吸血鬼ノスフェラトゥ(1922)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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吸血鬼ノスフェラトゥ(1922)

[キュウケツキノスフェラトゥ]
Nosferatu
(Nosferatu, eine Symphonie des Grauens)
1922年【独】 上映時間:62分
平均点:6.72 / 10(Review 25人) (点数分布表示)
ホラーサイレントモノクロ映画小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2010-11-16)【S&S】さん
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監督F・W・ムルナウ
キャストマックス・シュレック(男優)オルロック伯爵(ノスフェラトゥ)
原作ブラム・ストーカー「吸血鬼ドラキュラ」ノンクレジット
脚本ヘンリック・ガレーン
撮影フリッツ・アルノ・ワグナー
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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12
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25.《ネタバレ》 『ノスフェラトゥ』といってもストーリー・ラインは『ドラキュラ』とほぼ同一。これは『ドラキュラ』の原作者であるブラム・ストーカーの未亡人がムルナウの映画化プランにOKを与えなかったからで、登場人物の名前を変えてストーリーも少し改変したら大丈夫だろうと強引に映画化しちゃったので案のじょう著作権侵害で裁判になり当然のごとく敗訴してフィルムは差し押さえ、その後40年近くお蔵入りだったそうです。『ドラキュラ』は19世紀の小説だというイメージですから、1920年代にブラム・ストーカーの未亡人が存命だったとは驚きです。 2011年にNHKで放映された復元版での鑑賞でしたが、これが驚くほど鮮明な映像です。いくらデジタル技術が進歩しても残存するフィルムの状態に左右されるのが復元版の宿命ですが、欠落だらけで悲惨な状態だった『メトロポリス』の復元版に比べると雲泥の差です。サイレント映画ながら俳優の演技にサイレント特有のわざとらしさがあまり感じられず、編集も現代的なテンポに通じるところがありました。マックス・シュレックのノスフェラトゥは歴代ドラキュラの中でも群を抜いて不細工、そして群を抜いて不気味です。初登場のシーンや棺桶を担いで街をさまようところ、そしてエレンの住んでいる向かいの屋敷に姿を現わすカット、これは子供の時に観たら生涯残るトラウマになったことは間違いなしです。顔は禿げたネズミ男みたいでよく考えると滑稽でさえあるけど、そのふらふらした挙動と狂気をはらんだ目つきがなんかヤバいものを見てしまったという恐怖に襲われてしまうんです。でもラストは強引かつあっけない幕切れで、そこまでのテンションが一気に下がってしまうところは残念ですが、まあそこはサイレント映画なのでしょうがないでしょうね。 確かにこれは、死ぬまでに観ておくべき映画の一本ですね。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-22 23:42:42)(良:1票)《新規》
24.《ネタバレ》 ムルナウというと「サンライズ」や「ファウスト」「最後の人」といった素晴らしい傑作を残してくれた監督で、この「吸血鬼ノスフェラトゥ」もまた退屈というものを感じさせてくれなかった。・・・しかし正直感想は微妙だ。
久しぶりに「今見ると大したことないな」という映画だった。
自分でもビックリだ。
これまで豊作続きだっただけに、尚且つ上で述べた作品で感動しただけムルナウだけに今作はちょっとガッカリと言えた。
ブラム・ストーカーの原作を下敷きに、ヘンリック・ガレーンといったドイツ映画家たちのアレンジを組み込んだホラー映画。
名前のアレンジはモチロン、ねずみ男のような不気味な風貌(実際ねずみだらけ)、原作とは違った結末など普通の吸血鬼映画ではない。
むしろブラム・ストーカーの世界観をまともに映画化したのがトッド・ブラウニングの「ドラキュラ」辺りからだったし、それまではカール・テドア・ドライヤーの「吸血鬼」みたいにまったく別物の吸血鬼映画が量産された。
屋敷までのやり取りが40分もあるのは展開の遅さを感じた。丁寧すぎる印象を受けた。
つうか馬車のスピード早すぎバロス。
原作にある程度沿ったストーリー、ただ少し違うのがヒロインだ。
原作は伯爵がヒロインを誘惑する。
ただ今作は「かかって来い」と言わんばかりに伯爵を呼び込む。
食虫植物の授業をする教授も真っ青なくらい。
つうか教授がマジで使えねえ。杭を伯爵にねじ込むとかそんな能動的な事はまったくと言って良いほどしない。
「血は生命なり!血は生命なり!」と叫ぶ伯爵の部下はいつも通り。ハゲ具合も教授と双璧だ。
いやー次から次へとブラム・ストーカーのファンが発狂するようなシーンばっかりだね。伯爵のハゲ具合とか。
自分の棺桶を一生懸命に運ぶ伯爵が面白い。
墓場が並ぶ海岸とか、崩れそうな古屋、影、吸血鬼=ペストとなって押し寄せるという演出も不気味だ。
ラストはぶったまげた。
何せヒロインが「身をもって」伯爵を誘い込む。
己の肉体と引き換えに伯爵を消し去る・・・こういう「ドラキュラ」もアリだと思った。
コッポラの「ドラキュラ」なんかヒロインみずからドラキュラ殺りに行くんだぜ?
