《改行表示》14.《ネタバレ》 多くの方が既にレビューされていますがハリウッドが作成した日本映画としてはかなり良いできだと思います。確かに風景などには違和感を感じた部分もあり、西南戦争や日本の幕末と結びつけようとすると納得いなかい点も多々ありますが、何よりも日本人の心が非常にうまく描かれていたと思う。 また映画を鑑賞する前にTVなどでとにかく渡辺謙の演技がいいと言う話しは耳に入ってきていましたが、この作品は渡辺謙の演技のみがとびぬけていいのではなく、真田広之・小雪など多くの日本人キャストの演技がよく、そのことによってみなを統括する渡辺謙の演技がよりよく観えたのだと思う。(トム・クルーズも想像以上にいい演技でした。) 最後にトムのみが生き残り村に帰ったシーンはどうかとは思うが、そのこと以外はとてもよいできだったと思う。只、私たちは日本人なので過去の日本の歴史や英雄のことを学び大和魂というものをある程度理解できているが、外国の人が観るとどう感じるのでしょうか?気になります。 |
13.まず、侍や武士の考えが野蛮で残忍で狂っている面があることを認識しておかないといけないと思う。腹切りも自分で死ぬということは生命を軽薄に扱っていることを示しているし、切捨て御免は侮辱されたら切り殺してもいいのかとか。美化されている感じがあるのでとりあえず言ってみました。さて本編ですが、米の監督が作ったと思えないほど、侍道が違和感なく表現されていたし、静の部分や無の表現も上手かった。トムクルーズも難役を見事にこなしていたし、周りの日本人役者達も表情豊かに好演している。雄大な風景をバックに戦闘シーンも迫力があったし、バランスのとれた好作品だと思う。 【ピヤクト】さん 8点(2003-12-12 01:40:03) |
12.《ネタバレ》 いい作品です!トム・クルーズやエドワード・ズウィックは日本を本当に愛しているんだろうなぁと感心しました。戦闘シーンの迫力やトム・クルーズの鎧姿、渡辺謙の演技力、そして、子役の涙・・・。すべてに拍手を送りたいほどの作品でした。しかし、ニュージーランドで撮影したためかヤシの木があったり、トムがいきなり剣豪と呼べるほど強くなったり、渡辺謙扮する侍が英語ペラペラだったりと、突っ込むところがあったのが残念です。しかし、この映画に関しては全て許せてしまう魅力がありました!ラスト・シーンは少し演出過剰かな?と思いましたが、歴史に残る傑作であることは確かです。 【ソダちゃん】さん 8点(2003-12-10 19:07:40) |
11.トム・クルーズ、渡辺謙、真田広之の演技に8点、素晴らしいですね。ネイサンの視点からサムライとは何かを2時間近くかけて、ゆっくりと魅せていきましたが、渡辺謙演じた勝元の死を迎える数秒間の姿だけでサムライの心を感じられました。渡辺謙かっこよすぎる。もう渡辺、真田両俳優以外この役を演じられなかったとまで思ってしまいました。映画の途中、微妙に違和感を感じた2つのシーンがありました。一つは桜のシーン。作り物とはいえ何か美しさを感じられないなと思っていて気付きました。画面の大半がそこに生えている緑の木々を入れてしまったから。日本映画の桜はそれの美しさを最大限に映す為にピンク色以外写さないものが多いのでは。2つ目は富士山のシーン。富士山は立派でそのものでしたが、やはり手前に映っている山野原は外国の景色でした。富士山にはそれに似合った日本の木々があるのだと改めて思いました。(富士山の周りにしか生えない桜があり、それは富士山を引き立たせる為かの様にわずかな花しか咲かないそうです)独りよがりなレビューですが、日本人として富士山と桜は自分が思っていた以上にそれらの一番美しい情景が脳裏に深く刻み込まれているのだと思いました。 【tomomi】さん 8点(2003-12-10 16:13:13) |
《改行表示》10.正直、これがアメリカ人が作った映画とは思えなかった。 変な日本の固定観念もないし、途中からは舞台設定がリアルで合戦シーンがリアルな ちょっと主人公が英語をしゃべったりする日本の時代劇、みたいな感じで見入ってしまった。 何か、武士道とかにアメリカ人は憧れるところがあるのだろうが、やや美化しすぎのきらいも ないではないけど。外国映画に日本人の心を思い出させられては形無しですなぁ。 でもいい映画ではあった。ただあまりに日本的すぎて向こうでは人気なさそう。 【あきんど】さん 8点(2003-12-10 12:16:29) |
