17.《ネタバレ》 視聴後しばらくこの作品のテーマが見出せなかった。仕事をし、恋愛をし、したい事だけをして終わっていく、それだけだ。なぜそれだけなのか考えてやっと気付いた。「それだけ」を貫く二人の映画だったのだ。二郎は飛行機を作りたい。少年時代に抱いた夢をひたすら追い続ける。それが戦争に使われる悲しさ辛さを孕みつつも、彼はブレない。余命いくばくもない女に惚れ、逢瀬が長続きしない事が分かっていても構わず添い遂げる。「感染ります」と言われても構わずのしかかる。結核に伏す妻の前でもタバコを吸いたがる。菜穂子も自分の状態が分かっていながら想い貫く。忙しい夫の傍に居ようとする。仕事に従事する夫の手を握って離さない。我が身を案ずる夫の心配何のその、抱かれる事を欲する。そして限界が近付くや、相談も無しに夫の元を去る。自らの意思を貫いて生きる二人が出会い、束の間寄り添い、別れて終わる。ラスト、妄想の高原で再会する二人には微塵も寂しさ未練を感じない。爽やかな笑顔で満足して終わっていくのだ。この二人の「己を貫き満足して終わる」姿こそが、宮崎駿の生き様、価値観、願望そのものだったのではないか。映像も素晴らしかった。婚礼の儀にめかし込んで現れた菜穂子の美しさに、思わず前のめりになって画面に齧り付いてしまった。宮崎作品のヒロインは後ろを振り返る事なく、ひたすら前を向いて突き進む。宮崎駿はとても良い恋愛観・女性観を持っている。それを作品に投影し、共感させる豊かな表現力に改めて唸らされた。世代を超えて同じ時代に生きられた事、その作品に触れられた事に感謝したい。 【にしきの】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-06-20 04:34:12) |
《改行表示》16.キネマ旬報の何某は、この喫煙シーンを狭量な「挑発」だという。 勿論、『紅の豚』でも煙草のポイ捨てシーンをあえて描いているのだから 一種の挑発的な意図もあるのだろうが、 宮崎駿の細やかな絵コンテ指示を見てもわかる通り、単なる挑発だけで多大な経費や手間を要する作画・エフェクトの指示はすまい。 それこそ、何よりも風を生起させる行為として紫煙は表現されている。 震災の黒煙、工場の煙突からの排煙、汽車の蒸気、雪の朝の白い息、バスのあげる土煙、 家から登る白煙。それらと同様、二次元の画面に豊かな空間の深みと流動態を与え 画面を息づかせる描画演出のひとつに他ならない。 絵を常に何らかの形で動かすことへの徹底したこだわり。 眼に見えない大気をも可視化させアニメーション化することで世界に生気を与えること。 そこにアニメーション作家の矜持を見る。 その挑発ならぬ挑発に簡単に引っ掛かってしまう学会こそ滑稽だ。 嫁入りの夜、襖が静かに開き、美しい奈穂子の正面のカットとなる。 そこに風花がさっと舞う。その柔らかな大気の流れがシーンの美しさを引き立てる。 『ひこうき雲』の流れる映画のエンディング。 静止画となる人間不在の情景カットにあるのは、全てを語りきったという思いか。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-02-16 04:31:13) |
15.人の創造的人生は10年。この言葉がすごく胸に刺さりました。あと10年。いや、もう始まっているのだろうか。自分は何がなせるだろうか。この世に生まれてきたからには、誰もが自分だけのゼロ戦をつくんなきゃいけない。でも何かを成すには、何かを捨てなきゃいけないかもしれない。二郎の場合はそれが奈緒子だった。それはとても悲しいことだけど、そういうふうにできているんだなと思った。美しい映画ですが、悲しい映画です。 【コダマ】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-01-10 00:45:23) |
《改行表示》14.・絵が素晴らしい、田舎の風景とかドイツの風景とか。アニメーションでここまで描けるんだと感心する ・この時代って面白い、そう思えるのは構成がいいからだと思う ・菜穂子はおそらく男性から見た理想の女性像。でも女性から見るとどうなんだろう ・意外に涙腺が緩むが、その理由を後から思いつかないのが不思議 ・観ている間中「ひこうき雲」が頭の隅で鳴っていたが、実際に流れてきた時にはちょっと気合抜けた いろいろと賛否の議論が出るのも分かる気がする。そういった意見が出やすいのも良い映画の要件だと思う。 フィクションとして、多くの要素を上手く消化して、それでも出来はいい。 【simple】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-01-03 22:28:40) |
