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プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  華麗なるヒコーキ野郎 《ネタバレ》 
大空に魅せられた男たちの生き生きしていること!命がけの状況にドーパミンが最大限分泌されているせいか高揚感半端ないですねえ。 翼の上に立つなんて危険極まりない見世物をやっていたとは。中学生のような笑顔で飛びたい飛びたいと言うレッドフォードが無邪気そのものなので、なんかもうしょーがねえなあという気持ちにさせられます。 ヒル監督のユーモアも効いていて所々で笑わせてくれるので、うっかりのんきな気持ちになりかけたら怖くて厳しい現実が展開していくのでした。甘くないなあ。 夢に見た憧れの英雄との空での一戦を叶えたウォルド。良かったねえ、とお話の終わりを見守っていたらエンドロールでウォルド・ペッパーの早世を知らされる。甘美だけど危険な場に身を置いた人生の代償として、ヒル監督はこういう選択をしたのでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-05-30 13:58:52)
2.  カムバック・トゥ・ハリウッド!!
ハリウッドの老優に恩給を与えたくて作ったんだろうかこの映画。 デ・ニーロもM・フリーマンもトミー・リーもゆるっとラクだなあこんな脚本。役作りも大していらないし。 コメディならコメディでもっと振り切れてほしい。中途半端にトミー・リーの「老いた名優の哀愁」話なんて入れなくたっていい。すごく安易に感じる。 映画は正直4点評価なんだけど、デ・ニーロの小物プロデューサーぶりがやっぱり上手くて、その空とぼけた表情なんか観てて楽しかったのでプラス1点とします。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-06-24 23:52:45)
3.  悲しみは空の彼方に 《ネタバレ》 
巷の高評価に反してわたしは今いちノレなかったです。メロドラマが苦手な性分のせいですね。それに人物のあちこちに話の主軸が飛ぶので落ち着かない。なんといってもサラ・ジェーンを主役に据えるべきです。 初めのうちこそ主役かと思われたローラはどんどん典型的な「善良白人」な描かれ方しかされず、つまらない。サラ・ジェーンだけが現代にも共感しうる苦悩を抱えたキャラクターで鮮烈です。母を拒絶し、同時に自身をも切り刻んでいる彼女の痛みにもっと寄り添ってほしかった。しかしこの作品はメロドラマであるので、サラの叫びすら観客のお涙を頂戴するために消費されてしまうだけなのですね。 古い映画ならではの感覚ズレもしんどかった。ローラはサラに「あなたたちを私たちが差別したことがあって?」と大真面目に言うのだけど、いやでもアニーは召使いで当然と思っているじゃないですか。貧乏だった頃はまだ幾分対等だったのに。売れっ子女優になったら主従関係になっているとはこれいかに。黒人の仕事=白人に仕える召使い、という感覚が制作含めて普通だったのだろうな。 プライベートで家にいる間もきっちりメイクとヘアスタイルで、大きなイヤリングもつけているっていうのも今ではやらないよね。ラストの葬儀なんて国葬かと思うほどの大仰さが演出としてもあり得なく、かつての映画としての記号が大変古臭く感じてとても苦手です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-06-17 00:28:51)
4.  ガラスの城の約束 《ネタバレ》 
どこの家庭でも肉親の間の感情って愛憎交じるものかとは思うんです。毒親というキツめの言葉も昨今ありますが、本作の両親は「通常の社会生活からかなり逸脱した人」です。父母揃って「自由人」であるために、子どもらが成長するにつれて社会に沿って生きたいと思うようになると、彼らの障害になってしまう。ジャネットたちが気の毒で仕方がないし、親の責任を果たしていない二人には腹立たしさを覚えます。 けれど、子どもたちが幼少期の人格形成を成す時期に愛情を注いでいたのは間違いないのです。子どももそれに応えて、短いその一時期があの家庭の最も幸福な季節だったでしょう。子どもらが自立をしっかり志す大人に育ったのも良くも悪くも両親が影響しているとも考えられますし。虐待との厳しい言葉がこの両親にぴったりかというと疑問です。 可愛かった我が子が育つにつれ、自分に批判的になってゆくのもツライものだなあ、と親の立場から鑑賞しましたのでウディ・ナオミ夫妻に甘めの評価なのは自覚しているところです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-21 23:18:02)
5.  カーリー・スー 《ネタバレ》 
