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SAYURI

[サユリ]
Memoirs of a Geisha
2005年上映時間:146分
平均点:6.60 / 10(Review 95人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-12-10)
ドラマ伝記ものロマンス小説の映画化
新規登録(2004-11-13)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2019-03-16)【+】さん
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監督ロブ・マーシャル
助監督ジョン・デルーカ〔振付〕(第二班監督)
演出ダグ・コールマン(スタント・コーディネーター)
アレン・ロビンソン(スタント・コーディネーター)
キャストチャン・ツィイー(女優)さゆり
渡辺謙(男優)会長
役所広司(男優)
ミシェル・ヨー(女優)豆葉
桃井かおり(女優)おかあさん
工藤夕貴(女優)おカボ
コン・リー(女優)初桃
ケネス・ツァン(男優)鳥取少将
ツァイ・チン(女優)おばちゃん
マコ(男優)サカモト
ケイリー=ヒロユキ・タガワ(男優)男爵
大後寿々花(女優)少女時代のさゆり
ユージニア・ユアン(女優)こりん
カール・ユーン(男優)コウイチ
テッド・レヴィン(男優)デリックス大佐
渡辺謙会長(日本語吹き替え版)
湯屋敦子初桃(日本語吹き替え版)
唐沢潤豆葉(日本語吹き替え版)
役所広司延(日本語吹き替え版)
桃井かおりおかあさん(日本語吹き替え版)
工藤夕貴おカボ(日本語吹き替え版)
脚本ロビン・スウィコード
音楽ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]
編曲コンラッド・ポープ
撮影ディオン・ビーブ
製作ダグラス・ウィック
ルーシー・フィッシャー
スティーヴン・スピルバーグ
ジョン・デルーカ〔振付〕(共同製作)
ドリームワークス
コロムビア・ピクチャーズ
製作総指揮ゲイリー・バーバー
ロジャー・バーンバウム
配給松竹
ブエナビスタ
特撮カフェFX社(視覚効果)
美術ジョン・マイヤー(プロダクションデザイン)
グレッチェン・ラウ(セット装飾)
ガーソン・ユー(タイトル・デザイン)
振付ジョン・デルーカ〔振付〕
衣装コリーン・アトウッド
編集ピエトロ・スカリア
録音ケヴィン・オコンネル[録音]
ゲイリー・A・ヘッカー
ワイリー・ステイトマン
グレッグ・P・ラッセル
字幕翻訳戸田奈津子
スタントエリザ・コールマン
西脇美智子
その他奈良橋陽子(キャスティング)
あらすじ
下女として芸者館に売られた9歳の女の子の千代(大後寿々花)は、芸者の初桃(コン・リー)の苛めに遭いながらも、会長さん(渡辺謙)と出会ったことをきっかけに芸者の道に進む決意をする。そして15歳になった千代(チャン・ツイィー)は、一流芸者の豆葉(ミシェル・ヨー)に見込まれ「さゆり」と名乗ってその類稀なる才能を開花していく。想像を絶する映像美を背景に、いま女たちの戦いがはじまる!
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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95.全部日本語で EEYAN。
ケンジさん [DVD(字幕)] 5点(2006-10-29 22:18:55)(良:1票)(笑:3票)
94.こういう作品は必ずといっていいほど、あそこがおかしい、ここがおかしい、て言ってくるあら探しさんがいるけど、あら探しの為に映画を見に行くなんてなんとも寂しい話ですし、そもそも外人が異国舞台の映画作って完璧に忠実なもの作れるわけがないでしょうにね。それを求めること自体無理な話ですし、むしろそのある種の誤解、違和感を逆に楽しむというのも一つの手なのです。監督のロブ・マーシャルの前作品の「シカゴ」だって本当は時代設定、細かい史実にいろいろおかしいところあるんです。だけど、彼の理想の美の世界として成立してるわけですよ。あくまでこれは「はなまち」というロブ・マーシャルの美の世界なのです。というわけでなかなか面白く見させてもらいました。ミシェル・ヨーもなかなかいいんだけど、個人的にはコン・リーがはまり役だと思ったな。すごくうまい。それと桃井姉さんも適役。なんていうか、ディズニー映画に出てくる魔女っぽい感じがグッド(笑)。お話はラブ・ストーリーなんだけど、ラブよりもむしろ芸者間での争い、女の戦いの方が面白かったな(笑)。水揚げのやりとりとかね、お客の取り合い、ああいうの好きです。
あろえりーなさん [映画館(字幕)] 6点(2005-12-11 04:02:35)(良:4票)
93.英語が不得手な私は基本的に吹替派なんだが、こういう作品も字幕で見る人が多いのにびっくり。そこまで意地にならなくても・・・って思うけど。日本人の吹替えは本人がやってるしさ。外人が意地になって役者に英語しゃべらせるなら、こっちも意地になって吹替えで見るのが日本人のささやかな抵抗だと思うのだが。 ストーリーははっきり言ってどうでもいいというか、単に女を人身売買する日本男児を描いているだけで、それに黙って従う健気な女を外人視点で描いている印象。こりゃ世界に大いなる誤解を巻きちらすのでは?と心配になるよ。所詮外人製作なのでワビサビも情感もなく、「男はつらいよ」か「昭和残侠伝」でも見て出直して来いって感じ。
