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カリートの道

[カリートノミチ]
Carlito's Way
1993年上映時間:144分
平均点:7.78 / 10(Review 213人) (点数分布表示)
公開開始日(1994-04-23)
アクションドラマシリーズもの犯罪ものヤクザ・マフィア小説の映画化バイオレンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-11-22)【アラジン2014】さん
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監督ブライアン・デ・パルマ
キャストアル・パチーノ(男優)カリート・ブリガンテ
ショーン・ペン(男優)デイヴィッド・クラインフェルド
ペネロープ・アン・ミラー(女優)ゲイル
ジョン・レグイザモ(男優)ベニー・ブランコ
イングリッド・ロジャース(女優)ステフィー
ルイス・ガスマン(男優)パチャンガ
ジェームズ・レブホーン(男優)ノーウォーク
ヴィゴ・モーテンセン(男優)ラリーン
リチャード・フォロンジー(男優)ピート
エイドリアン・パスダー(男優)フランキー
ジョン・オーティス(男優)カリートのいとこ
ポール・マザースキー(男優)ファインスタイン判事
ジョン・セダ(男優)ドミニカ人
ジョン・フィン(男優)ダンカン
マーク・アンソニー(男優)ディスコのラテンバンドのメンバー
野沢那智カリート・ブリガンテ(日本語吹き替え版)
安原義人デイヴィッド・クラインフェルド(日本語吹き替え版)
玉川紗己子ゲイル(日本語吹き替え版)
中村秀利ベニー・ブランコ(日本語吹き替え版)
小林優子ステフィー(日本語吹き替え版)
梁田清之パチャンガ(日本語吹き替え版)
小室正幸ノーウォーク(日本語吹き替え版)
二又一成ラリーン(日本語吹き替え版)
原作エドウィン・トレス「カリートの道」「それから」
脚本デヴィッド・コープ
音楽パトリック・ドイル〔音楽〕
主題歌ビリー・プレストン"You Are So Beautiful"
撮影スティーヴン・H・ブラム
製作マーティン・ブレグマン
マイケル・スコット・ブレグマン
ウィリ・バール
ユニバーサル・ピクチャーズ
製作総指揮ルイス・A・ストローラー
配給UIP
美術リチャード・シルバート(プロダクション・デザイン)
グレゴリー・ボルトン[美術](美術監督)
レスリー・A・ポープ(セット装飾)
パトリシア・ウッドブリッジ(美術監督助手〔ノンクレジット〕)
カイル・クーパー(タイトル・デザイン〔ノンクレジット〕)
振付ジェフリー・ホーナディ
衣装オード・ブロンソン・ハワード
デヴィッド・C・ロビンソン[衣装](アシスタント)
ローラ・ジーン・シャノン(ワードローブ・アシスタント)
編集ビル・パンコウ
録音リチャード・P・シリンシオーネ
字幕翻訳戸田奈津子
スタントバディ・ジョー・フッカー
その他エドウィン・トレス(テクニカル・コンサルタント)
あらすじ
カリートは麻薬売買で鳴らした大物ヤクザ。30年の刑を受け服役していたが、弁護士の活躍で5年で出所する。シャバに出たカリートはカタギになることを目指し、南の島でレンタカー屋を営む計画を立てる。資金を貯めるためサッソの店に投資したカリートは昔の恋人ゲイルと寄りを戻し、夢を膨らませるが、恩人クラインフェルドからとんでもないことを頼まれて…巨匠デ・パルマ入魂のヤクザ映画。
ネタバレは禁止していませんので
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193.カリート・ブリガンテが麻薬帝国を築き上げるまでを描いた「カリートの道」と、服役後のカリートを描いた「それから」が本作の原作としてクレジットされていますが、映画で描かれるのは主に「それから」。”若き日のカリートを知りたければ「スカーフェイス」をご覧ください”という作りとなっています。やたら絡んでくる新興ギャングを邪険に扱うカリートに向かって、昔の友人が「なぜ奴を嫌う?昔のお前だからか?」と問う場面なんて、嬉しくて笑っちゃいましたよ。。。
安穏を求めるヤクザ者が、その意思とは裏腹に暴力の世界に引きずり込まれていくという物語はヤクザ映画でよく見るパターンであり、おまけに本作は特に捻りも加えていないためお話はあくまで紋切型です。紋切型ではあるのですが、デ・パルマの演出力とパチーノの演技力、そして背後に大傑作「スカーフェイス」を控えさせているという抜群の安定感により、この手の映画としては最高の仕上がりとなっています。ヤクザ映画に興味のない人であっても、本作は十分に楽しめるのではないでしょうか。。。
と、クォリティの高さは十分に評価するのですが、傑作にはなりきれていないという印象です。その理由は脚本にあって、個性的な演出や演技と比較すると脚本は月並みに感じられます。本作の脚本を担当したのはデビッド・コープという人物なのですが、この人は恐ろしくクセのない脚本家で、その仕事は常に可もなく不可もなく。個性や主張は極力抑え、オーダーされたものをオーダーされた通りに作るというもはや”業者”ともいえる脚本家であるため、脚本に力がないのです。例えば「スカーフェイス」にはオリバー・ストーン特有の訳のわからん勢いがパンパンに詰められていて、その爆発力が映画をグイグイと引っ張っていたのですが、本作にはそれがありません。このことが、本作を”よくできた佳作”の域に留めているように感じました。
ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 7点(2012-05-05 01:49:06)(笑:1票)