この手の"子ども上位モノ”は子役の出来いかんにかかります。賢さも器量も「大人顔負け」でなければならないし、かつ愛され要素として‟幼さ”も併せ持っていなければならない。さすがにハリウッドです 汲めども尽きぬ天才子役。次々輩出してきますねえ。その後のキャリアが大成したかどうかは別として、本作のアリサン・ポーターも見事な主演ぶりです。 演技論などを超えた彼らの天然演技は表情に嘘が無く、こましゃくれたトコも困った顔も寂しそうな様子も、全部素に見えてしまう。しかも本作は「コメディ」である、ということは押さえているみたい。恐るべし子役です。 そして今作大きく割を食っているのが大人たちで、造形の凡庸なことったら無いです。気ままだけど人の好い父親としっかり者のキャリアウーマン。この二人がくっつくであろうことは、しょてから100%分かっちゃってるわけで、展開にもヒネリがありません。心情描写も大雑把、出会って気に入ってくっつくだけ。子役のアリサンにおんぶにだっこの手抜き脚本はちょっと頂けないです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-09-19 23:15:06)
6.  華氏119 《ネタバレ》 
何故トランプが大統領になり得たのか。その原因を民主党政権の時代にさかのぼって多角的に分析した本作は、これまで「怒り」をベースにしたムーア監督に「疲れ」や「絶望」も垣間見えてアメリカの闇が深まった感がありました。 ごりごりに「左」の監督が民主党への批判をも縷々織り込んで展開してみせるは拝金主義に陥った米政治の混沌ぶり。彼の故郷ミシガン州フリントの水問題のくだりでは、「新しいアメリカの象徴」として輝かしく大統領に就任したはずのバラク・オバマの骨抜かれぶりが記録され、かの地の住民ほどではないにせよ日本人のわたしも衝撃を覚えました。 ヒラリーが献金漬けなのは有名な話だし、政治信条など無いトランプは時に民主党以上にリベラル発言をしたりで場は混乱。結果「どっちも嫌」という有権者を大量に生むことに。 これまで漠然と「米国は民主主義のチャンピオン」と思っていたけれど、実はかの国でも未だ民主主義は到達すべき理想形に過ぎないのだという学者の指摘には、問題がそびえたつほどの山積なのだと思い知らされます。 すぐになど変えられない。でも声を上げないとどんどん専横がまかり通る事態になる。その恐ろしさを胸に刻んで、この国でも選挙には必ず行かなくちゃ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-08-18 23:31:07)(良:3票)
7.  仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督) 《ネタバレ》 
この映画は私にとっては6点中のザ・6点。分かりやすい流れとちょっとした起伏、勧善懲悪なお話、誰もが望む平和なオチ。画も綺麗ですし、実に平均的な水準の娯楽映画なので、山ほどある細かい突っ込み所もスルーして観るのがマナーというもの。 甘々な脚本にはさして感心するところは無いけれど、中年四銃士のメンツがそうそうたる顔ぶれ。ベテランならではの達者な演技で大いに作品を助けています。どうしてもヨーロピアンの雰囲気を纏えないアメリカンな若者臭のディカプリオがルイ14世てのが説得力ゼロなのですが、欧州おじさんらが渋く脇を固めてくれたお陰で辛くもブルボン王朝の体を成しました。 アトス「あいつケツ出して何やってんだ」アラミス「なんか首吊るって言ってたぞ」のとぼけたシーンがお気に入り。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-05-24 00:26:29)
8.  カフェ・ソサエティ 《ネタバレ》 
アレン十八番の恋愛模様、相変わらず男女が意気投合したりすれ違ったりですが今作は毒も少なく、こじらせかたもやや軽く、いつにもましてライトタッチな仕上がり。 主人公がユダヤ系でハリウッドを嫌ってNYへ戻って、ともうアレンの自伝なんじゃないかと思いますね。 恋も仕事も上手くいくもいかないも、それが人生とばかりに大げさな感情表現を避けて淡々と展開する物語。主人公と元カノと妻、それぞれがもやっとした心を抱えながら日々を送る。諍いを起こすのにも面倒を感じるような年齢になった大人たちはこんなものかもしれないですね。 今作のアレン起用女優はK・スチュワートとB・ライブリーですか。クリステン・スチュワートもちろん綺麗なんだけど、いつもながら表情硬いねえ。あまり軽快なアレン作品には向かないように思うなあ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-13 23:42:42)
9.  ガール・オン・ザ・トレイン 《ネタバレ》 
