35.3Dに関しては確かにこれまでの3D映画とは桁違いの出来と言えよう。でも黒い3D用メガネはその黒さゆえに相当画面を暗くしてしまい部分的に見にくいところがあった。かといってメガネを外すと当然黒メガネを考慮した画面は眩しすぎるくらいに明るい。3D映像に関してはまだまだ改善の余地ありかと。とりあえず3Dは無視して評価しようと思うのだが、それでもやっぱり映像が凄い。地球とは違う風景をなんの違和感も感じさせずに実写として画面に映し出す。これは素直に凄いと思う。巨大な枝の上を進んでゆく画づらが遠巻きにとらえられる。CGだからどこからとらえた画だろうが撮れるんだけど、しっかりとこの画を選んでいるってのがいい。空中戦の大俯瞰だってそう。空から落ちてゆく体を大きな葉が受け止めてゆくアクションシーンもそう。いい画、いい繋ぎを見せている。もちろん3D用画面ゆえか陰影に乏しいってのが決定的にダメで、夜の森の怖さが全く表現できていなかったりするのは絶望的ですらあるんだけども、それでも見たこともない「凄さ」がこの映画にはあって、それは映画の凄さではないかもしれないけど「凄い」って思ったことには変わりなく、その感動はこの映画の欠点を補うには余りある感動だったんじゃないかと思う。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-23 18:45:37) (良:2票) |
34.表現されている以上の世界が設定としてその背景に隠れている、というのは、『機動戦士ガンダム』の「一年戦争」に代表される(戦史としての)メタ物語の典型であり、仮想現実的なキャラクター世界の手法そのものである。『アバター』も同じで、それが多くの人に今熱狂されている「世界観」というものだと思うけど、僕にはそれが模造的であるが故に映像としてもアカル過ぎて、陰影を感じない。全てが計算された「世界観」の一角のみを映像で示してみせる。それが設定としても映像としてもあまりにも「浅い」と感じるのは何故だろう。おそらくそれが自然ではない、人工の模造的映像の限界であり、設定そのものがデータベースからの類型としての演繹に過ぎないからなのだろう。そこに自然という驚きや想像力を超えた迫力が無いというのは、全てが所詮は数値変換の産物に過ぎないということが透けて見えるからなのだろう。 今後、こういったCGを駆使した新しい映像表現はどんどん進化していくに違いない。しかし、それはどうにもアカルすぎるのだ。(僕らのミライと同じで) 「明瞭な色分けは、それこそ仮想世界にのみ可能なのだ。現実は単純ではない。多層的で多面的だ。曖昧で不可分だ。ちょうど今日の天気のように。晴れでもないが雨でもない。曇りかと思えば日が差し込む。この曖昧さは、人の営みの実相でもあるはずだ」-森達也『東京番外地』- 上記は、正常な精神と「精神病」との間の差異についての森達也の言説である。 あえて言えば、『アバター』は精神的に正常にすぎる、そういう映像に思える。だから退屈なのだ。 と、ここまで書いて、僕が『アバター』を退屈だと思うのは、TVゲームを全くやらないからかもしれないと思った。ゲーム空間がこれまでどのように進化してきて、全面CGの『アバター』がどれほど凄いのか、歴史的にも技術的にもいまいちよく分からないのである。あしからず。 【onomichi】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-05 00:37:03) (良:1票) |
33.数年前だけどこういう作品を座席の小さな画面で見てしまったことを反省。改めて見直すと3Dではなかったけど映像はお見事。中身の方はSFに名を借りた安っぽい「インディアン悪くない、悪いのは白人」みたいな映画に見えてしまうけど、興収No.1映画には敬意を表します。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2017-02-09 22:38:21) |
32. 飛ぶ、跳ぶ、走る、躍動感あふれる映画である。 3Dが先にありきか、テーマを表現するための手段としての3Dかで評価は分かれるが、後者の心意気と解釈する。めくるめくような映像美で社会性を包んだ上質のエンターテイメントと感じた。 ベトナム戦争や「ソルジャー・ブルー」の問題意識を想起させる場面もあるが、よりマクロ的な視点で、人類史上繰り返される異文化との衝突をいかに克服するか、さらには自然と人間の共生が主題として提起される。本作はパンドラをめぐるナヴィ、アバター、地球人の関係を通じてこの課題を問いかける。相互理解による共存がなければ征服と屈従しかないのが現実。終盤の、理念と矛盾するような派手なドンパチは通俗的だが、ハリウッド映画ならではの娯楽性と受け止めた。 ラストで「エイリアンは去った」の言葉が象徴するように、ナヴィ(そしてパンドラ)からみればスカイピープルこそがエイリアン。似たような印象の映画もいくつかあれど、自然と人間の共生を問うた点は鉄腕アトム「赤い猫」と通底する。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-25 14:06:12) |
