7.プロットは確かにサスペンス・スリラーの王道。だけど、あのデビッド・フィンチャーがまともにそんな映画を撮るワケないじゃないか。…と、考える人こそが本作の幸福な鑑賞者になれるでしょう。すべてに破格な『ファイト・クラブ』の後、彼が次に目論んだのは、ワンショットもゆるがせにしない古典的演出を、いかに現代的なキャメラワークで実現できるかということ。実際、ここでフィンチャーが見せるサスペンス演出は、あきらかに50・60年代的なものであり(この作品と比較するに最もふさわしいのは、『不意打ち』というオリビア・デ・ハビランド、ジェームズ・カーン主演の1964年度作品でしょう)、いささかも「現代的」な大袈裟かつセンセーショナルなこけおどしを用いていない。それゆえ、かったるいだの、物足りないとおっしゃる向きも分からなくはないのだけど、そういう時に皆さんが求めているのは「サスペンス」じゃなく「サプライズ」でしょう? そういったハズシ方こそが、いかにもフィンチャーらしい「戦略」だと思うんだけどなあ。あと、これを「本当は『エイリアン3』をこういう風な映画にしたかった」という彼の、”裏『エイリアン3』”として見ても、面白いんじゃないでしょうか。…この見方、ダメ? 【やましんの巻】さん 9点(2003-10-06 18:21:16) (良:2票) |
《改行表示》6.まず予告編にやられた!あれなんかホラーかと思ってしまったけど観てみて゛あれ?゛とか思った(笑)「泥棒かいな!」って思ってなんかすげぇ残念な気持ちになってしまったけど、すぐにこの作品の面白さが解って画面に釘付けになってしまった!まずいくつか「お!すげぇ」と思ったのがオープニングのキャストの名前が出てくるところで、ありそうでない出し方だと思った。あとストーリー中盤の携帯を取りに行くところです。あれが一番緊張感があった。でも後はこれと言ってそういうところは無い様な気がする。あとなんと言ってもカメラアングルでしょう!正直「え?どうやってるの」って感じで謎が残る!撮影風景を是非観てみたい!。。。以上です あと作品全体としてはやっぱりフィンチャーっぽくって、どこか人間臭さが色濃く残る感じだと思う。それぞれのキャラの性格がわかりやすかった。でも結構独特と言えば独特の作品なので好き嫌いが別れるような気がする。タダ!1つ気がかりなのがラストをしっかりして欲しかった!後味わりぃぃよ! 【フージー】さん 9点(2004-10-26 11:34:16) |
5.《ネタバレ》 期待していたよりも緊迫感があって面白かった。たぶん「羊達の沈黙」から久しぶりにジョディ・フォスターの作品を見ましたがどちらの作品でも素晴らしい演技をしていたと評価をします。序盤から中盤にかけてのラウールが謎な人物で終盤での行動を期待していたのに普通のおじさんだったのでショック!!バーナムはお金さえ手に入れば良いのだからジュニアが殺された以降はサラに危害を加える可能性のあるラウールを行動不能状態にしてメグに娘を返した後、安心して落ち着いたメグと話をしてお金だけもらって逃げれば一件落着だったと思うが・・・。指を挟まれた時点でラウールには銃を所持していない上に激痛でスキだらけだったのに・・・。少しストーリーをいじれば旦那のスティーヴンはこの作品にはあまり必要なかったようにも思われる。ラストでバーナムはメグとサラを助けるが・・・その後にバーナムが捕まるという設定はバッドエンドのように感じてスッキリしなかった。やっぱ泥棒を救う行為はダメなんだろうな。ラウールが死んだ直後にABC地震情報のサイレンがタイミング良くなったのが印象に残っています。実は「セルラー」を観る前の予習としてこの作品を再び鑑賞したのです。こういう狭い空間でのサスペンスは個人的に緊迫感があって好きです。もちろん、低予算ですし経済的!!では、「セルラー」レビューページでまた会いましょう・・・(笑) 【マーク・ハント】さん [地上波(吹替)] 9点(2004-10-25 03:06:46) |
4.なかなかスリルがありました。&ちょっと間抜けな強盗たちに楽しませてもらいました。でも、あれがジョディ・フォスターでなくって つまらない女優さんだったならっっ って考えるとちょっと別の意味で怖くなりました。 そしたら、皆さんに同じく、ちょっと辛口な意見になっていたのかも・・ 紙一重な映画ではありました。。 【3737】さん 9点(2003-12-21 12:27:54) |
3.(初投稿です。失礼します。)「ジョディっていい女だなぁ」と思いながら見た。時間を感じず引き込まれた。ツッコミどころはかなりあるが、そちらの思念に向かわせない。そのことで一歩引くということがなかった。「ツッコミどころ」に思念を向かわせないために施された方策が“ジョディの胸”ではないか。常にジョディに視線を向けさせるので、犯人たちに緊張感はないがそれなりにハラハラできる。“ジョディの胸”は必然性があるので、サービスとは言わないと思う。また、ウィテカーに痛いほど感情移入した。「人がいい人」の末路は常に悲劇的でしかないんだなぁと、切なくなったし、悲劇的でなければダメだと思う。この犯罪者になりきれない男が、最終的に1人の男を殺し1つの家族を救う。リスクを承知で、あそこで戻ってはいけないのに(すでにサイレンの音は鳴り響いていた)それでも戻った。「挙げられるのを何よりも恐れている」等の伏線が、その切なさをより噛みしめさせる。エンディングは母と娘の公演シーンだが、この間に数秒の間があるのは、単に時間の経過を示すだけでなく、その余韻を味わいさせるために割かれているのではないかと思う。 【トリプルH】さん 9点(2003-02-23 14:52:17) |
2.黒人がかわいそう?はー・・。フィンチャーかわいそ。今度はもっと、映画好きにしか分からない作品を作って欲しい。もーっと、自己中心的に撮ってもいいと思う。 【普通の人。】さん 9点(2003-02-19 12:41:43) |
1.(ネタばれあり)最後まで画面が暗く、その中で緊迫した感じがよかった。最後はフォレストウィティカーに逃げて欲しかった。それでマイナス1点。↓sayzinさんの意見はすごく的をえててすごいと思います。尊敬!! 【mamik】さん 9点(2002-05-18 20:56:38) |