192.《ネタバレ》 前半、中盤と、何かとアル・パチーノの頭の回転の良さが観られたのですが、
後半にかけて、「おい、馬鹿だろ!」ってシーンが腐るほど出てくる。
俺ならこうするのに・・・みたいな。
少々、いらつきながら観想。
happy_pinkさん [DVD(吹替)] 6点(2011-11-17 19:56:12)(良:1票)
191.《ネタバレ》 今日、朝のテレビ番組で映画の中で・・・した俳優ベスト5と言うのがやっていて(関根麻里のコーナー)、この映画の結末を言っていた。「えっ、今日見るつもりだったのに・・・」。
結末が分かっていても面白かった。エンディングの音楽がまたGOODだった。
のははすひさん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-13 00:39:53)(笑:1票)
190.「昔気質の男」と「バカ」は紙一重。チンピラに突っかかってみたり、裏切りかけてることが分かってる男に女を駅に送らせたり、それが「昔気質の男」ということで昇華されるかというと、どうもそこまではいかず、「ちょっとバカじゃないか」という感じと微妙なところになる。弁護士への友情も「昔気質の男」というだけではイマイチ説得力不足なんだ。おそらくパチーノだから「バカ」に一気に傾かないでいられたんだろう。最初の少年が殺されるシーンのだんだんヤバい感じが濃くなってくるあたりとか、ラストの駅のあたりが見せ場だが、長い2時間25分の代償としては、ちと物足りなく思えた。最後に「努力はしたんだ」って言われてもなあ。ペネロープ・アン・ミラーいうのは面白味のない顔だ。南米のリズムがあふれるのはパラダイスのイメージか。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2010-11-30 10:15:10)(良:1票)
189.《ネタバレ》 どこかでみたことあるなぁと思いながら鑑賞したのですが、レビュー書こうとしたら既に掲載されていました。
当時は8点つけていましたが、今見ると評価低くなります。
ファーストシーンで殺されるところから始まるので、結末がわかってしまうところは成功か失敗かわかりませんが、電車の中での鬼ごっこはドキドキしました。
堅気になろうとして、どう転んでも転落してしまう人生は救いがありませんね。
「スカーフェイス」でも同じように感じましたが、これだけシンプルなストーリーは2時間超えると疲れます。
クロエさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-06-18 22:13:43)(良:1票)
188.《ネタバレ》 デパルマっていうのはアクション・サスペンスを無難に撮る人であって、傑作を生むような演出力は無い人だと思っている。この作品も悪くない。パチーノの格好良さ、ショーン・ペン演じる弁護士の姑息さ。この二人の行く末を追うだけでも興味深い。しかしなんたる画面の古くささよ(笑)。後で1993年の作品と知って驚いた。最後に主人公を追うのが、電車内であたふたするようなショボいやくざだったのはちょっとガッカリだが、それもデパルマっぽいか。ロック・バラードの使い方の臭さ、これにも苦笑した。なんか演出が70年代で止まってるよ。 それも含めて、佳作だと思う。
佐吉さん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-09 02:54:04)(良:1票)
187.《ネタバレ》 ■得も言われぬ美しさを湛えた作品。今、『You Are So~』の歌と共にシーンの数々を思い出しただけでも、目頭がジーンと熱くなってしまう。■演技、プロット、演出、映像、どれをとっても素晴らしいことは、僕なんかがあらためて書くまでもないのだけれど、人間ドラマ、ラブ・ロマンス、アクション、サスペンス、ダンディズム、といった、映画を構成する要素の数々が、奇跡的なほどバランスよく詰まっていることは、この作品の凄さの一つに挙げてもいいのではないか。それはデ・パルマの手腕だろう。そういえば、『アンタッチャブル』もバランスのよい作品だった。『スカーフェイス』は違うと思うが。■そうは言っても、コメディの要素はない。強いて挙げれば、ショーン・ペンの頭髪か。違うと思うが。■P.S. 17番のはりマンさん、何故か僕も宗教モノだとばかり思ってました。カリートって名前の求道者はいかにもいそうだ。確かに、このカリート、ある意味求道者ではあるが。
麦酒男爵さん [DVD(字幕)] 10点(2008-11-26 23:47:08)(良:1票)
186.《ネタバレ》 自分が情けをかけた相手に殺されるというのが何とも皮肉です。カリートの行動は筋を通しているからといって正当化されるものではないにしても、必死に過去の自分からの脱却をしようとしているその様が魅力的に見えたことは、確かです。銃撃戦も見ごたえたっぷりでした。
ちゃじじさん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-02-03 11:01:25)(良:1票)
185.ラストの息詰まる展開から渋すぎるパチーノの姿、ラブシーンの撮り方、エンドロール、そしてチリハゲショーン・ペンまで、ツボを押さえる演出が多く、個人的には倒置法も好きだった。やっぱりパチーノ&デ・パルマコンビはすごい。もう一度コンビを組んで欲しい。
ローリング@ストーンさん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-26 10:52:04)(良:1票)