【Memento】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-12-02 12:27:34) |
30.ストーリー的には驚くに値しない様な今までにどこかで読んだ様な観た様な展開だが、特筆すべきはやはりこの時点でのCG技術だろうか。新しいジャンルのエンターテイメントとして出来上がっている。『マトリックス』の時の衝撃に似ていた。あれと違うのは全編がほぼCG、ほぼアニメと言っていい所。しかしここから映画技術が進み過ぎて臨場感が薄くなっていくのかもしれないね。 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-09-19 14:50:49) |
29.まずこのページを見てあのおばさんがシガニーウィーバーだったことに初めて気づき、ショック。というのは置いといて、つまんないだろうな~と思って見ましたがけっこう楽しかったです。ストーリーはまあ普通でしたが、なんといっても映像がきれい。ちょっとナウシカにインスパイアされてたりもするのかしら。これは映画館で見てもよかったかも。そして私の好きなミシェルロドリゲスが相変わらずかっこいい女軍人として出ていてそれだけで満足です。あと大佐もイケメンで◎。 【CEDF】さん [地上波(吹替)] 7点(2012-03-07 21:30:11) |
28.なかなかの大作。でも、ストーリーに物足りなさを感じた。開拓者=悪、原住民=善という構図には食傷気味。 【クロ】さん [地上波(吹替)] 7点(2012-02-25 17:10:52) |
27.この映画は映画館で見るべき映画だね。(DVDで見ておいてなんだけど・・・) ストーリーはダンス・ウイズ・ウルブスに似ているし、どこかで見かけたマシーンもあったりしたが、映像そのものを楽しむことができる。 キリスト教文化圏出身のジェームズ・キャメロンがエイワというアニミズム的な表現をしているところが不思議だなぁ。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-16 13:05:58) |
26.映像が非常に綺麗でしたが、内容はよくあるストーリーの映画。展開が予想出来るので、水戸黄門を見てたときの安心感を感じました。アバターのサム・ワーシントンが知り合いにすごく良く似ていて、なんだか不思議な気がしたから1点足して7点。 【カナ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-02 23:36:35) |
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25.早出しで勝っただけと評価するか、フロンティアであることを評価するか。評価の難しい映画だ。3D映画を大衆の鑑賞に堪えうる完成度で提供しスタンダードを作り上げたという歴史的な意味は非常に大きい。しかし一方で3Dで無ければまあそこそこ面白い「異星人モノ」SFファンタジー作品の一本として捉えられていただろう。ということは3D映画が今後非常にありふれたものになれば、結局そういう評価になりかねないということでもある。そこがある意味同じく社会現象になったタイタニックとも被るキャメロンらしさか。ただ歴史的事件を映像化したタイタニックとSFでは意味合いが違うという点で、点数はタイタニックと比べて落としておいた。8に限りなく近い7点。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-13 08:06:07) |
24.やはりCGが凄い。内容は色々な映画やゲームを詰め込んだだけですが。 【akila】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-21 21:30:49) |
23.これで勝ったと思うなよとばかりに大挙して攻めてくる様が目に浮かびます。 【TAKI】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-30 15:12:48) |
22.レンタルDVDで小さい画面で見たので、映像のきれいさより、ストーリーの平凡さのほうが気になります。平凡なストーリーのわりに、いかにもジェームズ・キャメロン的な大げさな映像は、見ていて空虚な感じがします。私は、自分の息子の友だち(幼稚園年少)が仮面ライダーやウルトラマンやゴセイジャーをテレビで見て、現実との区別もつかずに暴力を振るうのを苦々しく思っているくらい暴力を嫌悪しているので、こういう大量殺戮シーンを見ていると気分が悪くなります。ストーリーは平凡で、大量殺戮シーンはあるけど、それなりに引き込まれて、長いけど最後まで一気に見ました。でも、1回見ればもうたくさんです。 【チョコレクター】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-03 13:04:05) |