全体像はテレビの2時間サスペンスとどっこいどっこいなんですが、画は綺麗です。車窓から広がる景色は広く奥行きもあって、映画的。 軸となる三人の女たちがうまく配置されていると思いました。三人の共通点としては一人の男に振り回されたことの他に、「わが子」に人生を大きく影響されてもいますね。子を授かりたかった、あるいは子を失ってしまった、そして子を守りたい。“母性”がスタート点となって最終的には命を失った者、人を殺めた者、と辿る人生は凄絶であります。まったくフリーの独身かつ子どもに興味のない女だったなら、あんなクズ男は一発殴って別れて終わりであったことでしょう。 女優陣が各々抱えた人生を演じきっています。トラウマがもろ顔に出ているメーガン、夫にそこはかとない不信を抱く、一見幸せ絶頂のアナ。怖いほどリアルなアル中レイチェルが迫力満点。エミリー・ブラントの美貌の荒れように凄みがあります。がさついた肌や目の周りの落ちくぼんだ感じは、ダイレクトに不摂生&精神不安定をこちらに訴えてくるので不安でざわざわしました。 失踪妻の夫の所に押しかけて、友人を騙って思い込みをご注進ときた日には妄想炸裂のヤバい人そのもの。うへえー、とすっかり引いたワタシはラストに至る展開を全く読めませんでしたので、けっこうたくさんの人が気付いたらしい真犯人にもしっかり驚きました。なので評価は高めにしときます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-01-26 16:49:07)
10.  ガールフレンド・エクスペリエンス 《ネタバレ》 
ソダーバーグ版「娼婦はつらいよ」です。 十八番の時系列いじりやシャープでいかにもなアート映像はこの監督ならでは。私はソダーバーグ作品については好きなものが多いのですが、これは退屈してしまいました。思うに主人公の渇きや孤独に共感しづらい、というのが一因じゃないかな。 一時間で2000ドルも稼ぎのあるトップ・エスコート嬢だもん、だって。地道に働く彼氏もいて、仕事を黙認してもらっているというのも驚異的に幸運な環境だ。ところが彼女が盲目的に信じているのは「人間学」なんだとか。なんてことはない、つまりは占星術じゃねえか。占い上相性の良い一見客のために現実の彼氏を振るシマツ。女の私でも何やってんだあんたはと思う。 雰囲気の似ている「セックスと嘘とビデオテープ」の市井の人間たちとは環境が違いすぎる。アンやシンシアの気持ちは分かってもチェルシーの感覚はぶっとびすぎて掴めないわあ。 本職の売れっ子ポルノ女優さんだそうですが、彼女のルックスがさほど魅力的に思えないのもノレなかった理由のひとつ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-11-10 16:37:35)
11.  カポーティ 《ネタバレ》 
ノンフィクション「冷血」は稀代のルポルタージュである。その著者であるT・カポーティの人物をなぞろうとすれば、この著作を手がけた5年余りに絞ったのはしごく当然と思う。 本人も認めているように、この作家と一家惨殺犯の一人、ペリー・スミスとは魂のありようが似ている。恵まれなかった子供時代、容姿へのコンプレックス、言葉への敏感な感性、決して埋められない孤独感。 新聞記事で事件を知り、彼らを「飯のタネ」にしようと思いつく作家。地元保安官は眉をひそめ、友人らも若干引き気味なある種の厚かましさをもって殺人犯らと交流を持つカポーティ。「飯のタネ」ではあるのだけど、一方でペリーへの親近感や同情といった自分の心に気付いて動揺する彼。嘘や誇張で死刑囚の気持ちを引き寄せ、かと思えばセレブらとの社交パーティではへらへらと空騒ぎ。 なんとも複雑で繊細な有名作家の姿を、名優P・S・ホフマンは見た目や発声の仕方、仕草に至るまできっちり再現してみせた。取材対象に近づきすぎて、その処刑の場に立会い衝撃を受ける作家。目を宙に泳がせたり、薄皮を一枚被ったように顔つきを捉えどころ無くしたり、表情筋のわずかな動きで作家の心の空疎なことを表現しつくしたホフマンに圧倒された。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-21 14:47:42)
12.  完全なるチェックメイト 《ネタバレ》 
