ・ローター(女優)
原作エルフリーデ・イェリネク
脚本ミヒャエル・ハネケ
撮影クリスティアン・ベルガー
製作総指揮イヴォン・クレン
クリスティーヌ・ゴズラン
ミヒャエル・カッツ
配給日本ヘラルド
字幕翻訳寺尾次郎
あらすじ
ウィーン音楽大学院の教授として音楽を教えるエリカ(イザベル・ユペール)は、抑圧された環境の中で育てられたために40歳を超えた今でも恋愛経験すらなく、音楽一筋で生きてきた。そんな彼女の前に美男子の男子生徒ワルターが現れエリカに好意を持つ。エリカは戸惑うが、ある日、ワルターに手紙をおくる。その手紙はSMプレイの欲求をつづった手紙だった─。ノーベル文学賞作家エルフリーデの自伝的な小説を映画化し、カンヌグランプリを受賞
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9.3回観てはじめて、これは母と娘の物語だ…と思いました。根が深いです…。
トトットさん [DVD(字幕)] 9点(2014-11-19 08:50:07)
8.「妄想女のイタイお話」と言ってしまえばそれまでなのだけれど、この映画は、そんな一言じゃ済まされない、もの凄い映画です。なにが凄いのか、というと、まず、その性描写。これは、日本人が日本人で撮ったら安っぽいポルノになる可能性大の、めちゃめちゃリアルな描写です。なのに、見ていてもちっとも「感じない」。むしろ、眉間に皺が寄ってきて、かろうじて目を背けずに見ているのが精一杯。さらに凄いのがブノワ・マジメルの見ているものが引いてしまうほどの演技。この役を演じるのは、大変なエネルギーと想像力を要するはずなのに、若い彼はそれをこなしてしまった! そして最後の凄いは、イザベル・ユペールの演技力。無表情なのに、エリカの心の叫びの聞こえてくる迫真の演技は、鳥肌が立つほど。本当に仮面のように表情は変わらないのに、なぜこうもエリカの気持ちが伝わってくるのだろうか。とにかく、最初から最後まで「すごい、スゴイ、凄い」の連発。でも、一番の「凄い」は、ここまで人間の醜さ、哀しさ、滑稽さを、容赦なく残酷なまでに、果ては思わず笑いが起きるほどまでに描写し切ったハネケの力量なんでしょう。魂を揺さぶられる、と言っても大げさではない、大変な映画です。
すねこすりさん [映画館(字幕)] 9点(2007-09-19 17:31:47)(良:2票)
7.共依存という言葉を思い出しました。こんなかたちの家庭内暴力に目を向けていくべきなのかとも思いました。女生徒への細工は青年との嫉妬もあるんでしょうけど、母親が熱心、一見地味というかつての自分のような存在への同類嫌悪みたいなものもあったのか。ありがちな設定だ、AVかと思った、そもそもなんで先生を好きになったのかワケワカラン、など評価が分かれているようですが、目を離す事が出来ませんでした。
へろりうしオブトイジョイさん 9点(2004-10-31 23:53:53)
6.主人公は、ものすごーくイタくて、滑稽で、コミニュケーションのど下手くそな人。悪い意味でオタクっぽくて、おそらくは人間関係の基本というものがわかっていなくて、ろくな友達も恋人もおらず、ポルノに耽溺して変態的な妄想をすることで生きている。日本人にも多そうなタイプ。  

美男子に言い寄られて大チャンスなのに、最初は戸惑いのあまり拒絶して、相手が離れていくと一気に怖くなってすがりつく。人との距離の取り方が、全然なってない。イタいイタい。ほんとに痛い。  

でもすっごく可哀そうでもある。現実の悲劇というものは大抵の小説や映画よりもかっこ悪くて、醜悪で、どうしようもなくまぬけだったりするものだ。同情する以前に引いてしまうような、心の歪み。ある種の人間は本当に辛いことがあると、幸福な人間には想像もつかないような変てこな方向に行ってしまう。まともに愛されたことのないゆえに心が崩れ、他人に嫌われ、そしてかえって愛されたいという願いばかりが膨らんでいき、さらにバランスを崩していく。  

これが『電車男』なら、オタクが更生(?)してめでたしめでたし、というハッピーエンドだったけど、ミヒャエル・ハネケはそんな甘い結末を用意しない。もっとも幸福なオタクの人生が『電車男』にあるとしたら、もっとも不幸なオタクの人生がこの映画だ。  そして残念なことに、不幸な物語の方が現実には多いだろう。だって正直な話、こういう人が周りにいたら、自分でも敬遠するんじゃないかと思う(恋愛対象としても友達としても)。彼女のような人間を愛してくれる誰かが、この世に存在するんだろうか?  

