ファニーゲームのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ファニーゲーム

[ファニーゲーム]
Funny Games
1997年オーストリア上映時間:108分
平均点:6.16 / 10(Review 98人) (点数分布表示)
公開開始日(2001-10-20)
ドラマサスペンス犯罪もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2014-02-27)【イニシャルK】さん
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監督ミヒャエル・ハネケ
キャストウルリッヒ・ミューエ(男優)ゲオルグ
アルノ・フリッシュ (男優)パウロ
スザンヌ・ローター(女優)アンナ
脚本ミヒャエル・ハネケ
作曲ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト"Quintet for Clarinet, 2 Violins, Viola, Violon
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル"Cara Salva"(歌劇「アタランタ」より)
撮影ユルゲン・ユルゲス
製作ファイト・ハイドゥシュカ
製作総指揮ファイト・ハイドゥシュカ
配給シネカノン
あらすじ
湖沿いの別荘で、穏やかな夏の午後を過ごす予定であったショーバー一家(ゲオルグに妻のアナ、息子のショルシに愛犬・ロルフィー)の元へ、ペーターという見知らぬ少年が「卵を分けてくれ」と尋ねてきた。そして、その彼に卵を分けてあげた妻のアナ。それが悲劇の始まりであって、そのうちパウルという仲間も増えて、一家は皆殺しを宣言されてしまい。 そして“ファニーゲーム”というものに・・
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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98.《ネタバレ》 主人公一家に入れ込んで観るとたいへん不快な思いをする。しかし犯人の二人に移入できればこのうえなく爽快な作品となる。
皮マンさん [DVD(字幕)] 10点(2018-09-16 08:47:52)(良:2票)
97.《ネタバレ》 「ファニーゲームは物凄い!狂っている!」という噂を聞き猛烈に関心があったものの、長期に及ぶ廃版状態により、DVDを入手して鑑賞するまで5年待ちました。人は見られないものほど見たくなる。期待パンパン、さぞかしショッキングな映画なんだろうと身構えて鑑賞したため、衝撃はそれほど感じませんでした。「得体の知れないヨーロッパ映画として鑑賞できれば」と、とても残念に思いました。要するに監督がやりたかったのは、暴力がギッシリ詰まった娯楽映画を見て「楽しい」と喜んでいる一般の観客達への嫌がらせでしょうか。デンジャラスのノッチに似ている不快極まる兄ちゃんは、普段暴力的な映画を見て喜んでいるあんた達の姿なんだよと。。。若者二人は、天の上から家族に不幸を与えます。逃げられるかも、警察に通報されるかもという、被害者と同一次元にいる加害者であれば持つであろう不安や迷いは一切ありません。自分たちがゲームを支配し、ゲームは必ず自分たちの思い通りに終わることを分かって行動している以上、彼らは映画固有の登場人物というよりも、映画を作っている人間や、それを眺める観客に近い存在だと考えられます(自分の作品に突如割って入る手塚治虫や鳥山明みたいなもの)。彼らはゲームが単調では面白くないから、被害者を泳がせ、哀れな家族にも一応「ゲームに勝つ」チャンスを与えます。しかし被害者が予想外の反撃をすれば、巻き戻して自分たちのシナリオに戻します。これは、結末のわかりきった話、設定が少し違うだけで中身はどれも大差のない娯楽作を飽きもせず何本も見て喜んでいる観客への皮肉でしょうか。まったく同じ映画であってはいけないがお約束は守って欲しい、自分たちが期待する内容でなければ不満に感じるという短絡的な観客たちへの。そんな頭空っぽの観客たちが、刺激を求めて「美化された暴力」を消費することの空恐ろしさ。これを、「美化」というオブラートを取り払った形で観客に提示します。「あんたらが喜んで見ている暴力って、そんなに楽しいものかね?」。本作から10年後、監督はまったく同じシナリオでファニーゲームをリメイクしました。わかりきった結末の映画を見て喜ぶ観客への嫌味はまだ終わっていないようです。
ザ・チャンバラさん [DVD(字幕)] 5点(2009-07-23 20:48:07)(良:2票)
96.犬が、息子が、ケガ人の旦那が、、奥様が・・・。(涙。)しかし、奥さん役のスザンヌ・ロタールの演技って、かなり凄いんではないの?よく頑張ってましたね。そしてその後スザンヌは、ほんとに死んだのではないのか?なんて思って消息探してしまいましたが、、その後“ピアニスト”って映画に出てらっしゃいましたね。一安心致しました。  でもさ、旦那とか息子とか犬公は 実は消息不明なんですよね・・ 実はほんとに死んだのかもしれませんね・・・
3737さん [ビデオ(字幕)] 10点(2004-02-08 21:55:30)(良:1票)(笑:1票)
95.《ネタバレ》 『時計仕掛けのオレンジ』を観た人なら分かると思いますが、『時計仕掛け…』の中でアレックス達のやってた“恐怖のお宅訪問”という困った“遊び”あの部分を一本の映画にしたような感じ。 でも全体の雰囲気なんかはフランソワ・オゾン監督の『海をみる』にかなり近かったように思いました。
ケムマキさん 6点(2003-07-09 11:17:30)(良:2票)
94.《ネタバレ》 意図的に観客を不愉快にするためにつくられた映画。中盤は間延びしており、単純に退屈でもあり、本当にただただ不快なダケ…という。アヴァンギャルドと言ってしまえばソレまでなのかも知れないが。。。