東京50km圏道路地図さん [DVD(吹替)] 3点(2007-05-07 22:52:10)(良:3票)
92.「ゲイシャを通してジャパニーズビューティ、オリエンタルエモーションを描くのだ、さあ桜だ、雪だ、五重塔だ、相撲だ、舞だ、踊りだ~! 主役? 西洋人には東洋人の区別はつかん、どうせ英語を喋らすのだからアジアンビューティのチャン・ツィイーだ! ミシェル・ヨーにコン・リーも使おう。台詞が多くても構わん、尺が長くなっても構わん、行け~マーシャル、撮れ~!!」とスピルバーグが言ったかどうかはわかりませんがそんな感じの映画でした。日本料理に例えるなら、寿司、すき焼き、天ぷらをどっかと食卓に並べられたようで、何かが足りない。そうだ、“お茶漬けの味”が足りないのだ、きっと。佐分利信と小暮実千代が卓袱台で涙を流して食べるあのお茶漬けの味が・・・。
彦馬さん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-16 12:55:10)(良:1票)(笑:2票)
91.おぉぉ…日本を舞台にしたチャイナ三人娘の化けっぷりはいい感じでした。でもボクがロブマーシャルだったらこの三人を使ってキャッツアイを制作します。テーマ音楽はもちろん杏里です。
くまさんさん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-02 06:56:22)(笑:2票)
90.《ネタバレ》 この映画を見る前、タイトルは「Memories of a Geisha」かと思って、会長か延さんに一人の芸者についての「記憶」でも語ってもらうのかと思っていたら、「Memoirs(回顧録)」となっていて、タイトルから考えていたストーリーとはだいぶ違う展開だったので、ちょっと出鼻を挫かれた想いがした。
人間ドラマ、ラブストーリーという観点からみると多少モノ足りないかなという気がするが、とてもハリウッドの監督が作ったとは思えない素晴らしい美意識の高さ、日本の古き美に対する憧憬が感じられる素晴らしく美しい映画に仕上っている。
日本人監督が作るのとは違う日本の美しさを感じさせる映画となっているので、この試みは成功だったのではないか。
この時代や芸者については、自分はそれほど知識がないためか、時代考証については全く
違和感はなかったと思う(違和感があるとすれば字幕の問題か)。
しかしながら、人間ドラマ、ラブストーリーはモノ足りないと感じたが、これこそまさに「日本人らしさ」が描かれたためではないかと思う。
延さんは、自分が好きな女がいても、その感情を自分の奥底に押し留め、最後の最後まで表には出さない。どんなに金があっても、自分の好きな女を金で買うことなんてしない。権威も利用しない、金を失って一人の裸の男になったときになってようやく、自分の気持ちをさらけ出すことができる。まさに「侍」的な気質が描かれていた。
また、会長についても同じく、自分の気持ちを押し留め、恩を受けた相手(延さん)に対する気持ちを察して、恩を受けた相手を裏切ることはできずに、逆に譲り渡そうとする日本人的、侍的な精神がしっかりと描かれていたような気がする。
そのため、自己主張しない男同士によってラブストーリーは影を潜めて、人間ドラマとしての女同士の争い、一人の女が自分の気持ちを叶えられずに、他の芸者同様、女としてではなく芸者として生きる決意を固める(ハンカチを海に投げ入れる)までが中心になったような気がするが、男同士の影のやり取りが見て取れるのも見逃せないところだと思う。
ラストの締め括りは、個人的には賛否あり微妙だなとは思うが、あれで良いのかどうかは今のところ結論は出せずにいる。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 8点(2005-12-11 16:59:46)(良:2票)
89.《ネタバレ》 大好きな映画『シカゴ』の監督の最新作ということで、うきうきしながら映画館まで観に行った作品。でも、期待が高すぎたのかちょっと残念な作品だった。さゆりという女性が女性美だけが価値観の全てという芸者の世界でその美貌を武器にのし上がっていく、というストーリーを聞けば誰でもあの『シカゴ』の二人の主人公たちのエネルギー爆発な姿を思い浮かべるだろうけど、今作の女たちは彼女たちに比べて少々地味。それに、日本でもかなり特殊な世界である芸妓たちの姿を、アメリカ目線でエキゾチックに描くという狙いは良いと思うのだけど、ちょっとその狙いがうまく効いてないかなぁー。映像は相変わらず美しかったけど。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 5点(2013-05-13 18:42:21)(良:1票)
88.やっぱり一番好きなのはこの映画だな、と実感。
評判は低めなのですが、私がぜひ観てほしい!とおすすめするのがSAYURIです。

