95.過去作は未見です。タイトルやパッケージにハリソンが出演していることからバリバリのSFアクション映画なのかな?と勝手に思い込んでいたのですが、結構地味なSF作品でした。でも、面白くない訳ではなく、謎解きみたいなストーリーで飽きずにずっと視聴できました。ただただ【K】がかわいそうな感じでしたが…。ジョイ役の人、美人だなと思っていたら、アナ・デ・アルマスだったのか、そりゃ綺麗だわ。 【はりねずみ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-07-29 19:00:51) |
94.《ネタバレ》 前作から30年後(現実世界ではナント35年後)の世界。ネクサスも6型から9型の時代に。あの退廃した世界観を継承した、外伝的な作品だと思っていました。 レプリのK(=ジョー)とAIのジョイ。これがロボット同士とかアンドロイド同士の恋愛とかなら想像の範囲でしたが、それぞれ別な目的で人間に尽くすために造られた2人の、2人だけの世界。ある意味可愛らしいバーチャルな恋愛がとても興味深かったです。ずっとこの路線で行ってくれてよかったと思ったんだけど… デッカードが出てくる辺りから、なんか話が前作の“単なる後日談”になってしまったような、せっかく広がった世界観がちっちゃくなってしまったような、ジョーとジョイの恋愛がオマケになってしまったような、そんな印象を持ちました。レイチェルのコピーが当時の髪型と格好そのまんまで出てくるのなんか、ファンサービスのハズなんだろうけど、この映画の主人公ってジョーとデッカードのどっちなんだろう?って思ってしまいました。ガフは嬉しかったけど。 レプリは歳を取らない=デッカードは人間。という解釈で良いのかな。ジョーの出生。2021.6.10と掘られたの木馬。今から28年前って事になるけど、このミスリードも、ジョーの見た目年齢が28歳位の時にレイチェルの遺骨を発見するよう仕組まれていたんだろうか? 前作を踏襲しているのか、ロイ同様にデッカードを“生かす”ジョー。ホントどっちが主役だろう。 中盤からの登場ながら、最後まで物語の中心人物だったデッカード。当時のハリソン・フォードはシリーズ物の復刻版に引っ張りだこで、クリスタル・スカル、フォースの覚醒と、全盛期さながらにグイグイ前に出てきてたっけ。だけどこのブレードランナーのデッカードは、もうちょい控えめなポジションでも、良かったかもしれません。 私は前作のロイたちレプリの脱走事件って、あの時代では良くある事件だったと思ってます。もちろんタイレルの社長と、その右腕とも言えるセバスチャンが殺されてるから、結構大きな事件かもだけど、ブレードランナーって職業が認知されるくらいには、レプリの脱走事件は頻発していたと。 事件の背後でデッカードとレイチェルがコソッと逃げて、警察に追われることもなく、人知れず幸せに暮らしましたとさ。って、そんな小さな愛の物語がブレードランナーだったって思うからでしょうか。 だからこそ本作では、ジョーとジョイの、小さな愛の新たな物語が一番興味があったんだけどね。そこにスポットを当ててこそ、ブレードランナーの続編なんじゃないかな?って。 【K&K】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-05-11 23:39:07) |
93.ドゥニ・ヴィルヌーブがどういう人間かというと、とにかく時代遅れの作家です。キリスト教のモチーフを散りばめ、女性の出産を賛美する、っていつの時代の気分なんでしょう?もう21世紀ですよ。20世紀の時点で宗教なんて散々批判された過去の遺物ではないですか。女性も出産という役割からある程度解放されて自由を手にしていますよ。この映画もまた時代遅れです。とにかくスローテンポでダラダラ展開、眠くなります。いまさらブレードランナーかよと、しょーもない。しかも話が主人公のアイデンティティー探しかよ、しょーもない。レプリカントが買春かよ、しょーもない。しかしこのしょーもなさこそが人間の姿そのものではないでしょうか。レプリカントのしょーもなさはまさに人間のコピーであるからこそなのです。そしてこの時代錯誤感こそまさに現代という時代そのものではないでしょうか。いまだに20世紀の作品のリメイクや続編が多作される映画界を象徴してはいないでしょうか。時代遅れであることがもはや今という時代そのものである、奇跡的にこの映画は現代を切り取った作品になっていると思います。20世紀の人間の行為を模倣し反復し続ける我々現代人のしょーもなさとその悲哀、この映画は切実な茶番劇なのです。 |
【TERU】さん [インターネット(字幕)] 2点(2022-10-07 21:22:40) |
