Menu
 > レビュワー
 > やましんの巻 さんの口コミ一覧
やましんの巻さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 731
性別
自己紹介 奥さんと長男との3人家族。ただの映画好きオヤジです。

好きな映画はジョン・フォードのすべての映画です。

どうぞよろしくお願いします。


…………………………………………………


人生いろいろ、映画もいろいろ。みんなちがって、みんないい。


…………………………………………………

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ドリラー・キラー 《ネタバレ》 
アベル・フェラーラの映画は、常に「憎悪」がモチーフとなっている。何ものに対してか、彼の映画は徹底的に憎み、嫌悪し、やがてそれは狂気となって主人公を衝き(=憑き)動かして、決定的なカタストロフィを迎えるのだ。  実質的な監督デビュー作であるこの作品は、そういった“アベル・フェラーラ映画”のまさにプロトタイプにして最も鮮烈なものと言って良い。ここで主人公の画家(変名でフェラーラ自身が演じている!)が憎悪しているのは、ニューヨークという街であり、その街の真の住人ともいえるアルコールやドラッグにおぼれたホームレスたちだ。そして彼は、そのホームレスにはっきりと「自己」を投影している。それゆえ、小型ドリルで次々とホームレスたちを殺害することは、自分自身を“処刑”することに他ならない。  ・・・路上にたむろし、ゲロを吐いたりケンカに明け暮れるホームレスたちの、生々しい生態。そして、同居する2人のガールフレンドやゲイの画商、同じアパートに越してきたロックグループとその取り巻きたちによる練習風景(そのダウナーで投げやりな演奏ぶりが、妙なユーモアを醸し出すのも良い感じ)の描写に、“街(N.Y)=私(MY)”への嫌悪と憎しみに取り憑かれていく主人公の姿が、きわめて感覚的に、だが説得力をもって浮き彫りとなってくる。それがこの低予算ホラーを、特異な「アート」作品たらしめている理由だろう。  (とはいえ、映画のラストだけはメチャクチャ怖ろしい。そこで主人公は、元ガールフレンドが恋人の男と暮らす部屋に侵入し、男を殺害する。と、突然画面は真っ赤となるのだ。その後は、主人公がベッドにいるとは知らぬ彼女の、「もう寝たの?」「ねえ、もっとこっちへ来て」などという声だけが聞こえる。そして、沈黙・・・。いつドリルの音と、彼女の断末魔の悲鳴がとどろくのかと、心底震えあがってしまった。)  これでもう少し、ぼくが見たDVDの画質・音質が良ければ・・・と思わされたものの、全編にわたっての禍々しい“不穏さ”はそんな劣悪画面からもじゅうぶん伝わってくる。やはりフェラーラ、恐るべし。
[DVD(字幕)] 9点(2010-09-22 10:20:08)
2.  トロイ(2004)
伝説的な戦士アキレスを主人公とした映画を撮ることになった時、ペ-タ-ゼン監督には、かつてフリッツ・ラング監督が映画化した『ニーベルンゲン』二部作のことが脳裏に浮かばなかったんだろうか…。あの第一部『ジーグフリード』において、竜の血を浴び不死となった主人公は、確か一枚の葉が背中に付いていた部分だけが不死身ではなかった。ちょうど、アキレスにおける“アキレス腱”のように…。 ラングはその後、ナチス・ドイツ政権下のドイツからアメリカへと亡命する。そしてハリウッドの「御用監督」として、娯楽映画を撮りまくったのだった。同様にペーターゼンも、(亡命じゃないけれど)ドイツからアメリカに招かれ、エンターテインメント大作の監督として重宝がられている。しかし、彼の前作『パーフェクトストーム』には、間違いなく〈運命〉というものへのゲルマン民族的(!)な感受性というか、眼差しがあったとぼくは信じているのだ。それが、あの映画を現代における《叙事詩》的なるものを、奇蹟のように実現してみせたのだと。…人は、どんなに抗おうとも自然(=神)の前に破れ去る。しかし、その抗う姿にこそ人間の「偉大さ」があることを描き、称えるのが《叙事詩》なのだから。 だからペーターゼンが、ホメロスの神話的叙事詩を映画化すると聞いて「やっぱり!」と期待していたのだったけれど… たぶん、「エンターテインメント」としては申し分のない映画ではあるんだろう。ブラッド・ピットは文句なしにカッコいいし、エリック・バナは儲け役だし、ローランド・ブルームだって損な役回りを懸命に演じているし。戦闘シーンも、どこまでがCGなのかぼくなんかには判断がつかないほど精巧で、スケール感において大したものだ。しかし、それだけのことだ。一瞬でもラングの名前を思い浮かべ、『ニーベルンゲン』を重ねようとした自分が、ひたすらバカだった… 見終わってその期待が、「やっぱり…」という嘆息に変わったことを、ここにご報告しておきます。映画が悪いというんじゃなく、ぼくが悪いんだろうけど。…嗚呼ペーターゼン 、本当にアンタは“この程度”のカントクなのか?
5点(2004-05-28 13:03:33)(良:2票)
3.  トップ・ハット