184.《ネタバレ》 最後のアクションシーンには、手に汗握りました。スリル満点の追跡をかわし、列車にも達し、私も胸をなでおろし、なんだ、ハッピーエンディングじゃないか、映画の冒頭は何だったの?と思っていたら、とんでもない落とし穴が! 過去に起こしたしょーもない出来事が、忘れた頃に(一番大事な場面で)致命傷となって戻ってくる…そんな教訓じみたフィルムでした。筋書きは意外とシンプルですが、何と言ってもエンディングが超最高! 曲といい背景といい、文句なしです。鑑賞後、その余韻が残ることうけあいです。アル パチーノの相変わらずの名演技ぶりもあり、じゅうぶん満点に値する映画だと思います!
元締・虎さん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2006-04-19 19:26:55)(良:1票)
183.私はこの作品を教えてくれた人に”人生”を教わった。その人は別に”教える”という行為をしてくれたわけではなく、私がその人を見て”自分”というものを振り返って考えさせてくれたのだ。私はこの作品に思い入れがある。それはその人を思い出させてくれるから。そして自分を奮い立たせてくれるから。とにかく「ありがとう」と一言添えさせていただきます。        この作品を教えてくれた人とアル・パチーノに捧げる   2004/12/20  tetsu78
tetsu78さん 10点(2004-06-04 22:51:32)(良:1票)
182.《ネタバレ》 白黒のまるで幽体離脱でもしたかのような曖昧な表現方法がぐっと来る序盤。ナレーションで彼はこう言う。「俺の心臓はそんな弱(やわ)じゃない」つまり、これが最後の瞬間だと思いつつも、未来に期待させるアンビバレントな感情を表現しているこの台詞で完全に心鷲掴みにされたわけだが、そこからはどうして彼がこうなってしまったかの回想劇になる。彼が何をしていようと常に「彼は死んでしまう」という喪失の予感が張りつめており、それがこの物語の強力な推進力にもなっている。何をするにも一々「大丈夫か?」と彼を心配してしまい、常に葛藤が付きまとう。それがもう面白くて仕方ない。終盤のスリリングすぎる銃撃戦とタイムリミットが相まって、彼が「死んでしまう」事を忘れそうになるが、まるでデジャブのように「この光景!?」とラストはもう画面を直視するのが嫌で嫌で仕方なくなる。そして訪れるあの画面。だが、最初と違うのはそこがカラーだという点。そして彼の台詞。最初とまるで対極な台詞がナレーションで入るも、ぼくは信じられない。あのラストの踊っているのは彼女で、このぼくらが観ている画面そのものが彼の目を通して見えている世界なのだと信じたくなる。なぜなら彼は最初に「俺の心臓はそんな弱(やわ)じゃない」と言ったし、その世界が終わりの世界には見えなかった。映画が終わってからのことをどう思うかは自由だろ?
ボビーさん [DVD(字幕)] 9点(2004-04-11 09:20:08)(良:1票)
181.危険だと分かりきった道を一瞬のためらいも見せず進んでいったカリート。何よりも義理を重んずるのがヤクザ社会、義理を通した報いを受けるのもヤクザ社会、夢の世界までの最後の一歩を踏めなかったのは自明の理なのでしょう。ホームでの一瞬の笑顔は結末がわかっているだけに切なさが際立つ、私のパチーノ名場面集の一つです。ホームを運ばれていく際の台詞は、パチーノの眼が語っていましたので個人的には不要でした。ドアチェーン越しに「かかってこい」とばかりに挑発したゲイル、特筆もののゲス振りを見せてくれたクラインフェルド、この二人もカリートと共に忘れじのキャラクターです。私の忘れじの作品です。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 9点(2004-01-01 02:59:38)(良:1票)
180.アル・パチーノ最高、デ・パルマ最高。私の人生1番の映画といってもいいくらい…。
いざ、ベガスさん 10点(2003-11-12 01:09:40)(良:1票)
179.デ・パルマがスカーフェイス以来久々にコンビを組んだアル・パチーノはいつものようにやたらと怒鳴り散らすのでなく、幾分抑えたトーンながら主人公カリートを見事に演じている。また、口では「誰も信用しない」と言いつつ最後は人を信用してしまい、結局周囲の裏切りに翻弄され続け怒りが爆発しそうになりつつも自分の夢を叶えるため何とかポジティブに生きていこうとするカリートに対するデ・パルマの視線はいつもより幾分優しく感じられ、またそれゆえにラストシーンがあまりに美しくいつまでも心に残る。デ・パルマらしいカメラワークもタップリ堪能できる素晴らしい作品だと思う。
ダイさん 10点(2001-08-16 00:07:46)(良:1票)
178.《ネタバレ》 “Carlito's Way”邦題まま。
逮捕前のカリート・ブリガンテの武勇伝についてはあまり語られないけど、もうアル・パチーノってだけで大物のマフィアでカリスマ性があったんだろうって想像できますね。そんな男が5年ぶりにシャバに戻って、カタギとして生きようとする。
時代が変わってベニー・ブランコのような(カリートから見て)チンピラが大物を気取っている。サッソが言う「彼は20年前の君と一緒じゃないか。」おそらく街もマフィアの世界も何も変わっていなくて、カリートの居ない間に時間だけが過ぎただけ。悪党は次の時代の悪党に代替わりし、古い悪党は沙汰される。ただカリートは自分の進むべき道を考え、ただそこに向かって進もうとしていた。
昔からの仲間、ラリーン、クラインフェルド、サッソ、パチャンガ。昔の仲間に大なり小なり裏切られるカリート。ここだっておそらく昔と何ら変わっちゃいない。カリートの価値観、進む道が変わっただけ。

