2.《ネタバレ》 映画館で鑑賞。
フィルムの劣化によるコマ飛びがヒドかった。
それにしても、キャストがあまりに豪華すぎ!
高峰秀子、上原謙、森雅之、志村喬、仲代達矢、加東大介、沢村貞子、東野英治郎、宮口精二という布陣。
というより、上原謙と森雅之が共演している時点で既にヤバすぎ。
ここまで豪華な作品は、そうはない。
この豪華キャストながらDVD化されていないのは、前述した劣化によるコマ飛びが原因であろう。
実に勿体ない話だ。
本作で最も光っていたのは、高峰秀子と加東大介の夫婦喧嘩のシーンだ。
コミカルなアクションが、もの凄いテンションで行われる。
これを観れるだけでも、本作には一見の価値があると思われる。
それと上原謙の陰険ぶりも凄い。
上原謙と言えば、優男で色男というのが定番的な役柄だが、本作では全く違う印象。
今まで優男役の上原謙しか見たことがなかったので、非常に興味深く観ることができた。
ラストシーンも、なかなかの素晴らしさ。
雨の中、傘も差さずに歩いていく高峰秀子。
これは圧巻だった。