人情紙風船のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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人情紙風船

[ニンジョウカミフウセン]
1937年上映時間:86分
平均点:8.27 / 10(Review 52人) (点数分布表示)
ドラマ時代劇モノクロ映画戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-06-29)【イニシャルK】さん
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監督山中貞雄(演出)
キャスト河原崎長十郎(四代目)(男優)海野又十郎
中村翫右衛門(男優)髪結新三
山岸しづ江(女優)おたき
原ひさ子(女優)おてつ
霧立のぼる(女優)お駒
市川莚司(男優)百蔵
御橋公(男優)白子屋久左衛門
市川笑太郎(男優)弥太五郎源七
河野秋武(男優)猪助(名義「山崎進蔵」)
若宮忠三郎(男優)
原作河竹黙阿弥
脚本山中貞雄
撮影三村明
配給東宝
美術久保一雄(装置)
編集岩下広一
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【クチコミ・感想】

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12
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30.昔、山中貞雄というすごい監督がいた、という話を聞いて早速大学の図書館で本作品を見た。生まれて初めての戦前の邦画だった。戦前の邦画なんて今の学生自主映画くらいのもんだろうという誤った認識を持っていた僕は再生ボタンを押すや愕然。画面には江戸時代にそのままカメラを持って行ったような生き生きとした長屋が映し出された。失礼ながら、想像を遥かに超える出来だった。呆気にとられながら見つづけ、見終わってしばらくは衝撃で席を離れることができなかった。これほどまでに心をえぐる映画を見たのは初めてだったし、しかもそれが戦前の邦画。山中貞雄が20代でこの作品を撮り上げ、そのまま出征して亡くなったという話と合わせて、その場で泣いてしまいたいくらいだった。その後すぐに図書館で山中貞雄関連の本を探してむさぼり読んだ。  ただただ、山中貞雄の最高傑作と言われる『街の入墨者』のフィルムがいつかどこかで発見されやしないかと心から祈っています。
藤村さん 10点(2004-02-12 19:32:13)(良:2票)
29.ふとしたきっかけで友情を交わし、そして破滅へと向かっていく二人の男…。29歳という若さで戦地にて病死した山中貞雄が、まるで死を予感したかのような物語。

しかし、深い諦念と絶望の中に、それでも生きていこうという極限の希望が、演出や撮影技術などとは別のところで、目に見えない力として存在し、この映画を動かしているような気がします。

今までに何度見たのかわかりませんが、その度に、カッティング、撮影、構図、演出、照明、あるいは偶然、謎の力、ようするに映画のすべてを堪能し、発見し、感動します。
絶望的なまでに青い空と白い雲、土ぼこりが緩やかに舞う大通り、縁日に降るにわか雨、雨宿り、魔がさす瞬間、残された傘、暖簾、手紙…。