クラインフェルドのクズっぷりが素晴らしい。カリートの刑期を短縮させるなど、それなりに有能な弁護士なんだろうに、突発的な行動が後先考えてなくて驚く。だけどトニーの脱獄の手助けがフランク一人だけって、マフィアって人材不足なのか?あれじゃクラインフェルドだって暴走するわ。でもカリートを道連れにする意味が…何かさせるつもりじゃなかったのかな?
オープニングから撃たれるカリート。この場面がどこで出てくるのか?と思ったら一番最後だった。この映画で結末を映画のアタマに持ってきた意図が私には良く分からず。パチャンガがあの場面でカミングアウトする意図も私には分からず。ただカリートの脱出劇の緊張感。『楽園への脱出』看板と踊るゲイルの美しさは『ユー・アー・ソー・ビューティフル』と相まってとても美しかった。さすがデ・パルマ。

ブロードウェイを夢見ていたゲイルは、ストリッパーに身を落として働いていた。想像と違う現実のゲイルに、カリートは少なからずショックを受けたはず。
サプライズでゲイルに会いに行き、格好つけて帰ろうとしたときのゲイルの言葉。ドアチェーンを引きちぎるのは、想像していた自分の姿とは違ったはず。
最後の夕焼けの海岸で踊るゲイルは、あくまでカリートの理想とする将来像。自分抜きにでもバハマで幸せに暮らすゲイルを想像してのことなんだろう。
だけどきっとゲイルはバハマには行かないはず。カリートが死に、何のツテもなく身ごもったゲイルが、見知らぬ土地で一人生きていく未来は想像できない。マフィアの世界から足を洗おうとしても抜け出せなかったカリートと一緒で。
K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-06-04 22:43:57)
177.《ネタバレ》 893として生きた以上893として死ぬんだろうな。
って思いながらOP見ていましたが、どこかで「とか言って更生したんだしハッピーEDもあるんじゃないか」と期待してました。
裏切られましたが。
ショーン・ペンのあの髪型って毟ったんだろうか、剃っただけなんだろうか、そんなことばかり気にするのもおかしな話だよ。
悲喜こもごもさん [インターネット(字幕)] 7点(2023-06-01 21:54:41)
176.《ネタバレ》 ブライアン・デ・パルマという監督を知っているか?

