ガチ☆ボーイのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ガチ☆ボーイ

[ガチボーイ]
2008年上映時間:120分
平均点:6.91 / 10(Review 54人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-03-01)
ドラマコメディスポーツものスポコンもの青春もの
新規登録(2008-02-22)【尻軽娘♪】さん
タイトル情報更新(2019-10-08)【イニシャルK】さん
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監督小泉徳宏
助監督川村直紀(監督補)
キャスト佐藤隆太(男優)マリリン仮面(五十嵐良一)
サエコ(女優)朝岡麻子
泉谷しげる(男優)五十嵐恒夫
仲里依紗(女優)五十嵐茜
宮川大輔(男優)チョチョチョッピ君島(君島良伸)
向井理(男優)奥寺千尋
脚本西田征史
音楽佐藤直紀
製作亀山千広
阿部秀司〔製作〕
島谷能成
東宝
ROBOT
フジテレビ
制作ROBOT(制作プロダクション)
配給東宝
美術龍田哲児(装飾)
あらすじ
大学在学中に司法試験合格も夢ではないと言われる秀才、五十嵐は、学園祭で見た学生プロレスが忘れられず、プロレス研究会の門を叩く。「マリリン仮面」というリングネームをもらい、大切な事は何でもメモする真面目な五十嵐だったが、肝心の「段取り」を覚えられず、ガチンコの試合をしてしまう。しかし、それが客に大ウケ。五十嵐の人気でプロレス研究会は活気付く。しかし、五十嵐が段取りを覚えられないのには理由があった。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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54.《ネタバレ》 人生に意味や価値を求めるのが人間という生き物だと思います。ある者は仕事に、又ある人は趣味や恋愛、家庭の中に、自分の生き甲斐を見つけます。何かを成して、何かを得るという作業の繰り返し。日々積み重ねていく経験と記憶が生きてきた証であり、それが土台となって成長がある。主人公の記憶障害は、彼からこれら希望を奪い去りました。どんなに努力しても何も残らない。これ以上の成長は望めない。その事実を突きつけられた彼の胸中たるや、察するに余りあります。目を覚ます度に絶望するでしょう。しかしその苦悩は、彼だけのものではありません。“無に帰す”恐怖は、永遠に生きられない人間全てに課せられている。ある日突然訪れる理不尽な死。その真理の前で、なお私たちが平気でいられるのは、普段はその事を忘れていられるから。明日死ぬと分かっていて、今日頑張れる人はそうはいないと思う。でもそれは間違いだということを、主人公は教えてくれました。自分の頭は忘れてしまっても、自分の体は覚えている。自分の記憶には残らなくても、他人の記憶には残る。それがどんなに嬉しいことか。どんなに勇気づけられることか。自分では分からなくても、気付かなくても、あるいは自分が居なくなっても、自分の行為は無駄にならない。強く人生を肯定された気がします。生きる意味、生きる価値、そして生きてきた証がマリリン仮面のファイトには詰まっていました。あんなに泣けるアンクルホールドは見たことがありません。あんなに熱い逆水平も。ドロップキックには心を打ち抜かれました。そして五十嵐の笑顔。心から笑うために、人は努力を惜しんではいけないのだと思いました。自分は映画ファンである前にプロレスバカです。それも10代後半から20代の青春時代をプロレス観戦に捧げてきた。自分が愛してきたプロレスの本質が本作には間違いなく在りました。心から「ありがとう」を言わせてください。
目隠シストさん [映画館(邦画)] 10点(2008-03-17 17:53:58)(良:5票)
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53.《ネタバレ》 センスの悪いタイトルとパッケージ、イマイチ食指の動かないキャスト陣と、安易っぽいスポコンコメディとくれば、どうにも敬遠しがちだったんですが、評判の高さにつられ見てみるとこれがなかなか良かったです。 主人公の男は新しいことが覚えられない記憶障害を持っているとのことで、予告編では軽く触れる程度だったが、この設定が実はかなり重く、切なく、怖い。映画自体は明るいコメディの雰囲気なんですが、ところどころでガチでシリアスに心をガクガク揺さぶってきて油断なりません。起伏のあるストーリー展開も文句ないし、賛否がわかれそうなサエコは個人的には好きですし、抜群のタイミングで流れるウルフルズの挿入曲にはかなりテンション上がり、最後までウナギ登りで観れました。 しかし、この時点では事故から1年程度だからいいものの、彼の5年後、10年後、その先を想像してしまうとどうにもハッピーエンドも一時的な気がしてへこんでしまいます。なので皆さんどうか彼の雄姿を心に焼き付けてあげてください。まぁ、フィクションですが。 
すべからさん [DVD(邦画)] 8点(2008-10-13 04:28:26)(良:4票)
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52.この映画は余計な予備知識を持たず、タイトルに騙されてプロレスコメディを見るつもりで見に行くのが良いと思うので、どうかレビューを見る前に映画を見るべし、と断り書きを入れておきます。 観客も疎らな劇場で、滴る涙で顔が変形し、コンタクトレンズも流され、さらに見終わった後トイレで嗚咽を漏らすという初めての経験をした私が言うのも小恥ずかしいのですが。始まって暫くは、これは久々に大ハズレを引いちゃったかな、と思わせる展開。いわゆる学芸会のり。しかしこれはジェットコースターの静かな始まりの儀式のように、落差を感じさせるための緻密な罠。後はクライマックスに向かって急加速。一直線。「映画におけるオリジナリティ至上主義」とか、「観客に貰い泣きを要求するのは低俗」だとか、「この程度の作りで傑作呼ばわりしたらあの映画に失礼」とか、そういう映画通ぶった自分の価値観を次々と吹き飛ばす。「最近日本映画が元気だ」などと余裕をかます暇も与えない。結局作品にかける関係者の情熱こそ重要なのだ。情熱至上主義、この価値観だけは揺るがない。あらゆるネガを客観的に加味しても、これだけ心を揺さぶられてしまった以上、満点以外はつけようがない。必殺のドロップキックに見事KO負け。
正義と微笑さん [映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2008-03-12 23:57:05)(良:3票)
51.《ネタバレ》 初日のレイトショー、と言っても映画の日で1000円で観賞できたのだが、これは3000円払ってもいい。なんか他の話題作に押されて、お客さんがとても少なかった。それでも主人公の恋が破れる後半からは、鼻水をすする音がそこかしこに。かくいう自分も最後のプロレスの試合の場面では嗚咽をもらすほどの泣きっぷりで、感動しまくり。マリリン仮面を必死に応援してるプロレス仲間以上に、握りこぶしを作って声を出している自分にびっくり。横の妻もびっくり。感情移入どころじゃない臨場感が、自分に満ち満ちてきて、後にも先にもこんな興奮はないのでは。記憶をなくすという難病を背負いながらも、プロレスで得た痣や痛みを心の記憶に残し、毎日を生きる。佐藤君の無垢な笑顔が切なさを増させるのだが、単純なお涙頂戴ではない。必死という言葉を自分も使うことが多々あるが、毎日毎日、昨日までの記憶をノートで確認しながら、毎日毎日決意するなんてこと、自分のいう必死とは明らかに違う。主人公の方が必死に生きている。平凡な日なんてない。毎日が違う。昨日の続きではない今日。体が覚えている最後のドロップキックは自分にも向けられた主人公の生き様そのもの。毎日を生きるということを真剣に感じさせてくれて、御礼を言いたいくらいです。最高の映画でした。
