《改行表示》15.北野さんのことは好きではなかったのですが、この作品で見直しました。 勝者のみが正義ではない今の日本は本当にありがたいです。 【こね】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-10-30 21:34:58) |
《改行表示》14.だらだらと起伏のないそれでいて強烈な映画でした。 あんなものは確実に心に残りますよ。 【チビすけ】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2008-05-19 01:46:26) |
13.北野武が「怪物」を演じきっていた。オダギリジョーも良い。内容が好みでないところが多かったので、点数は辛くするが、強烈な印象を残す作品。 【ジャッカルの目】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-09-02 09:58:53) |
12.よ~やったな…と、その一言に尽きる。皆さんよくここまで体張ったと思う。最初から最後まで「ざらっ」とした感情を与えられてそれでもこの映画は面白かった。 【おっちょ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-14 20:49:37) |
11.これは在日朝鮮人の話、というよりも一人の“怪物”の話、そして極端ではあるにせよ“家族”の話。ああいう父親って昔は日本人でも結構いたんじゃないかな。最初の方はかなりイイ感じで「あら、これは『パッチギ』超えたかも?」とか思ったのだけれど、後半が失速気味だったような。あと、ちょっと長過ぎる。元々もっと長くする予定だったらしいけど、それならそれこそゴッドファーザーのように三部作にすれば良かったんじゃないかな。 【ぐるぐる】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-12-29 17:34:29) |
10.圧倒的なパワー。現代人がほとんど持っっていないもの。あの生きる力、金への執着、精力絶倫、ひどい男で斬ってしまうことはできない。ストレスにあふれた映画ではあるものの、受け止めて少し考えるべき映画だと思った。 【りょう】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-07-30 22:58:11) |
9.北野映画で見せるのとは全く異質なたけしの暴力シーンはちょっと意外でした。今まで見た事もなかった朝鮮長屋の生活風景などは新鮮でよかったのですが、この時間で金俊平の一生を一気に描くにはちょっと無理があった気がする。ポンポンと時間が過ぎ去っていくので、各エピソードの印象が意外と薄く、結局残るのは「たけしがなんか不条理に暴れまくってた」ってことだけ。どこかの時代だけに絞ってミッチリ描くか、三部作とかにしたほうがよかったかも。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-27 22:32:09) |
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8.冒頭のシーンから、これは、日本版『ゴッドファーザーPART2』なのかなと思った。主人公は、ドン・コルレオーネよりもぶっとんだ<怪物>だったけど、「血と骨」というタイトルが象徴する「家族」という関係の重さは十分に伝わってきた。一人の怪物とその家族の物語から、大阪の朝鮮人集落の物語、日本現代史(いや、東アジア現代史か)への広がりを感じるストーリーも、大河ドラマの定番だけどやっぱりよい。ビートたけしの起用は最初疑問符だったけど、あの原作を、よくここまで映像化したものだと思う。花子の葬式での俊平と英姫が対峙するシーンはゾクっときた。 ただ、とくに前半のエピソードがブツ切り気味で、金俊平の暴力エピソード集みたいになってしまったのは、少し残念。 【ころりさん】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-24 01:41:26) (良:2票) |
7.最初と最後の船から大阪の町を見つめるまなざしから蒲鉾屋をはじめるまでの間の人生に想像がふくらみます。いっしょに見た妻は 何でこんな映画を見せる!!気分悪い!!と怒っていました。 【かじちゃんパパ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-30 08:50:05) |
