しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス

[シアワセノエノグアイヲエガクヒトモードルイス]
Maudie
2016年カナダアイルランド上映時間:116分
平均点:7.83 / 10(Review 12人) (点数分布表示)
公開開始日(2018-03-03)
ドラマ実話ものロマンス
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キャストサリー・ホーキンス(女優)モード
イーサン・ホーク(男優)エベレット
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5.《ネタバレ》  なんだか伝記っぽい時間の流れかたとストーリー構成だと思ったら、実話だったのか。どーりで。
 モード・ルイスという芸術家の存在はこの映画を見るまで知りませんでした。どうやらとっても有名な御方のようで。
 で、映画なのですが、お恥ずかしながら何の予備知識もなしに見たものですから、冒頭30分がなかなかきつかったです。登場人物の誰にも共感できないし、なんかみんな辛そうだし。
 で、そこから少しずつ、本当に少しずつですが状況が良くなっていく。最初はとても幸せとは言えない人たち。それはモードもそうだしエベレットもそう。でも少しずつ『幸せ』が感じられるようになってくる。そしてそれがとても自然な感じで心地良い。
 モードとエベレットの関係も最初は険悪そのもの。でもゆっくりと、少しずつお互いを必要とし始める。これがなんだか凄く良い。
 エベレットはものすごいツンデレ。すごく口が悪いしケンカ腰だし、ぶっきらぼうだけど、なんだかんだ言ってモードの望みはいつもかなえてあげる。こーゆー押しつけがましくない優しさっていいですね。
 モードの絵が少しずつ売れ始めるのも好き。ただ尺の関係か、いったん売れ始めるとあれよあれよという間に有名になって、テレビ、新聞とメディアの露出も増え副大統領までモードの絵を買っちゃう。この辺はもう少し丁寧に描いてほしかったところです。
 前半は見るのがしんどいし、中盤から後半にかけてはやたら駆け足。全体のバランスは正直あまり良いとは言えない気がします。
 ただモード・ルイスという人物と、この人の人生に触れられる機会を得られたのは良かったと思います。
 『まず俺、そして犬、チキン、そして最後がおまえだ』と言っていたのに、死期を悟ったモードが『また犬を飼ったら良いじゃない。あなた犬が好きだから。』に対し、『犬はいらない。お前がいれば良い。』と答えるシーンで、ずっと我慢していたんですけど遂に泣いちゃいました。
たきたてさん [DVD(字幕)] 7点(2022-04-03 18:53:56)(良:1票)
4.《ネタバレ》 サリー・ホーキンスの演技力はすごい、それは間違いない。しかし、それよりも今回は、実在の人物を女優が演じるにあたり、キャスティングの重要性を改めて確かめることになった。なぜなら、モード・ルイスとサリー・ホーキンス、二人とも感受性の高さがうかがえる個性的な顔立ちだし、もともと雰囲気が近いように感じたからだ。(そこだけは演技の力ではどうにもならない) 絵の偉人であり、歴史的にも有名なモードとは対象的に、旦那のエベレットは凡人なんだけど、映画は決して二人を値踏みすることなく対等に描いていた。これはとてもいいことだ。むしろ、見方によってはエベレットの物語に見えたくらいだ。 モード・ルイスの人生を彩ったもの。 カナダの海辺の美しい風景。 彼女が住んだ家と動物たち。 そしてエベレットという存在、、。 僕は「絵」のことは詳しくないが、描いた人の人生や生きた場所を知った後では、同じ絵を見ていても味わいが全然違う、、それだけは本作によって知ることができた。
タケノコさん [DVD(字幕)] 7点(2021-01-21 23:15:56)(良:2票)