映画小僧さん [映画館(邦画)] 9点(2008-03-11 19:05:23)(良:3票)
50.《ネタバレ》 毎朝、日記を読んで我が身に起こっていることを知る。もし自分が同じ立場になったら、その事象を受け入れるだけで1日が終わる。そうなったら、翌日も同じことを繰り返すはず。時間は止まる。彼がプロレスに対する愛着から一歩を踏み出したとしたらそれは凄いことだけど、ゼロの記憶力を日記の記述で補うには限界があるはず。こんな病気が本当にあるかどうかは知らないが、どうもこの映画は障害の本質を曖昧に流しながら都合よくストーリーを作っている気がしてならない。観賞後に彼の毎日と将来をかなり真剣に考えたんだけど、明るい要素が見つからなかった。映画自体の口当たりは悪くないけど、これには感動なんて出来ない。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-12-10 21:46:10)(良:2票)
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49.《ネタバレ》 記憶障害によって普通なら連続しているはずの人生が細切れにされ、毎朝まったく予想外の一日に直面しなければならない青年――毎日がガチンコ勝負、まさにガチ☆ボーイの物語。  悪い意味でマンガ的な演出、使い古されたギャグが多く、初めのうちは白けた。しかし後半での涙腺への波状攻撃がやばかった……。いかにも泣かせようというのが見え見えであるのにも関わらず、ベタな展開でベタに泣かされた。また、さり気ないところが実はかなり熱い。先輩と二人で風呂に入ったときのじんとくるやりとり。親父が読んだ日記の、「父さんと茜は一生僕を背負って生きていくのか」、という一節。  全編明るく、からっとした空気でハッピーエンド。でもよく考えてみればこのあとにも五十嵐にはけっして平穏ではない人生が待っているはずで、扱われている題材は極めて重い。それを吹き飛ばそうとするエネルギー、どんなに辛い一日の終わりにも「オレはプロレスをやる」と言い切る強さがあまりにも真っ直ぐで、眩しくて、泣けた。  役者は若い人ばっかりで、ときには拙いと思える部分もあったにはあったけれど、なぜかこの映画なら許せる。彼らの若さが、大学のサークル特有のあの緩いんだか熱いんだかわからない雰囲気にマッチしてる。  脇役ではドロップキック佐田の配置が良い。五十嵐の憧れの存在でありながら、音楽に関する絶望的な才能のなさ、マリリン・マンソンの仲間みたいな彼女のためにプロレスを捨てるバカさ加減、最後に美味しいところをもってっちゃう心憎さ。この役の配置は絶妙だったと思う。  なにより素晴らしいのは主演の佐藤隆太。彼がこの映画の成功の最大の理由であることは間違いない。なんだろう、いかにも名演技といった器用さが目に付くわけではないのに、自然に立ち上がる誠実さ、実直な人物像には誰にも真似できないものがある。好感を抱かずにいるのが難しいほどで、才能というより人徳という言葉がふさわしいかもしれない。  すごくまっとうなお話で、脚本作りのノウハウがあからさまに目につく部分もあるのだけれど、けっして否定する気にはなれない。まっとうなお話でまっとうに感動させるのは、そう簡単なことじゃないのだ。
no oneさん [DVD(邦画)] 8点(2008-10-10 19:32:05)(良:2票)
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48.《ネタバレ》 佐藤隆太さんは、いつもニコニコしてる好青年のイメージですが、印象そのままに事故後の記憶を翌日まで憶えていられないというハンディを背負った主人公を好演。もっと先行き暗くして絶望的に見せたくなりそうな題材であるにも関わらず、ベストキャスティングとも言える彼の熱演で救われています。脚本も、主人公が記憶を無くす直前に胸を打たれた学生プロレスに参加するという意志を当初は反対するものの、最後には意志を尊重し、彼の頑張りを応援するという流れが○。