91.あの名作の続編としては十分に及第点だったと思います。ハリソンさんも出てたし。しかし、旧作ありきであることや、思わせぶりな終わりかた(旧作もそうであったが…)など、単体の作品としては評価が落ちるかも。旧作へのレスペクトが少々行き過ぎている感じがしたことと、SFとして新しいビジョンを示す以上に、情緒に寄ってしまったんじゃないかなあという感じがしてしまったのが個人的な残念ポイントでした。 【すらりん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-09-19 00:16:21) |
90.《ネタバレ》 無駄にわかりにくいストーリー展開にしている感じがします。 そうだったのか!と思えるシーンも展開次第でもっとわかりやすく出来たのではないかと思います。 前作を20年以上も前に見たきりで一切覚えてなかったので 余計にわかりづらかった っていうのはあると思いますが・・・ 結局 悪の親玉は健在で最後デッカードを連れて行って何をしたかったのかもわからず 旧レプリカント団体も集結し、次回作への伏線はばっちりでした。(是非やめて頂きたい) 妊娠をするレプリカントの存在 もはやレプリカントと人間の差とはなんなのか そういう疑問に行き着くのはこういう映画の鉄板ネタで外れ無し 自分が特別だと信じ、最後はより人間らしくと自己犠牲に走った 主人公のラストが一番レプリカントっぽくて儚く感じたのはとてもよかったです。 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-07-25 00:33:41) |
89.前作は、先鋭性とB級ぶりが奇跡のような融合を見せて、それがカルト映画として語り継がれる原動力となり、そしていつしか伝説となったのだと思う。今作品は、設定はいろいろ継承しているものの、何というか、綺麗すぎるのだ。また、各登場人物への眼差しも、妙に優しすぎる。1つの作品としてはともかく、ブレードランナーの名は冠しない方がよかったと思う。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-06-26 00:38:23) |
88.《ネタバレ》 そうか、SF三大ブラック企業の雄タイレル社は倒産しちまったか、でも『エイリアン』のウェイランド湯谷や『バイオハザード』のアンブレラと比べるとそれでもタイレルにはまともなところもあった様な気がしますが、その後釜にはウォレス社というはるかにブラックな企業が収まっていて、新御三家の誕生です(笑)。 80年代SFをリードした映画群の中で唯一シリーズ化されなかった『ブレードランナー』にもついに続編が登場というわけです。どういう展開なんだろうと恐る恐る観てみましたが、レイチェルがデッカードの子供を妊娠・出産とは予想をはるかに超えた展開でした。まさかレプリカントが妊娠できるなんて、こうなってくると人間とレプリカントの違いは何なのかという素朴な疑問に行き着きます。そしてAIのジョイが加わってきて、本作はまさに人間・レプリカント・AIの境界線はどこにあるのかという実存的不安がテーマだともいえるんじゃないでしょうか。あ、それから、デッカードは爺さんになって登場しますから、一部のファンの中で燻っていた“デッカード・レプリカント説は”公式に否定されたってことになりますね。老人ホームで余生を過ごすガフも姿を見せてくれてあの折り紙を相変わらず造ってましたが、エドワード・ジェームズ・オルモスもほんと老けましたね。新ブレードランナーであるライアン・ゴズリングもそれなりに雰囲気は出てましたけど、この人はシリアスな作品に出てくるとどれも同じような演技パターンなので、自分としてはちょっと食傷気味です。 “レイチェルの産んだ子は実はあの人だった…”という幕の引き方は正直上手いと思いました。けどレプリカントの抵抗軍みたいな連中が登場してくると『猿の惑星』や『ハンガーゲーム』みたいな最近流行の“抵抗もの”みたいな安っぽい話しになるのかとガックリきました。しかもあの終わり方からすると、レプリカント抵抗軍を前面に持ってくる続編を撮る気なんじゃないかとゾッとしてしまいます。頼むからもう止めてくれ・・・ 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-27 22:35:07) |
87.AIと意識、この命題にはとても惹かれますが、個人的にはドラマ性よりもっとロジカルに切り込んでほしかった。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2020-11-25 00:22:56) |
86.ちょっと長いけど、あんまし飽きずに最後まで見ました。 真面目に捉えると「人間性とは何?」と考えさせられます。 行動を見ていると、もはやバーチャル彼女にすら、「人間性」を感じてしまいます。 それと、相変わらず雨ばかりの近未来。 変な疫病が流行ってみんなマスクをしてたら、2020年7月の東京みたい。 【amicky】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-08-06 21:58:41) |