「映画」は1930年代に完成し、しかし今なお、新たな発見や可能性を生み出している。1本だけ映画を選べ、そう言われたら迷わずにこの映画を挙げます。私のベスト1です。
まぶぜたろうさん 10点(2003-12-03 20:54:37)(良:2票)
28.現存する日本映画の最高傑作でありながら、山中貞雄の最高傑作ではない。これは、彼が、あるべき未来を奪われる予感に襲われつつ、それでもなお、映画への並々ならぬ愛情を微笑みと共にフィルムに塗り込めた珠玉の絶品!
なるせたろうさん 10点(2003-08-09 17:58:10)(良:2票)
27.この映画に映し出される空も風も雨も夜も人も、全てが愛しく、そして怖い。厭世観たっぷりの映画なのに、暖かい血がかよっている傑作。
るーすさん 10点(2003-02-07 21:28:44)(良:2票)
26.ここでの評価が物凄く高かったので期待して視聴・・・・・したがそれほどのものは無かった。
又十郎に全く感情移入できないことと、90分に満たない上映時間ながら場面の一つ一つが冗長に感じられてしまうところに問題があると思う。
また、登場人物一人ひとりの言動がどうも形にとらわれすぎていて機械同士が喋っているようにしか見えない。これは演者が感情表現に乏しいからであろう。
そしてとにかく作品全体に漂う異常な古臭さである。この時代の作品にも古臭さを感じさせない作品はいくらでもある。邦画という視点から見ても黒澤映画の足元にも及ばないのである。
理不尽みるくさん [DVD(邦画)] 2点(2009-09-28 22:00:31)(良:1票)
25.山中貞雄監督の作品をはじめて拝見させて頂きました。観る切っ掛けは、やはりこのサイトでの平均点が異常なほど高かった事と、レヴュアーさん達の感想の中で絶賛を受けている、そんな作品を観ないわけにはいけないと思い、そして日本最高傑作と言われるこの作品を観て見たい、という思いからTSU○AYAでビデオを借りた次第であります。そしてビデオをセットし、再生ボタンを押すと、物々しい雰囲気からストーリーが始まり出しました。すると、いきなり画面に映る映像に驚きを感じました。なぜなら画面の向こうに移る風景や背景がまるでその時代の街を本当に映したかのように、全てがリアルだったからです。これほどまでに鮮麗された映像の時代劇は観た事がありません。そして映像だけでなくストーリーもとてもリアルだった。この映画の中に登場する人々の思考は、現代人の心理とほとんどが同じで、その人々の考えや思考に共感とまでは言えませんが、結構理解できました。しかし、前評判が高過ぎて、自分の中で期待の風船を膨らまし過ぎてしまいました。ストーリーの重苦しさ、苦しみがどうも僕にはつら過ぎて、直視する事ができませんでした。この映画を最高傑作だ!と感じれない自分自身にすごく腹が立ちます。あぁ残念だ・・・
ボビーさん 7点(2004-07-27 23:46:20)(良:1票)
24.なんとも言えないような寂しさ・悲しさを感じるラストシーン。長屋の住人たちは、今まで見たどんな時代劇の人物たちより江戸に生きてる「人間」そのものを見るようだった。浪人の海野も商人もやくざも、みんな人間くさいのに一人、海野の妻だけは武士の魂というか誇りを持って希望のない人生にきりをつけた。明るい話ではないのに、前進座の俳優陣の面々の名演といい素晴らしい時代劇になっている。しかし監督の山中貞雄は「これが遺作ではチトサビシイ・・」と言って出征して帰らぬ人になった。惜しい、、、本当に惜しい、、生きていればこれ以上の素晴らしい作品を見られただろうに・・・
キリコさん 10点(2003-11-29 15:53:21)(良:1票)
23.戦争で若い命を失った天才映画作家、山中貞雄の最高のペシミズム表現。前進座の名演、長屋のセット、雨、雨上がりの美しい映像、運命を暗示してころがる紙風船。窮極の名画、日本映画の最高傑作!!
チャターBOXさん [映画館(字幕)] 10点(2003-06-12 14:10:02)(良:1票)
22.潔さ。愛情。絶望。すべてにおいて史上最高の傑作。
GTRさん 10点(2002-03-24 22:04:15)(良:1票)
21.観はじめて30分ほどの間、現在の日本映画ではお目にかかれない、気が利いたセリフの応酬(おうしゅう)に驚かされ、そのテンポの良さに驚かされ、無駄のないストーリー展開に驚かされた。白黒映画だから観る側に想像力が働くのが良い効果をあげているのか。紙風船に自分好みの色がにじみ出る映画でした。
cogitoさん [DVD(邦画)] 8点(2014-08-16 00:09:44)
20.宴会のシーンがよかった。
ホットチョコレートさん [地上波(邦画)] 6点(2012-02-03 14:24:57)
19.天才とまでいわれている若き映画人、山中貞雄氏の演出作品をやっと拝見する事ができました。凄いの一言!! 残りわずかに現存すると言われている作品全部なんとしても生きているうちには必ず観ておきたいと思いました。
