四谷怪談[前篇/後篇](1949)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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四谷怪談[前篇/後篇](1949)

[ヨツヤカイダン]
(新釈 四谷怪談[前篇/後篇])
1949年上映時間:159分
平均点:7.50 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
ドラマホラー時代劇モノクロ映画戯曲(舞台劇)の映画化
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監督木下恵介
キャスト上原謙(男優)民門伊右衛門
田中絹代(女優)民谷伊衛門の妻 お岩/お岩の妹 お袖
佐田啓二(男優)小仏小平
三津田健(男優)一文字屋喜兵衛
山根寿子(女優)一文字屋喜兵衛の娘 お梅
加東大介(男優)新吉
滝沢修〔男優〕(男優)直助
杉村春子(女優)お梅の乳母 お槙
宇野重吉(男優)与茂七
山路義人(男優)目明し辰五郎
飯田蝶子(女優)小仏小平の母 お倉
原作鶴屋南北「東海道四谷怪談」
脚本新藤兼人
久板栄二郎
音楽木下忠司
撮影楠田浩之
製作松竹(京都撮影所)
配給松竹
美術本木勇
編集相良久
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3.四谷怪談と皿を数えるアレと混同していた。
顔がただれたお岩さんというのは知っていたが、物語の詳細は知らなかったので、楽しむことができたが、題名に「新釈」とあるので、多少はアレンジがなされているのだろうか。

それはさておき、本作は木下惠介の作品らしく、実に卒のない完成された作品であった。
名優たちの演技も手伝って、重厚な愛憎劇と相成っている。

そして、みんな驚くほど若い!
上原謙もかっこいいし、田中絹代もまだそれほどおばさん臭くないし、杉村春子はお色気を売る役を演じているし、加東大介もまだそれほど太ってはいない。

だけど、例外が一人いた!
飯田蝶子だ。
この人はいつの時代の作品を観ても、常におばあさんだ。
まるで笠智衆の女版である。

「怪談」と聞くと、さぞかし怖いんだろうなぁ、と少し気合いを入れてから鑑賞を始めたが、現代からみれば全く怖くないし、しかもそんなに怖い場面すら多くはない。
それよりも、愛憎劇といった人間性を描いた部分が深く掘り下げられていて、それが物語りの奥行きを深めている。

160分弱の尺の長さもそれほど気にならず、ムダの少ない完成度の高い作品であった。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 7点(2021-08-09 18:38:21)
2.木下恵介監督が怪談話を撮る。とても考えられないぐらいです。例えるなら小津監督が時代劇を撮るぐらい考えられない気持ちであるが、だってこの作品木下作品てよりは黒澤明監督や溝口健二監督の映画みたいな雰囲気を醸し出している。しかしながら木下恵介監督、この怖い話を単なる怪談話てよりは人間の悲しみ、哀れみとでも言うべきか?役者の演技力による力も大きく、特に田中絹代がやはり凄過ぎるによってドラマチックな愛憎劇として描く事に成功している。上原謙の怯える表情、杉村春子の相変わらずの嫌な女ぷりやらも強い印象を残す。木下恵介監督てやはりどんな映画でも標準以上の映画にしてしまう凄さがあるなあて思った。全体的にやや長いかな?て思うけど今時の時代劇にはない迫力と面白さを感じる事はできた。
青観さん [DVD(邦画)] 7点(2014-01-25 15:56:41)
1.《ネタバレ》 おそらく当時の観客には『愛染かつら』のコンビによる四谷怪談というふうに意識されたんだろう。木下が撮った時代劇は、これと深沢七郎の二作品のみか。冒頭、塀沿いに引いていく雨中の脱獄シーンはなかなかの迫力。木下は作品ごとになんか趣向を凝らすが、今回は俯瞰の多用で押していく。見下ろす者の視点。木下の実験性は、田中絹代の二役による会話シーンにも見られ、けっこう手間をかけている。伊右衛門は気が弱く決断を先送りしているうちに悪に勝手に入り込まれる、というような解釈だ。それに自分が足手まといかもしれない、と思いがちなお岩の不安が添う、やたらメソメソする。あの敗戦直後の失業者の家庭はこんなでもあったのだろう。佐田啓二の小仏小平がお岩を抱えてゆっくり歩む場に、鬼気迫る美しさがあった。ラストの炎の場も大変美しい。全体としてこれは「怪談」というより「事件」の扱いで、伊右衛門の気の弱さゆえの妄想とも言える。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2009-02-02 12:10:29)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 7.50点
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200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7375.00%
800.00%
9125.00%
1000.00%

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