《改行表示》114.ミステリーかと思いきや、途中から大変なことに。。。 心構えが無いと、この作品には着いていけません。 【ひで太郎】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-03-24 12:04:14) |
113.《ネタバレ》 この映画がほかのスリラー映画と一線を画しているのは、この事件を追う保安官が最後まで事件の表舞台に出ることも、「犯人」と対決することもなく、あっさりと「引退」してしまうところでしょう。彼は、現実を嘆きながらもそれでも事件を阻止しようと一度は立ち上がる。しかし、それも結局裏目にでてしまい、現実の非情さを際だたせるだけの役目を演じる羽目になってしまいます。感情を持たない殺人鬼からの逃亡劇とこの老保安官の物語を平行させたことで、金と麻薬の現実とそれを「止められない」とただ嘆く人々が作り出す「現代」という時代の深淵をコーエン兄弟はうまく描いたと思います。ぼくはコーエン兄弟作品とはあまり相性はよくないのですが、この映画は、徹底して救いのない話にもかかわらず、なぜか素直に見れました。オスカー受賞も納得。 【ころりさん】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-16 15:33:49) |
《改行表示》112.《ネタバレ》 たしかにバビエル・バンデムのずっしりとした重量感や、ターゲットを追う緊張感はビシビシ伝わってくるが、いかんせんストーリーがぼやけ過ぎ。トミー・リー・ジョーンズの存在自体もよくわからない。 自分の中での「オスカー作品はそこそこ見れる」という神話は崩壊しました。 【黒めがね】さん [DVD(字幕)] 3点(2009-03-15 16:24:48) |
111.この映画がアカデミー賞を獲ったってことはアメリカが病理に包まれている証明になるでしょう。 【しっぽり】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-28 07:47:45) |
《改行表示》110.《ネタバレ》 コーエン兄弟の冷徹な無常観が最も分かり易く現れた作品であり、彼らの映画が苦手な私でも楽しめる作品に仕上がっている。「バーバー」でも感じたが、彼らは人生における「運」や「偶然」に対する執着心が強い。いいことをした奴が殺されたり、悪い奴がのさばったりする様を淡々と描いて、多くの観客の不快感を煽る。破壊的なまでに不条理なストーリーが多いのだが、不条理という「理」にも縛られないので、まるっきり予測不能で解釈しにくい。 映画を含めた「作品」には多かれ少なかれ、製作者の理想や考えが混入される。これは当然のことで、そうでないと何を伝えたかったんだ?ということにもなりかねない。コーエン兄弟がすごいのは、実話的な不条理さを抉り出し、それを観客に単に「提示」するところなのだ。「実話的な不条理さ」と書いたが、現実とは不条理なものだ。親切心から殺される人もいれば、悪知恵で難を逃れる人もいる。その様をコーエン兄弟は何も加工せずに観客に見せる。誇示するのでもなく、オブラートに包むのでもなくただあるがままの姿で。その伝え方も彼らが伝えたいことの一部なのだろう。 もちろん、撮影方法や話の進め方、画面の構成や音響など、技術的な部分では十分に工夫が凝らされている。本作では、夜に話が多く進行することもあり、明暗の使い方が特にうまいと感じた。 ハビエル・バルデム演じる殺人鬼が人の命を淡々と奪っていく様は本当に怖ろしい。彼の交通事故は先述の「バーバー」からある程度予測できたが、その後の少年たちとのやり取りにはやられたと思った。ラストのトミー・リー・ジョーンズの夢の話には正直ピンと来なかったが、アカデミー賞を取るのも納得できる出来栄えだった。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-22 22:06:13) |
109.《ネタバレ》 なんかそういうふうな、たたずまいのある映画だとは思いますが…。まあ、とにかく、お話がない。「好きな人は、好きなんでしょうなあ」というのが、やっとです。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 2点(2009-02-14 07:53:16) |
【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-02-10 13:25:27) |
