おもいでの夏のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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おもいでの夏

[オモイデノナツ]
Summer of '42
1971年上映時間:105分
平均点:6.41 / 10(Review 29人) (点数分布表示)
公開開始日(1971-08-07)
ドラマラブストーリーシリーズもの青春もの
新規登録(2003-11-26)【キムリン】さん
タイトル情報更新(2021-07-14)【Olias】さん
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監督ロバート・マリガン
キャストジェニファー・オニール(女優)ドロシー
ゲイリー・グライムス(男優)ハーミー
ロバート・マリガンナレーター(ノンクレジット)
モーリン・ステイプルトンハーミ―の母(ノン・クレジット)
原作ハーマン・ローチャー
脚本ハーマン・ローチャー
音楽ミシェル・ルグラン
撮影ロバート・サーティース
配給ワーナー・ブラザース
美術アルバート・ブレナー(プロダクション・デザイン)
編集フォルマー・ブラングステッド
字幕翻訳高瀬鎮夫
その他ミシェル・ルグラン(指揮)
あらすじ
1942年の夏、戦時下とはいえ、戦争の影など全く無いのどかなアメリカ東海岸の小さな島にバカンスにやってきた15歳の男の子3人組みの興味はひたすらガールハント。3人組みの一人ハーミー(ゲーリー・グライム)は町で美しい年上の女性ドロシー(ジェニファー・オニール)を見かけ夢中になる。ドロシーはハーミーを子供としてしか見ていなかったが、やがて彼女のもとに出征していた夫の死亡通知が届く。挿入曲「おもいでの夏」が公開当時ヒットした。
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6.《ネタバレ》 ロバート・マリガン監督の「おもいでの夏」は、優しく、美しい、青春映画の佳作だ。  ニューイングランド沖合いの小島が舞台の映画で、原題は「'42年の夏」。  その年、その夏、15歳の少年ハーミー(ゲーリー・グライムス)が、ふと、めぐりあった年上の女性の思慕と、思いがけない初体験とわ、切なさ溢れる、追想の形で綴られていく。  太陽と海と砂丘。ひなびた避暑地で休暇を過ごす、"わんぱく三人組"の少年たちは、もてあます若さの活力を、異性とセックスへの好奇心に集中する。 性の医学書に興奮し、町の映画館に女の子をナンパするために出掛け、薬局へ勇気をふるって、避妊具を買いにいく。  そんな、息苦しくて、切羽詰まって、だがなんとも無器用で、滑稽な思春期のあせりを、この映画はホロ苦い、愛しさで回想する。  主人公のハーミーが恋したのは、岬の一軒家に住む、美しい人妻ドロシー(ジェニファー・オニール)だ。  新婚の若妻の幸福に輝く、愛の風景を、出征する夫を船着き場に見送る、悲しみの彼女を、フランス戦線の夫に、手紙を書き続ける、遠いまなざしのドロシーの姿を、ハーミーは、どれほど憧れを込めて、見つめたことだろう。  買い物帰りの荷物運びを手伝ったことから、ハーミーは、ドロシーと親しくなる。 大人ぶって、背伸びする少年のおかしさ、いじらしさ。  やがて、クライマックス。ドロシーの家を訪れたハーミーが、夫の戦死公報を受けた、彼女に迎えられて、無言でベッドに誘われる夜の場面は、静かな美しさが、悲痛な情感を盛り上げる。  夜明けの別れ。そして、ドロシーの置き手紙が、涙にかすむラストに、ミシェル・ルグランのピアノ・ソロによる甘い旋律が、胸打つ余情を奏でる。  原作・脚本のハーマン・ローチャーと、「アラバマ物語」「レッド・ムーン」の名匠ロバート・マリガン監督は、彼等自身の"1942年夏"を、愛惜を込めて、懐かしみながら、同時にそれは、荒廃した時代に身を置く戦中派の、苦悩の懺悔とも受け取れるのだ。
dreamerさん [DVD(字幕)] 8点(2021-06-07 00:28:59)
5.映画雑誌「スクリーン」読者の評判を読み、映画館で観た。少年時代の甘酸っぱい記憶が詩情豊かに描かれており、深く感動した。音楽も心に残る。思えば回想形式の映画には多くの名作があるが、人はこの種の映画に魅かれる傾向があるのではないか。「スタンド・バイ・ミー」もよかったが、詩情性の点でこちらが上だ。後年、音楽を担当したM・ルグランが言っていた。「センチメンタル、大いに結構じゃないか。」
風小僧さん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-23 19:20:25)
4.《ネタバレ》 最初の方では、主演二人のあまりの演技の下手さにコケそうになりましたが、終わってみれば大事なところをきちんとまとめた好作品でした。特に、クライマックスのラブシーンでは、もっと二人のそれまで抑えていた感情爆発!みたいになるのかと予想していましたが、意外に淡々とした、むしろ事務的なような(!)雰囲気で、しかもそれが追憶の切なさを増幅しているというのが見事でした。それから、薬局のシーンの、どんなサスペンス映画もアクション映画もかなわない手に汗握るスリリングな7分間も忘れがたい(笑)。映画館でのエロスマイルも、アホ青春モード全開でいい感じです。綺麗さっぱりと切り上げるラストや、背景の余計な説明なしなどの点も含めて、当たり前のことを正面からきちんと撮った作品はやはり好印象です。
Oliasさん [DVD(字幕)] 8点(2007-06-01 03:39:28)
3.途中までは、元祖青春モノ風艶笑喜劇に近かったが、あの切ないラストは泣かずにいられない。ちがった形の反戦映画がここにあった。フランシス・レイの曲はもう大好きで、聴く度に思い出し涙涙涙....
nizamさん 8点(2004-05-26 12:41:59)
《改行表示》
2.異性や性に好奇心一杯の少年が子供時代と決別したひと夏の思い出。真夏なのに秋のようなセピア色がかった色彩、ミッシェル・ルグランの叙情的なメロディなど、この映画が若さそのものでは なく大人になった少年の思い出を描いて熟成されたような深みがある。少女の腕に触れるだけでも一大事だったのに、憧れの美しい人が悲嘆にくれる時彼は彼女を抱いて涙を流す。この落ち着きぶりはいささか飛躍してる気もするがとても感動的で美しいシーン。少年たちの性への憧れや戸惑いがとても初々しく叙情的に描かれ切ないような余韻が残る。大人の味わいがとてもいいし、青春の叙情的な描き方で言えば傑作といってもいいかもしれない。
キリコさん 8点(2004-02-29 16:31:42)(良:1票)
1.少年が年上の美女に恋するというジャンル映画の草分けたる本作を”ありがち”と斬って捨てるのは如何なものかと。マリガンの情感溢れる演出に8点…。
へちょちょさん 8点(2003-12-12 01:09:08)
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【点数情報】

Review人数 29人
平均点数 6.41点
000.00%
100.00%
200.00%
313.45%
426.90%
5517.24%
6620.69%
7827.59%
8620.69%
900.00%
1013.45%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.25点 Review4人
2 ストーリー評価 5.25点 Review4人
3 鑑賞後の後味 6.33点 Review3人
4 音楽評価 7.20点 Review5人
5 感泣評価 5.25点 Review4人
chart

【アカデミー賞 情報】

1971年 44回
脚本賞ハーマン・ローチャー候補(ノミネート) 
撮影賞ロバート・サーティース候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)ミシェル・ルグラン受賞 
編集賞フォルマー・ブラングステッド候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1971年 29回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
監督賞ロバート・マリガン候補(ノミネート) 
作曲賞ミシェル・ルグラン候補(ノミネート) 

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