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85.《ネタバレ》 ものすごく思わせぶりというか、もったいぶった演出で、かなり疲れます。なかなかボールを投げない投手を相手にしている感じ。 しかし、「人間と機械を分けるものとは?」という、かなり深淵なテーマでした。人間らしい記憶を植え付けるというのも斬新。前作をほとんど覚えていませんでしたが、それなりに楽しめました。 だいたいSFというのは、あらゆる現実的な前提を無視して自由自在に描けるのが面白いところですが、悪く言えばリアリティが不足します。しかしあのモバイルな「バーチャル彼女」だけは、ぜひ実現させてもらいたいものです。あと30年後か。でもお高いんでしょうねぇ。 【眉山】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2020-07-29 03:26:27) |
84.思ったほど難解ではない、むしろ分かり易いストーリーは、コテコテのハードSFが苦手な自分には好印象。映像もきれいで良い。ただ、サイバーパンク的な映像表現としては、新味がなく物足りない。攻殻機動隊あたりには2周くらい周回遅れしているように感じました。 【クレイバード】さん [地上波(吹替)] 7点(2020-07-23 11:03:39) |
83.《ネタバレ》 それなりに結構長いこの作品を見ているうちに、結局はこれが『ブレードランナー』の続編に過ぎなかったんだという(当たり前っちゃあアタリマエの)ことに気づかされる、そのガッカリ感ってのが、正直あるんですよね。もしかして、デッカードさえ登場しなければ、もっといい作品になってたんじゃないかなあ、と。 サイケ調の未来社会のよそよそしさが孤独感と不安感を煽る、あの前作。人間と同じく記憶を持ち、感情を持つ「レプリカント」を殺害しなければならないブレードランナー=デッカードの側から描かれた前作で、彼は、レプリカントの「殺害された仲間に対する記憶」を、苦痛とともに文字通り指折り体に刻み込まれることを通じて、結果的にはひとつの許しを得たのでしょうが、その30年後、今度はレプリカントの側から描かれるのが本作。 主人公のレプリカントも旧型の解任=殺害を命じられたブレードランナー、という設定ながら、その点は本作ではあまり深掘りされる訳ではなくって、むしろレプリカントとしての彼が持つ過去の記憶、木製の馬のオモチャを握りしめた(本来ならレプリカントが持つはずのない偽りの)記憶にスポットが当てられています。 彼が木の根元から小さな花を拾い上げる、というキッカケからして、何となく詩的なものを感じさせ、VRの女性との交流が描かれたり、荒廃した過去の街が描かれたり、水のイメージが頻出したり、色々と雰囲気作りは凝らされているのですが、結局たどりついたのがこんなデッカード爺さんなのかよ、と。そりゃま、ハリソン・フォードの登場は、ファン・サービスではあるのだけど、こんなコトに満足していいのやら悪いのやら。 いっそデッカードは最後そのまま海に沈んじゃえばよかったんじゃないの。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-30 10:08:10) |
82.《ネタバレ》 ブレードファンは盛り上がる続編だろうが、やや苦手な前作(ファイナルカットは見ていない)。 話のほうは前作を見返さなければ楽しめない部分も多いが、 和を強調し、ダークテイストな廃墟感、眩しいイルミネイト、孤独が漂う降りしきる雨、こういった独特の世界観が好きだ。 また、器用な存在感を発揮したライアン・ゴズリングのキャスティングとアナデアルマスの美貌はまたこれもナイスチョイスである。 |
81.《ネタバレ》 『ブレードランナー』の続編として純然たるSFというコンセプトはそのままに、極めて上質な映画が完成されている。作品の空気を完璧に引き継ぎ、前作の設定も生かし切りながら(前主人公のハリソン・フォードも巧く使った上で)主役を次世代にバトンタッチし、物語の内容は前作より遥かにグレードアップしている。 (ヒトのように振る舞うヒトでないものの”生き様”を通して、ヒトとは、人間性とは何かを問うたり、「記憶と魂」といったようなSFとしても興味の湧く内容を映画に上手く落し込んでいる印象) 難は前作同様、非常にゆったりしたテンポで人を選ぶだろうという点だが、個人的には深い世界観や(SFな)哲学を語る映画にはこれくらいの尺とテンポが必要なように思うし、史上最高のSF映画の1本として十分なクオリティを備えた作品であると思っている。オススメ。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-11-16 00:00:38) |