歴史的という意味じゃ、まさに第一級の名作。ではあるんでしょうが、正直言って、今なお見るに値するのはアステアとロジャースのダンスナンバーのみ。それとて、その古典的(クラシカル)な優雅さは、例えば後年の『バンドワゴン』の映画的センスというより、純粋にダンスホールでこそ見出すべきものでありましょう。ハッキリ言って、映画としちゃ少々タイクツなんですよね。初期のアステア=ロジャース作品なら、圧倒的に『有頂天時代』こそをぼくは推します。↓STING大好きさん、申し訳ない… 《追記》最近、ビデオで再見しました。まったく、俺は何を見ていたんだろう…。最初にまだ顔がつるんとしたラッキョウ顔の(失礼!)フレッド・アステアがステップを踏んだ瞬間から“感電”し、滂沱の涙。正直、この映画のモダニズムというのか様式化されたセットには、やはり「古色蒼然」たる印象を抱かざるを得なかったものの、アステア&ロジャースが「Picclino」のリズムに乗るや否や、このシンプルなセットとキャメラワークこそがご両人の偉大な才能を十全に映像化し得る最良の選択であったことを、深く深く再認識させられました。…作品としては、やはり『有頂天時代』のソフィスティケーションこそを愛するものではあるけれど、アステア、そしてジンジャー・ロジャースが踊っている、それだけで映画はひとつの「奇跡」をスクリーンに現前化する。思わず、テレビの小さなモニターに向かって「ブラボー!」であります。もちろん「6」→「10」!
10点(2003-09-26 14:56:06)(良:2票)
4.  10日間で男を上手にフル方法
うん、悪くないんじゃないでしょうか。ありきたりなラブ・コメの定石も、ひとひねりすれば十分面白くなることを実証してみせた、脚本がまずお手柄。これまたありがちな音楽の使い方も、例えばマービン・ハムリッシュ御大を引っぱり出しておきながらコテンパンな目に遭わせるときの「カーリー・サイモン(!)」なんざ、抱腹絶倒だったし。けれど、最高の見どころは、やはりケイト・ハドソン嬢ですね。このノンシャランな、演技とも、地ともつかない存在感は、新しい時代のコメディエンヌ像を確立したと思いますぞ。彼女を見るためだけでも、カネを払う価値あり!
7点(2003-08-26 18:30:58)
5.  ドク・ハリウッド
ビル・フォ-サイス監督に『ローカル・ヒーロー/夢に生きた男』という映画があって、とっても良い作品です。で、この映画を最初に見た時「あ~っ、『ローカル・ヒーロー』をめちゃ意識してるぞ、こりゃ!」と思った。という、思い出話です。それとヒロインが森の中でオシッコ(!)するところだけ、印象的でした。皆さん、ゼヒ『ローカル・ヒーロー』を見てみてくださいませ。
5点(2003-05-29 15:40:12)
6.  トーマス・クラウン・アフェアー
武骨者マクティアナンに、これほどの洒落っ気があったとは! どうやら先のマックィ-ン版の方が評価が高いようですが、クロード・ルルーシュのモノ真似でしかないチャラチャラした映像美とやらにヘキエキさせられた者としちゃ、断然こちらに軍配をあげたい。ストーリー全体が、実は精神分析医を前にピアーズ・ブロスナンが語る一種のホラ話(男の夢!)ともとれる仕掛けなど、ディテールもさり気なく凝ってるしね。だいたい、レネ・ルッソのハダカを拝めただけでもありがたいことじゃありませんか!  …小生のようなオジサンには、何ともうれしい「クリスマスプレゼント(笑)」的作品であります。
8点(2003-05-29 15:23:04)(良:3票)
7.  トイズ
あまり評判のよろしくない作品ではありますが、小生は大好き。ジャック・タチ映画に通じる美術セットのシュールさの中、本来子どもたちのものであるおもちゃによって、大人たちの、大量破壊と殺戮の「戦争」を寓話にしてみせる…。発想自体は陳腐だとして、それを真正面から描き出した作り手の眼差しに、アメリカ人らしからぬ(!)成熟とペシミズムを感じさせてくれました。ジョーン・キューザックが、ほんと可愛いし。
9点(2003-05-29 15:05:46)
8.  2 days トゥー・デイズ
ジョン・ハーツフェルド監督作品は、役者の使い方の上手さと独特のオフビ-ト感が魅力的な小生のお気に入り。あのヤワなヤッピ-風ジェームズ・スペイダーにこんな役やらせてさまになるところなんざ、やりますなあ。たしか本作がデビュー作のセリン嬢も、カラダも演技もピチピチしているし。個人的には、タランティーノなんぞよりよっぽど良いセンスしていると思うんだけどな。あ、この監督の『15ミニッツ』も小さな傑作ですぞ。
7点(2003-05-29 13:45:32)
9.  遠い空の向こうに
あまりにもコメント数が多いので、ここは簡単に…。一度でも夢を持って、挫折を味わった者にとっては、一生忘れられない映画でしょう。この作品は、もう単に出来が良い悪いとか、そんな下世話な次元を超越している。小さな「奇蹟」です。10点どころか、100点。1000点あげてもいい。
10点(2003-05-20 13:04:58)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS