雨に唄えばのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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雨に唄えば

[アメニウタエバ]
SINGIN' IN THE RAIN
1952年上映時間:103分
平均点:8.09 / 10(Review 249人) (点数分布表示)
コメディミュージカルロマンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-05-12)【イニシャルK】さん
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監督スタンリー・ドーネン
ジーン・ケリー
キャストジーン・ケリー(男優)ドン・ロックウッド
デビー・レイノルズ(女優)キャシー・セルデン
ドナルド・オコナー(男優)コズモ・ブラウン
ジーン・ヘイゲン(女優)リナ・ラモント
ミラード・ミッチェル(男優)R・F・シンプソン
シド・チャリシー(女優)ダンサー
ダグラス・フォーリー(男優)ロスコー・デクスター
リタ・モレノ〔1931年生〕(女優)ゼルダ・ザンダース
堀川りょうドン・ロックウッド(日本語吹き替え版【PDDVD】)
仲野裕R・F・シンプソン(日本語吹き替え版【PDDVD】)
安藤麻吹リナ・ラモント(日本語吹き替え版【PDDVD】)
愛川欽也ドン・ロックウッド(日本語吹き替え版【NHK】)
池田昌子[声]キャシー・セルデン(日本語吹き替え版【NHK】)
桜京美リナ・ラモント(日本語吹き替え版【NHK】)
井上孝雄ドン・ロックウッド(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
岡本茉利キャシー・セルデン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
広川太一郎コズモ・ブラウン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
向井真理子リナ・ラモント(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
中村正[声優]R・F・シンプソン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
勝田久ロスコー・デクスター(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
加藤正之(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
石森達幸(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
上田敏也(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
石丸博也(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
清川元夢(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
若本規夫(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
麻上洋子(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
塚田恵美子(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
原作アドルフ・グリーン(原案)
ベティ・コムデン(原案)
脚本ベティ・コムデン
アドルフ・グリーン
音楽レニー・ヘイトン(音楽監督)
作詞アーサー・フリード
作曲ナシオ・ハーブ・ブラウン"Good Morning" "You Were Meant for Me" 他
編曲コンラッド・サリンジャー
アレクサンダー・カレッジ(ノンクレジット)
撮影ハロルド・ロッソン
ジョン・アルトン〔撮影〕(追加撮影〔ノンクレジット〕)
製作アーサー・フリード
ロジャー・イーデンス(製作補)(ノンクレジット)
MGM
配給MGM
特撮ウォーレン・ニューカム(特殊効果)
美術ランダル・デュエル(美術監督)
セドリック・ギボンズ(美術監督)
エドウィン・B・ウィリス(セット装飾)
振付ジーン・ケリー
スタンリー・ドーネン(ノンクレジット)
グウェン・ヴァードン(ノンクレジット)
衣装ウォルター・プランケット
