男たちの大和 YAMATOのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。2ページ目

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男たちの大和 YAMATO

[オトコタチノヤマト]
Yamato
2005年上映時間:143分
平均点:6.30 / 10(Review 162人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-12-17)
ドラマ戦争もの歴史もの小説の映画化
新規登録(2005-03-27)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2023-07-14)【イニシャルK】さん
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監督佐藤純彌
助監督原田徹(セカンドユニット監督)
キャスト反町隆史(男優)森脇庄八
中村獅童(男優)内田守
松山ケンイチ(男優)神尾克己(青年期)
仲代達矢(男優)神尾克己(晩年)
鈴木京香(女優)内田真貴子
橋爪遼(男優)児島義晴
渡辺大(男優)伊達俊夫
蒼井優(女優)野崎妙子
寺島しのぶ(女優)文子
奥田瑛二(男優)有賀幸作
井川比佐志(男優)組合長
高畑淳子(女優)玉木ツネ
余貴美子(女優)西サヨ
山田純大(男優)唐木正雄
本田博太郎(男優)古村哲蔵
林隆三(男優)草鹿龍之介
白石加代子(女優)神尾スエ
長嶋一茂(男優)臼淵磐
渡哲也(男優)伊藤整一
土平ドンペイ(男優)
高知東生(男優)川添
平山広行(男優)玉木
森宮隆(男優)大森
内野謙太(男優)西哲也
勝野洋(男優)森下信衛
池松壮亮(男優)前園敦
谷口高史(男優)
笹木俊志(男優)
高岡健二(男優)茂木史朗
渡辺宜嗣ナレーション
原作辺見じゅん「決定版 男たちの大和(上・下)」(ハルキ文庫刊)/「小説 男たちの大和」(角川春樹事務所刊)
脚本佐藤純彌
野上龍雄(ノンクレジット)
音楽久石譲
石川光(音楽プロデューサー)
角川春樹(音楽総合プロデューサー)
東京フィルハーモニー交響楽団(演奏)
作詞長渕剛「CLOSE YOUR EYES」/「YAMATO」
作曲長渕剛「CLOSE YOUR EYES」/「YAMATO」
編曲長渕剛「CLOSE YOUR EYES」/「YAMATO」
瀬尾一三「CLOSE YOUR EYES」(ストリングスアレンジ)
主題歌長渕剛「CLOSE YOUR EYES」/「YAMATO」
撮影阪本善尚
さのてつろう(水中撮影)
江原祥二(セカンドユニット撮影監督)
製作角川春樹
東映(「男たちの大和 YAMATO」製作委員会)
角川春樹事務所(「男たちの大和 YAMATO」製作委員会)
テレビ朝日(「男たちの大和 YAMATO」製作委員会)
朝日放送(「男たちの大和 YAMATO」製作委員会)
東映アニメーション(「男たちの大和 YAMATO」製作委員会)
朝日新聞社(「男たちの大和 YAMATO」製作委員会)
東映ビデオ(「男たちの大和 YAMATO」製作委員会)
製作総指揮高岩淡
企画早河洋
坂上順
配給東映
特撮佛田洋(特撮監督)
野口光一〔特撮〕(CGスーパーバイザー)
佐藤敦紀(CGスーパーバイザー)
東映アニメーション(CG)
大屋哲男(コーディネーター)
納富貴久男(機銃発砲)
BIG SHOT(機銃発砲)
久米攻(特殊効果)
ポリゴン・ピクチュアズ(CG)
作画橋爪謙始(絵コンテ)
美術松宮敏之
大澤哲三(大和ミニチュア造型)
三池敏夫
録音柴崎憲治(音響効果)
その他久石譲(指揮)
テレビ朝日(資料・映像協力)
日本テレビ(資料・映像協力)
NHK(資料・映像協力)
朝日新聞社(資料・映像協力)
遠藤茂行(宣伝総括)
吉田満(参考文献「戦艦大和ノ最期」)
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142.この映画、ストーリー展開がいかにもベタなうえ、戦闘シーンや演出面で粗が多く残念な感は否めません。また、レイテ沖海戦では「大和」にとって唯一の戦果と言っていい米空母撃沈が画かれておらず、「大和」を題材にした作品としては不満が残ります。しかし、視点を下士官と少年兵に絞ったことが功を奏して戦争のむなしさを強く訴える作品になっています。この作品は娯楽作品としてよりも、現在のいちおう平和な日本が社会が築かれる前にどれだけの犠牲が払われたかを再確認するための映画としてとらえるべきでしょう。
