8.《ネタバレ》 差別の認識が薄い一方で肉親への愛情は人一倍厚い警官も、ドラッグに溺れ自らを見失う母親も、感情的行動に走ったおじさんも、犯罪に手を染めた黒人の青年も、、、「それでも毎日を生きている」。人間の弱さと強さと醜さと美しさと・・・あらゆる面が一作に凝縮されていて、何だか、たまらない気持ちになりました。下手な大作ではなく、このような心に刺さる作品に、これからもオスカーを受賞してほしい。 【wood】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-07-23 12:19:11) |
7.うん~ 秀作ですね~ 題材がイイ、脚本もイイ.. 人種のるつぼと化したアメリカならではの作品ではないでしょうか..奥の深いテーマでした~..色々と考えさせられます... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-07-21 12:31:02) |
《改行表示》6.《ネタバレ》 テーマは人種差別、あるいは偏見と言うべきだろうか。 クラッシュの素晴らしいところは人間の本質と善悪を描いているにも関わらず、善人も悪人も出てこないところだ。黒人を見下し、職権乱用で黒人女性にセクハラをしたベテラン警官は、後に同じ女性を火の中から必死に救い出す。そのベテラン警官を軽蔑した新米の警官は、たまたま車に乗せた黒人男性を、偏見から危険と思い込み、はずみで射殺してしまう。車強盗で生計をたてる黒人男性は、違法入国をしようとしたアジア人を偶然手に入れ、高い金で売れることを知るが、憎まれ口をたたきながらも彼らを助ける。妻と現実との間で葛藤する黒人ディレクターは燃えさかる炎を背にし、それが唯一確かな気持ちであるように妻に「I love you」と伝える。そして再び車と人は衝突する。また同じことが繰り返される。 クラッシュは問いかける。人の本性はどこにあるのかと。答えは示さず、ただ問いかけている。作品賞にふさわしい最高にドラマティックな映画である。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-07-14 13:02:53) |
5.一作で満腹するくらいな面白さだったです。皆さんと同じくマントのエピソードが一番印象ありましたが、すべて大切なシーンですね♪♪もう一度観たいっ。 【こゆ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-20 23:06:31) |
《改行表示》4.ミリオンダラーに続き納得のオスカー。 たまたまフライトでみました。 あの修理屋のお父さんの娘の服をめくるシーン、 最近父親になったばかりなので、 ばかやろー!と泣きそうになりました。 【Skycrawler】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-06-06 11:14:11) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 「マクベス」の“キレイは汚い、汚いはキレイ”が脳裏をよぎる、そんな映画でした。 これだけのエピソードを関連付けながら、よくぞここまでまとめ上げた物ですね。 素晴らしい! 【MID】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-03-10 23:30:11) |
2.《ネタバレ》 登場人物が多くて、後で役の名前だけ言われてもそれが誰だかわからなくなってしまうほどだが、人物の絡み合い方は非常によかった。話の中で起こる交通事故が多すぎる感じはする一方、話の最初に出てきた交通事故には何の意味があったのかよくわからない。いろいろなエピソードがあったが僕にとっては妖精のマントの話がクライマックスだった。 【HK】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-02-12 18:59:44) |
1.美しいオープニングから始まり、映画的な画面転換とともに30分足らずで主要人物を全て登場させている。伏線の残し方も上手く、何よりクライマックスのサイレントシーンで流れるマーク・アイシャムの曲が最高(隣の子どもなんか音楽に合わせて口ずさんでいたくらい)。そのせいか、プロットの似た「マグノリア」よりもずっととっつき易かった。もちろん、ブレンダン・フレイザーは(声以外は)ほとんど印象に残らない、などの問題は出てくるのだけれど、前半で不快感を覚えた登場人物に後半では共感してしまうし、ラストは完全な形でのハッピーエンドには終わらない、などの筋運びが素晴らしい。衝突に始まる愛憎劇が後半で消化されていき、その中では悲劇も喜劇も表裏一体。そういった意味ではライアン、ダニエル、ハンセンのエピソードが特に良かった。役者の中ではマット・ディロン、テレンス・ハワードの演技が秀逸だが、ライアン・フィリップもいい味を出していた(奥さんに負けない活躍を期待しています)。ただ、PG12指定ということだけど、親に連れられた子供は退屈するだろうな(ドラッグ中毒の描写とか)。 【マイカルシネマ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-02-11 21:36:59) |