ヘアメイクウィリアム・タトル(メーキャップ・デザイン)
編集アドリアン・フェイザン
録音ダグラス・シアラー
ウィリアム・エドモンドソン[録音](ノンクレジット)
あらすじ
1927年、無声映画の大スター、ドンとリナは数々の映画に主演する黄金コンビ。2人は映画会社の宣伝から恋人同士を匂わせていたが、リナはスターを鼻にかけた我がままな性格でドンは日々うんざりしていた。間もなくトーキー映画が台頭、急遽、2人の新作もトーキーで制作されることになるが、スタッフが慣れない上、リナは素っ頓狂な悪声で、試写は大失敗、コメディになってしまう。ドンと、彼の幼なじみで親友のコズモー、ドンの恋人キャシーは封切りまでに映画をミュージカルに作り直し、リナの台詞をキャシーに吹き替えることを発案する。
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【クチコミ・感想】

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249.《ネタバレ》 この映画については、自分の父親からその面白さ、歌の良さ等、何度も聞かされていました。音痴な父が、上機嫌な時に、必ず「シンギン・ザ・レイン~」と唄っていたので、「あの親父を唄わせる程の映画とは、どんな映画なんだろか」と劇場での上映を待つ事、何十年。MGM傑作選だったかで、昔のミュージカルのリバイバルのラインナップでこのタイトルを見つけた時は、「やった」と思いました。朝一にも関わらず、上映前から、長蛇の列。何とか座れましたが、その客層たるや、おじいちゃんからヤング(古い表現やなあ)、一番下は小学生か、君は?まで、実に幅広く、満員の状態で、誰もがうれしそうに上映を待っているのです。さあ、始まると爆笑、爆笑、そしてうきうき、涙と、顔面柔軟体操みたいに、誰もが楽しそうに観ているのです。親父が唄っていたあの「シンギン・ザ・レイン~」のシーンになると、どこからともなく、ハミングする人もいたりして。「ああ、分るわ。分る。こんなに楽しい映画だもの。唄いたくなるよなあ」サイレントからトーキーになる、映画界の大きな節目を、ロマンチックに、時にお洒落に、そしてお笑いで描いて、終わるのが本当に惜しくなる映画です。でも、これ以上は無いハッピーエンドで、席を立つ人ももの凄く満足していました。アメリカ映画のアメリカ映画たる所以を、(明るく健全なストーリー)楽しい音楽と歌で見せつけたまさしく傑作です。どの世代にも楽しめるなんて、なんて幸せな映画なんでしょう。
映画小僧さん 10点(2004-03-03 16:16:50)(良:4票)
248.この映画で感動した人は、「時計仕掛けのオレンジ」を見ない方がいいでしょう。
STYX21さん 8点(2003-11-13 20:46:23)(笑:4票)
247.ミュージカル映画を見るのは初めてですが、とても楽しい作品でした。歌と踊りの持つエンターテイメントの力を思い知った感じです。陽性のシンプルなストーリーが、歌の魅力を上手く引き出していると思います。ところで、いくつか気になることが。タイトルにもなっている『雨に唄えば』は、かたちを変えて作中で3回も流れるにも関わらず、作品全体のモチーフとしては機能していません。後半の作中劇だけ浮いているのも謎です。調べてみました。この作品はMGMミュージカルの集大成的作品で、『雨に~』は既にスタンダード・ナンバーだったんですね。作中劇の部分には、ジーン・ケリーがコズモ役のドナルド・オコナーと組んで、ダンスを入れる予定だったのが、他社から借り受けていたオコナーの契約期間が切れて、予定を変更したのだとか。なるほどなるほど。そしてキャシー役のデビー・レイノルズは、『スター・ウォーズ』レーア姫のお母さんですか・・・。誰かに似てると思ってたら・・・。
円盤人さん 9点(2004-02-12 20:21:13)(良:3票)
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246.名画中の名画。午前1時半を回ってから気のあう仲間同士で「グッドモーニング!」と踊りだせば、そりゃテンションもあがります。恋をすれば土砂降りの中でも踊りだしてしまいます。有名なシーンの数々は本当に素敵な映画だと思います。個人的に大好きな映画です。しかし分析的にみれば(特に本編と関係のない)各種踊りのシーンはさすがに長すぎるし、話自体もシンプルでありがちです。それでもこれだけ魅せてしまう、そこにこの映画の格があります。映画には格というものがあり、まさにこの映画はその格で予定調和のハッピーエンドまで魅せきってみた人を幸せにしてくれる。そんな映画です。ちなみに子供の頃この映画をみて、その衣装や素敵なダンスに心の底からあこがれました。僕のファッションの基本はこの映画にあります。 