13.《ネタバレ》 やはり宮崎駿監督の力量に感服。絵が美しい。構図が美しい。昭和のレトロな世界が暖かい木のぬくもりを感じさせます。なつかしい駄菓子屋に入ったような、そんな雰囲気が一杯です。関東大震災、大不況、戦争への道のりのなか、貧しい国、日本の少年!頑張っていますね。マイナスは、あのたばこ。たしかにたばこの吸い過ぎです。肺病の妻の前でのsmokingはいかん。そして結果としてのゼロ戦。美しいこの飛行機は、たくさんの命を奪いました。敵も味方も。ちょっと複雑な心境です。それにしても、最後のユーミンの歌。ぜったいに挿入歌として合わないだろうと思っていたら、いやいやどうして、あの奥さんの命と彼の飛行機への情熱が込められていて、ぴったりでした。お見事、これにも感服です。♪あの娘の~いのちはー ひこーきぐーも♫ 【杜子春】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-10-17 16:02:40) |
12.《ネタバレ》 やっぱ「絵」は美しいわ~。さすがジブリ、さすが宮崎駿、圧倒的だ。主人公の棒読みも最初はかなり気になったが、後半は超エリート街道まっしぐらの変わり者(たぶんきっと)天才エンジニアはきっとこうだろう的自己補正(笑)が働いて気にならなくなりましたね。声で出演の方々もお見事な仕事っぷりで、2時間越えの時間を全く飽きさせない感動的で上手い構成は、酸いも甘いも経験したジブリの底力を実感しました。もぅけなげな菜穂子との結婚の儀はつつましくも大変美しく日本を感じさせてもらいました。エンディングも「ひこうき雲」の奇跡的なマッチングが大変感動的で素晴らしい!このての展開はベタだなぁと思いつつも今考えてもウルウルしちゃうよね(苦笑)。。。。とここまでは良かった点だが、、、実在の人物である堀越二郎を描いている「はず」なのに、堀辰雄の小説の内容とミックスしているという…何とも変なお話。あとで調べてみておおいに感動に水を差されてしまった気分なんです(調べなきゃ良かった)。なーんだ、宮崎駿監督のいわば勝手にいいとこどり脚本なの?というのが正直な今の気持ちです。でもなぁ、なんだかんだ言って日本のアニメを強力に引っ張ってきた第一人者であることは間違いありませんし、日本の、いや、世界のアニメ界に多大な影響と功労がある人だもんなぁ、やっぱすごい人だよ。本作での引退は残念ですが、長い間お疲れ様でございました。でも復活したくなったらいつでもいいですよ、私たちは待っていますから。 【Kaname】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-10-16 13:29:57) |
11.《ネタバレ》 巨匠は“画力”が凄い。飛行機が生物のように息づく。関東大震災の地震の迫力、逃げ惑う群集の緻密さ、雲の描きわけ、背景の草原の草や流れる水も生き生きとしていた。ゴッホの絵画を観るような生命の躍動を覚え、夕日を眺めているような懐かしさも覚えた。画だけでも観る価値がある。世界に誇れるアニメだ。あえて苦言を。堀越二郎の物語だから、ゼロ戦の完成で終点だろうと予想していたが、九試の完成で終ってしまった。ゼロ戦登場はラストの残骸と夢想の編隊のみだ。堀越氏の最も苦労した太平洋戦争時代を飛ばしたのは、「戦争と人間」という主題を避けたかったからだろう。「美しいもの=飛行機」の夢を追い求めると、戦争兵器の設計に関わざるとえなかったという苦悶は感じられない。二郎の人物像の掘り下げが不十分で、生身の人間として映らない。積極的に行動することは少なく、本質的に受け身なのだ。仕事は与えられたものを文句もいわず淡々とこなし、対人関係で問題を起こさない。性悪な人も登場しない。恋愛も受け身だ。菜穂子の女中を助けたあとは、偶然の再会、菜穂子から告白、菜穂子が病院を抜け出し、押しかけ結婚、菜穂子去ってゆく。「美しい姿だけ見せたかった」というが、恋人同士ならまだしも、夫婦間でそんな美学はありえないだろう。本音で語り合い、共に苦労し、助け合ってこそ真の夫婦である。又「愛と死」が主題なのに「死」を描かなかった。特攻によるパイロットの死、妻の死、大空襲、無数の戦没者。戦闘機と死は切っても切れない関係だ。死を描かずに戦闘機の設計者の人生を描くのは不可能だ。残念ながら、底の浅い人物描写でしかない。主人公の愛、苦悩、喜び、怒り、憎しみ、悲しみが感じられてこそ、心の糧となり、感動があり、人間は素晴らしいと思えるのだ。二郎は戦争、妻の死を経ても成長していないと思う。それは妄想の中での師匠との軽い対話でもわかる。「君は生きねばならん。その前に、寄っていかないか?良いワインがあるんだ」日本の敗戦をこれほど軽く描いた例は稀有だ。意味ありげに特高や反ナチのドイツ人が登場したりするが、本筋とは無関係。一本、筋の通った筋書が出来ず、どこを終点にしようか、迷った跡がある。風の使い方は良かった。風で飛んだ二郎の帽子を菜穂子が掴み、風で飛んだ菜穂子のパラソルを二郎が押さえる。愛も戦争も風のように過ぎて行った。けれど生きてゆこう、夢の翼に乗って。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-09-25 22:26:41) |