なんといっても映像の美しさ。和風を好む方なら気に入ること間違いなしです。
紆余曲折しながらのハッピーエンド。私は涙なしには観れませんでした。

俳優さんに関する豆知識を入れてから再度観ると、
また違った発見ができます。
らんまるさん [DVD(字幕)] 10点(2013-03-16 00:12:01)(良:1票)
87.《ネタバレ》 英語での会話ももちろんそうだし、言われなければ何時代のどこの話なのかもはっきりしない、セットもところどころ明らかに安っぽいなど、インチキくささ満載の作品なのですが、この作品はむしろそこを味わうべきかもしれません。ただし、形を作りあげて満足してしまったのか、人物描写の掘り下げにはまったく至っていません。戦前・戦中・戦後といろいろ展開していながら、壮大さや拡がりもあまり感じられないですね。演技面では、コン・リーの迫力にみんな押されてしまってるような感じですが、作中の台詞どおりに目に力のある大後寿々花は今後がなかなか楽しみ。この2人に5点。
Oliasさん [DVD(字幕)] 5点(2008-05-15 02:31:02)(良:1票)
86.《ネタバレ》 点数は低いのですが、映画としての表現力などは評価します。ただ、どうしても解せないのが、会長さんの光源氏計画・・・もっと平たく言えば、ロリコンおっちゃんが、可愛い幼い子に目をつけて、大人になってからゲットするための計画でした。ちゃんちゃん。と言うお話に成り下がってしまっているのがもったいない。主人公は実はSAYURIでなくて会長だと思うんです。ああ勘違いしないて下さい。渡辺謙さんは好きだし、映像美も濃淡があり綺麗だとは思うのですが・・・。”さくらん”の方がもっと女性の生き様みたいなところに視点があてられてて私的には好きですね。ミッシェルヨーも、桃井かおりさんもいい味出してますねぇ。大後寿々花ちゃんですか?可愛いですね。キャストに助けられて+1点で・・・
お好み焼きは広島風さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-05 17:05:37)(良:1票)
85.ストーリーや京都の置屋自体が日本人にはめずらしい話では無いのでその点外国の人が観るポイントや狙いとずれてしまうのは仕方無いと思います。
しかし......。
共感できない薄さに問題が。
チャン・ツィイー、コン・リー自身は好きですが、やっぱり苦労話にチャン・ツィイー持ってきても苦労している風に見えない。ある意味ポジティブ過ぎて香港映画に見えます。そのうちワイヤーでつられて宙を舞うんじゃないかと心配になったくらいです。
もう今の時代日本文化のディープな部分に感銘をするという外国人は昔に比べて増えていると私は思うので、侘寂を的確に捉えていないと逆に外国でもウケないのでは?と言う見本の映画だったと思います。
しかし、典型的アメリカ人発想ですね監督は。こういう異文化に手を出さない方が良いと思った。
森のpoohさんさん [DVD(字幕)] 5点(2007-02-19 10:36:20)(笑:1票)
84.日本が舞台という大前提があるだけに、英語で会話が進んでいくことに違和感が拭えなかった。字幕スーパーではなく吹き替えを借りればよかった、とやや後悔もした。なぜ後悔したかというと、作品世界があまりにも美しかったから。映像美が評判よかったのでそれなりに期待はしていたが、充分期待に応えてくれた。軸にあるのはラブストーリーなのかもしれないが、それよりもサユリという一芸者の人生の激動期を時代背景を絡めながら描いている印象が強い。それだけにサユリの会長に対する淡い恋心よりも女同士の激しいバトルのほうが見応えがあったというのが正直なところ。そして芸者役たちの舞が素晴らしく、映画であることを忘れてショーを見ているような錯覚に陥った。ラストはやや拍子抜けしたが、それを補うに充分な魅力がこの映画にはある。
HARVESTさん [DVD(邦画)] 7点(2006-07-18 06:45:41)(良:1票)
83.《ネタバレ》 
大後寿々花は日本人であって「さゆり=千代」を演じていますが、