あばれて万歳さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2003-12-04 23:04:06)(良:1票)(笑:2票)
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245.《ネタバレ》 ミュージカルって甘ったるいメロドラマや悠長な歌で退屈してしまう映画が多いが、この作品はとにかく踊って踊って踊る面白さ! ジーン・ケリーやドナルド・オコナーの物凄いダンス、デビー・レイノルズのパワフルな歌声。何気に暗黒街の情婦役でシド・チャリシーも出てんだね。「バンド・ワゴン」のチャリシーは凄えぜ。 ジーン・ケリーが剣戟映画のような動きをする場面は、自身も出演したジョージ・シドニーの「三銃士」へのオマージュがあるそうだ。  スケート靴で街を走り抜けるシーンが良い例だ。雨が振るなら土砂降りの中でも歌い続ける!そういう腹の底からエネルギーが沸き立つ作品だぜ。「雨に唄えば」の旋律が心地良い。  物語はサイレントからトーキーに移り変わろうとする時代。 「ジャズ・シンガー」のエピソードや、サイレント作品を無理やりトーキーにしようとする話はハワード・ヒューズの「地獄の天使」辺りのエピソードだろうか。  ジーン・ヘイゲン演じるリナは、サイレントという「温床」で悪声でも問題なかった時代の終焉を物語る。 「ハリウッド・レビュー」の“悪声オンパレード”で一体何人の俳優が地の底に堕ちていった事か。  舞台出身で声は問題なかったキートン等も、サイレント時代のイメージと合わないというだけで姿を消していってしまう。  サイレント時代の終わりは、同時に舞台でセリフやダンスを磨き上げた叩き上げのトーキー(喋る)役者たちの時代の到来。 ボードヴィル等で活躍したジェームズ・キャグニーやポール・ムニといった語りで魅せる役者たちのな。  そういうストーリーがあるが、終盤の華麗なダンスの数々はセリフが無くとも圧巻なサイレントの「魅せる」演出。それが面白い。美しい映像だ。  ジョージ・ラフトもどきが何人も出るのがまた楽しい。  キャシーが表舞台に出るラストは感動的だけど、リナはちょっと可哀想だなあ・・・なんて。  それにしても、ジーン・ヘイゲンは本当に名演。 ジーン・ヘイゲンの事を甲高いオバサンくらいに思っている人は、ジョン・ヒューストンの「アスファルト・ジャングル」を見てみると良い。低いトーンの女性らしい声なのだから。これが本来の彼女の声。 本当は上手いのに、ワザと下手なフリをするというのは簡単に出来る芸当じゃない。正しく彼女は女優です。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 10点(2015-01-21 19:55:39)(良:2票)
244.ジーン・ケリーとドナルド・オコナーが、縦横無尽に踊り歌いまくれば、カメラも縦横無尽に走りまくる。まぎれも無くこれはアクション映画です。目の前で生身の役者が歌と踊りを繰り広げ、息遣いが直接伝わる舞台ミュージカルと違って、スクリーンを通じた間接的なものに過ぎないのが映画、しかし、映画でこそ可能な表現があり、また違った感動が、そこにあります。サイレントからトーキーへの移行時期の混乱を描き、音声ズレのギャグが、笑いをもたらすだけじゃなくて、ストーリー展開上の大きなキッカケとなっていたり、『ジャズ・シンガー』の成功を見るや一気にトーキーになびいてしまう業界の軽薄さとそれに乗っかり成功しちゃう主人公たちのチャッカリぶりがあったり、と、心憎くもまたアホらしいお話なのですが、いずれにせよ、この見事な「アクション映画」ぶりを観れば、映画の魅力はアクションにあり、そこにはサイレントもトーキーも無いのだ、ということがよく感じられます。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-10-20 09:16:06)(良:2票)
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243.身体能力が高いだけの男と、線が太すぎて繊細さに欠ける女とが、踊って唄うミュージカルコメディ。  センスの悪い衣装、豪華が過ぎるセット、トーキーに順応できないリナを悪者扱いする差別的な内容、人生の悲喜こもごもが伝わってこない浅いストーリー、そしてミュージカルというリアリティを欠くジャンル、全てが私の肌に合わない。  私のミュージカル映画嫌いを決定づけた、偉大なるアメ公映画の決定版!