この作品や「プライベート・ライアン」をたんなる娯楽映画としてしか評価しない方もいらっしゃいますが、制作者が意図したであろう反戦平和への訴えが理解されていないのは残念なことです。
映画そのもの出来としては難点も多いですが、無謀な作戦で無駄死にともいえる死を遂げた大和乗組員の方々への追悼の意を込め8点です。
はやぶささん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-02 01:14:21)(良:2票)
141.この映画に描かれている話が戦争の真実だとは思いませんが、戦争を知らない我々が歴史に興味を持ったり、今の日本がこういった犠牲者の方達の上に成り立っている事を認識するために、観るべき映画であったと思います。ただここでは単に映画作品としての自分の意見を書かせて下さい。正直こういった大作は日本は作るの下手です(この映画のスタッフだけがそうなのかもしれないですが・・・)。まず戦闘シーン、メインの役者が集中している機銃部分や狭い範囲を映し過ぎていて全体像が全く伝わってきません。戦闘機の攻撃も同じような映像を使いすぎていてどのように爆撃したかがサッパリです。もっと大和の全体像を上手く映し、大和の立ち回りや、米軍機がどのように攻撃し、どのように撃沈したか(例えば船の片側に魚雷を集中されたとか、沈没の全体像など)をシッカリ描写して欲しかったです。大和という絵的にも素晴らしい戦艦が素材としてあるのに、非常にもったいないです。やはり映画である以上この手の映画では戦闘シーンが見せ場になるため、レイテ島、沖縄特攻はきっちりして欲しかったですね。またこの映画では長島一茂のセリフが非常に大事だと思うんですが、各登場人物のエピソードが見事にバラバラでまとまりが無い為、せっかくのシーンが妙に唐突になってしまっています。個々のエピソードに繋がりを持たせて悲しさを盛り上げ→長島一茂のセリフ→壮絶に散っていくという描き方は出来ないものでしょうか。その点が非常にもったいないなというか残念な映画ですね。
三毛たまさん [映画館(吹替)] 6点(2006-01-02 00:08:43)(良:2票)
140.《ネタバレ》 まだ志半ばにして大和と共に沈んでいった少年兵たちの気持ちが痛いほど判る。
今でも海底に眠る大和。大和そのものは風化しても大和の歴史は決して風化しないと思う。
哀しみの王さん [映画館(字幕)] 10点(2006-01-01 19:54:58)(良:2票)
139.原作未読。予告編を観て、ちょっと過剰かなと思われた中村獅童はじめ役者の演技は素晴らしく、この映画のパワーを感じさせるものでした。それだけに残念なのが、ひとつひとつのエピソードがブツ切れで、総集編を見ているような感覚に陥ったこと。これだけ多くの登場人物の人間模様を描くのなら、2時間半では足りないでしょう。おそらく「バンド・オブ・ブラザース」や「U・ボート」のTV放映版のように時間がたっぷりあればもっと時代背景から太平洋戦争における大和の位置、そして彼らの生き様を見せられたと思います。結局上映時間に詰め込むためにナレーションや図解を多用して説明を加えなければならなくなり、熱い人間ドラマとのバランスがちぐはぐになってしまったように感じます。DVD化にあたって、ディレクターズカット版をつくてもらってそのあたりを補って欲しいですね。
あまり瑣末なディティールにけちをつけたくは無いのですが、製作費20億円という邦画では破格の製作予算、しかしそれでも予算が足りなかったのか、最大の見せ場、大和と、最期の戦闘シーンはもうひとつでした。大和を捉える画はいつも左舷からばかり。海面を切り裂いて進んでいく大和の重量感や巨大さが伝わって来ませんでした。また、飛行機の機動があまりにもちゃちですよね。雷撃機がどのような動きで大和に攻撃を仕掛けたのか、資料なら沢山残っている筈。それなのに昔懐かしいUコンの如くくるりくるりと玩具のように旋回するだけ。30年前の糸釣り特撮レベルから全く進歩が無い。なんとか編集で誤魔化しているようでしたが、今の観客はハリウッド映画の最新VFXで目が肥えている。もうすこし頑張って欲しかったです。
ロイ・ニアリーさん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-27 00:33:52)(良:2票)
138.《ネタバレ》 後半の最大の見せ場(プライベートライアン顔負けの演出)