いや、今日は久しぶりに本作を観た。
人は生きてると、追いつめられる事がある…
そんな時こそ、これを観て欲しいと思う映画だ。

仕事でもそうなんだ。

――「こんなはずじゃなかった…」

――「あの時、ああなったから…」

――「アイツが居なきゃ…」

時間が経過すりゃ反省する事もあるが、こんな思いになる事があるだろう。
俺も、多分…過去はそうだったと思う。
けど、早いうちに、俺は最悪と共に「その考え」を変える事が出来た。

それは、過去…癌に掛かった時だ。

癌に掛かると逃げ場のないエリアに追い込まれる。
散々、癌の時にも上記の事を散々考えた。

けど、どうにもならず…頭に描かれたのは信長公の言葉。

――是非に及ばず。

要は、仕方ない…そう考える事だ。
そりゃ、文句や言い訳もあった…無限に。
けど、考えて考えて考えて…何度も何度も思考は辿るが、結局のところ自分なのだ。

結局は、人は変えられないが自分は変えられる。

この思いを含めて更に考えてみる。

世の中には自分しか居ない訳じゃない。
そして、天候が変われば晴れや雨にもなるのが道理。
素晴らしい世界がたくさんある代わりに、想うように進まない事が殆どと知るべきだ。

けど、諦めるって意味じゃなく、どこを基本に置くか?の問題。

そう――是非に及ばず、だ。

人生は、考えていた基本形で物事は進まず…色んな事件が付加したり、様々な人間が絡んでくる。
その突発的な出来事すらも絡めて、物事を進めていく…それが人生であり”道”なのだ、と思う…。

さて、カリートの道。

尊敬する監督…ブライアン・デ・パルマの逸品だ。
監督の作品を辿れば…ヒッチコックに導かれたような数々の名作を知り、ジャンル問わず時代を駈け廻っていたと知る。
いや、様々な娯楽映画を創りながらも中でも、俺は「スカーフェイス」や「アンタッチャブル」が大好きで堪らない。