3.《ネタバレ》 冒頭の数分間で、すでにサリー・ホーキンスが完全な役作りを行っていることがビシビシ伝わってくる。何らかの障害がありそうなこと、これまでの人生でいろいろ不自由も苦労もしていそうなこと、しかし芯は存在して言い返すべきことも言い返すし、ときにはちゃっかりもしていること、といったことが、主人公に関する予備知識がなくても芝居の中に見えてくるのである。それに刺激されたのか、イーサン・ホークも、無口で無骨でときに粗暴でもあるという、これまであまり演じたことのない造形の人物を、むしろ生き生きして演じている。カメラもその2人を大切にして、他の登場人物の出番は最小限、むしろ周辺の雄大な風景と、それと対比される小さな家の中の雑然とした(それでいて妙に暖かい)光景に集中している。実話ではもしかするとサクセスストーリー的な部分もあったのかもしれないが、その辺をばっさりカットしているのも正解。だからこそ、最後のホークの無言芝居が強烈に生きてくる。
Oliasさん [DVD(字幕)] 7点(2020-11-30 23:31:02)(良:2票)
2.《ネタバレ》 わたしたちって、履き古した一足の古い靴下みたいね――。カナダの田舎町で親戚の家に暮らす中年女性モードは、幼いころからリウマチを患い手足が若干不自由なため、ずっと親族の間でたらい回しされていた。「住み込みで働ける家政婦、急募」。自身の境遇を少しでも変えたい彼女は、そんな町の雑貨店に貼られていた広告を見て一大決心をする。自分の力で生きてみたい。チラシに書かれた住所を訪ねてみると、そこは町外れで長年独り暮らしをしているエベレットという男の古びた一軒家だった。粗野で偏屈、何かというと物にあたる彼に戸惑いつつも、行く先のなかったモードはそこで働き始める。給料はろくに支払われず、寝る場所もエベレットと同じ部屋で雑魚寝、何かあれば自分は犬以下だと絶えずなじられるような過酷な生活の中でのモードの唯一の慰めは、ただ絵を描くことだった。家の壁や窓、ポストカードや木の板に彼女の絵筆と想像力は、自由で素朴な生き物たちの姿を描き出す。すると彼女の絵は評判を呼ぶようになり、やがてテレビの取材まで訪れることに。数年後、夫婦となった二人の元にニクソン大統領から彼女の絵を買いたいとの知らせが…。障害を持つ孤独な女性と孤児院育ちの偏屈な男、社会のはみ出し者同士のそんな一組の夫婦のとある愛の形を実話を元に描いた大人のラブ・ストーリー。主演を務めるのは最近アカデミー賞に何度かノミネートされた実力派俳優のサリー・ホーキンスとイーサン・ホーク。とにかくこのベテラン二人の熟達の演技の掛け合いが見応え充分でした。社会のどこにも居場所のなかった二人が偶然一緒に暮らすようになり、やがて夫婦となって、最後はお互いの存在をかけがえのないものとして認めあうまでをとても自然に情感を込めて演じていて、観ていてもう切なくて堪らなかったですね。のどかな田舎の風景をバックに、手押し車に乗せられた妻をほんの少し笑顔を見せながら押していく夫。夫婦の深い愛情が伝わってきて思わず涙が出そうになりました。今にも潰れそうな二人のお家のあちこちに描かれたモードの絵も、二人の生活にほのぼのとした輝きを与えてくれている。そりゃみんな彼女の絵を買いたくなりますわ~。内容的にはあまりにも王道過ぎて若干物足りなく感じる部分もありますが、社会の片隅に人知れず咲いた一輪の花のような、そんな味わい深いラブストーリーの秀作でありました。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2020-04-24 19:17:12)(良:2票)
1.好き合って夫婦になったわけではないのに、なぜが夫婦であることがしっくりくるのです。映画の中では、夫は絵に関心を示していませんが、実は1番のファンだったのかもしれません。そうでなければ、壁に絵を描かせるわけないですから。
shoukanさん [映画館(字幕)] 7点(2018-04-14 22:50:05)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 7.83点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7541.67%
8541.67%
918.33%
1018.33%

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