ここまで人間ドラマに力を入れ大和の全景をリアルに描写しておいて、

人が死んでゆく演出が軽すぎます。

最近のハリウッド映画に特に多いのですが、

名前を呼ばれないとわからないくらい死体の扱いが粗末。

カメラワークが早すぎるのです。

ハリウッド映画では最近の「アイランド」「キングダムオブヘブン」の戦闘シーンのような・・

人間ひとりが死ぬ場面を丁寧に撮れとは言わないけれど、

命の尊さが逆にあまり私には伝わってこなかった。

だから生き続ける人のほうが存在感があったことはまあいいことなんですが・・

この後半の最後の船出に向かう大和は圧巻で、

この映画の最大の見せ所だと私は思いました。

「鳥」のように囲まれサンドバックのように米軍戦闘機に攻撃を受ける大和。

これはすごくよくできているなぁと思いました。

それまでの人間ドラマからしてここから主役は大和から人間だ。

ひとりひとりきちんと最後まで描いてほしいと見ていました。

・・なぜ早回しをするんだろう。なぜ必要以上にカメラを揺らせるんだろう。

誰が誰やらわからないじゃあないか(爆)

大事なところで感情移入ができないのに、

なんと回りは泣いている・・??

そしてさらに感情移入ができなかった理由があります。

若い役者の顔が見分けがつきにくい(苦笑)

現在のシーンと回顧シーンとが重なっているのですが、

コレだけよく似た役者を揃えると誰を主体に見たらいいのかわからない。

パンフを購入しあとで見たらよくわかるんですがやっぱり似てた・・

仲代達矢の若い頃の神尾君役松山ケンイチ がピンとこなくて、

結局は神尾君と西君と内田守が必要な役であり、

その他の配役に時間をさけばこの3人の焦点がぼやけてしまう。

もちろん上司は必要不可欠ですが・・

反町はどうだったんだろうか・・

渡哲也が出てきたあたりから面白くなってきたんだけど、

それまでが誰を主体にしているのかついてゆけませんでした。

私の評価としては、

後半の大和の最後の戦闘シーン(人間の描き方は悪い)

歴史をきちんと描けている。

天皇制や戦争の意味など今の時代に描けたこと。

こういったことが評価の好対照です。

アルメイダさん [映画館(字幕)] 6点(2005-12-23 14:33:06)(良:2票)
137.正直、期待はしてませんでした。
中村獅童はともかく、主演が反町ってのが不安だったんですが…いやいや、普通に上手かった。蒼井優も素晴らしかったし、その他の方々もいい仕事してます。
全般的にヒューマンドラマとしてよくできていました。
死地に向かう男たちの迷い、覚悟、意地、誇り…色々な想いを上手く表現してました。
また、それを送り出す女たちの想いも涙を誘います。
「母ちゃんの作った牡丹餅、食べなさいっ!」
ベタな演出かもしれませんが、このシーンはかなりやられました。

そして戦闘シーン…こりゃまた圧巻。「タイタニック」の悲惨バージョンといっても過言ではありません。どんなにやられても、どんなに傷ついても、逃げない、諦めない。
演出が素晴らしかったです。