にじばぶさん [CS・衛星(字幕)] 0点(2009-03-19 03:59:49)(笑:2票)
242.ミュージカルとしては、はっきり輪郭のあるストーリーも備えている映画なので楽しめます。サイレントからトーキーに変る移行期の撮影所の混乱ぶりが生き生きと描写されていますよね。私も何人かの↓の皆さんと同じく、吹き替えがばれ、そそくさと舞台から退場させられその後何のフォローもなかったリナ(ジーン・ヘイゲン)が気の毒で仕方なかったです。メインお三方はもちろんだけど、悪役という存在ながら彼女自身もこの映画をより一層愉しくしてくれた立役者の一人に他ならない、愛すべき人物だったからだと思います。一応主役の二人を押しのけ、この年のアカデミー助演女優賞にノミネートされたらしいので彼女も溜飲を下げたのでは?そう思う事にしましょう!
放浪紳士チャーリーさん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-03-25 14:26:39)(良:2票)
241.ミュージカル映画は元々好きなんですが、そのなかでも一番好きなのがコレ。見た後清々しい気分になれること請け合い。サイレントの時代からトーキーの時代に移り変わる頃に起きた大騒動というストーリーもマル。
シェリー・ジェリーさん 10点(2004-04-17 12:25:35)(良:2票)
240.コレ本当に昔に作られた映画ですか!?すごく洗練されていて、観ていて全然飽きませんでした。何か「夢のチョコレート工場」みたいなポップな雰囲気で、終始楽しめました!「Singin' In The Rain」を歌いながら、ジーン・ケリーが雨の中を踊りまくるシーンは感動的ですね。最後はキャシーが救われて良かった!内容的には8点なんですが、ドナルド・オコナーの軽やかなタップ・ダンスに+1点!!
Ronnyさん 9点(2004-02-18 01:00:09)(良:2票)
239.ああああああああああああああああああ、なんなんですかあの吹き替えは(怒)今日テレビ○京で「雨に歌えば」放送するって言うからビデオを万全に準備して待ってたんすよ・・・・そりゃあもう「雨に歌えば」大大大好きだからさあ、ゲルピンでDVD買えないからさあ、天にぶっ飛ぶほど気合入れてたんですよ・・・・そしたらっ!!!なんだか吹き替え版が流れ・・・・みゅ、ミュージカルなのに吹き替え!?(歌のシーンは流石に元のままだが)うわあ、ドンの声変!合ってねえ!!なんか間抜け!しかも、リナの声!ほんとに超悪声!!どぎゅーん!「別にリナはそういう設定のキャラなんだからいいじゃん」と思った画面の前のあなた、分かってないよーお客さん!ほら、ガラスの仮面理論ってものがあるでしょう。北島マヤはイマイチな顔って設定だけど、ほんとにイマイチな顔がコマにドアップになったら見てるほうも辛いから、わざわざ美人に描いてあるんだよっ。あの絵だけ見たら超美人じゃん!そこだよ!リナも超悪声って設定だけど、ほんとに超悪声だったら二時間近く聞いてるこっちも辛いからそれほどでもない(むしろ可愛いんじゃないあの声は)声の人使ってるんだよ、なのにほんとにめちゃダミ声の人で吹き替えたらダメだって・・・・あー、もうあの声だけでめげたよ。(別に声優さんは悪くないけどね)でも私の苦しみなんかさして問題じゃないんだけど、問題はこれで初めて「雨に歌えば」見た人がなんじゃあこりゃあーーーーーーー!!!ってすっごいダメダメ映画だと思い込んじゃったらどうしようってことなんだって。しかも時間制限のためシーンきり過ぎて何がなにやらストーリーが分かりにくいし、「名作の癖に全然意味わかんねえよ」って画面の前で言ってる誰かの姿が眼に浮かびます。あー、誰か私の想像力を止めてくれ、もうこんなこと想像したくない。ぜーぜー、つまり言いたいことは、「テレビ東○で見た方でここにコメントしようとする方は、思い直して字幕版を見てからにしてくださいね」というお願いだけです。本当マジお願いします、本人は3年前入学試験で受験票を忘れたときと同じぐらい辛い気持ちでおりますから。
かなかなしぐれさん 10点(2003-10-18 16:53:04)(笑:2票)