華はあるものの憂いや寂しさはあまり感じられないツィイーを食っていました。

日本人から見たひいきかもしれませんがやはり主役は日本人がいいなぁと。

ツィイーは「LOVERS」の方がよかったです(中華映画だから当たり前ですね)

しかし彼女の目の演技はやはりうまい。

けれどもさらに大後寿々花の目の演技のほうが上回っていたということ。

彼女の頼りなげでいて無垢な目はある意味怖いです。

あとの俳優で気になったのが コン・リーのきれいなこと。

性悪女の役なんですが私は彼女のような昔の中国美人は好きですね。

昔のチャイニーズ・ゴースト・ストーリーもこういう顔立ちの人だったと思うんだけど・・

ミシェル・ヨーは日本人にいてそうな顔立ちのタイプで、

役的にとてもおいしいいい役で好感が持てました。

渡辺謙と役所広司・・

どちらがどちらかわからなくなるくらい濃い(爆)

まあ私の日本の俳優の好みも中井貴一みたいな薄いのが好きなもんで・・

このふたりを一度に出さなくてもと思いましたね。

ちょっとくどかったかな・・

桃井かおりは思ってたよりガクッときました。

たぶん日本語で日本の映画ならもっと艶っぽくいい味が出ると思うのですが・・

この桃井かおりといい最初の方の千代の(さゆり)少女時代といい、

思いっきり「千と千尋の神隠し」をだぶらせたのは私だけでしょうか・・

工藤夕貴はさすがに英語がうまくて(うわ英語ペラペラで逆に違和感)と変に感心。

あとよく似た雰囲気を感じ取った映画をご紹介。

「エリザベス」・・しかしエンディングで(この映画はある国の女帝の物語ではなく・・)