お金が無くてもいい映画は作れる。
でもお金がないと作れない映画もある。
そんな事を再認識させてくれる1本です。

以下駄文 
死して日本の礎となる、か…もちろん俺も日本に危機がありゃ戦いますぜ。
先輩方の世代が守ったものを、俺らの世代で終わらせちゃ
あの世であなた方に顔向けできませんわ。
日本人の意地、見せてやりますよ。
天国から、あの世から、靖国神社から、応援してくださいね。
では。    

元自衛官より。
ふくちゃんさん [映画館(字幕)] 9点(2005-12-22 01:18:32)(良:2票)
136.まず私は右翼でも左翼でもない。その上で申し上げたい。愛する人、故郷日本を守るために身を挺した人々への哀悼と、その人々の累々たる屍の上に今の私たちの平和安穏な暮らしがある。右翼だって左翼だって、今の豊かな日本に生きる国民全てが否定することなどできない、この顕然たる事実。戦争犯罪というただの「言葉」の前に思考停止し、過去の歴史に学ぶ姿勢すら忘れてきたこの国のあり方に、映画というプロパガンダと思われかねない手段で、誤解を恐れず、実に思い切った一石を投じた。この点においてのみ、この映画は最大の評価を得るべきだ。戦争の悲惨さ、言葉だけの薄っぺらな平和主義だけの視点しか許されなかった世界で、先祖への感謝を根底にした切り口は、誰が何と言おうと斬新で、「本来のあるべき姿」としてのメッセージだ。この映画は、芸術作品としての映画とは、一線を画して語られるべきであり、評価されるべきだ。‥‥‥しかしだからこそ、不要なナレーションや字幕など、 ちょっとしたドキュメンタリーのような余分な演出が多かったのが誠に惜しい。 映像の撮り方も映画らしい凝り方が見あたらず、良く終戦記念日にTVであっている2時間ドラマのように感じられたのが大変残念だった。せっかく前代未聞の壮大なセットも作り上げたのだから、守るべき対象である故郷の人々への愛情や、悲しみや、覚悟などの背景、実際にはもっと凄惨を極めたであろう、沈没する大和の船上の悲惨をとことんリアルにドロ臭く描いて欲しかった。やはり、この映画を作り上げた人々の多くが、私同様実際の戦争を体験していないせいかも知れない。あまりにも画面が奇麗すぎ、画面から命の失われる悲惨さ、分かり易く言えば「血生臭さ」が伝わってこなかった。昔観たTVドラマ「戦艦武蔵の最後」は、こんなセットは無かったが、映像から伝わってくるものが、もっともっと悲惨で恐ろしかった。 今までに無い壮大なテーマに挑んだ結果、角川といえども力が今一歩及ばず、というところだろうか。‥‥‥映画というエンターテインメントの立場から、過去の人々への畏敬すらも忘れている時代の潮流に、恐れることなく強烈なメッセージを送った。芸術作品としての視点とは別に、その姿勢に拍手を送りたい。
six-coinさん [映画館(吹替)] 7点(2005-12-19 12:49:32)(良:2票)
135.彼女と一緒にDVDで見ました。普通に良かったです。佐藤純彌監督の作品としては「新幹線大爆破」の次に好きです。たぶん近年の映画ファンとしては代表作と言ってもいいでしょう。
ただ「永遠の0 」もそうですが現代のシーンっていりますか?「反戦」を強調する為の演出としては分かりますが蛇足だと思います。
朝日新聞が絡んでいるから「反戦」を強調するのは分かりますが、戦争を美化するとかではなく、映画としてエンターテイメントとして映画だからこそ、気持ちよく終わる作品があってもいいのではないでしょうか?
映画の夢さん [DVD(邦画)] 6点(2018-08-04 22:05:08)(良:1票)
134.《ネタバレ》 もう、すべての描写とすべての台詞が、説明的で、凡庸で、陳腐なんです。上船までの経緯も、その後の訓練も、全部、「ここでこうなりました」と説明しているだけ。この話の流れから言えば、レイテ沖海戦なんかは乗員にとって重要な転機点になるであろうことは史実に疎い私でも想像がつくが、そんな一番大事なところをあっさり通り過ぎている。最後の出航も、何でそんな無謀な突撃をすることになったのかということについての考察も検証も解釈もなければ、迫り来る破滅を予感させる空気感もなく、ただみんなが感傷的にわーわー騒いでいるだけ。せっかく登場した林隆三や渡哲也や勝野洋も、とんでもない無駄遣いでした。おまけに美術や衣装関係も手抜き(あのピカピカ感や清涼感は何なの?)となれば、ほめるべきところがどうやっても見つからない。頑張った蒼井優ちゃんには1点あげたいが、その優ちゃんにも無意味な絶叫芝居を要求してしまうセンスは何なんでしょうね。
Oliasさん [DVD(邦画)] 1点(2011-04-30 23:09:06)(良:1票)