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238.《ネタバレ》 “SINGIN' IN THE RAIN”邦題まま。1929年にはこの楽曲はあったらしい。ライバル映画の『ジャズ・シンガー』が1927年だから、細かく言えば、ややフライング気味?ジーン・ケリーにドナルド・オコナー凄いですね。フレッド・アステアの流れるようなダンスに比べ、パワフルでスピーディ。人間離れした動きに圧倒されました。  コズモのソロ『奴らを笑わせろ』なんてまるでジャッキー・チェンのスタントアクションのよう。計算された動きが笑いに繋がる。 3人共演の『グッド・モーニング』息ピッタリの完璧な動きの影に猛特訓アリ。わずか3ヶ月ほどの練習でこのダンスしてるデビー・レイノルズも凄い。 どれも極力全身が映る(動きを隠すアップに逃げない)撮影で、ワンカットが結構長く、演者には笑顔が要求されるから、これは大変だ。  そしてこの映画のための曲と言える『雨に唄えば』は圧巻。水たまりを踏みつけ、激しく動きつつ、止まるところでピタッと止まる。雨の中上を向くドンの笑顔。たぶんスタジオで大雨を降らせながらも、ケリーの顔には極力水が掛からないよう(雨粒で顔が歪まないよう)工夫してるな。  時代背景がサイレントからトーキー映画に移行する時代。ライバル社は『ジャズ・シンガー』というトーキーのヒット作を作ってきた。 声が独特すぎるリナのように、サイレントでは名女優でも、時代を乗り越えるのが難しい女優もいる。 またキャシーのように舞台女優(たぶんだけど、嘘や見栄でなく売れない舞台女優なんだろう)の傍ら、サプライズダンサーで生活費を稼ぐ女優もいる。 新しい時代は雨のように苦難をもたらすけど、捉えようによっては雨すら楽しく出来る。どんな逆境だってチャンスにすることは出来る。 そんな、観ていて明るくなれる楽しい映画です。
K&Kさん [DVD(字幕)] 8点(2023-09-05 15:43:47)(良:1票)
237.《ネタバレ》 いや~、ジーンケリー良いですねえ。歌って踊って監督してスタントもしちゃう。右に出る人はなかなかいないハイスペックな人物です。そのキレキレにしてコミカルな動きは日本のコメディアンにも大きく影響を与えたでしょうし、名シーン「シンギンインザレイン」は鬱陶しい雨(とりわけどしゃ降り)の日の歩行を少しだけ悪くないかなと思わせてくれるような素敵なダンスシーンです。ヒロインのキャシーのデビューを邪魔する事になるリナは憎まれるはずの役なのに、ジーンヘイゲンがまた可愛く魅力的に演じていました。もちろんドナルドオコーナーもデビーレイノルズも素晴らしくて、みんな何てダンスが上手で楽しそうなんだろうと、見ているだけで笑顔になっちゃいます。このように古いけど良いエンターテインメントを、ゲームとYOUTUBEとSNSとディ〇ニーにしか面白さを感じない若者たちにも見てもらいたいし、どうしたら見てもらえるんだろう、って厚かましくも真面目に考えてしまいますね最近。
ちゃかさん [インターネット(字幕)] 10点(2023-02-22 13:37:08)(良:1票)
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236.《ネタバレ》  数か月前に某ローカルTV局で放送されたのを機に投稿しようと思ったのですが…諸事情が重なり、気がつけば年末に…今さらですが、ようやく投稿させていただきます。   私が当作品に出会ったのは、小学校低学年の頃のTV放送時。両親が「いい映画だから」と勧めてくれて一緒に観ました。私にとって初めて観た【往年のハリウッド映画の名作】です。  当時のブラウン管のカラーテレビの画面はとても小さいものでしたが、映像は色鮮やかで、音楽には温かみがあり、楽しい歌やタップダンスと共に展開される物語は、とても新鮮でした。何故なら、それまで私がTVのCMや街頭ポスターで目にしていたアメリカ映画といえば、人間が食べられたり、悲鳴をあげて命を奪われたり…というパニック・ホラー・オカルトものばかりだったからです。「昔のアメリカ映画って、こんなに素晴らしかったんだ!」と子供心に感激したものです。  一方、同じ郷里で少年・少女時代に地元の映画館(その地域ではとても立派な施設だったとか…)で当作品を観た両親にとっても、大変、懐かしかったようです。なお、両親によると「キャシーがスターになってから、皆で歌い踊るミュージカルシーンがあったはずなんだけど…カットされている。