5.先日観たガンダムNTと比べるとそのクオリティは雲泥の差。
劇場にかけるならやっぱこれくらいのクオリティじゃないと…と思うくらいの超絶クオリティ。
特にMS戦のそれは「めちゃくちゃかっこいい」と素直に感動できるレベルで個人的にはいままでのガンダム作品で一番のかっこよさだと思います。
さてこのハサウェイ、今までのガンダムと違うのは、その戦いがテロリスト戦である事です。
「いや0083のデラーズフリートとかだって実質テロリストじゃん?」なんて思うかもしれませんが、あれはジオンの再興だなんだを謳ってコロニー落としするぜ!みたいな規模の話で、やってる事の規模がでかいんですよ。
実行主体はテロリストであっても話の規模としては戦争レベル。
でもこの閃光のハサウェイはやってる事の規模と内容がほんとにテロリストなのです。
そして主人公はテロリスト側の人間なのです。
「いやガンダムWの主人公サイドもテロリストじゃん」と思うかもしれませんが、彼らは少なくとも軍人相手に戦争してました。
つまりやってる事はあくまでも対軍隊の軍事行動です。
しかしこの閃光のハサウエイは、民間人を相手に作戦を行います。
「連邦の高官を殺害するためには民間人もおかまいなしに殺す」というのが、テロリストじゃなくてなんでしょう?
シャアが掲げた理想をおいかけて…みたいな信条があるのは、本物のテロリストだってそうです。
リアルのテロリストも彼らなりの理想があるからテロを起こしてるわけです。
その理想が世界の今の標準とイマイチ嚙み合ってないからテロという力技で解決しようとしてるだけで。
この映画で描かれる主人公サイドの行動はまさにそれなのです。純然たるテロ。
純然たるテロリストを主人公に据えた…という意味で、今までのガンダムの中では非常に斬新なスタンスの作品だなと思います。
さてこの映画の点数ですがクオリティも高く内容も面白いと思うのですが、つける点数としてはそこまで高くありません。
その理由は簡単で、これが何部作かの1作目であって、全く話が完結してない事です。
最終的には続編も観てまとめての評価をするしかない作品だと思うので、とりあえずここは7点をつけておきます。