凄すぎてドン引きしたよ(監督を)。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-04 23:17:38)
23.《ネタバレ》 本来なら、年代的考慮をさせてもらった上で、実は厳しいコメントだって差し控えたいんですが、でも別に毎年ノスフェラトゥさんからお歳暮貰っているわけでもないし、今後、ノスフェラトゥさんと関わり合いになる事だって一切無いであろうし、そう遠慮することもなかろう 良くないものは良くないと言ってしまおう  自分には何かが足りない。圧倒的に面白さが足りない。好きではない。 ただし、これは単なる個人的な感想なのであって、怒らないでね ノスフェラトゥさん。(お許しください。血ぃ吸わないで。) 
しかし、もっとひどいことをやってしまったのが、某放送局の番組表ですが、文字数の関係上仕方がないのでしょうが、吸血鬼ノスフェ‥ でぶち切りするのはヤメテもらえませんか。せめて吸血鬼ノスフェラあたりで手を打ちませんか。ノスフェってあんまりでやんしょ もっとリスペクト致しなさいよね そんなことではノスフェラ様に対してあまりにも失礼じゃ。
 
ところで、余談が続いてしまいますが、ノスフェラトゥの伴奏というかミュージック。 
自分、手元にベスト・ヒッツ・ホラー・ムービーという2006年11月発売のサントラCD持ってるんですが、実はその中の1曲目にエントリーされているのがこの吸血鬼ノスフェラトゥの〔序曲〕なんですよね。かなり良い★ 以下、ついでに申しておきますならば、
 ②フランケンシュタインの花嫁
⇒③吸血鬼ドラキュラ〔メインタイトル/フィナーレ〕 
⇒④サイコ〔前兆〕 
⇒⑤たたり 
⇒⑥エクソシスト 
⇒⑦サスペリア〔メインテーマ〕 
⇒⑧オーメン〔組曲〕 
⇒⑨ハロウィン〔メインテーマ〕 
⇒⑩シャイニング〔オープニングテーマ〕 
⇒⑪ポルターガイスト〔メインテーマ〕 
⇒⑫トワイライトゾーン:超次元の体験〔エンドタイトル組曲〕 
⇒⑬エルム街の悪夢 
⇒⑭シックス・センス〔マルコム・イズ・デッド〕 
⇒⑮ホーンティング〔カルーセル/エンド・タイトル〕 へと続きます。
よかったら探されてみて 聞いてみてみられては如何でしょうか。お奨めなんですよね このCD!