TV放送だから仕方ないかな…」と残念がっていました。   その後、高校生の頃にTVで観たときは深夜帯の放送。当時、ビデオレコーダーは無く、両親は眠っていたので一人で鑑賞しました。  前振りで「以前のTV放送ではカットされていたシーンを、今回はお見せします!」という解説があってからスタート。それが【ブロードウェー・メロディー】の場面でした。本筋とは独立したものであって確かにカットしても支障が無いものでしたが…大がかりで熱のこもったシーンであることは伝わってきましたし「ストーリーを追うだけが全てではなく、歌と踊りを前面に出して魅せる。これもミュージカル映画の在り方の一つだろう」と好意的に受けとめました。  ただし、上述の両親の解説は明らかに記憶違いだということもわかりました。当時、私は思春期で両親に反発することが多々あったものの、さすがに二人の思い出を傷つけてはいけないと思い、翌朝になっても「小さい頃に観たときと同じで素晴らしかったよ」と伝えるに留め、違いの指摘はやめておきました。   あれから何十年経ったでしょう…これまでにもビデオやDVDで何度か観てきましたが、幼い頃に観た感激が色褪せることはありません。  特に今回のTV放送(字幕)では「Nothing can keep us apart, our love will last 'til the stars turn cold」という台詞のアフレコのキャシーの声が、実はリナ役のジーン・ヘイゲンさんの本当の声である、という予備知識のもとに鑑賞。これまでビデオやDVDで聞いていたはずでしたが、知識のおかげであらためて「ああ!こういう声だったのか!」と再認識できたことに感激しました。  同時に「公開当時は、感情移入したお客さんから『キャシーを苛める悪声女優』と勘違いされ、キャリアに傷をつけるリスクも予想されただろうに…よくこの役を引き受けたものだ」と、ジーン・ヘイゲンさんへの敬意も沸いてきました。否、新人だったわけではないから「あのジーン・ヘイゲンが、こんな裏声を出して面白い役を!」と、今でいうところの“ギャップ萌え”でファンを増やした…かもしれません。   さて、採点ですが…まず、鑑賞環境は今回のローカル局放送に則って地上波(字幕)とさせていただきます。上述の通り、思い出深い作品のため、減点はしたくないですね…。  敢えて批評的なことに言及するなら…当作品の設定は、初のトーキー映画“ジャズシンガー”が発表された1927年頃=公開当時の約25年前の時代であり、当時のアメリカの人達には昔懐かしいレトロな風俗を再現した物語だったはずです。このようにもともと【昔懐かしい=心地良い古さ】を醸し出しているからこそ、現在に至るまで【時代を越えて愛される普遍性】を獲得したと言えるのではないか…と思ったりしております。もし1950年代当時の最先端のファッションで見せる作品だったなら、時代と共に急速に“流行遅れ”など悪い意味で古びて見づらくなり、忘れ去られていたかもしれません…。  ちょっとこじつけがましいかもしれませんが、そうした普遍性もあり(無いかもしれませんが(笑)…)、当サイトの採点基準である【傑作中の傑作】として10点を献上させていただきます。少なくとも私にとっては、これからもずっと【昔懐かしい作品】であり続けることでしょう。
せんべいさん [地上波(字幕)] 10点(2021-12-29 18:46:54)(良:1票)
235.嘗てはいきなり歌い出すのに拒否反応が起きるミュージカル作品ですが、情熱が迸るジェームズ・キャグニー、妖艶なジョージ・ラフト、そして二人を併せ持つフレッド・アステアに接し嵌っています。本作でのジーン・ケリーは踊るジャッキー・チェンとも言えるアクロバティックさで身体能力の凄さに目を見張りますが、先の三人から受ける胸の高鳴りは感じられません。しかしながら、雨中の Singin' in the Rain は、土砂降りの中ずぶ濡れになっても 濡れて行こうや! 陽気に行こうや! の心意気に心震えた名場面で「これを見ずして死ぬなかれ」サイレントからトーキー移行期の大きな時代の変化に適応出来るか否かをコミカルに表したストーリーもしっかりしており(ジャズ・シンガーは鑑賞済。部分トーキーで、ある意味驚きました)、ジーン・ヘイゲンの憎まれ役に拍手喝采。シド・チャリシーの脚線美に見惚れるものの、冗長だったブロードウェイ・ミュージカルに-0.1点。