以前、ホラー映画の監督連中に話を聞いていくというドキュメンタリ映画を観た中に、映画祭の舞台挨拶で観客と喧嘩になった話をする男が居たのだね。口論の末、怒り狂った観客は彼に向って「この人でなし!ミヒャエル・ハネケ!」と言い放ち、その男の方も「俺はあんな上から目線の変態じゃない!」とマジギレしたという。ここでいうその「上から目線の押し付け」こそがハネケの最大の特徴だと私も思っているのだケド、もし本作に「人を不愉快にする」以外に何らかの価値が有るとすればソレはおそらく一種の啓蒙、つまり、ヴァイオレンス映画を娯楽として消費するコトに何の疑念も持たない現代人へのハネケという賢人からの「警告」である、と。ソレ自体はまァ分かるツモリで掛かるなら(少なくとも何となくは)分からなくもない気もする、が、個人的にはソレだってソレこそ何様だテメーは!というコトでしかねーとも(また)思うのだよね。

以下、私なりの映画論(映画の在り方の基本的なトコロ)を僭越にも語らせて頂くなら、作品は映画である以上、その上映時間の中に何らかのオンリーワンな価値を残すべき(≒残そうとするべき)だとまずは思う。そして、観客を不愉快にするだけの映画などを今まで誰もつくったことが無かったのは、そんな映画にそーいう価値が明らかにナニも無いからである。本作には、過去から現在に至るまで一貫して無価値と断ぜられた「不快を齎す」という以上の何らかは本当にナニも無い(取り分けてユニークなモノは)。件の「啓蒙」についてさえ、コレは屁理屈を捏ねるのが巧い輩が思いついたコジツケを皆(とゆーかハネケ信者)が有難がって崇めているダケだと思っている。何故なら、もし本当に愚民への道標たることをハネケ本人が意図しているのであれば、もっと万人に伝わるような工夫をこの2時間の中にも盛り込めば好いではないか。まァこの「分かる人にだけ分かればいいよ」てのが正に「上から目線」なハネケ流そのものだ、とも思うのだケド、個人的にはどこまでも、クリエイターとしてはそれじゃ駄目ジャン!(基本的には)と思っているのですね。殊に、こんなに観客をネガティブにさせておいて、でも実はソコには高尚な意図が在って、なのにスタンスとしては「分かる人だけ分かりゃ好い」はも~「罪」ですよ爺さん!(人をあまりにも馬鹿にし過ぎだ)とね。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 1点(2019-11-21 22:43:04)(良:1票)
93.《ネタバレ》  これは観客を不愉快にさせる為の映画なのでしょうか。
 不愉快になる理由としては、劇中で行われた暴力や理不尽さに対する怒りが必要になってくると思います。
 でも正直、不愉快というよりは退屈に感じましたし、怒るというよりは呆れるという感情に近い。