3737さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-10-09 18:25:17)
22.あのポーズ、肩をそびやかして目を大きく剥いているのは、あれは恐怖に「襲われた」側の表情でもあるんだよな。舌なめずりをするような気分を表現するのに、ああいうポーズを取らせる効果ってのは何なんだろう。たしかに不気味なんだ。彼自身が背後からそそのかされて血を吸ってるって感じなのかな、純粋な悪はその背後にあるって言うような。あるいは過度の恐怖と過度の歓喜は同じ戦慄を呼び起こすと言うか。とにかくこの映画にはドイツロマン派の気分が満ちている。ペストの恐怖と重ねられて独特の暗鬱なロマンチシズムが溢れている。とりわけ光景、城の入り口付近や、フッターの向かいの建物、恐怖をゆっくり運び込んでくる帆船のしずしずとした動き、災いの町と化したブレーメンの縦に続く石の道(その白い道をペストの犠牲者の黒い棺が運ばれていく)。どれも素晴らしい。ノックを追い掛け回す群衆にはドイツ民話の雰囲気もあるが、やがてラングの『M』でも描かれるだろう未来のナチズムに通じる「迫害するドイツ群衆」の基本形が、ここですでに提示されていたのかも知れない。白黒反転はいい効果を出してたが、コマ落としはちょっと滑稽(当時の映写方法だとそうでもなかったのかな)。
なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-14 10:07:32)(良:1票)
21.こわかったー!吸血鬼の人ハマり役ですね。
ホットチョコレートさん [地上波(字幕)] 6点(2011-09-09 21:18:35)
20.20年代の映像作品ってどんなんだろうという興味がほとんどで見たのですが・・・その時代のものを見た、という観点以外にはあまり意味を感じませんでした。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-09-09 01:31:13)
19.《ネタバレ》 やはりサイレント映画はちょっとキツイです。エレンは夢遊病のようですが、吸血鬼と関係があるのかわからない。単にサスペンスを盛り上げるためでしょうか。ノックがノスフェラトゥを師と仰いでいますが、この人も吸血鬼なのか? 普通に生活していたようですが。といった細かい疑問はありますが、全体としては面白いです。特にフッターがトランシルヴァニアに赴いて伯爵と会見するあたりは大変な見もの。その後少々ダレますが、第3幕後半あたりから盛り返してきます。

映像的には、ノスフェラトゥのデザインが秀逸。ストーカーの原作通りだそうですが。あと、光と影を使った演出、巧みな場面転換(編集がうまい!)、小道具の使い方など、派手さはありませんが効果を上げています。今回、オリジナルの復元を試みた90分を越える版で見られたのは幸いでした。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-04 09:52:40)
18.初めの方は面白かった。ひとりでに開く扉、中に入ると背の高い不気味なおっさんが立っていて、「ずっと待っていたんだよ、遅かったじゃないか」と語りかける。その屋敷での不気味さは素晴らしく、楽しかったが、「第3幕」から舞台を街だったり船の上だったりに移し、あれれ?という感じ。大人数だと怖さが紛れるから、できれば屋敷内で話が続いてほしいと思った。ノスフェラトゥ役マックス・シュレックの演技、特に表情は秀逸。場面ごとに黄色、緑、赤などに統一された映像も普通のモノクロ映画とは違う味わいがあって珍しかったな~。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-09-03 15:04:51)
17.マックス・シュレックという俳優の存在自体が奇跡です。
棺桶からフワッと起き上がるノスフェラトゥの不気味さ。
黒い影の恐怖。吸血鬼の古典的名作。
きーとんさん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-07-17 11:20:06)
16.吸血鬼映画がどうとか、怖さがどうとかの前に、創意工夫の素晴らしさに驚く。90年近く前のサイレントムーヴィー時代に撮られたワケで、CG全盛の現代から見れば機械技術的な表現技法など稚戯に等しい時代である。そんな中、どうすればより不気味に見えるか、より怖く見えるか、を工夫し、影やコントラスト、表情、動きなどで映像的不気味さを演出している。また、吸血鬼を単なる人型のモンスターとせず、ペストという厄疫を運んでくる存在にして潜在的な恐怖を喚起する手法も工夫の一端だろう。いやぁ、ほんっと人間(の工夫)って凄い。w 現代の、何かと言えばすぐにCG頼りの映画製作者どもに100万回くらい見て欲しいね。
TERRAさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-07-06 13:35:36)(良:1票)
15.《ネタバレ》 これは恐い。まずは何と言ってもマックス・シュレックというこの俳優が恐い。あの坊主頭にギョロッとした眼にあの長い爪、本当に恐いです。よくこんな俳優、見つけてきたものだと感心させられる。ノストフェラトゥが棺桶の中から出てきて、起き上がって徘徊する場面のあの恐ろしさ、全編モノクロのコントラストを生かした映像美に合わせるように動くノスフェラトゥ、顔付きがとにかく不気味です。そして、この映画、あのセットも凄い。窓と風にそして、立つ波とあらゆるものを駆使し、また、遠近感を利用してノスフェラトゥを巨大な怪物に見せようと、色々工夫されているのが観ていても解る。斜めからの構図、コマ落としなど今みたいにCGなど無いこの八十年以上も遥か昔に考えられる技術というものを全て駆使し、観ている者に恐怖を与えることに成功している。ヒロインの寝ている所を窓に張り付くようにして見ているノスフェラトゥの恐ろしさ、更にノスフェラトゥのシルエットが落ちて、寝ている男の前へと覆い被さっていく時の恐いこと。恐いこと。棺桶から沢山のネズミが出てくる場面も何とも不気味です。映像の美しさ、モノクロならではの、モノクロだからこそ表現出来ることの恐さ、これから映画を撮ろう。ホラー映画を撮ろうと考えている監督さんたちは見習うべきものがこの映画には沢山あるのではないだろうか!