ナンセンスな笑いは賛否ありそうですが、重度のハンディを背負った主人公との対比ではこの点も必要だったかなと。   前日までの事を思い出すように、頻繁にポラを撮りメモも欠かしませんが、サエコ演じるマネージャーに告白するシーンはメモしてないのが秀逸。彼の中に「今回はダメだけど次はわからない。メモした時点で諦める事になる」という意識が働き、敢えてメモしなかったのだと思いますが、そんな彼がいよいよメモしようとするシーンは号泣。司法試験を目指してたほどのエリートだった自分が事故がきっかけで進路こそ諦めたものの、他の事まで簡単に諦めてたまるかという想いが伝わりました。   泉谷しげる演じる父が、表面上は普通に接してた息子が実は心の奥では死にたいと思う程苦しんでいた事をノートを読んで理解するシーン。きっと父はたまらない気持ちになったのでしょう。心の裏側にある哀しい気持ちを親にだからこそ見せたくないと働く主人公の内面との対比でまた号泣。   そして最後のプロレスシーン。記憶が戻るはずのない彼(マリリン仮面)が、仲間との練習を思い出し、奇跡的に数々の必殺技を繰り出すシーン。ドロップキック1つでこんなに盛り上がるか!やられてもやられても立ち上がるのも感動!そして死闘の後のリング上での最後の決めポーズ!とどめは、当初はプロレスに反対してた父親が、開場の後ろの方から観戦していて、笑顔で拍手を送るシーン(小生のツボの1つが親子愛)。オーラスにふさわしい盛り上げ方となりました。   願わくば父がもっと昔ながらのガンコ親父だったら、最後との振り幅が大きくなって感動が倍増したかな?主人公が裏で苦労する部分の描写ももう少しあれば・・・。きっと監督は敢えてそれを描かなかったのでしょうね、あざとくなるから。でも大満足の作品!限りなく満点に近い9点♪
まさかずきゅーぶりっくさん [映画館(邦画)] 9点(2008-03-08 00:52:30)(良:2票)
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47.かつて、ビートたけしが「「笑わせる」と「笑われる」では天と地ほども違う」と言ったことがある。 この映画の主人公は明らかに「笑われる」レベル。 でも、「学生プロレス」の「学生」だからいいのか? 自分は「プロレス」だから許せない。 学生プロレスだって、4年間で積み上げられるものがあるだろう。 何も積み上げていない主人公には、感情移入できない。
まかださん [DVD(邦画)] 2点(2011-05-21 17:29:04)(良:1票)
46.《ネタバレ》 泣けました。泣いてしまいました。〝明日の僕へ〟のノートが映る度。〝日記を見ろ!〟〝テーブルの上!〟という しつこ過ぎるくらいの張り紙が映ってしまう度。彼がたんびメモをとる姿に、たんび写真を撮ってる姿に。試合中、決してギブアップをしなかった痛々しさに、そして彼が時折見せる沈痛な哀しみの表情に。たかが、おちゃらけプロレス仲間の宴会コメディなんかな なんて思っていたらば、途轍もなくえらい目に遭ってしまった。自分からしてみれば、全く予期せぬ時におきてしまった出合い頭の事故だった。 父親や妹に対する こんな自分で申し訳ないです という思い。でも決して後ろ向きではない。すごくポジティブに見てとれるその生き方。 彼がプロレスをやり続けていたいという思いと理屈。痛いほどに伝わってきました。泣ける。 きっと寝る時恐いんだろう けども寝なけりゃ明日を迎えられない。人並みに過ごして行く為、彼は恐さを承知で毎晩眠りにつくのだろう という私なりの勝手な推測。 そして話の八分目ほどに訪れた底知れない哀しさだったバス告白のシーンと 散々痛めつけられながらも しつこく気力だけで起き上がってくるリング上でのあのシーン。 もう自分にとっては、役者がどうだこうだとか試合がどうのこうので感動したとかではなくって、運悪く不幸を背負ってしまった気の毒な青年に対する 単に、ツライだろうな かわいそうだな といった単純な思いにもう涙が止まらなかった 悲しかった。明るいエンディングに多少、心落ち着けることができた 救われた?
3737さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-05-10 22:32:22)(良:1票)
45.《ネタバレ》 素晴らしい青春映画でした。プロレスが好きな方はもちろんのこと、そうでない方も十分感動できます。パンフレットに「十年に一度の青春映画の傑作」とありましたが、それが決して誇大表現でない、良作です。残念なのは宣伝。最近の邦画界は宣伝が下手というか、本作のような本当におもしろい作品をプッシュしないのはいかがなものかと思います。いつのまにかクランクアップしていて、いつのまにか公開が終わっている、そんな映画が多い気がします。テレビ局もTVドラマの延長のような映画やアイドル映画ばっかり宣伝していないで、本当におもしろい映画を宣伝してもらいたい。ガチ☆ボーイの宣伝1回も見ていないぞ!!
MASSさん [映画館(邦画)] 9点(2008-04-06 00:01:07)(良:1票)
44.《ネタバレ》 佐藤隆太がいい。プロレス同好会の仲間といるときの弾ける様な明るさと、朝目覚めた時に部屋中に張られたメッセージやノートを読むその絶望的な表情の落差に思わず胸が詰まります。ここからはプロレスオタク的な感想になりますが、長きに渡り親兄弟の嘲笑に耐えプロレスを愛し、ヤオだのガチだの不透明なドラマに想像力が掻き立てられた時代は既に過去のものとなってしまいました。プロレスを取り巻いていたベールが剥がれ落ちた21世紀の今、難病を持った主人公という設定によりプロレスはあらゆる意味で「ガチ」であるという幻想にもう一度浸ることができました。あれだけ大好きだったプロレスを最近は見なくなってしまったアナタ。ミスター高橋の暴露本以降、総合格闘技に走ってしまったちょっとマニアなアナタ。そんなアナタも納得の一本ではないでしょうか。クライマックスの試合の組み立ても伏線が効いています。地味なスタンディングのアンクルホールドを見て落涙するとは思わなかった…。
ParaPさん [映画館(邦画)] 7点(2008-03-05 01:46:22)(良:1票)
43.《ネタバレ》 若年層向け風な作りだがこの「高次脳機能障害(記憶障害)」という物があると知らせる為にも作った価値は大いにある。 この作品の主人公は同じ障害のある方の中では相当ラッキーな部類だろう。喋ったり動いたり人並みに出来ない程の障害を受けてしまった方々はたくさんおられる。医療の進歩により命は助かったが…というパターンだそうだが、それをも治す、回復させる、というコトが出来るようになるんだろうか?社会的にも問題になって来ており、力を入れて取り組んで欲しいところだが、まだかなりの時間が掛かりそうだ。ひょっとしたら無理な問題なのかもしれないが、本人にも周りの人にも命を落とす方とどちらが良いのだろう?と考えると答えが見つからない…。  この主人公は「新しい事を覚えられない」。それにより毎日目覚めるたびに恐怖を感じ絶望し、苛酷な現実を受け入れ、ゼロから始まる不安でかなりの勇気が必要な日々を送っている。その描写も演出が巧みで分かりやすい。「日記を見ろ」という張り紙、「明日の僕へ」という分厚い日記。記憶が無いというのはとても苦痛だろう。しかし入部したプロレス研究会の仲間達との出来事を綴った日記や一緒に収まったポラロイド写真が自分を奮い立たせているんだろうな。 生きていてもしょうが無いと思っていた中で出合った学生プロレス。試合やトレーニングで出来た筋肉痛や傷で生きている、という実感を得る事が出来た嬉しさや喜びは、佐藤隆太演じる五十嵐の屈託の無い満面の笑みを見れば良く分かる。 レッドタイフーンの台詞である「自分の記憶に残らなくても、みんなの記憶に刻んでやれよ」。五十嵐の試合は多くの人の記憶に刻まれたことだろう。  デビルドクロはコスチュームが蝶野なのに、困った時や素の時は顔が永田に似ててそれだけで面白かった。学生プロレスのお約束的なコミカルなお笑い、実況や解説のノリの良さは上手く出ていたけど、実際の学生プロレスの方は最近はどうなんだろう。学プロ上がりのプロレスラーは結構いるけど、色んなプロレスラーモドキがいたっけ。コッペパン・ベイダーとか何してんだろうなぁ。
ロカホリさん [映画館(邦画)] 7点(2008-03-02 22:51:57)(良:1票)
42.頭脳と肉体。繰り返し練習により体は覚えるのだろうか。障害を乗り越えるという悲壮感はなく、学生サークルの押し付けがましくない、仲間をユルく支える雰囲気が爽やかでよかった。全体的にちょっと古臭い感じが自分の学生時代を思いださせるのも何とも言えない趣がある。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-03-24 10:22:36)
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41.逞しさが足りない主人公をはじめ、現実感のない設定とストーリーでしたが、コメディながらもキャスト陣のリアル感のある演技は良かったし、笑えて泣ける妙に余韻の残る映画でした。 
ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-12-24 22:13:07)
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40.素直に面白い、と言える映画。 設定はちょっと都合良いいしコメディタッチだったりするけど、所々で泣ける。 後に何か残るようなものではないけど、エンターテイメントとしてこういうのもあり。
simpleさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-12-20 15:44:30)
39.青春ノリは嫌いじゃないし、学生プロレスという素材もいい。でも記憶を扱うにはあまりにも脚本が粗すぎて気になった。障害を絡めない方が面白くできたんじゃないか。
nojiさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-17 20:49:34)
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38.映画のジャケットだけ見るととってもくだらない良くある映画と思うけど なかなか考えさせられる映画。
aimihcimuimさん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-13 22:32:16)
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37.記憶を失う男という重くなりがちな題材を、プロレス研究会という設定でポップに仕上げている。 ただ、映画館で観るほどのものではなかったか。 
飛鳥さん [映画館(邦画)] 5点(2012-12-15 00:11:42)
《改行表示》
36.《ネタバレ》 事故後の記憶を明日に持ち越せないオトコの青春奮闘記。 (記憶を)積めないオトコの最後のドロップキックは高く、高く、それまで肉体に積み上げられ、昇華された素晴らしいモノでした。 またチャットモンチーの歌もイイんだ、これがまた! なんかいかにも映画的な話ですが、この障害は実際にもあるんですってね。 その紹介をテレビで見たとき、周りの人の大変さ、本人の孤独感は尋常じゃなく、世界から取り残されたような気持ちになるそうです。 劇中にもありましたが、サエコさんへの告白のシーン、あんなに切なくて残酷なことってありますかね!? 端的ですがこの障害の恐ろしさをよく表した素晴らしい脚本だと思いました。
ろにまささん [DVD(邦画)] 7点(2012-09-05 04:07:51)
《改行表示》
35.《ネタバレ》 プロレス研究会の仲間達との出会い、必死に覚えたプロレス技も、次の日には全て忘れてしまう…。なんという絶望的なことだろう。それでも前を見て笑って過ごす主人公、支えてくれる家族や仲間の姿に胸が熱くなりました。「俺、なんでこんな大事なことメモしてなかったんだろう」のシーンは泣けます。そして最後の試合の盛り上がり方は尋常じゃないです。号泣してしまいました。 
nyarameroさん [DVD(邦画)] 9点(2012-04-27 18:17:21)
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【点数情報】

Review人数 54人
平均点数 6.91点
000.00%
100.00%
211.85%
323.70%
435.56%
559.26%
659.26%
71935.19%
81018.52%
959.26%
1047.41%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.62点 Review8人
2 ストーリー評価 7.36点 Review11人
3 鑑賞後の後味 7.54点 Review11人
4 音楽評価 7.12点 Review8人
5 感泣評価 7.66点 Review9人
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