9.教師役として抑えた演技が光るウィリアム・ハートと、この作品でオスカーを獲得した女優マーリー・マトリンの迫真の聾唖演技が素晴らしい。ただ単にハンディキャップを側面から捉えただけの恋愛映画ではなく、障害とは?人生とは?家族とは?人を愛するとは?とさまざまな疑問を投げかけてくる。邦題もなかなか捨てがたいが、原題「Children of a Lesser God」はもっと良い。(2023.9再鑑賞)これは良作。ヒロインが複雑でつらい過去があって安定しないけど、ウィリアムハートの抑えた演技によって感傷的にならずに見ることができる。会話のなかにユーモアがあるところもいいし、校長?がダメ人間なところもリアルで良い。印象に残るプールでの抱擁のシーン、水の中で言葉が通じない世界をうまく表現している。癒しや希望を与える映画ではないが、演出や音楽もいいのでおすすめしたい。【死ぬまでに観たい映画1001】に収録されている。