133.《ネタバレ》 まず「男たちの大和 YAMATO」というタイトルのセンスの悪さ(ローマ字でYAMATO)に感動した。
結局「大和」という戦艦は大した戦果を挙げていず、最後は特攻的な結末を迎えたという事も知らなかったので、勉強になった。
誰もが「鬼畜米英!」「天皇陛下バンザイ!」的な戦時下特有の決まり文句を言わないという不快なデリケートさに溜飲が下がった。
そして戦時下特有の混沌・狂気・視野狭窄的な雰囲気も極力排除!「戦わなきゃどーしょーもない戦争」的かつ「守るための戦争だから、僕らはアリなんです」的な美しい言い訳の羅列に眩暈を覚えた。
母との別れに舞い散りまくり、異常気象かと思わせるほどの桜吹雪に爆笑した。散るゆえに美しいというレベルをも完全にブッチギリだ。
ラストの散骨シーンでは感動もさせつつ老人×少年×娘の敬礼でキチンと失笑させることを忘れない隙の無さに驚愕した。
エンディングテーマの長淵剛で「はっ」とした。そうか。これはコンプレックスの裏返し的マッチョ&ナルシズム・プラス説教臭いメッセージ大好き!という作品性のリンクだ!納得だ!
観たか?観ただろ?この心意気!愛・国・心!君のハートにインプット!超安易に!
これがYAMATO!(ローマ字で)
aksweetさん [DVD(邦画)] 1点(2007-05-07 06:05:23)(良:1票)
132.色々おかしなところはあるが、この作品の最大の偉業は、日本人が「戦争」について再び考える機会を与えたことにある。題材に誰でも知っている、戦艦大和を持ってきたことからもそれは伺えるだろう。一本の映画としても及第点の出来でなかなかではないだろうか。まぁ、別にエンターテインメントとして製作された作品ではない(と思う)ので、見せ場がどうとかいう言い方は避けたいが、やっぱり海戦シーンの出来は良かったと思う。ただ、あの戦闘機のCGがどうも…。
ドラりんさん [DVD(邦画)] 8点(2006-12-20 01:46:00)(良:1票)
131.《ネタバレ》 嬉しい誤算。 もっと説教くさくて辛気くさい映画なのかと思ってた。 戦争を題材にした史実ものって政治的メッセージが強かったり戦犯を追及したりってそういう色合いが出てきがちだけど、この映画は、目の前に厳然とある「戦争」という存在と対峙した時の兵士や国民を「戦艦大和」内に集約して見せている。 もちろん、死を目前にした兵士達の心境や覚悟、銃後の人々の苦しみや悲しみ、国内外の情勢や、もっと言えば「人間そのものの存在理由」など、語り出せばいくらでも語れるわけで、そういう意味ではやはり作り込みに物足りなさも感じる。 けれど、「戦争とは、これほどまで多大な犠牲を払い、浪費の限りを尽くす存在なんだ」ってことがちゃんと伝わってくる。 「貴方の大切な人が明日いなくなるんだよ」、そのことを実感した上で戦争というものを語って欲しい。 そういうメッセージがちゃんと描かれていたと思う。 変に難しくこねくり回さず、各登場人物のストーリーを並列に並べて、表面的ともとれてしまうほど「浅め」に描いたのは、あえてそういう手法をとったのだと思いたい。 戦闘シーンもなかなか迫力がある。 邦画としては白眉。 「砲弾を運ぶだけ」って係がいるのを描いてあったのもリアルで感心した。 現実的に、戦場に投入された学徒達が森脇や内田や唐木のような素晴らしい士官に巡り会えたかどうかは甚だ疑問だが、「一億総玉砕」の趨勢の中で決行された「大和沖縄特攻」の「真の意義」を説く為の語り部として、ストーリー上どうしても必要な存在なのだと思う。  とか。。。。まあ、難しいことはこれくらいにして(笑) 戦場の息子に母親が差し入れする「配給が少なくてあんまり甘くないオハギ」ってのは、もうこういう映画の定番中の定番なのに、ほんとに泣けるんだよなぁ。  「子供ってのはやっぱり母親のものなんだよなぁ」って思いながら泣いてました。 いや、映画館まで観にいっただけの価値は十分。 大満足。
とっすぃさん [映画館(字幕)] 8点(2005-12-22 23:47:32)(良:1票)
130.《ネタバレ》 戦艦大和。当時世界最大・最強の戦艦で、日本連合艦隊の象徴のような存在で、結局は大きな戦果を挙げられず、アメリカの航空戦力に惨敗してアッサリ沈んだ。とはいえ、日本人としてとても心揺さぶられる名前です。
『大和は沖縄を救うために出向したが…』って、ずっと思っていたけど、あれはもとから水上特攻、沈む前提の作戦だったって、映画を観て始めて知った。救援目的と特攻目的。私にとっては大きな違いだ。乗組員も特攻だって知っていたんだな。本当かな?