そしてまったく救われないラスト。変に聞こえるかもしれないが、自分はこの結末に監督の優しさを観たような気がした。だって、これが現実なんだもの。どこにでも孤独に苦しんでいる変人はいる。彼らが苦しんでいても普通の人々は見て見ぬふりをするか、バカにするだけで、手を差し伸べたりはしない。彼らはけっして救われない。監督はそんな彼らの苦しみを本当に理解している。  

そして見て見ぬふりを決め込んでいるわれわれに、これでもかとばかりに見せ付ける――「お前ら、目を背けてんじゃねえぞ」、と。彼女のような人間と、彼女を侮蔑するか拒絶するかしかしない普通の人々。本当に醜いのはどちらなのか?
no oneさん [映画館(字幕)] 9点(2004-02-24 02:30:13)(良:2票)
5.最高だ!みんなが気に入る映画だとは思わないが、フランス映画的なエキセントリックな人物像が嫌いじゃない人は、絶対気に入ると思います。
これがカンヌ・グランプリをとった年のパルムドールは、ラ・スタンツァ・デル・フィーリョの『息子の部屋』。両方好きな人は少ないだろうなあ。
みんな嫌いさん [映画館(字幕)] 9点(2003-11-14 13:52:13)
4.切ないでつ。途中何度もDVD止めちゃいました。性的嗜好が異常っていうより、これは傷ついた心の悲鳴みたいに感じたでつ。逃げ場になるはずの母親は娘を見ていない。内面を理解しようとしてない。だから無表情な仮面で内面的に幼い自分を守る。そう、あたしにはエリカが少女のように幼くみえたのでした。ホッケーのクラブハウスのシーンなんて特に。幼いから不器用。恋愛でも直球勝負。剛速球すぎまつ。てゆうかもっと駆け引きしろよ~。エリカがっついてるぞ~。でもそれはセク~スにがっついてるんじゃない。心のつながりが欲しかった。受け止めてほしかったんじゃないかな。そう思ったの。と、今回ものめりこんでいるわたくし。
ごりちんですさん 9点(2003-08-08 00:48:23)(良:1票)
3.自分のことを、健全だと言い切れる人間はいるのだろうか?「普通」という言葉を安易に使う人間を自分は元々信用していないのだが、この映画を見たときにまさに「普通」という概念がいかに自分ひとりだけの世界なのか、ということを考えさせられた。そして、他者を受け入れ、共に人生を歩むことがいかに特別なことで困難なことであるのか、ということも性を通して突きつけられた。ハッピーエンドのハリウッド・ラブロマンスの対極に位置する映画。ラストでこんな陰鬱な気持ちになったのは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」以来だった。日本映画ででもこれだけ性と向かいあった作品があってもいい気がする。
なすたけしんしんさん 9点(2003-05-31 19:45:55)
2.ある意味かなりおもしろかった!!あれは実はコメディーなんじゃぁ・・と思わせるほど笑わせてくれた。一番笑えたシーンは、主人公がマジメルに「口が臭いよ。」というシーン。あれ、普通にあもろいって!しかし、ブノワマジメルかっこいいなぁ・・。エリカ、逃がした魚は大きい!
まっきーさん 9点(2003-05-26 19:35:44)
1.ななさんは言った_これは”高尚なAV”だと。。全くの賛同の意を込めて、あえていいます。これは最も”下劣なAV”である、と。、、が、AVでブノワ・マジメルを拝めるとは、なんたる幸せ!しかも彼は緻密で完璧なマスターベーションを披露します。故に最高得点9を差し上げましょう。
lalameansiloveyouさん 9点(2002-10-29 23:54:13)
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【点数情報】

Review人数 92人
平均点数 6.08点
033.26%
144.35%
222.17%
333.26%
499.78%
51213.04%
61415.22%
71920.65%
899.78%
91314.13%
1044.35%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.20点 Review5人
2 ストーリー評価 7.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 4.20点 Review5人
4 音楽評価 5.75点 Review4人
5 感泣評価 4.25点 Review4人
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