The Grey Heronさん [インターネット(字幕)] 9点(2020-12-06 10:29:20)(良:1票)
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234.《ネタバレ》  サイレントからトーキーへの過渡期を背景に、映画界の人間模様を明るく陽気に描いた作品。芝居・音楽・ダンスを巧みに融合させた、まさにミュージカルの金字塔。ドーネンとケリー、二人の演出に乾杯!  G・ケリーの名人芸、ワンサ・ガール役D・レイノルズの愛らしさ、D・オコーナーの芸達者ぶりがいいね。そしてJ・ヘイゲンの名演がお見事。  スカーフェイス男のコイン投げはG・ラフトを彷彿させ、1920年代の雰囲気を醸成。深読みすればギャングとショ-ビジネスの腐れ縁をにおわせている。悪声の俳優が淘汰されるという厳しい現実が描かれ、楽しいだけでなく影の面も重層的に織り込んでいる。  最後はD・レイノルズの涙にやられちゃったよ。彼女は後に「あの頃は毎日が楽しかった」と述懐している。その言葉を裏付けるように、楽しい雰囲気が観ている側にも伝わってくる。
風小僧さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2020-11-08 14:04:01)(良:1票)
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233.《ネタバレ》 ジーン・ケリーとフレッド・アステアというのは、剛と柔と言うか、『北斗の拳』で言う所のラオウとトキと言うか。ケリーの踊りにはアステアには無いパワフルさ・アクロバティックさを感じ取れ(躰のナリもだいぶんゴツイですしね)、アステア一派の私としてもこっちはこっちで確実に素晴らしいと思うのですよね。  ミュージカル映画の史上最高とも称される今作、力強い踊りのクオリティについては、確かに他の作品に頭一つ抜きん出ていると言えるかも知れません。ケリーの種々のシーンに加え、ドナルド・オコナーの『メイク・ゼム・ラフ』も高度にアスリートな優れた出来だし、私は終盤の『ブロードウェイ・メロディ』も好きですよ(ただ確かに、冗長と言うよりはちょっと挿入が唐突、かつ脈絡も薄いというのは確かなのだけど)。そして『雨に唄えば』という20世紀屈指の名曲と雨中のその挿入シーンは、これも確実に映画史に残る名場面と言えるのだし。  一点、今作はケリーが絶対的メインで、故に女優が活躍するパート(踊りにせよ演技にせよ)がやや少なめだという点が、好みの問題ではあるが私としては少しだけマイナス。ただ、そうは言っても例えばジーン・ヘイゲンのコミカルで特徴的な演技とかは、これも個人的にはかなり面白く観れますのですけどね。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 8点(2020-09-21 23:15:19)(良:1票)
232.しかし本当によく「動く」映画だ。ミュージカル界のとなりのトトロだな。…いや、待てよ、「となりのトトロの方がミュージカル的なんだ」というべきなのか…。ま、ともかく「走る、跳ねる、回る、叫ぶ、笑う、バンザイする…などといった、一定以上の複雑な思考を必要としない、人類が太古の昔からやってきた本能的な感情表現を、「サイレントからトーキーへの移行期」という設定をなんともまあ巧~いこと使って、違和感なく流れの中に盛り込んだという天才的作品です。もう「唄うついでに動く」のではなく「動くついでに唄う」の領域ですもんね。「♪ローゼス、モーゼス…」なんて、思考などという上等なものはほとんど働いてなくって、掛け声を叫んでるみたいな感じですからね。そもそもここのシーンでのミュージカルに入っていく動機というのも、まず発声練習させられてるジーン・ケリーが退屈でいかにもかったるそうな様子であるのを見せておいてから「さあ、観ている方もぼちぼちイライラしてきたよね?動きたくなってきたよね?ハイ、じゃ、ここでちょっとふざけて茶々を入れて、ほ~ら、一息つこうよ、先生」という風な、実に子供じみた理由ですから。また、オコナーがアクロバチックなダンスを披露するシーンでも「なに?自分に自信が無くなった?そんなときはとにかく動いて無理やりにでも笑うんだ!」