 それが決定的になるのは「仲間を殺されてしまった犯人が、リモコンの巻き戻しボタンで時間を逆行させて、仲間の死を回避してしまう」という場面。
 これはもう、完全に興醒めです。
 不幸を回避する為に時間を逆行させる展開は珍しくもないけど、これほど唐突なパターンは記憶にありません。
(現実に行われている暴力の理不尽さを描こうとしているのかな?)
(暴力を娯楽として描く映画に対するアンチテーゼなのかな?)
 などと、色々考えながら観賞していたのですが、この映画に匹敵するほどの理不尽さは現実世界や他の映画では見受けられないと思います。
 よって、現実世界に対する警鐘とも他の映画に対するパロディとも感じられません。
 恐らくは「ある戦慄」(1967年)が元ネタなのだろうな、と思えますが、あちらに存在したラストシーンのカタルシスや、背筋が寒くなるほどの恐怖や嫌悪感すらも無し。

 致命的なのは、やはり「巻き戻し」によって、一度映画で描かれたものを自ら否定する形になってしまった事ではないでしょうか。
 この映画はラストにて、新たな獲物を見つけた悪党二人組が再びゲームを始めようとする場面で終わるのですが、それに対しても恐怖とか、次なる展開への興味とかいったものを抱けないのです。
 極端な話、ゲームに飽きた二人が巻き戻しボタンを押してしまえば、犠牲者も全て元の状態に戻る事になる。
 犯した罪も全て「無かった」事に出来るじゃないか、と考えれば、彼らが何をやっても、映画の中で何が起ころうと、興味を持てなくなってしまいます。
 この映画に対する不快感だって、劇中で巻き戻しボタンを押されたら否定されてしまう、意味の無い物としか思えません。