と解説されたので(そうだよね~)と納得したものの、

やはり白塗りで名を変えてのし上がるサマは、

規模は違うし内容も違えどもエリザベスのケイト・ブランシェットを思い出した。

このエンディングで少女時代の回想をだぶらせる演出(グリーンマイルなど)手法は、

私が特に昔から好きな手法であります。

最後にいい場面を持ってくると映画自体がその人の一生を見たような重さがあるから。

まあここに少女時代のさゆりを持ってきたあたりに、

この映画の本当に描きたかったことが凝縮されていると思います。

アルメイダさん [映画館(字幕)] 6点(2006-01-20 03:59:28)(笑:1票)
82.この映画のつくる世界観にどっぷり浸れた。とりわけチャンツィイーに和のテイストを加えた姿は本当にきれいで心を射抜かれた。日本の伝統的な着物やしぐさなどに心を奪われたということは私も日本人であったということか。外国の人が見てどれだけ心を動かされるのかはわからないけど、この映画がアメリカ人によって描かれたことを考えると、和の美しさは世界に通用するのだろう。しかし、せっかくアメリカ人のつくった日本の美に魅了されていたのにアメリカ軍の登場により、うちくだかれてしまったのは残念。そこから少し冷めてしまった。それと、主要人物は3人の芸者だと思うが、日本人役なのに、それを日本人が演じていないことも重ねて残念。主役を張れるような世界に通じる日本人女優が出てきて欲しい。ま、とにかく、見所はたくさんあるけれど、一番はやはり芸者役を演じるアジア女優達のふるまいの美しさでしょう。和風の上質な色気にうっとりすること請け合い。
日向夏さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-05 11:18:14)(良:1票)
81.《ネタバレ》 映画2~3本は撮れるんじゃないか?というくらいの日中豪華キャスト夢の共演で魅せる異種ファンタジー映画です。日本人の目から見れば違和感を感じるのは当然です。他国の人が作った作品ですからそれは仕方ないこと。むしろ、日本の芸能に対する真摯な態度と憧憬の念が伝わってきます。映像は美しく、粘りのある色彩が舞台となる花街を見事に表現しています。    女版「仁義なき戦い」ともいえるドラマ部分は見応えがありますが、最大の見ものはやはり役者の演技合戦でしょう。主役級の役者たちが織り成すその芝居は火花が散っていて圧巻です。憎まれ役のコン・リーはラーメンのCMで「ハオチー!」と言っていたイメージがすっ飛ぶくらいの強烈なインパクトで売れっ子芸者を演じ、SAYURIをイビります。ミシェル・ヨーは日本人らしさをうまく表現した立ち居振る舞いと憂いのある目が素晴らしい。桃井姐さんはSK2化粧品で手入れしている自慢の肌をまったく見せない置屋のゴウツク女将を熱演。とにかく女性のドロドロ因縁バトルを名優たちが迫真の演技でぶつけてきてくれます。そのなかで埋もれないチャン・ツィイーはさすがアジアン・ビューティーだけありますね。工藤夕貴も得意の英語を駆使しながら180度キャラが変わる難しい役を見事に演じています。主役が日本人ではないのは残念ですが、外国人女優たちがとても勉強して日本人を演じたのが伝わってきて嬉しかったですね。監督も仮想世界ではあるけど、見事に日本っぽさを感じる幻想的な映像を作り上げたと思います。「日本はすべてが儀式だ」の台詞がそれを物語っています。豆葉は男爵から頂いた着物、SAYURIは会長のハンカチと、秘めた女心の表現も好きです。   あと、男優たちが「自己主張しない日本人」像を表現していたのも興味深かったです。作曲のジョン・ウィリアムズは改めて凄いんだと敬服しましたね~。想像以上に気に入りました。メガヒットする作品ではないと思いますが、多くの人に見てもらいたいなって思います。あの演技合戦は1,800円でもお釣りがきますよ。舞の海もしっかり演技してました(笑)。拍手!
トトさん [映画館(字幕)] 8点(2005-12-30 23:01:58)(良:1票)
80.《ネタバレ》 これは何とも不思議な作品でした。登場人物たちの会話が日本人同士が喋っている時でも英語、しかも中途半端に日本語まで話すし…。そりゃあハリウッドが作っている映画なのだから当然だけど、個人的にこういう日本物は珍しかったので最初は違和感を覚えました。物語は芸者版「イヴの総て」とでも言うべく、一人の少女が芸者へと成長していく姿を鋭い視点で描いていきます。一人前の芸者になるためには肉体的にも精神的にも苦労を重ねなければならない、芸者は娼婦ではない。と言ったことから製作者の芸者に対する敬意も感じられるのですが、その一方「ラスト・サムライ」等にあったエンターテイメント性が希薄に思え、果たしてこれは本当にアメリカで稼げるのかな?と余計な心配をしてしまいます。事実もっと華やかなものを期待していたら、実際はかなりドロドロした業界裏を見せられたのでちょっと閉口してしまった嫌いがあります。(アジアの中で)出演陣は極めて豪華で、特に桃井かおり演じる置屋のおかあさんが最高でした、ハマリ役です。ミシェル・ヨーは妖艶、コン・リーはよく最後まであの憎まれ役をやり通したなと思います。それから何と言ったってチャン・ツィイーが凄い!拙い日本語はあるものの完璧に日本人に成り切っていましたね。最初は日本人の役を中国人が演じるのに抵抗があったけど、今では彼女以外考えられません。
かんたーたさん [映画館(字幕)] 6点(2005-12-15 13:05:29)(良:1票)
79.言いえて妙だけれど、“一国の文化”というものは、他国のそれと交じり合うことで、初めてその「本質」と「価値」が見出されるものなのではないか、と思う。
異国の捉え方と表現方法によって、自国の人々が“知らなかった”価値が生まれることもあるのだ。そういうことをこの映画は、燦然と見せつける。
「芸者」という女の生き方。望まぬままにその「運命」へと導かれ、その道程を生き抜いていく一人の女の様があまりに激しく、あまりに美しい。
辛苦の末にようやく手に入れた待ち望んだ“ぬくもり”。
しかし、それでも彼女は「芸者」なのだ。その人生には、もはや神々しさすら覚える。
必ずしも日本という国と芸者という文化を「リアル」に描こうとせず、その文化がもつ本質的な「美意識」を最大限に優先して描かれた映画世界が素晴らしい。
台詞の中に、英語と日本語が混在する脚本&演出方法にも、全然違和感がなく、演者の表現力を最大限に引き出す効果へと繋がっていると思う。
冒頭にも言ったが、他国の文化との“混じりあい”が、素晴らしい世界観を生み出した要因だ。
この作品は、どうやったって日本人だけでは、描ききることができない「日本映画」だと思う。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 9点(2005-12-14 01:59:59)(良:1票)
78.《ネタバレ》  うーん。これはどうでしょう。
 面白い、面白くないの問題ではなく、ちょっと興味がわかない、どちらかと言えば苦手なタイプの映画です。
 まず暗い。そして長い。
 途中まではサクセスストーリの様相を呈していますが、『サクセス』とは少々違う気がしますね。
 期待していたほど『SAYURI』にカリスマ性を感じることができず、芸者としての才能も、見ている分にはよくわかりません。
 心の成長みたいなものがあるわけでもなく、『SAYURI』をメインとしたドラマとしては、物足りなさを感じます。
 また、なんのひねりもオチもなく、バッドエンドのまま終わっているエピソードがあるのも、もやもやします。
 姉と初桃はいなくなって終わり?おカボは実はさゆりをずっと恨んでいました、っていうサプライズだけやって終わり?延はさゆりをもう許せないってだけで終わり?さゆりは会長とうまくいきさえすれば、他の人間関係はもういいの?
 そりゃあそっちのほうが人間ドラマとしてはある意味リアルかもしれないけどさ、見るほうはそこに後味の悪さを感じこそすれ、満足感を得ることはできないのです。
 桃井かおり演じるおかあさんが、なんかラスト良い人っぽくなっているのもなんだかね。この人も相当なことやってますよ?
 それに、私はフェミニストではありませんが、やはりこの時代の女性蔑視の社会通念みたいなものが苦手なようです。
たきたてさん [DVD(吹替)] 5点(2017-05-11 02:07:48)
77.チャイナ風の和風なのは慣れっこですが、やっぱりサユリは日本人に演って欲しかったなぁ。物語はまぁまぁ楽しめたけど、後で印象に残るのは桃井かおりさんでした。
movie海馬さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-12-12 22:25:06)
76.西洋的な美しい映像表現に目を惹かれましたがもうちょっと和風を強調してほしかったですね。内容はそれなりに面白い映画でした。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-25 20:30:17)
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【点数情報】

Review人数 95人
平均点数 6.60点
000.00%
100.00%
200.00%
322.11%
444.21%
51414.74%
62526.32%
72425.26%
81818.95%
977.37%
1011.05%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.30点 Review13人
2 ストーリー評価 6.31点 Review16人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review16人
4 音楽評価 6.53点 Review15人
5 感泣評価 6.21点 Review14人
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【アカデミー賞 情報】

2005年 78回
撮影賞ディオン・ビーブ受賞 
作曲賞(ドラマ)ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]候補(ノミネート) 
音響効果賞ワイリー・ステイトマン候補(ノミネート) 
音響賞グレッグ・P・ラッセル候補(ノミネート) 
音響賞ケヴィン・オコンネル[録音]候補(ノミネート) 
美術賞グレッチェン・ラウ受賞 
美術賞ジョン・マイヤー受賞 
衣装デザイン賞コリーン・アトウッド受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2005年 63回
主演女優賞(ドラマ部門)チャン・ツィイー候補(ノミネート) 
作曲賞ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]受賞 

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