青観さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-01 20:22:42)(良:2票)
14.《ネタバレ》 素晴らしいです。
冒頭から、暗鬱で重苦しい空気が漂っている。そして白黒のコントラストが美しい。
セリフがなんだかナルティシズムで、美しい余韻を残す。
大胆な身振りや表情が良い。狂気が伝わってくるようだ。
たとえば、本を投げつけるときの大胆な動きは美しいと思う。
食事を待っている時に、「早く食事を!」と激しく机を叩くが、その激しい動きにも何か歪んだ狂気が宿っているように思えて印象に残る。
表情にしても、レンフィールドの笑顔は凄まじいほど(あの人おかしいんです!)。ジョナサンは主人公であるがそのジョナサンの笑顔にでさえ狂気が宿っているように感じてしまう。
そして奥さんの背が高くて無表情な存在感も独特。
音楽もどこか欝で静かな感じで素晴らしく、居心地の良さを感じる(サイレント映画の音楽は基本的に良いです)。
怪物は鼻がワシ鼻で指が長くてノッポでとても人間離れしていて、
なんだかとてもシュールだ(そして不気味!)。
不吉な存在感でもあるが、メルヘンチックなグリム童話に出てきそうな妖精のような存在にも思えた(悪い妖精ですよ)。
なんだか森が深くて山が高い、その深い森林には神秘的なものを感じる。
僕は森を神秘的なものだと思っているから森がでてくる作品は好きなのです。
この作品には森に深い陰が存在しているように感じた。
その森に生息する「狼」がとても不気味に映されている。
病魔が町を埋め尽くし、太鼓叩きがそれを警告をする場面がとてもシュールです。
多分、この作品にはまともなものなんて一つも無いんです。
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 8点(2008-01-22 00:17:11)(良:1票)
13.観ておけなければならない作品なので観たが、つまらなかったー(><)
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 3点(2007-10-13 00:00:58)
12.サイレント作品ですから耳をつんざくようなキャーキャーというけたたましい叫び声は聞こえませんし、生々しい血がドクドク流れるわけでもないのですが、これが怖いのです。面白いのはノスフェラトゥはコミカルな場面では異様に素早い動きなのに、襲う場面はいたってスローになるところです。通常は〝静〟から〝動〟への転換でアッと言わせるものです。例えばセンサーに反応して人形が突然飛び出してくる安いお化け屋敷のように、あるいはティーンエイジャー向きのホラー映画の殺人鬼ように。しかし、よくよく考えてみればこの〝静〟から〝動〟で感じさせるものは〝恐怖〟というより〝驚き〟に近いです。擬音で表せばびっくりの〝ドキドキ〟であって背筋が寒くなる〝ゾクゾク〟ではありません。つまり純粋な意味での恐怖ではなく驚きが多分に混在した感情なのです。ですが、本作はそのドキドキではなくゾクゾクを見事に感じさせてくれます。つまり本当の意味での恐怖。ノスフェラトゥのあのシルエットと動きの不気味さ。ネズミの使い方の上手さ。これは純粋恐怖映画の教科書のような作品です。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-02 18:07:32)(良:2票)
11.怖い。ノスフェラトゥの動きが怖い。モノクロ映画だからこそ作れようなこの映画。ムルナウの作り方は巧すぎるというほかにいいようがありません。不気味な爪におぞましい顔つき。ただ夜でも昼でも同じような感じがしたんだけど、夢の中の出来事だと思えばソレはソレで納得。ノスフェラトゥ登場→ブレーメン進出→ペスト大流行の展開が見事でした。やはりこの頃のドイツ映画っていうのが世界最高峰だということを改めて感じた。
M・R・サイケデリコンさん [DVD(字幕)] 7点(2007-05-20 11:48:59)(良:1票)
10.数多くのドラキュラ映画の中でダントツに怖い。というよりこれ以外はあまり怖くない。その怖さの要因にマックス・フォン・シュレックの容姿がまず上げられるのは言うまでもないが、その恐怖の容姿を纏った吸血鬼に人を襲わせて怖がらせるようなその場しのぎの恐怖演出などせず、ただ立っている、ただ歩いている、ただ向かいの窓からこちらを見ている、それ以外は想像させることで恐怖を駆り立てる。恐怖の想像を助長する影の演出が効いている。そして他の多くのドラキュラ映画は吸血鬼にスポットが当てられるが、この作品はこれほどの怖い容姿を有しているにも拘らず、人々の恐怖心にこそスポットが当てられる。町中が、国中が、死におびえ、窓を閉めて閉じこもる描写、運ばれる棺の列に見るその恐怖の現実性、ヨーロッパ人のペストの記憶とそれらを吸血鬼に結びつけるストーリー構成。怖い!そして巧い!と唸らされる一本。
R&Aさん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-22 13:18:35)(良:1票)