白い男さん [地上波(邦画)] 9点(2012-02-02 23:52:54)
18.初めて観た戦前の日本映画ながら、全然古臭さを感じさせず、最後まで見飽きなかった。髪結新三の惚れ惚れするような機転と度胸、その逆に不器用で気弱な浪人又十郎、その周りの貧乏ながら精一杯不敵に生きている長屋の連中。悲劇なのは確かだが、観終って清々しさを感じさせられた。若い加東大介も確かな演技で魅力的。
Q兵衛さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-14 16:18:01)
17.長屋風雲録といった内容の作品。完全な人情劇かと思ったら、
その長屋の一角に住む、落ちぶれた武士の悲哀さがしっかりと描かれていて、結構面白かった。
その主人公演じる中村翫右衛門は歌舞伎役者らしく、しゃべり方や佇まいが凛としていて、
そのくせ妙に腰が低いというキャラが絶妙。長屋の住人たちの様子に笑わされ、
主人公でこの世の侘しさを表現と、なかなかバランスの取れた作りだったかと思う。
欲を言えば、主人公の奥さん、武士の妻という側からの描写ももうちょっと欲しかったかな。
MAHITOさん [DVD(邦画)] 6点(2011-10-08 07:57:39)
16.人情紙風船、いや、人生紙風船。無常。作品自体は時代劇で長屋モノなんだけど・・・中身は何と、これはまさしく“現在”ではないか! 永遠にうち続く無常。永遠の現在。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2011-05-28 17:09:22)
15.河内山宗俊と共通して、奥行き感を出す構図が良い。背景となった時代を知るわけではないが、長屋風情など至極良く出来ていると思う。ラストシーンの紙風船に心を打たれる。
円軌道の幅さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-03-27 09:25:15)
14.古いこと自体は気にしないけど、所々聞き取れない部分があったのは困ったな~。でもDVDには日本語字幕も付いているようなのでご安心を。物語に関していえば理解に苦しむ点もあったが、印象に残る秀作ではあると思う。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-02-27 00:23:57)
13.淡々とした運びだけれど、終始、無駄のない描写で、密度が濃いです。浪人の自殺という出来事ながら、ほのぼの長屋の情景で幕開けだったけれど、かなりのシビアなラストにちょっと胸が詰まる・・・。長屋の人々の何気ない日々の生活が生き生きと描かれ、本当の江戸長屋を見ている気分。個人的に新三タイプの男は好きだなぁ。群れずに、強きに屈しないところが。一方の又十郎、妻には冷ややかに見られ、元上司には蔑まれ、新三の対極にあるような哀しい男。こんな人生の哀切なんぞ紙風船のごとくなすがままに漂うのみ、市井の人々の生活は淡々と繰り返される、って感じですかね。なんとも渋い映画です。
すねこすりさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-12-15 14:57:11)
12.色んなレビューサイトでの評判を聞き、ようやくDVDを見つけました。1937年の映画ですが、現代でも通用する映像技術、演技、そして切なくも悲しいストーリー。これを名画と言わずして何と言おう。近年の歴史映画には類を見ない、実に素晴らしい作品だと思います。ラストなんてもう鳥肌が。映画には時代なんて関係ないもんだな、と再認識いたしました。全ての映画ファン必見でございます。
Fukkyさん [DVD(邦画)] 10点(2009-09-22 21:01:13)
11.又十郎の表情が良かったです。
Yoshiさん [DVD(邦画)] 7点(2008-12-03 20:44:12)
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【点数情報】

Review人数 52人
平均点数 8.27点
000.00%
100.00%
211.92%
300.00%
400.00%
511.92%
6713.46%
7917.31%
8611.54%
91019.23%
101834.62%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review2人
2 ストーリー評価 8.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review4人
4 音楽評価 10.00点 Review2人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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