天才を扱った映画を観るたび思うこと。やっぱ「周囲」が苦労する。凡人には計り知れない脳を持っているから天才なんだが、その才に魅せられる一方、社会性を有しない彼に振り回されるストレスのハンパないこと。 映画は、ボビー・フィッシャーその人の苦悩にも迫ろうと苦心したあとは伺える。折り合いの悪い母親の代わりに姉に依存している姿を描いたり、肌に吹き出物を作りながらギョロ目で変人ぶりを余すところ無く演じたトビー・マグワイアは確かに精神病んでるし。 称賛を受けても喜ぶでもなくステージを後にするボビー。天才の感性などわかるはずないもんなあ。脚本もトビーも頑張ったけど、ボビーは何を思ったんかなあ、とやはり理解するには全然遠かった。マネージャーやセコンド役の神父らの苦労は手に取るようにわかったが。 残念ながら、ワタシはチェスについては全くの門外漢。史上最高と言われるレイキャビクでの第六戦、ソ連のチャンピオンが、自らの敗北を悟ったにも関わらず思わず笑みをもらしたのは、そこに「完全なる美」を見たからと思われる。ああ、それを目にすることができないわが身が、つくづく残念だ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-06 17:28:04)(良:2票)
13.  カットバンク 《ネタバレ》 
カットバンクとは街の名前なのですね。アメリカのとある田舎町。人口3000人、住民はほぼ顔見知り。若者は町から出て行きたがり、ミス・カットバンクなるミスコンに優勝すべく独学でレッスンに励む垢抜けない女の子たち、変わり者には冷たい閉鎖性、と田舎のアイコンをずらーっと網羅しているカットバンクである。田舎で起こることといえば猟奇殺人と相場が決まっている(?)。今作は観客が犯人を分かって観るパターン。主人公が拵えた偽装殺人計画と同時進行で本ボシの殺人が起きる、なかなか凝った脚本である。 変人の殺人犯、ダービー・ミルトンはけっこう人を殺してるけど殺し自体が趣味なのではなく、本来の目的を果たすため他者が巻き添えになって死ぬ。その目的が何なのか分かった場面は戦慄しました。哀しさ漂うというか。 不満なのはラスト。主人公の彼ですが、ものすごい御厚意を保安官からもビリー・ボブ父ちゃんからも受けてますけど、そんなに目をかけてもらえるほど好青年でしたっけ?そんな良い奴だったかなあ。 さらに細かいこと言うと、後から銃創こしらえても検死したらバレるんでないの?と基本的疑問がわく。まあそこはなんとかなるんだろう、田舎だから。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-16 23:55:41)
14.  カイト/KITE
雰囲気作りばかりに頑張ってるけれど、演出、ストーリー展開の見せ方、人物紹介、カメラワーク等、もっと勉強すること多すぎな一本。復讐に燃えるロリータ暗殺者という設定だけではもはや新味はありませんし、一本調子な演技をずっと続けられて、ヒロインに対する興味も失せてきます。単調な殺しの場面はあまりにうまく行きすぎ、というか強すぎ。この娘はサイボーグか。黒幕は案の定そうくるよね、だし、サミュエルはなぜ出演を承諾したのか。 ちなみに元ネタのジャパニーズアニメも観ました。B級なアダルトアニメではありましたが、電車内での銃撃戦のシーンはカット割りも演出もおお、と見入るものがありまして、是非こういうとこを生かしてほしかったものです。
[映画館(字幕)] 3点(2017-06-05 00:14:33)
15.  カオス・セオリー 《ネタバレ》 
時間徹底管理男のコメディだっていうから、スケジュールが狂ってパニックになっちゃうどたばた劇なのかなーと思うでしょ。パニックになるにはなるけど、原因が時間管理云々じゃなくて、もっと全然重たいの。重すぎて笑えないんで、コメディというジャンルに入るのかすら怪しい。 結局貞操観念の薄い女と結婚するからそーいうことになるんだよ。と、そもそも論を説いたところでどうにもならないんだけどさ。 「あんな早起きの子 殺しちゃって」とか「あの子が車に轢かれますように」とか、台詞のセンスも所々受け入れ難い。面白いと思って言ってるんだろうか。 どっかの夫婦の家庭事情にえんえん付き合わされただけです。疲れます。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2017-04-03 23:36:41)
16.  カウボーイ&エイリアン 《ネタバレ》 
西部劇とSFを一緒にしたら面白いんじゃないか、って張り切って脚本作ったんだろうなー。アイデア自体は面白いと思うよ。見渡す限りの荒野を駆け抜けるカウボーイら、頭上にはでっかい飛行物体。この画には「おお、新しい」と思いましたもん。ここだけは。 なんせ企画がキワモノな上、ストーリーラインがベタもベタ、ありきたりな親子の確執に、おんなじような画が続くドンパチがだらだら展開して退屈した。なのにダニエルは大真面目に007で、ハリソンはインディ・ジョーンズの体で臨んでいるので、見てて生理的に合わないんですわ。これは監督が悪いよ。ちゃんと作品の方向性を役者に伝達しないと。そもそも脚本があちこちから手を入れられたそうで、その結果がこれ。なるほどなあと思います。 ところであの宇宙人に捕まったら、「人のことを考えない自己中な」性質が抜け落ちてしまうのですね。強盗だったダニエル然り、馬鹿息子然り。社会的に良い人になっちゃってて、それはそれであのエイリアンらのむしろ功績なのでは?
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-03-19 00:08:25)(良:1票)
17.  悲しみよこんにちは 《ネタバレ》 
ジーン・セバーグのPVだとふまえて観ました。途中から。セシル・カットも瑞々しい、細くしなやかな若い肢体。まさに輝ける17才、魅力が頂点の頃のジーン・セバーグ。 けれども私はサガン女史とは気が合わないだろう。いくらファザコンといっても、17才の女子がエロ親父の放蕩ぶりをあんなに暖かく見守るという設定に乗れない。娘というのはもっと潔癖なものだ。年配の男性には分別や落ち着きを期待する年頃だ。男親の生臭さなど、10代の女の子にとって唾棄すべきもの。 フランス娘と大和撫子では文化が違うのか?でも私は例えば大島弓子氏が確立したような、透徹した眼を持つわが国の少女像を信じている。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-25 23:50:06)
18.  カレンダー・ガールズ 《ネタバレ》 
なんか、英国の人って裸になるの好きですよね。おっさんはもとより、王室のプリンセスからおばちゃんに至るまでよく脱ぐなあ、という印象があります はい。 ヘレン・ミレンを代表に、おばさんたち皆あっけらかんとして楽しそうだ。迷いなんてほんの一瞬。ヨークシャーの風景も目に美しく、イギリス人らしいヒネリの効いた台詞も粋です。“事業”が成功してちょっと天狗になっちゃうクリスと、それをやんわり制するマギー。夫たちや女性連盟のお偉いさん達といった背景もきちんと織り込んだドラマの奥深さも、英国映画らしいなあと感じました。 ただ、ワタシが最も注目したのはクリスの息子のこと。オカンが人前に裸を晒すなど10代男子には耐え難いことでありましょうし、息子を愛して止まない自分としてはわが身に置き換えてみると、うーわ絶対こんなことできねえ、と思いましたね。彼の社会生活がどれほど支障をきたすことか。そこらへん、息子さんに関しての回収が今ひとつおざなりで物足りなかったのでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-04 23:09:06)
19.  狩人の夜 《ネタバレ》 
古いながら、独特の感性を持つサスペンスです。このセンスは当時としては先鋭的すぎたのでしょうか、評価が今ひとつだったというのは意外です。 幼気な子供が邪悪な大人と対決しなければならなくなる。しかも周囲の大人たちは頼りにならないというプリミティブな恐怖はサスペンスの王道と言いましょうか、作中でも名の出る「青ひげ」この名作を読んだ時の芯から震えが来るような、純然たる”怖い”という感情を思い起こさせました。 モノクロがその効果をいかんなく発揮している映像美もまた特異で、目の奥に強い印象を残します。水草のように揺れる母シュリーの髪、遠くに認める殺人鬼の黒いシルエットは絵画のよう。庭に忽然と、ぽつりとそこにいる殺人者。その存在の異様さ。 まるで暗号のように聖書の教えが作中あちこちに流れます。キリスト教の観点からの道徳を説いているのかと解釈しながら観ていたのですが、ラストでは村人たちが掌を返したようなリンチ寸前の暴動で、その寛容の無さを丸出しにしています。リリアン・ギッシュも辟易して避けて通るほどの。いやなんというか、ひとクセもふたクセもある、どこまで奥行きがあるのかわからないお話でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-07-20 00:19:55)
20.  カイロの紫のバラ 《ネタバレ》 
アレン作の中でも評価の高い本作を初めて観たのは20代の頃だった。好きじゃなかった。先行きに希望を持って生きたい若い年頃にとって、この作品の背景の不景気のやり切れなさや、ミア・ファローの薄幸な雰囲気・顔立ち・細い身体なんもかもが気を塞いだ。 映画スターと銀幕の中で夢を見る。でもたったひととき。その儚さが美しいとは思えなくて、むしろ気を持たせただけのように感じて、こんな思いさせるなよ、と思った。だってラストの彼女の呆けたような表情に現実と立ち向かう意志があるようには感じられない。映画にうっとりした後は、ああこの人、また現実世界に戻るんだ、あの暴力亭主のいる安アパートに。パートの職も失って、ほぼ詰んでしまっているセシリアの現実がひりひりと心に痛くてカンベンしてくれ、と泣きたくなったものだ。 霞を食って人は生きてゆけない。その霞が養分となっていればまだしもだけど、セシリアのその後はどうだったろう。 最近、また観た。やっぱり苦かった。映画からちょっと元気をもらったくらいでは、セシリアの現実はきつすぎる。
[ビデオ(字幕)] 7点(2015-05-31 01:50:34)
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