《改行表示》107.《ネタバレ》 最初から、わけがわからない。大量殺人の場面に偶然でくわした主人公があわてるでもなく騒ぐでもなく、平然と金を探し、持ち去る。もともと主人公自身が持ち逃げ犯だから、義も理もなし。追われるのも仕方ない。 とてつもなくサイコで不気味なあの殺し屋も、追われる者への共感がなければ怖さ半減。 さらに保安官トミー・リー・ジョーンズ。主人公と殺し屋の足跡を後から追いかけてブツクサ言うだけで、存在する意味なし。 主人公が殺し屋に追いつかれると、大した抵抗もなく、従って盛り上がりもないまま殺される。そこでさっさと終わりゃいいものを、またジョーンズが事件を回顧してブツブツ言う。 個々の場面の緊張感はある。冒頭の荒野の映像は、殺風景な風景なのに息をのむほど美しい。演出90点、脚本10点。そんな映画だ。 【佐吉】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-02-01 22:01:56) (良:1票) |
106.《ネタバレ》 とつぜんの主人公の死がおとずれるなど異色な映画だった。ハラハラしたけど。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-01 17:51:02) |
105.《ネタバレ》 凄まじいまでの緊迫感に包まれた作品。従来のコーエン兄弟の作品ではあまり目にする事のなかった完全な殺し屋を、ハビエル・バルデムが見事に演じきっている(とても『海を飛ぶ夢』での彼と同一人物とは思えない)。鑑賞後は絶望感と恐怖感が鈍痛のように残った。 【wood】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-01-25 16:35:33) |
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104.最後まで飽きない、ぎっしり詰まった造り。この重ったるさが好き嫌い分かれるだろうけど、ストーリーの重さに負けないハビエル・バルデムの重量級の存在感を観るだけでも一見の価値ありです。重さの割には読後感がすっきりなのもまたよし。 【ケルタ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-01-18 23:18:07) |
103.こ・・・こえぇよっっ!!!個人的には絶対的な悪というものが存在すると思っているのだけど、そんな人に直接会ったことことは多分無い。だから、底無し沼のように恐ろしい殺し屋にリアリティがあるのか無いのかわかんないけど、いつもながら強烈にキャラが立っているのでなんかリアリティがあり、ほんとに怖かった。 【ETNA】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-16 15:28:51) |
102.まあね、見せてくれますよ、そこそこ。淡々と進む追いつ追われつの展開。途中シガーが出会う人々が殺されちゃうんじゃないかハラハラしながら。しかしねぇ、あまりにもムダに人が死に過ぎて、生理的にダメ。シガーが傷を治すシーンはプレデターを思い出しちゃって、でも、プレデターの方がシガーより人間味があったよな・・・。トレーラーハウスの管理人のオバチャン、偉い! 怖いもの知らずとはいえ、ヤツを一喝撃退できたのは彼女だけ。・・・コーエンという名に包まれ、ベトナム帰りとかトミー・リー・ジョーンズの存在がなにやら哲学っぽく見せているだけの、実際は、無節操な下劣バイオレンス映画。こんなもの賞賛しているハリウッドのセンスを疑う・・・、もともとアカデミー賞なんて信じてないけどね。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-01-16 13:48:50) |
101.《ネタバレ》 空気銃を片手に、じわりじわりと忍び寄ってくるおかっぱ頭の悪役の造形は、最近ではジョーカーと双璧を成す素晴らしさ。そして文字通り、観客を“煙に巻く”ことをやってのけた脚本が凄い。実に色々なことを考えさせられる、絶妙な幕切れでした。何とも納得の行く解釈がしきれないが、凄い作品だということだけは確か。 【j-hitch】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-01-02 20:14:34) |
100.最後は確かにわかりづらいですが、それを差し引いても十分楽しめる作品。なんといってもハビエル・バルデム。こんなに緊張感を感じたのは久しぶり。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-28 21:49:33) |
《改行表示》99.《ネタバレ》 殺し屋は怖かった。病んでいるアメリカの怖さが伝わってきました。が、ラストは?でした。 それにしてもトミー・リー・ジョーンズは必要か? 【ポテト】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-12-26 20:37:43) |