9.暇人さんと同じく、私も後半30分ずっと泣きっぱなしでした。こういう外国が作る日本映画っていうのは、やはり私達が元来から知っている日本とは多少違ってくるものです。反発心が起きる気持ちも分かりますが、日本がアメリカ映画を作るとしたら、想像が飛躍していって、アメリカ人が観たらとんでもない映画になるのは目に見えています。あれこそが、西欧が求める理想的なサムライ・スピリットなのではないでしょうか?そう考えて観ると、この映画はとても良く出来た映画です。渡辺謙はもちろん、小雪のあのはかなげな演技に心奪われました。この二人が、ディア・ハンターのC・ウォーケンのように、主演を食ってましたね。でもトムの日本語もなかなかのものでした。キル・ビルよりはずっとマシでしたね。久し振りにいい映画に出会いました。 【Ronny】さん 8点(2003-12-08 00:37:00) |
8.アメリカ人が作った侍の映画にしては、かなり良くできていたと思う。細かい部分では、ちょっとどうかというシーンもあるにはあったんですけどね。あの「ボブ」には、笑ってしまった。でもあのじぃさん(有名な斬られ役の方らしい)の演技は良かった。キスシーンと、最後のシーンさせなければもう少し高い評価をしたんだけど、まあその辺がアメリカ映画らしいというか・・・。 【ぱおーん】さん 8点(2003-12-06 14:42:56) |
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《改行表示》7. けっこう面白かった。日本を敬意を持って描いてあって、何か少しこそばゆい気がしたね。 でも歴好きには、納得行かないな・・・。西南戦争がモチーフとなっているが、やっぱり西郷と大久保のドラマを思い出してしまうと、設定がちんけな感じだね。「大村」という人物があまりにも俗物で、「明治政府の高官は、あんな俗物ではなかったぞ」と思ってしまうわけで・・・。政府側の人間にもサムライスピリットがあって、その矛盾の中でリーダーとして悩む複雑さも欲しかったな。まあ、そこまで高望みするのは、無理か。ハリウッドの娯楽映画にははっきりとした悪役が必要だものね。 渡辺謙が、えらいさわぎになっていますが、そんなに良かったかな?確かにするどい目つきは印象的だったが、何か前屈みで姿勢が良くなかったような印象があるのだが・・・。気のせいでしょうか。やっぱりあの役は、高倉健でなくては・・。でも健さんは年とりすぎたからできませんが・・・。20年前にこの作品があれば・・。 でも映画としては、飽きることもなく、映像もきれいだし、殺陣もお見事(キルビルなんかよりぜったいいい)みる価値のある映画だと思いますよ。 【JK】さん 8点(2003-12-03 18:00:27) |
6.想像以上に素晴らしい映画だった。リアリティーには欠けるが、ドラマもアクションも素晴らしかったし、クルーズも渡辺謙も良かった。侍への敬意もそうですが、日本と日本人を美しく描いてくれているのも嬉しかったし、なによりかっこよかった。初めから最後までまったくダレる事なく後味も良かった。 【アキラ】さん 8点(2003-12-03 04:54:34) |
5.まずは、ここまで徹底した「日本」へのアプローチと、文化への理解、そして敬意に対して、トム・クルーズや作り手たちに「ありがとう」と言いたい気持ちになります。何より、渡辺謙や真田広之ほか日本の役者をここまで正当に扱ったことに、本作の度量の深さをしみじみと感じるし。トムを含めた登場人物それぞれが複雑な人間的陰影をたたえ、戦闘シーンの圧倒的なスペクタクルも見事! と、何だかケチのつけようのない充実ぶりなのですが…。作品がどこか『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の”二番煎じ”的な展開であること。