主人公は艦長とかそれに近い戦況全体を俯瞰できる立場の人物にするところ、本作では機銃担当と食堂係という下々の者にした着目点はとても面白い。硫黄島からの手紙の影響かな。近年の邦画ではとても頑張った戦闘シーン。戦闘の壮絶さを伝える血まみれの甲板。だけどここの観せ方がちょっと残念で、どうせなら神尾から見える範囲だけで、戦闘の恐怖の演出は出来たはず。
となりの機銃座が撃たれて吹っ飛び、手足が飛び散り燃え転がる戦友。止まらない絶叫。助けたいけど助けられない。近づくグラマンのエンジン音。次は自分の機銃が狙われるかもしれない恐怖…
主人公は固定機銃なのに戦闘シーンは俯瞰ってチグハグなことに。それも攻撃を受けて爆発する箇所に、いちいちカメラが移って観せてくれるので、派手さは増しているけど、どこのどんな部分がやられてるのか把握できない。
大和にどの時点でどれほどの被害が出ていて、どれが致命傷になったのか、映画を観ても解らない。
本作の前哨戦に当たるレイテ沖海戦をサラッと流したのもどうだろう?デカい以外大きな戦果のない大和に、嘘でもいいから主砲で米駆逐艦を粉微塵にするとか活躍させて「大和すげぇ!」って思わせてほしかった。
そして同型艦の武蔵が沈むことに、大和乗員が信じていた不沈艦伝説の終焉、絶望も見せてほしかった。