険しく切ない…男の道。
そして…時に現れる怨敵と困難の世界。
回避すべき世界を壮絶に観せて男が葛藤する…それが名将がデ・パルマ監督の作品だ。

デ・パルマの世界に触れるだけで俺は震える。

言わば、アレだ。
人生経験よりも時には得るものが多い。
俺にとって、だけど…そんな名画を創る監督だ。

さて、簡潔にカリート・ブリガンテの人生を辿りたい。

元麻薬王のカリートは友人弁護士の力で出所し、自力での更生を誓う。
正しく生きる為、周囲の誘いも断り…悪しき道に通ずる関係を断ち切ろうとした。

けど、現れる困難。
殺しの現場、悪意への誘い…その度にカリートは思う。

「この困難は、先に進む為に仕方ないことなんだ…」と。

だが、人としての義理、己の信念を果たそうとすれば、周囲や状況はそれを許さない。
一体、彼の進む道は…どこに向かうのか。

そして、彼の進みたかった道は何なのか?
ただ、一生懸命に道を歩きたかった…カリート。

――更生後の素晴らしい世界。
――愛する者と一緒に居る世界。

人を裏切らずに暮らそうとする彼が…疑念で敵に追われる様が…観ていて、ただ苦しかった。
きっと「これは俺の道じゃない…」と思いながら藻掻くカリート。
逃走せずに、己の道を探す彼…そこが「カリートの道」なのだろう。

想えば、カリートの道も、スカーフェイスもそんな映画だった。
例えようのない困難、人による鬩ぎ合の中で巻き込まれてゆく…そんな不条理の嵐…その嵐に立ち向かって生きてゆく。

けど、一方のアンタッチャブルはどうか?
財務官のエリオット・ネスは出向先の警察に散々裏切られ苦汁を飲む。
けど、そんな中でも彼は決心する。
己のプライドを捨てて、敢えて警官の中に飛び込んだ。

そして、マローン、マローン、そしてストーンら仲間を得て、命を賭して…暗黒街の王アル・カポネを追い詰めたのだ。

この突発的な出来事も人生だ。

受け入れる。
困難も祝福も、すべてすべて受け入れる。

そして時に振り返り、こうつぶやくのだ。
これが俺の道だ、と。


そう――是非に及ばず。

.
映画の奴隷さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-02-15 12:23:47)
175.《ネタバレ》 微妙。この手の映画に期待しがちな派手な暴力シーンは、期待値を上げたせいかこじんまりした印象。
全体を通して、始めの方のビリヤード酒場のシーンがピークでしたね。あとはさほど工夫も見られず。弁護士の最期も、ごくわずかな間伸び感のせいで台無し。まあ一番の宿敵だからじわじわ死に際を強調したかったのだろうが、そこはスパっと仕上げなきゃだめよ。TVドラマじゃないんだからさ。
冒頭で時系列が逆転しているらしき様子を見たので、その後も時系列嵐なのかと気を引き締めていたら全然そんなことはなく、無駄な緊張を強いられ損した気分。
パーティーに集まる美女達は目の保養になった。
そうそう、時代が変わったというならなぜ女は裏切らなかったのか。女も裏切っていたら映画としてベターだったのに残念。
ほとはらさん [DVD(吹替)] 5点(2022-08-05 07:27:36)
174.人生を描くイーストウッドと、道をあゆむアル・パチーノ

アル・パチーノの主演でなければ平凡な展開だったかもしれない。

若き頃のワルさは映像では描かれていないが
今時分のワルさは描かれている。

それは自分に嘘をついて愛する人に本当の自分で嘘をつくことだ。

常に「人(友人、子どもの母になる人、昔の付き合い人)」 が起点となっている。
それは普通の描き方なら「巻き込まれている」 形になるが、
アル・パチーノが描くと、全てを包み込んで受け入れているようにみえる。

だから、正真正銘の悪いやつではなく
ワルという片仮名で表記したくなる、格好いい男なのである。

真っ当ではない、しかし他者を裏切れない男という自分を貫く、
そんな魅力が描かれた映画。
元祖さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-01-01 21:55:12)
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【点数情報】

Review人数 213人
平均点数 7.78点
000.00%
100.00%
210.47%
310.47%
441.88%
594.23%
62310.80%
74822.54%
85626.29%
94018.78%
103114.55%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.40点 Review10人
2 ストーリー評価 8.26点 Review19人
3 鑑賞後の後味 8.38点 Review21人
4 音楽評価 8.83点 Review18人
5 感泣評価 8.18点 Review16人
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【ゴールデングローブ賞 情報】

1993年 51回
助演女優賞ペネロープ・アン・ミラー候補(ノミネート) 
助演男優賞ショーン・ペン候補(ノミネート) 

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