80.《ネタバレ》 おお、暗い。湿度も高い。いいですね。これぞブレードランナーの世界観。続編を作るのなら、この雰囲気は絶対に死守してくれないと。もちろんヴィルヌーヴ監督はちゃんと心得ているうえ、彼の暗いけれど粒子の細かい画のセンスはブレードランナーと相性が良かった。僥倖なことであります。 力の入りまくった隙の無いSF世界は初めて見る光景。現代の映像技術の最高峰を堪能できます。 美術は満点ですがやはり偉大な前作を越えるのは難しい。「自己とは何か」という問いを美しいレプリカント達の苦悩に変換した前作にあふれていた情緒が、なんだかとても薄い。ライアン・ゴズリングも悪くはないけれど、彼のつるっとした顔はどことなく無痛気味。”記憶は他者のもの”という事実を前に落胆して机を殴るライアンより、静かにうつむき写真を破り捨てたショーン・ヤングの後姿の方がより強く悲哀が伝わる気がする。事実40年経った今でも忘れられない場面の一つであります。 あとはねえ、細かい諸々への不満。ハリソンが死ぬわけないと分かっている海面不時着時の戦闘が長い。レプリカントレジスタンス達の登場もとってつけた感。口頭説明が長いのも辟易しました。一作目のファンてウルサイなあ我ながら。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-10 16:49:11) |
79.《ネタバレ》 アナ・デ・アルマスがびっくりするぐらいかわいいし美人だ。この人の存在は知らなかったなーーー。で、肝心のお話は分かったようなわからないような。。。やっぱりちょっと難解だね、まぁ予想はしてたけど。あ、でもハリソン・フォードが出てきたときはテンション上がった~(笑)。絵の美しさはとっても良かったね、壮大な景色は素晴らしい。でももうちょっと分かりやすくしてほしいというのが希望ですハイ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-09-27 06:50:45) |
78.謎解きの面もあり、なかなか良かった。でも、全体的に見慣れてくると落ち着いたトーンになって、多少長く感じるかもしれない。 続編が期待できるのは確かだが、映像・美術面の驚きは難しいかもしれない。 【simple】さん [地上波(字幕)] 7点(2019-09-23 15:58:22) |
77.《ネタバレ》 人間が作り出したものが生殖し増え続けることで「人は神になれるか」という問になっているのだろうか。 もし神の意思というものが人を作ったとして、人間はその作品に過ぎないのであるから、それがまた子・孫作品を作り出したからといって「人が神になった」とは言えないような気もする。 個人的には、進化は意思により影響を受け、意思を持つ生命そのものが神と言われるものであると思う。つまり作品=作者といえるのではないか。 ・・・といった事を考えさせられた。 【チェブ大王】さん [地上波(字幕)] 6点(2019-09-18 12:36:46) |
76.《ネタバレ》 エイリアン(プロメテウス)があまりに酷い出来だったので、半ば義務感のような感じで観ましたが、意外と良かったです。 前作の雰囲気や世界観を大切にし、とても丁寧に作られている感じ。一番の不安だった監督の独善でデッガードがレプリカント設定になっている事も無し。 ただ最後の方、レプリカントが反乱組織を結成していたり、実の子が実はアレだったり・・と、いかにも今時の続編作りますよハリウッド的な安っぽい展開になったのが残念。 特に最後のオチ、あれは要らないでしょう。謎は謎のまま残して観客の想像に任せるのも前作の味だったのに。 とは言えヴァンゲリスそっくりの音楽といい、間をたっぷり取った演出といい、あの世界観にどっぷり浸かる事ができて満足度は高かったです。 でも何か足りない・・と思うのは肝心の美術面かしら。 ロサンゼルスの街並みは前作を引き継いでいるとはいえ、格別進歩した所も無し。舞妓さんが居なくなってるし、超高層ビル群が一様に低い。 不時着した砂浜で、打ち寄せる高波の中での決闘はイイ感じでしたが、飛行艇の内部がまるで「2001年宇宙の旅」のような白物家電の世界。退化してるやん。 再登場レイチェル(コピー)は今なお斬新な髪型、細部まで凝った装飾品、トータル的な美しさに改めて見惚れましたが、同じフレームにいるポニーテール殺し屋女の何という造形のつまらなさ。。 ストーリーよりも圧倒的な夢幻美術・視覚的衒学趣味に酔いしれる・・というのがオリジナルの持ち味なのに、そういう点が決定的に足りない。 前作はホロドフスキー監督「DUNE」解体メンバーの吸収という棚ボタが本当に大きかったんだな・・と改めて実感しました。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-04-30 14:41:31) |