ここでトム・クルーズが魅せられた「武士道」とは、結局のところ「侍」という《支配者階級》のものであり、彼らは決してアメリカ先住民のようなマイノリティとは違うのにこの映画はそのあたりを(わざと?)同一視していること。その2点がどうしても気になってしまったのでした。この映画からは、当時の民衆がすっぱりと切り捨てられ、ただの背景でしかない。そのあたりが、例えば黒澤明の『七人の侍』などとは決定的に異なるところではないでしょうか。もちろん、それがほとんど”イチャモン”じみたものでしかない、素直に本作の素晴らしさを賞賛しろ! との非難を覚悟の上で。 【やましんの巻】さん 8点(2003-12-01 17:05:08) (良:4票) |
4.「どうせハリウッドの日本物でしょ?」って感じで臨んだんですが、予想外の出来の良さに、ちょっとびっくりです。今までのハリウッドに無かった日本物。特に侍対ニンジャの殺陣なんかホントにシビれました。スタッフロールで、トム・クルーズより渡辺兼が上に来てる事からもわかるように、日本人俳優が、単なる雰囲気出しのためではなく、存在感バリバリで切った張ったしてましたしね。監督よくやった!って感じです。こんな映画こそ、日本映画で作って欲しいなぁって思いました(でも無理なんだろうねぇ)。気持ち的には10点あげたいんですが、皆さん言ってるように、本が所々イマイチ&時代考証がちょいと甘くてこの点数。個人的に、あの時代はちょいと勉強していたもんで。具体的には、①モチーフになってるであろう西南戦争は、あんな小さい農村だけの話でなく、九州全土を巻き込むような大規模な反乱だったこと②みんな鎧を着けて刀・弓矢のみで戦闘していること(西南戦争の士族軍は、ほとんどが洋式の軽装備で、主戦の武器はもちろん銃・銃剣)③叛乱のきっかけが、断髪令・廃刀令(西南戦争は戊辰戦争時の恩給が不十分だったから、西郷隆盛を担ぎ上げてドンパチおっぱじめたのが経緯。現存する写真に写る薩摩士族も、みんなザンギリ頭のはず)…こんな所でしょうか。なまじ知っている事をちょっと後悔してしまいました(笑)。話の筋もちょい強引な所もあったけど、それでも物語のテーマからすればしょうがないのかな、と。てことで、10(殺陣・戦闘シーン)-2(時代考証)-2(脚本)+2(日本の俳優陣)で8点です。 【くま】さん 8点(2003-11-30 06:08:02) |
3.ボブ=爺のギャップに笑った。あれにボブはないだろう |
2.私が今まで観た洋物ニッポンの中では一番です。 元々“ハリウッドが作る日本”っという目で観ていたからか、予想以上に日本がしっかり描かれていて驚きました。 日本人俳優が多く、スタッフにも日本人がたくさんいたからこそかわかりませんが、そういう体制でこの映画を撮ったことがなんともすばらしい! あと、渡辺謙や真田広之、小雪など、本当にトム・クルーズに負けていないほどの存在感でさらにうれしかった。 演技力をもちろんだけど、トム・クルーズという看板俳優と同等に等しいぐらいの役が与えられ、食ってしまっていても物語上それが重要だからこそ食ってしまった状態で完成された事。 それが嬉しかったなぁー。 “お金をかければいいものが出来る”と言われがちだけど、“お金があっても技術がなければいいものは撮れない”、、と言えるぐらい、今までとはちょっと違うハリウッド映画の一面を観ることができた映画でした。。 【viva】さん 8点(2003-11-27 12:57:04) |
1.この映画を見て「侍」、「武士道」これを理解共感出来る人がどれぐらいいるのでしょうか?この国(日本)に生まれ育ってある程度そういった文化に(昔ほど濃くはないけど)触れているから理解しやすいかもしれませんが、海外の人が見たらどうなのかなというのが正直なところ。まあ日本人が撮った訳ではないので分かりにくくはなっていないし、日本人特有の奥ゆかしさや(侍という観点からする)力強さが出ていて米制作にしては新鮮さがありましたけど。この映画で一番凄いと感じたのが、渡辺謙さん!あの威圧感、この映画の中で誰よりも存在感がありました。侍ということでたまたまかもしれませんが、アメリカ映画であんなに輝ける日本人俳優は初めてです。感服いたしました 【にゃん♪】さん 8点(2003-11-23 23:26:01) (良:3票) |