8.当時を再現した背景や小道具の映像は、予想以上のできだと思った。
しかし、ドラマ的には薄っぺらで、とりたてて見るべきところがなかった。
昭和という舞台とは関係なく、現代邦画のまさにそれでしかない、
意味もなく浮わついた雰囲気が受け付けない。
音楽が出しゃばり過ぎているのもいかにも確信的で嫌だった。
あの悪役の社長の言っている内容が、作中で一番まともに思える。
当時の雰囲気を感じたいなら、こんなものより当時のフィルムを
見たほうがいいんじゃないだろうか。
ハンドルを回して絞る洗濯機には驚いた。