9.観たことは観たんですが、私が観たのはジョルジオ・モロダー版「メトロポリス」みたいなレストア版(?)。もちろんサイレントのモノクロ作品ですけど、背景が赤・青・黄等の原色で着色されて、ビートの利いた激しい音楽がステレオで付けられてました(一部、日本語のBGMもかかる)。従って、印象としてはポップ・アート作品を観てる様な感じで、とてもじゃないけど不気味さは伝わってこない。それでもマックス・シュレックの異様な風体の迫力は感じられました。ノスフェラトゥの演技の基本は「活動」写真の中に於いて「動かない」こと。普通に動いてる登場人物と対比されると、この演出は結構怖い。だから逆に、ノスフェラトゥの動くシーンが滑稽に映るんだと思います。そんなことで正当な評価は出来ませんが、取り敢えず7点献上。
sayzinさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-22 00:02:07)
8.映画史を遡るしかない我々には元ネタを発見するという楽しみがある。脚本の元ネタは当然だが、数々の構図が後年の作品にそのまま使われていることに驚く。これはつまり模倣することでしか水準を満たすことのできない、カリスマ的なまでの完成度を本作品が有しているという証明だろう。 それにしてもこのシュレックという俳優はその容姿といい、影絵に生かされる長い指といい、まるでこの作品のために生まれたかのような俳優ではないか。  この作品においての影絵とはグロテスク描写を排するための手段であり、美しさであり、光と影の戦いの象徴でもある。船の上部をぐるりと回りこむ際の影はとりわけ忘れ難く、この作品の力強い存在を見せつけられる。
stroheimさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-24 12:24:37)(良:1票)
7.《ネタバレ》 深夜でも昼間のように明るいという発想は一瞬面喰らうが、奇怪な白昼夢と受け取ればイマジネーションが喚起されてオモシロイ。この当時のヨーロッパ、何がオソロシイといえばペストやコレラなどの疫病の蔓延だったに違いなく、その眼に見えない恐怖を兼ね合わせることにより吸血鬼の悪夢的イメージを増幅させている。この作品を見た当時の観客(とくに女性)は背筋が凍り付くほど怖かった違いない。物語はといえば、恋人の無償の愛こそが悪鬼を滅ぼすという溜飲の下がる古典的スタイル。しかし本作で特筆すべきは、吸血鬼ノスフェラトゥの一度見たら忘れられないその何とも形容のし難い姿かたちに尽きるでしょう。尖った耳に枯れ枝のような細長い指、フロックコートに身を包んだ吸血鬼が棺からスゥーっと起き上がる様はゾッとするほどの不気味さである。その一方、「大事な血が」といって来客の切り傷の血をチューとすすったり、自分の寝床である棺を抱えていそいそと引っ越し先に向かったりするなどちょっとユーモラスな一面も垣間見える。怪奇映画の古典に登場するキャラクターとしてはある意味カリガリ博士を超えるインパクトを放っており、コワいが味のあるお気に入りの一本です。
光りやまねこさん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-09-04 00:32:36)(良:2票)
6.《ネタバレ》 サイレント映画で、夜のシーンがある作品は他にもありますが、如何せん本作にはその闇を表現しなければならない場面が多すぎた。モノクロなのでしょうがないが、暗闇を表現しきれておらず、夜であることをセリフで説明しているところがチョット痛い。
しかし、CGや特殊メイクなどで味付けが出来ない当時、それでも伯爵があれだけの存在感を出せるのは見事としか言えないと思う。
また、ストーリー展開も悪くはないし、伯爵が人を襲うシーンの直接的な描写を避けた演出はクラシック映画の独特のいい味が出ていて良かったと思います。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 6点(2005-09-15 22:30:45)
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【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 6.72点
000.00%
100.00%
200.00%
3312.00%
400.00%
528.00%
628.00%
7936.00%
8728.00%
928.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.33点 Review3人
2 ストーリー評価 8.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review2人
4 音楽評価 9.66点 Review3人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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