というやはり子供じみたパッパラパー本能で入っていきますから。「ここで動きたい」というときにミュージカルに入ってます。結構これが分かってないミュージカル映画が多くって、「ここで唄わせたい」という理性的な理由でミュージカルシーンに入っていこうとした結果、「…さて、それじゃ、ただ唄わせるだけなのも芸がないからちょっくら動かしてみるべ」という本末転倒な行為に及んでいるノーセンスな作品のなんと多いことか。「お前ら、本当にそこでそんな動きをしたいと思って動いてるのか?」とつっこみを入れたくなる作品のなんと多いことか。人間、動く必要のないところで動くことほど不思議で気色悪いことはないのである。その点、この作品は本当に「そもそもなんで踊るのか、唄うのか」というのをよく分かってるし、わざわざミュージカルでやる意義のある作品だと思います。「唄うついでに動く」というタイプの作品の大半は、比較的容易に小説化が可能ですが、この作品の面白さを小説で表現するのはさぞや骨が折れるでしょうね。
バーグマンの瞳さん [地上波(字幕)] 8点(2014-09-26 20:33:18)(良:1票)
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231.ファンタスティックでワンダフォー。 かなりビッグで素敵なエンターテイメント。 なんて言おうかスーパーミラクルマックスデラックス。 サイレントからトーキーへの移り変わりにシンクロナイズドスイミング。 変な声の味方を武器にレッツ漫才ラフティング。 アイムシンギンインザレインできっと誰もがポジティブシンキング。
3737さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-01-01 17:56:31)(笑:1票)
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230.《ネタバレ》 お話はシンプルだけど、ミュージカルシーンが楽しくて、観終わった後にスッキリ気持ちの良いものが残る。さすが秀作と言われる作品でした。あのキンキン声のオバちゃんもなかなかの破壊力。嫌われ役だけど、彼女の頑張りにも拍手でした。 現代にもミュージカル映画はあるけれど、この60年前の作品はちょっと種類が違うような気がしました。役者たちが「踊る」ことを極めようとしています。まるでジャッキー・チェンのアクロバットを見るようなハラハラが長回しのカットの中にあり、そういう「芸」や「技」が見応えを高めていました。 最初の感想に戻るけど、ストーリーを見せる映画では無く、ミュージカルシーンで魅せる映画でした。これがミュージカル映画の原点なのでしょう。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-22 01:29:57)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 249人
平均点数 8.09点
010.40%
100.00%
200.00%
310.40%
452.01%
593.61%
62510.04%
72610.44%
87028.11%
96626.51%
104618.47%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.69点 Review23人
2 ストーリー評価 7.65点 Review23人
3 鑑賞後の後味 8.88点 Review26人
4 音楽評価 9.27点 Review29人
5 感泣評価 6.92点 Review13人
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【アカデミー賞 情報】

1952年 25回
助演女優賞ジーン・ヘイゲン候補(ノミネート) 
作曲賞(コメディ)レニー・ヘイトン候補(ノミネート)ミュージカル映画音楽賞

【ゴールデングローブ賞 情報】

1952年 10回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ドナルド・オコナー受賞 

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