6.前作「クイール」とはまさしく対極にある、本来の姿に立ち戻った崔洋一の真価を問う問題作。一旗揚げる野望を抱きながら、朝鮮半島から日本は大阪へと出稼ぎにやってきた金俊平という男が、金儲けと暴力で明け暮れるという壮絶な生きざまで、昭和初期から末期までの時代を駆け抜けていく。一種の“ピカレスクもの”とも言え、暴れん坊一代記といった趣の内容である。とにかく凄まじい暴力シーンの連続で、観るに耐えないような過激さを有する作品だが、平穏な生活を破壊してしまう金俊平の行動は常人の理解を超えるものであり、感情移入を挟み込む余地が無い程の理不尽さである。このあたり自分の為だけに本能のままに生き、他を受け入れると言う寛容さには無縁の男として徹底的に描かれていく。ただ、人間と人間との感情のぶつかり合いから激しいドラマが展開されるも、崔監督自身が暴力描写に心血を注ぎ過ぎたのか、金俊平の傍若無人ぶりばかりが強調されたような印象を受ける。彼にとって未知の土地で生きていくという事が、闘う事と同義語なのは理解できるにしても、これではハミ出し者が単に暴れているだけにしか見えず、本来の生きるという意味からは大きく逸脱しているように思う。純粋に愛を育んだ清子との関係に重点が置かれ描かれたように、人間としての内面をさらに掘り下げてほしかった。ビートたけしはこの人なりの力演を見せるが、相変わらずの一本調子で、過激なシーンだけは、まるで金俊平のDNAと一致したかのような暴れっぷりで、本領を発揮している。また濱田マリやオダギリ・ジョーなどが強烈な存在感を示しているだけに、鈴木京香の描き方には今ひとつ食い足りないものがある。 オープニングに新天地へ向かう若き日の金俊平が、目を輝かせながら工業地帯を遠景に臨むシーンを、エンディングにも用意したことが余韻をもたらし実に効果的であった。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-05-04 01:32:09) (良:1票) |
5.ハードな一家をそのままみているようだった。最悪な親父だけどそれでも心の底から「嫌な奴だな」とは思わなかった。逆に金俊平を白い目で見ている奴に嫌悪感を覚えたほど。前半はグッと引き込まれ、後半は少しトーンダウンしたものの、充分見応えのある映画だった。 【Syuhei】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-05-03 23:18:41) |
4.えげつない話やけど、大阪の下町っぽさと在日の人達のイメージはすごっくよく出てるんちゃうかな。役者の演技もえげつなさがすごくでてて惹きつけられる。ドンドン悲惨になっていくんで観てるのがちょっと嫌やし。でも大阪に住んでるからかもしれん、こんな世界あるかもってすんなり受け入れて観てもーたわ。ただ、自分はそんなに悲惨じゃなくてよかった。最後はそーかみしめてもーた。人には持って生まれた生命力の大きさってのがあると思うんやけど、金俊平の生命力はあふれすぎてる。だから好き放題めちゃくちゃに生きれるんやろね。でも一人でよその国に子供時代にやってきて生きてゆくのには、それくらいの生命力が必要かもしれんな~。ヌクヌク生きてる俺には到底マネできひんし理解もできひん。そこがまた惹きつけられる。観た後はかなり色々消耗するんで気をつけてや。ちょっと長すぎた気がしたんで。七点。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-12 22:55:59) (良:1票) |
3.暴力が目立つ映画だったけれど、不快さはあまり無かった。金俊平は確かに鬼でやりたい放題だったけれど、それよりも金俊平の商売人としての信念の強さを大きく感じた。良かったです。 【civi】さん [映画館(吹替)] 7点(2005-04-03 06:36:40) |
2.凶暴、強欲、そして精力絶倫、究極の「雄」を描いた映画。自分の気の趣くままに雌を力づくで自分のものとし、純粋に己の為だけに生きるその完璧なまでの傲慢さの前では、「人間として正しいか」などという薄っぺらな道徳観など有無を言わせず吹き飛んでしまう。そういった実在の男の存在感、恐怖がリアルに伝わってきた。この男が過去にどのような経緯でこんな人間になったか(きっと生まれながらにしてそうなのだ)、そして年を取ったその果てに惨めな目に遭って後悔したかなど、そんな些末な筋書きなど観ていて思い浮かばない。徹底した強さは孤独の寂しさなど凌駕し、金俊平は死ぬ時まで惨めな思いなど持たず、後悔など微塵も感じなかっただろう。彼はあれほどの傲慢不遜を極めながら、物語の中ではその生き方を肯定されている絶対的な存在であり決して「悪役」ではない。誰もがドロ臭く必死に生きていたかの時代、彼の生き方は現代の人間が失いつつある圧倒的な野性的な生命力に満ちており、動物としての視点で見れば誰よりも人間らしいのかもしれない。そんな主人公に共感できるかどうかはともかく、この映画は誰もが道徳観をたやすく無視した視点で観てしまうのではないか。倫理や道徳などという文明的なものよりももっと底深いところにある、彼の持つ人間として、動物としての根本的な生命力に惹かれてしまうのだろう。奇妙な棒読み口調と無表情さで、ぞっとする様な無気味さを感じさせる北野武の演技は圧巻。オダギリジョーを始め、脇を固める役者達の演技もド迫力である。なんとも重厚で、見応えのある映画だった。 |
1.スタッフも出演者も、それはもう力が入っている。近年まれに見る力作だと思う。それは見ていたらわかるのだが。ただ、映画としては甚だしくバランスが悪いと思うんだ。エピソードごとにシーンがぶつ切りになってしまっていて、それが映画自体の躍動感を殺す原因になっている印象がある。映画がいつ順調に転がっていくのか、上映時間中ずっとそれを考えていたが、どうも最後までうまいこと転がりはしなかった。ちょっと長い。大体、2時間強で1920年代から80年代までを見せるってのにはかなりの無理がある。それでも、久々にビートたけしがはまり役だったので、かつてたけしファンであったぼくにとっては、ちょっと嬉しい。大阪弁には違和感があるが。 |