 監督さんは才能のある人なのだろうし、波長が合えば楽しめる映画なのだろうな、とも感じました。
 けれど「劇中で描かれた全てを無価値にしてしまった映画」という意味において、これほど「0点」が相応しい品は他に無いように思えます。
ゆきさん [DVD(字幕)] 0点(2016-04-08 08:04:29)(良:1票)
92.《ネタバレ》 どこまでも嫌な話でしかないことは明らかなのに、導入から終盤まで一気に見せきってしまう無駄な脚本の巧さに腹が立つ。肝心の部分は一瞬で済ませて結果だけを見せる、犯人逃走後の10分以上の定点長回し、など、演出がやたら冴えているのにも腹が立つ。それで最後は、観客を強制的に引きずり込むメタ構成によって、「この話を最後まで進めたのはアンタなんだよ」という強制宣告(ちなみに、例の巻き戻しの場面、見る側が犯人よりも先にコントローラーをつかんで素早く再生を終わらせれば、この作品はハッピーエンドで終了なのである。そういう意味だよね?)。単に悪意の形を提示するだけではなく、底板を外して見る側を落下させないと気が済まないというような、そういう作品。
Oliasさん [DVD(字幕)] 6点(2015-10-25 23:45:00)(良:1票)
91.《ネタバレ》  アメリカのホラーやサスペンスが、怖いとは思っても精神的負担が少なくて済むのは、そこに確固たるフィクションの壁が存在しているからだと思います。BGMや効果音を入れることで、場の空気を盛り上げると同時に、フィクションの世界と現実とを明確に区別してくれている気がするのです。それは作成者側のサービス精神であると同時に、良心の表れとも見てとれます。『これはあくまで映画だからね!』って。
 そんで、その良心をとっぱらってしまうと、こーゆー作品ができてしまうのではないかと思います。
 また、もっとも凄惨な場面は悲鳴と声だけにとどめ、結果のみを映像に映すという手法はこの作品において絶大な効果を発揮していると思います。不条理さと絶望感がより際立ってくるんです。今作において、子供が撃ち殺され呆然とする夫婦、ラストで湖に沈められる奥さん、この2つのシーンが個人的には特に凄まじい、衝撃的なシーンでした。
 ただこの映画は、せっかく作り上げられたノンフィクションのような世界観を、『カメラ目線』『問いかけ』『巻き戻し』という反則技を駆使して、台無しにしちゃっています。完成された世界観を自ら壊しにかかる暴挙ともとれる行動。いったいどういうことなのか、・・・謎です。
 確かに、この映画でしか感じることのできない何かを感じることができる作品ですね。
 ただし、上記の目的がわからないことと、序盤、あまりにも無抵抗な奥さんに不自然さを感じてしまうことで、本筋とは関係ない部分でイライラさせられた点は大きくマイナスです。
たきたてさん [DVD(字幕)] 6点(2014-05-18 23:59:24)(良:1票)
90.《ネタバレ》 全然面白くない。アイディアも別に面白いとも思わない。現実と虚構を‥とか観客への皮肉‥とかは分かるけど、映画そのものにそこまでの魅力が無い。ゲームをしようと言いながら何のゲームでも無い。一貫性も無いし、ドキドキもハラハラもない。前半は子供が逃げるありきたりなシーンと奥さんが服を脱がされただけじゃないか。後半はあっさり帰ったと思ったら車に乗って(直接には描いていないがそういうこと?)舞い戻る。全然脈絡がないし、つながりが悪すぎる。巻き戻しは唯一「おぉー」と感心。カメラ目線などで虚構であることをアピールしており、またバイオレンス描写も極力避け、さほど家族に対しては感情移入させないつくりになっていたので、そこまで辛い描写なわけではなかった。バイオレンス映画ではない、という評価はここから生まれるのだろう。でも結局巻き戻しやりたかっただけじゃないの? 巻き戻しに3点。
Balrogさん [DVD(字幕)] 3点(2010-07-25 18:49:47)(良:1票)
89.《ネタバレ》 「THE・不条理」といっていいぐらい救いの無い映画。内容のインパクトもさることながら演出も巧妙。巻き戻しやカメラへのウインクでこれは「映画(ファニーゲーム)」=「虚構」と思わせながらも、ラストの「虚構は現実だ」的な会話で逆戻り。無差別犯罪、ひいては自分の力だけではどうにもならない不条理な出来事はいつでも降りかかるんだ、というメッセージと自分は受け取りました。オープニングのクラシックからハードロックへの切り替わりでもこの映画のセンスが感じられたなあ。
すたーちゃいるどさん [DVD(字幕)] 9点(2009-11-03 12:20:47)(良:1票)
88.なんでこんな映画作ろうと思ったんでしょうね・・・
ぎぶそんさん [DVD(字幕)] 5点(2009-01-09 12:21:13)(笑:1票)
87.もし、ハネケとの最初の出会いがこの映画であったら、私は、彼のその他の作品を見る気にはならなかっただろうな、と思ったりもする。いや、でもやっぱり見たかな。ウンザリするような不条理劇。あの巻き戻しで、ハネケの底意地の悪さ全開であった。白い手袋に、短パン・・・、この視覚的効果の凄さよ。もぉ~、いい加減にしてくれッ! 見た後、勝手に「あの時、○○が××していたら・・・」などとあれこれシミュレーションしてしまったよ。どんなにシミュレーションしたって、強引にリモコンで巻き戻されるのにね・・・。でも、そうせずにはいられなかったのだよ。ハネケ自身がリメイクしたそうですが、あんまり見る気せず。・・・でも、見ちゃうかな、やっぱり。
すねこすりさん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-11-04 15:31:06)(良:1票)
86.《ネタバレ》  多分、この作品を見た殆どの人と同じように不快感を感じ、理不尽な暴力に対し怒りを覚えました。そして、この映画の世界が決して虚構ではないことに恐ろしさを感じました。
 昨今、ニュース等で話題になっている「いじめ」の問題なんかはまさにこの「ファニーゲーム」そのものなんですよね(程度の差はありますが)。
 