10.宮崎駿監督の、夢と理想がたっぷりつまった映画でした。逆に言えば、それだけの映画でした。けれど、稀代のアニメ監督(個人的意見)の夢と理想だけあって、やはりそこは見応えがありました…。どんな作品を見ても、例えストーリーやエンディングにどれだけ納得いかなくても、この方のアニメーション、「やっぱりステキだな…ちきしょう」と思ってしまうのです。この方の、フィルターを通し描き出す世界は、本当に素晴らしく、憧れを抱いてなりません。。小星もあの飛行機に乗りたい。トトロに会いたい。動く城を見てみたい。ほうきに乗りたい。想うことはいつもそんな事です。そして最後に、現実を見て少し悲しくなります。小星も、二郎さんみたいな夢と希望を持ちたかった。 【小星】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-26 20:54:46) |
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9.《ネタバレ》 凄く良かったです。エンドロール入った瞬間に泣いてしまい、ユーミンを堪能できなかった位。一緒に観た人は声を担当している俳優の顔が頭にチラついて集中できず・・など言っていましたが、私は映画には声優を使って欲しい派ですが、本作は全員上手だったと思います。二郎さんはものすんごく下手でしたが、それが逆に味がある下手さだったと思います。モデルになった人物二人も「風立ちぬ」も知らないで観たのが良かったのかもしれないけれど、純粋に、飛行機が好き美しい飛行機を作りたいという気持ちで10年頑張ってきた男性と、長い間思い続けた男性の夢を叶える為に支える奥さん、短くても良い人生だなぁと思いました。ジブリにしてはラブラブなシーンが多くて、少しキュンともなりました(笑) 【ネフェルタリ】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-23 11:43:49) |
《改行表示》8. 本当に良い映画だった。 画は毎度のことながら素晴らしいが、今回はストーリー、演出、声、音楽も良い。 観賞後に溜まらないほどの清々しさがあった。 監督、あっぱれ! 【タックスマン4】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-23 02:10:24) |
【ホットチョコレート】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-19 21:42:42) |
《改行表示》6.いい映画でした。 個人的には堀越次郎の吹き替え庵野さんの声は心地良かった。 プロの声優や芸能人では印象に残らない。 【しんしん】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-18 16:46:54) |
5.《ネタバレ》 映画全編通して、何でこんなのんびりした国が戦争なんてと言わんばかりにきれいなこの国の風景が描かれる。主人公からこんな言葉が出る。「小さくてもカメになる道はないのかなぁ」。これは世界の中での日本のあり方への提言でもあり、デジタル全盛のアニメ業界の中にあって、手書きにこだわるジブリのあり方も言ってるのかもしれない。元々、世界に友人の多い宮崎さんには、技術や文化を通して、世界の人と友達になれるのに、どうして国というものがあり、戦争というものがあるのだろう?という疑問があるのだと思う。映画はまさしくそこを言っている。そして菜穂子との恋愛が丁寧に描かれる。これは人生で一番、大事なものって分かっているのに!という宮崎さんの言葉に思えた。でもね、監督、観客は作品どうこうよりも、あなたが好きだから、そんなあなたの映画が観たいとも思うもんなんですよ。これからは自分の人生を大事にしてください。でも僕は次回作、短編でも観たいなぁなんて思っちゃたりするんですけどね(笑) 【トント】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-17 00:59:45) |