大和は1億総特攻の魁。国や家族、もちろん沖縄を守るためでもなく、ただ先に死ぬのが彼らの任務。その多くが前途ある若者たちなのが、もう全部間違ってるとしか思えない。大和を港に係留したまま、ただ沈没させるわけにもいかないと、2740名も道連れに沈んだ。
「海軍にはもう軍艦はないのか」という昭和天皇の言葉は出てきた。けど豊田連合艦隊長官(大和特攻を決めた人)は名前だけ。神大佐(大和特攻を無理やり決めさせた人)は名前も出てこない。(※映画見てから調べて知ったことです。)彼らは大和が沈んでその先に、どんな敗戦の画を描いていたんだろうか。
映画としてそこは触れずに西の母には冷たい一言を言わせる。いくら一兵卒(神尾)目線とは言え、バランスの取り方が間違ってる気がする。
「広島で働くの」=原爆死フラグというのも、もうどうかなと思う。全て原爆に結び付けてしまうのは安直な気がする。
そして主題歌のタイトルとサビが「CLOSE YOUR EYES」英語なのは、それ以上にどうかなと思う。
K&Kさん [インターネット(邦画)] 5点(2022-08-29 21:10:34)
129.《ネタバレ》 戦艦大和の模型を作っていると、必ず驚かされるのが、
側面の機銃の多さ。
この映画は、その機銃部隊の話である。

小さい頃、戦艦大和に誇りを持ち、そしてその最期に、皆、ショックを受ける。
帰りの燃料のない旅に出る、そのドラマを丁寧に見せる。

飛行機の時代と分かっていたのに、どでかい戦艦を作ってしまう日本という国。
戦闘シーンは、なぶり殺しの感すらある。
アメリカはそれにしても、やりすぎっちゃ。

P.S.戦艦大和のどでかい模型を使った映画は、ほかに「連合艦隊」。
こちらは、さだまさしの唄が心に刺さる。
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2021-02-06 20:44:05)
128.戦艦大和がどういう戦闘をしたのか見たくて見ました。
感想は、とても弱かった。当時世界一の軍艦と現代でも持ち上げますが、映画の中では航空機40機にも勝てず。
対空砲の戦闘員むき出し、命中精度は低い。勝てるわけもなく、ただ大きいだけのでくの坊でした。
戦艦大和に使った鉄を戦闘機製造に回して、アメリカ本土を爆撃したほうがよっぽどよかったのではないかと思いました。

以上が戦艦大和の感想ですが、
映画の感想は、戦争を再現するだけの技量、下調べが足りないと感じました。軍人と感じられない役者、戦闘シーンは同じ繰り返して叫んでいるだけ。映画の中盤の特攻作戦前に一度船員が陸で家族や恋人と会うシーンがあるのですが、視聴者を泣かせよう別れを盛大に脚色してくるのは腹立だしいくらい気持ち悪かったです。戦争映画を作るだけの知識、度量がこの監督にはないと思います。
ただ伝えたいであろうことは、「戦争はダメ」という中学生の感想文のようなことでした。
内田の娘と漁船のおっちゃんの現代のシーンだけはよかったです。
杉下右京さん [インターネット(邦画)] 3点(2019-08-19 15:49:15)
127.《ネタバレ》 エラいホラー映画があったもんだ。ワタシ、一番怖かったのは渡哲也です。まったく感情を表に出さず、生きた幽霊のようでした。「日本海軍最後の艦隊として、全国民の輿望に応えよう」って、いくら何でも歴史的に後出しジャンケンのセリフでしょう。あそこで、こういうことを言えたとは思わない。それに呼応して、艦隊総員、「オー!」って何よ。全員、レミングの例の習性を見るよう。戦争で守れるモンなんて、ひとつもないんですよ。ひとっつも。
なたねさん [インターネット(邦画)] 1点(2017-08-20 20:44:30)
126.自分は政治思想に右や左などどちらでもいい(というか飽きた)。ただ、映画としては、ひたすら過剰にやかましく、リアリティのない血糊が過剰に飛ぶだけで、本当に記憶に残らない映画である。実際に見たのにも関わらず、頭に入ってこないのだ。むしろ戦死した人に対する冒涜にも思える。泣かせるための舞台装置ではないのに。同じ監督による大駄作『北京原人』の方が鮮明に記憶に残っている皮肉。出来としてはマシな方なのに不思議だ。
Cinecdockeさん [DVD(邦画)] 2点(2017-04-07 00:03:39)
125.《ネタバレ》 大和だけを美化する風潮があるとすれば嫌悪する。ほかにも多くの艦船が沈んだのだし、また当然ながら様々な場面で多くの人間が死んでいるわけだが、ただし3千人以上が乗る軍艦(正しくは艦隊全部)が丸ごと特別攻撃を命じられたことで、特別の悲壮感が生じているとすればまあ仕方ない。
ストーリーに関しては、原作のエピソードや後日談を適宜使って新たにお話を作った形になっている。しかし元が実話でも、結果として不自然に見えるところはないでもない。また特に、思ったことをその場で口に出さずにいられない人物が多いのはどうかと思うが、一方で泣ける場面もちゃんとできており、娯楽映画としてはまあ結構である。蒼井優が最後まできれいな顔でいられたのは幸いだった。
劇中では特に対空戦闘の要員に焦点を当てており、敵の攻撃を直接受けて死ぬ人々の無残な姿をリアルに映像化しようとしていたようだが、映画だとどうしても映像的に美しく描写されてしまう気がする。眼球が飛び出してぶら下がったとか、腹が破れて腸が出たといった話を入れるとより凄惨に見えただろうがまあ無理か。当然だが死ぬのは格好よくない。