98.《ネタバレ》 "No Country for Old Men"...「年寄りの住める国はなくなった」?世も末だとボヤくベル保安官は、極めつけの事件に遭遇していよいよ愛想尽かし、保安官を引退します。しかし本当に世の中は悪くなったのか?祖父の代に保安官補をやっていた老人は、自分の叔父が殺された時の話をします。1909年、強盗に家を襲われ家族の前で叔父は殺されました。また、ベルは昨日みた夢の話をします。登場するのは彼と彼の父親で、父は若くして死んだから息子の自分の方が老けていたと言います。つまりベルは父親よりも長生きしているのです。本当に社会は昔よりも悪くなったのか?今も酷いが昔だって酷かった。タイトルは「年寄りが懐かしむ古き良き社会などなかった」ということでしょうか。ではその社会の本質とは何か?それは殺し屋シガーが象徴する理不尽で絶対的な力。同じ標的を追う同業者、親切にしてくれた一般人、さらには雇い主まで殺してしまう彼の行動には理屈も合理性もありませんが、人の運命とはそういうもの。立派な人でも事故や病気で命を奪われるし、長生きする悪人もいる。運命の前で人の考える理屈やモラルなど取るに足らぬもので、その無目的さゆえ、それはコインの裏表のようにシンプルである。コイントスで自覚のないまま生きる道を得たおやじに、シガーは「この幸運を大事にしろ。みんなこれを分かっていない」と言います。運命とは予告もなくやってくるため、これを回避しても多くの人はその幸運に気付きません。しかし何十年も何事もなく生きていることが不運に捕まらなかった証なのだから、それを大事にしろとシガーは言うのです。そんなシガーに追われるモスは、幸運に対して無自覚な私達の代表。目撃者なしで大金を拾う幸運を一旦は掴むものの、その偶然性の分からないモスは現場に戻るミスを犯し、素性を知られてしまいます。また、シガーに追い付かれる寸前で発信器に気付き、待ち伏せする機会を得て襲撃から生き延びますが、またしても彼は幸運を認識できず、自分の力で切り抜けたと勘違いして対決姿勢を強め、それが自分だけでなく妻の命も奪う結果となります。一見頭の弱そうなモスの妻は、シガーと対峙した瞬間に運命を理解し、取り乱すことなくこれを受け入れました。シガーはその帰り道で交通事故に遭い、無敵の殺し屋は呆気なく重傷を負います。運命の前に人の能力など意味を持たないと言わんばかりに。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2008-12-21 00:42:08) (良:4票) |
97.評判どおりに殺し屋は怖かったが、正直に言って内容がよくわからなかった。アカデミー賞作品賞というのもぴんと来ない。 【HK】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-12-18 23:25:05) |
96.お話は実にコーエン兄弟らしいお話であり、実際『ノーカントリー』は『ファーゴ』のTEX-MEX版と言いきってもおかしくない。にもかかわらずコーエン兄弟らしからぬ空気が充満している。ハビエル・バルデム演じる殺し屋を同業のウッディ・ハレルソンが「ユーモアを持たない男」と評する(髪型はユーモアなのだが)が、もちろん『赤ちゃん泥棒』や『バートン・フィンク』に登場する殺人鬼のようなユーモアは皆無であり、それどころかこの作品自体にこれまでのコーエン兄弟の作品に見られたブラックユーモアが無いことに気付かされる。何かをすればするほどにドツボにはまる展開に、そしてごく普通の人が非日常の世界に足を踏み入れてしまう展開にユーモアを見出すことのできたコーエン流はそこにはなく、ジョシュ・ブローリンはひたすらそのドツボと、その非日常と正面から対峙する。追う者と追われる者のあいだにはユーモアの付け入る隙間はなく、真剣そのものの命の削り合いが展開される。ブローリンは野生の勘と軍隊経験を駆使し逃亡し応戦するうちに過去に経験した戦場という非日常を自らの日常へとシフトしてゆく。殺し屋は非日常という殺し屋にとっての日常を最後まで貫くしかなく、それは殺し屋にとっての非日常である交通事故にあっても変わらずに殺し屋にとっての日常を生きるのだ。そう、ここでは『ファーゴ』にあった非日常と日常の衝突は無い。日常で用いられる道徳やルールの効かない非日常が日常以上に日常面している怖い映画なのだ。コーエン兄弟の新たなる門出を支持する。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-12-15 15:48:27) |
《改行表示》95.《ネタバレ》 こんなにハラハラした作品は久しぶり。 ハビエル演じる殺人鬼がとにかく不気味で怖かった。 特に、売店のおじさんとのやり取りは、緊迫しながら見入ってしまった。殺人鬼の言動や行動全てが見えない。 「金を取り戻す」という目的はあるのだが、そんな目的なんかどうでもいいような、そんな先の見えないような表情が印象的でした。 ラストはあまりにも唐突に訪れたので、同じシーンをもう一度見直したんですが、それでも理解出来ませんでした。それだけが消化不良ですね。 【抹茶御膳】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-13 20:25:34) |