 しかしまあ、衝撃的な作品ではあったんですが、ちょっと途中の展開がタルかったですね(まあ、まだ劇場用映画には時間が足りないって言ってましたけどw)。それに、ストーリーをリモコンで巻き戻すシーンにはちょっと醒めてしまいました。
TMさん [DVD(字幕)] 2点(2007-09-29 23:17:42)(良:1票)
85.《ネタバレ》 皆さん書いているとおり、ものすごく不快な映画。イライラする映画といってもいいでしょう。でも、構えすぎたせいか、そこまでとは思いませんでしたが。
後味最悪の評判からわかるように、絶対に助かるはずがない。わかっているのに、助かって欲しいような描写。「助かって」との願いもかなわず。
直接的な暴力描写はゼロなのだが、嫌な感じだけは引きずるタイプ。ただグロく見せることだけの作品を作るような監督は見習って欲しい。

決して救いはない、うまく逃げたと思っても助からない、無目的な理由なき犯罪はごまんとある、などすごくリアルで現実的な面と、カメラへのウインクや話しかけ、巻き戻しなど、映画という枠をいじっている面と、矛盾する2つの面が混在している。決してこの2つの面がマッチしていると言うわけではないのだが、まあセーフの範囲かな。
ただ、そうしたものが出てくる前の中盤までが普通の映画でかなり中だるみ。前半からやりたいならやって欲しかった。


何度も見るような映画ではない。でも、一度だけ見てみる価値はある。毒という意味で存在意義はあると思う。
θさん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-12 20:25:52)(良:1票)
84.《ネタバレ》 3人のうち誰から殺すか、、、銃声、、、無音。誰もが目を疑う展開。映画がこれまで頑なにしてこなかったことを平気でやる。しかも(映画の)時間はまだたっぷりとある。この時点ではっきりしたことがある。この作品がこの後の展開でどう転ぼうが「救い」の要素は断ち切られたということ。それでも見る。主導権を握る男がこちらに声をかけてくる。虫唾が走る。それでも見る。仮に形勢逆転してこいつらが殺されることになったとしてもそこに「救い」は無いはずなのに何かを望みながら見る。かすかな救いを映画が見せてくれる。しかしやり直し。うそ!!(映画の)時間はまだありますから、まだまだいたぶりましょう。我々はこのファニーゲームに参加したことを後悔しながら、降りることも許されず見続けるしかない。この映画がさんざん提示する「これは映画なんだから」の言葉を唯一の救いとしながら。しかし男が言う。「虚構は現実なのだ」と。ごめんなさい。勘弁してください。あなたの勝ちです、ハネケさん。 この作品は観客に不快な思いをさせるために作られたもの、ではなくて、「映画」を観るにあたって漠然とある「ストーリーにおける公式」を壊すことに徹した作品である。衝撃的ではある、が、「映画」を壊しにかかっているわけではなく、あくまで「ストーリー」。つまり小手先だけの小ズルイ作品。それでもやはり衝撃的であることは否定できない。
R&Aさん [DVD(字幕)] 5点(2007-06-28 13:38:00)(良:1票)
83.《ネタバレ》 私は映画を理論的に学んだわけでもなく、特別な知識もありませんが、他の方の高評価が信じられません。「リモコンはどこだ?」の後の巻き戻しの時点で作者の意向がようやくわかりました。感想は一言だけです。「ナメてんじゃねえよ!」
オットー・クレンペラーさん [DVD(字幕)] 2点(2006-05-27 13:38:08)(良:1票)
82.暴力をエンタテイメントにまで昇華してきた多くのクリエイター達の足跡なんて、な~んも気にせずに「理由なき悪意」を描ききった、超不快な怪作。