ところでこの映画は、戦後以来の左右両陣営のどちらに属するのかが明瞭でない(定番の「お母さん!」が出ていたのは左っぽい感じもする)が、これは安易に立ち位置を定めずに、まずは登場人物の心情を素直に受け取るよう求められているのだろう。自分が何年か前に「知覧特攻平和会館」に行った際(単なる観光)、隊員の心情を思って涙する来場者が結構いたようだが、そのような自然な感情が日本の普通の人々の中にあって、そこに訴える形の映画を作るとすればこうなるのかも知れない。
ただしそれだけだと、わざわざ戦後60年の節目に当たり、戦争をネタに使った泣ける娯楽大作を公開したようにしか見えない。また、あまりはっきり書きたくないが、死んだ人々や生き残った人々が自らどのように納得したかを描いただけでは、存命の生還者や遺族に対してはいいとしても、日本国民の大多数を占める戦後生まれの人間に対し、未来に向けたメッセージを発したことにはならない気がする。
まあ好意的に解釈すれば、それまで延々と続いてきた“戦後”をいわば初期化して、当初のプレーンな状態に戻ろうとしたように取れなくもないが、何にせよベタ褒めする気にはならない微妙な印象の映画だった。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 5点(2015-10-24 23:46:43)
124.《ネタバレ》 この映画は何を伝えたいのか?どのようなメッセージを観るものに届けたいのか?それが理解できなかった。もちろんメッセージが伝わるかどうかは観る者の資質や感性にも大きく左右されるのであるが、このような実際に歴史上に存在した戦時中の物事を映像にしてお金を取る以上、強烈で誰にでも届くメッセージを、制作側の魂を映画にこめる義務があると思う。舞台となった戦艦大和の関係者の子孫も映画を観ることがあるのかも知れないのだから。
いっちぃさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-09-18 23:14:09)
123.戦艦目線の戦争映画ってあんまり無かったので映像として新鮮でした。そこらかしこに角川臭を残しつつも思いのほか良かったです。しかし内容としては戦争描写をアッサリ観せたいのかクドく観せたいのかよくわからず、人間描写も全員善人なのが違和感だったので5点。ですが、劇場で観た方が戦闘シーンが迫力あっただろうなと想像してプラス1点。
movie海馬さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-09-03 01:19:02)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 162人
平均点数 6.30点
000.00%
142.47%
253.09%
342.47%
484.94%
52515.43%
63320.37%
74729.01%
82112.96%
984.94%
1074.32%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.23点 Review21人
2 ストーリー評価 6.16点 Review30人
3 鑑賞後の後味 6.59点 Review32人
4 音楽評価 6.00点 Review28人
5 感泣評価 6.93点 Review31人
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