《改行表示》4.《ネタバレ》 良かったです。少なくとも鑑賞前の期待値が少なかった事を差し引いても悪くはなかった。 宮崎駿の「戦争嫌い」と「戦闘機オタク」の相反する矛盾への回答は、既に「紅の豚」で明らかになってると思いますが、本作ではより明確に描かれています。その意味では全く分かりにくさはないです。即ち彼は「飛行機」「飛翔」が好きなのだと。サバの骨を引き合いに出しての流線型の美しさ、機体を少しでも軽く、しなやかに、美しくすることへのこだわり、全部明確に描かれています。更にエンジニアたちと議論中に「機関銃がなければもっと軽くなるのに」と言ってみんなで大笑いするのだから、あまりにも純粋すぎる。戦闘機の設計者がみんな同じ想いで設計してたとは思わないが、少なくとも本作の中ではイタリアやドイツの師と仰ぐ仲間も含めて皆体制に流されつつも、自分の美学を貫こうとしたように描かれています。これは究極のファンタジーかもしれない。宮崎駿の中では全てこれで決着したのでしょう。本作は彼の遺作になると思います。 恋愛はいらないんじゃなかろうか。飛行機設計へのこだわりのみで良かったと思います。結婚式の件はそれなりに感動はしますが。 庵野秀明の声はやはり違和感があります。時折見せる素人丸出しの棒読みだけは気分が壊れた。監督は気に入ったらしいが、私は物語にもっと集中させて欲しいと思う。それだけは本当に残念です。 【ぴのづか】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-15 13:49:25) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 宮崎監督の「飛ぶことへの愛」が惜しみなく発揮されている。もともとラピュタが飛び、ナウシカではメーヴェに乗り、トトロも飛び、カリオストロでさえルパンは飛行機で侵入し、豚さえも飛び、千と千尋もメインはハクが飛ぶところ。それだけ飛ぶのが大好きな監督が徹底して「夢」を追いかけて飛ぶシーンを作り上げた作品、といっていいだろう。 ■冒頭からエンディングまで繰り返し描かれる「夢」のシーン。そしてロマンスも、菜穂子は自らの命を削ってサナトリウムから降りてきて、二郎は結局日中のほとんどを飛行機に費やし夜のわずかの時間しか会えず、それでも最期の美しくない姿は見せまいと再びサナトリウムに戻る、通常ではありえないまでの献身性。出会いから死別まで、まさに「夢」のパッチワーク。展開がトトロ的で山場がないのも、全編のそうした雰囲気を楽しむタイプの作品なのだろう。 ■裏テーマは「生きねばならない」「悲惨の運命を受け入れること」等であろう。カストルプも登場し、トーマス・マンの『魔の山』の設定はいろいろとバックにある。しかしこの作品中では葛藤(飛行機への愛と戦争利用の間の葛藤、妻と飛行機の間の葛藤など)はほとんど描かれず、主人公は飄々としている。こうした難問に対して「純朴さでもって超越せよ」ということであろうか。 ■二郎に感情移入するか、菜穂子に感情移入するかで、見え方もだいぶ変わるように思う。二郎は飛行機への愛(オタクともいえよう)は素晴らしいが、全体にピュアというか単純な描かれ方であり、対する菜穂子は自己犠牲と献身性、死に向かう姿勢を提示している。映画館で女性客の一定数がラストで泣いていたのはどこに感情移入したかもあるだろう。 【θ】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-09 01:42:35) |
《改行表示》2.《ネタバレ》 一般ウケはしないと思う。 ただ個人的には大好きです。 色々な見方ができる映画です。 そのひとつが「夢や愛、生きることが持つ業」やと思います。 飛行機を作ることも、結核の妻を愛するのもすべて業。 ただ純粋に美しく飛ぶ飛行機を作ろうとしても、莫大な金と労力がかかり軍用機として多くの生命を奪う(国防とかは置いといて・・・)。 結核の妻を愛することも上司の言うようにエゴ。 でもそんな夢や愛を綺麗に描いて肯定してるんですよ。 ラストの焦土と化した国土と飛行機の残骸の上に、美しい緑の丘があって美しいゼロ戦が飛んで、愛する妻がいて・・・。 ジブリシリーズの中でじゃりン子チエの次か同じくらい好きな映画ができました。 いや~よかった。 【CBパークビュー】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-02 17:08:15) |
1.《ネタバレ》 想像していたより良い映画だった。主人公の飛行機にかける熱意、妻への愛情、共に未来と現在からくる懸命さが、切なさと、そして空しさを強く表現している。未来:二郎は過去と現在を繋いで未来を創るでなく、ファンタジスタのように未来だけを見つめ、たぐり寄せる。現在:二郎と菜穂子は危惧される未来よりも、今の愛情を毎日確かめ合う。映像美も相まって、死のシーンさえもファンタジーのように、夢見る世界に昇華させているのはアニメ、宮崎駿ならではではないか。「創造に費やせるのは10年の期間だけだ。君の10年を...」とあったが、10年どころか、刹那を未来のために生きる様。だからこそ、結婚のシーンでは泣けた。いつだって未来は今この瞬間から始まるのだ。夢を見ている時間さえ、夢見る世界の1ピースになる。 駿自身も、このようなファンタジーをつくってきた時、同じことをおもい、同じことを感じ、空しさの中に夢を見てきたのではないだろうかと、自己投影も強く感じた作品。 【元祖】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-02 01:53:20) |