21.え~、劇場で3Dで観なかった以上、本作を観るつもりはなかったのですが、レンタル屋店頭に大量に残ってたもんで、はい、出来心です、すみません。とりあえず、2Dでもなかなか楽しめました。内容的には『ミッション』のようで『もののけ姫』のようで『ポカホンタス』のようで、要するに結構、ベタなのかも知れませんが。ナヴィ族が変な顔だと言う声もありますが、どうしてどうして、観てると違和感なくなってきます。髪型的には、今は亡き軍事評論家のエバター氏を思い出したり。それはともかく、本作の、この入魂のCG映像には、頭が下がります。ただ、2Dで観てしまったからなんでしょうけど、これは「これまでの集大成」的なCGであって、何か「今までできなかった」ような新しい世界が開けたような気はあまりしないですね。作り物、っぽい感じ、実写に似せようとして似せ切れないアニメ。内容的にも、気になる面はあります。主人公は実生活においては下半身不随で孤独の身、一方アバターを操っている間は飛んだり跳ねたり自由の身。ってコレ、要するに、主人公がナヴィ族にシンパシーを感じるとか何とか言う以前に、そもそも自分自身の利害、打算がありますやんか。そう言って悪いなら、ナヴィ族側につくにあたって、得るものこそあれ失うものはなく、何ら「苦悩」や「決断」の必要がないじゃないですか。またこの映画、やたら長尺のくせに、この映画が終盤に近付いてくると、明らかに物語を「端折って」慌ただしくなります(違和感ありあり)。いや長尺だからこそ、この辺りでグンとスピード感を出したいところなんでしょうけど、観る側がそろそろ退屈しやしないか、という、一種の媚のようにも思えます。そんなコトが心配なんだったら、そもそももっと映画を短くすれば(可能ならその分CGのクオリティを上げれば)いいやんか、と思ってしまいます。で、クライマックスの戦闘ですが、近代兵器を操る人間たち相手に、圧倒的不利で絶望的な戦いが続くかと思いきや、実はやたら強かったりするのがナヴィ族の可愛くないところ。でもまあ、このハチャメチャな戦闘シーンが、何だか『トゥルー・ライズ』を思い出させて、ちょっとうれしくなったりもするのですが。 【鱗歌】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-08-13 23:14:56) |
20.3Dは映像が暗いため好きではない。この作品も3Dで見る必要も無かった。 内容はキャメロンっぽく壮大で迫力も有り満足出来たが、無難なヒーロー映画。 【朴モグタン】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-07-14 01:55:43) |
【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-07-01 00:38:25) |
18.動物より植物たちの方が創造性があったと思う。画が本当にきれい、あきれるほどきれい。でもストーリーは音楽PVくらいに単純、ひねりもない、すぐに忘れられそう。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-06-18 09:20:46) |
17.年末に3D吹き替え版で鑑賞。新たなる映画の可能性に度肝を抜かれたが、「アバター」の作品自体に特に魅力を感じなかった。3D版で鑑賞するなら7点くらい。通常版なら5点ってところでしょう。 【Keicy】さん [映画館(吹替)] 7点(2010-06-13 22:03:33) |
16.確かにこれは映画舘で観るべき映画でしたね。 まぁ、映画は映画舘で見なきゃ根本的にはダメなんですが、 この映画に限っては内容はさておいても映像を堪能するという 意味において映画舘で観るべきでした。 あれだけ凄いと映画ってなんだっけって気分になってしまいますね。 人間を、人間の感情を観るために映画を見るのに、 この作品はもうそこの次元を二の次にしてしまいます。 内容的には、人の『生きる』という意味の中には 『考え、行動する』のも含まれているとぼくは思います。 軍人だった主人公にとって自らの足で歩き、走り、飛ぶという行為は とても重要だったのではないかと思います。 やりたいこともまともに出来ず、どこかしら生きる目的を失っていた 主人公にとってはアバターの世界はまさしく生きている実感の持てる 世界になっていたのかも知れません。だから最後の決断に至ったのだと思います。 この彼の感情の流れ自体、非現実的なストーリーあってのものだと思います。 やはり目がいくのはあのアバターの世界。 日本の現実社会を描くことが否応なしに求められる映画産業の中にいるぼくとしては 同じ映画だというのはなんとも理解し難いです。 まるで本物のようなパンドラの世界に圧倒されっぱなしです。 昔幼い頃に「ジュラシックパーク」を観た時のあの ティラノサウルスをカッコいいと興奮した時のように 終盤の戦闘シーンはかなり興奮しました。プテラノドンぽいの、 サイっぽいの、虎っぽいの、全部ぼくをワクワクさせてくれました。 おうちの液晶ですらこれだけ楽しめたなら、 3Dであの戦闘シーンを観たらどうなっていたか… 残念、無念。 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-05-23 21:01:59) |