以前、ドイツ映画の倫理審査員が「日本のアニメは、好きになれない。正義が必ず勝ち、報われる世界に、私たちが生活しているわけではないからだ。」と大人気ないコメントをしていたが、彼はこの映画をどう評価するだろう。「いかにも現実的で、理由無き悪意が日常をグチャグチャにする傑作だ!そうだ!何時だって弱者から順に犠牲になり、暴力は何時だって後味が悪いものさ!」とでも評価したりするのだろうか。イヤイヤ、映画ぐらいは後味も悪い現実世界から逃避させてくださいよ。

しかし、この作品の意義は、非常に色濃いとも、思う。
aksweetさん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-14 12:43:10)(良:1票)
81.「なんかおすすめのビデオある?」と、映画好きを見込まれ聞かれたとき、さすがと思われたい時に最適な一本。逆に、気になるクラスのマドンナ(おおよそおとなしく清楚)に、「いちばん好きな映画は?」と聞かれたときには口が裂けても挙げてはならない一本。
ドレミダーンさん 9点(2004-07-24 16:21:09)(良:1票)
80.後味が最悪という評価を知ってから観ました。まさに観客にそれを感じさせるために製作された作品と言えそうです。気の毒に強盗の犠牲となる3人家族は、それぞれ逃げ切るチャンスがありながら、みすみす逃してまた捕まってしまうところなど、分かっていても「畜生~、もうちょっとだったのに~」と画面に向かって毒づいてしまうのでした。犯人が観客に向かってウインクしたり、巻き戻ししたりするのは、ビックリしたけどいらなかったかも。その方がドキュメンタリーっぽく救いの無さが大きくなったと思う。それにしても、あのデブの奴はむかつくなあ~。ぼーっとした顔で残酷な行為も平気でする手合いが一番怖い。
次郎丸三郎さん 7点(2004-06-10 23:39:01)(良:1票)
79.恐怖映画として出色の出来。表面的な暴力やセックスを垂れ流すことをせず、
全編が心理的な暴力に満ちている。
この白い手袋をした二人の青年は、人の心というものがよくわかっている。
わかっていながらそれを思い遣るつもりはない。逆手に取って相手を陥れる。
こうすればイライラするだろ?こんなことされれば腹が立つだろ?と挑発し続け、
我慢しきれずに手を出したが最後、「先にやったのはあんた」という子供の理屈を
押し付ける。自分たちへの礼儀だけとりわけ重んじ、少しでも気にさわろうものなら
「気分悪いだろ」ともっともらしい不平を言ってみせる。
この二人の青年は人の心を持ちながら、それを自分たちにしか向けられない。絶望だ。
この絶望たちが、こちらに向かって話しかける、承諾を求める。
彼らは観客の代行者。だって私たちは、わざわざこの映画を観ている。
逃げ惑う人々を殺す類の映画を好き好んで見る私たちの要求に答えるため、彼らは登場
している。ジェイソンやフレディは純粋すぎてもう飽きただろう、僕らがかわりにやるよ、
ってなもんである。そんなことを頼んだ覚えはない、こっちに気安く話しかけるな!
私たちは嫌悪感で拒絶する。でもやはり、彼らが戻ってくることを期待しているんだ。
私自身の悪趣味さを思い知らせてくれる、この映画は貴重な一本だ。
337さん 8点(2004-05-29 05:57:22)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 98人
平均点数 6.16点
044.08%
133.06%
255.10%
366.12%
455.10%
51414.29%
61212.24%
71515.31%
81212.24%
91010.20%
101212.24%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.71点 Review7人
2 ストーリー評価 4.14点 Review7人
3 鑑賞後の後味 3.66点 Review9人
4 音楽評価 5.40点 Review5人
5 感泣評価 1.66点 Review3人
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