ブルジョワジーの秘かな愉しみのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ブルジョワジーの秘かな愉しみ

[ブルジョワジーノヒソカナタノシミ]
The Discreet Charm of the Bourgeoisie
(Le Charm Discret De La Bourgeoisie)
1972年スペイン上映時間:102分
平均点:7.25 / 10(Review 12人) (点数分布表示)
公開開始日(1974-05-25)
ドラマコメディファンタジー
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タイトル情報更新(2017-07-27)【S&S】さん
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監督ルイス・ブニュエル
キャストフェルナンド・レイ(男優)ラファエル
ポール・フランクール(男優)テブノ
デルフィーヌ・セイリグ(女優)テブノ夫人
ビュル・オジエ(女優)フローレンス
ステファーヌ・オードラン(女優)セネシャル夫人
ジャン=ピエール・カッセル(男優)セネシャル
ミシェル・ピッコリ(男優)大臣
ジョルジュ・ドゥーキング(男優)庭師
アドリアナ・アスティ(女優)
脚本ルイス・ブニュエル
ジャン=クロード・カリエール
撮影エドモン・リシャール
製作セルジュ・シルベルマン
配給ATG
フランス映画社(リバイバル時)
録音ルイス・ブニュエル(sound effects)
字幕翻訳清水俊二
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1.たぶんブニュエルでは、メキシコ時代の作品群が最も充実しているだろうが、どれが好きかと言うと、私はこれ。自在な語り口の妙。不安と妄想とトボケた笑いが渾然一体となって、「作者は何を言いたいのか」なんて要約されることをきっぱり拒絶した、まさに映画でしか表わせない世界。映画でしか表わせないものというと、とかく美的な構図やスリリングな移動の効果などに多くの監督は工夫を凝らしてきた、でもブニュエルはそうはしない。ごく普通のカットを織り合わせるという基本で、映画が表わせるものを突き詰めた、いや拡大したと言うべきか。道を主人公たちがただ歩いていくシーンがポンとはいる。意味を考えりゃ、車に乗っていないブルジョワジーたちの頼りなさとか、周囲の農作物と隔てられた食欲だけの存在とか、いろいろ出てくるが、妄想と夢が氾濫した後にポッとその屋外シーンになると、もう意味がどうのではなく映画のリズムとしてまことに効果的で、こうして歩き続けていく彼らが映画を貫いてまとめ上げていくそのさまを、感じ入って見守るしかなくなる。あのシーンで感じる気分を、映画以外で味わうことは不可能だ。繰り返されるごとに夢の状況は悪くなっていくし、やたら発砲も起こる。喫茶店での軍人の話と神父のエピソードが重なってくる。それでも彼らは映画を貫いて歩き続ける。意味と無意味の境のような道を、あてがあるんだかないんだか歩き続ける。こちらは落語家の名人芸に立ち会っているように、ただただ話術に身を任せていればいい。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 10点(2009-07-08 12:09:30)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 7.25点
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100.00%
200.00%
300.00%
418.33%
500.00%
6325.00%
7325.00%
8216.67%
9216.67%
1018.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 9.00点 Review1人
chart

【アカデミー賞 情報】

1972年 45回
脚本賞ルイス・ブニュエル候補(ノミネート) 
脚本賞ジャン=クロード・カリエール候補(ノミネート) 
外国語映画賞 受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1972年 30回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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