1. ナポリ湾
予備知識無く、クラーク・ゲイブル、ソフィア・ローレン共演にケープバッファロー vs ライオンが思い浮かび「アジャジャ~」 何時も辟易させられるギャアギャア&ドヤ顔が封印されたローレン(初々しくて美脚にウットリ)を受け止めるオレ様具合が無いナイスミドルなゲイブルのロマンスは惹かれるものがありました。子役の男の子、ヴィットリオ・デ・シーカの芸達者ぶりも作品にかみ合っています。 兼高かおる世界の旅を見ているかのようなナポリ湾と人々の描写も素敵。 イタリア人の対米感が窺えるシーンにクスッとさせられ。 心配が杞憂に終わった小粋な作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2024-02-19 13:14:42) |
2. ナバロンの要塞
悪者ドイツ軍にひと泡吹かせる他愛ない活劇ではありますが、嵐のシーンや要塞爆破等、お金をかけたであろう迫力あるものでした。 ただ、長過ぎましたね。ダレてしまって休み休みの鑑賞となりました。 [DVD(字幕)] 6点(2023-10-18 00:41:37) |
3. ナイブズ・アウト:グラスオニオン
前作はクリストファー・プラマーの存在もあって楽しめたのですが、今作は舞台は洒落ていても惹き込まれる人物が居なくて退屈でした。アンディの秘密が分かってから眠気が覚めたものの、ラストにドン引き。そんな事したらアカンわ! [インターネット(字幕)] 5点(2023-07-09 22:22:58) |
4. 長い灰色の線
実在人物である士官学校教官が主人公。半生記ものらしい、あんな事こんな事や出会いと別れが割と淡々と描かれています。一糸乱れぬ長い灰色の線には骨太監督らしさを見たものの、展開自体には退屈さを感じたところがもどかしい。しかしながら、50年間勤め上げた彼に捧げる行進でのカーテンコールのような演出はいけません。1日に2回も泣かされる羽目になりました。 [DVD(字幕)] 6点(2021-09-25 01:07:01) |
5. ならず者(1943)
ウォルター・ヒューストン、トーマス・ミッチェルの癖の強さに高まる思いが、ジャック・ビューテルの棒読み台詞回しにその都度冷まされてしまいます。ダラダラした展開に気持ちが削がれる一方に。ハワード・ヒューズが金に物言わせて道楽に興じた凡作に引っ張り出された名優二人がお気の毒。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-04-27 04:52:08) |
6. ナイト・アンド・ザ・シティ
《ネタバレ》 1950年版が未見状態で本編だけを観ればペラペラ喋り倒すデ・ニーロの持ち味が良く出た可もなく不可もなくと言ったところ。しかしながら、エンドロール冒頭での「ジュールズ・ダッシンに捧ぐ」にこんなのを捧げないで欲しいと言いたいです。とりわけラストでのデ・ニーロのテヘペロ感が腹に据えかねます。 [DVD(字幕)] 3点(2021-03-28 03:39:42) |
7. ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
遺産を巡る一族のいがみ合いは生々しく、謎解きはベタ過ぎず突飛過ぎず、最後まで集中して鑑賞できました。 クリストファー・プラマー90歳はいつも通り矍鑠として貫禄の存在感。 100歳超えても現役可能と思っていたのが、家での転倒で亡くなられたのが残念でなりません。「70歳を過ぎてからいい脚本が回ってくるようになった」と語る通り生涯現役を貫いたお姿に励まされるものがあります。 [DVD(字幕)] 7点(2021-02-24 16:39:40) |
8. ナイスガイズ!
ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング、アンガーリー・ライスはいい雰囲気をだしていましたが、展開が分かり辛くてモヤモヤし通しで、事件の全容の無理筋さに白けてしまいました。 [インターネット(字幕)] 5点(2020-08-07 10:25:13) |
9. ナイト・オン・ザ・プラネット
ジム・ジャームッシュ監督作と言うことで鑑賞。敬愛するジーナ・ローランズ出演というのにガッツポーズ。アクの無い役柄であっても存在感は格別で見惚れてしまう。期待が膨れ上がったところでおしまい。「何で?」オムニバスだったのか。ストーリーではパリ編がベスト。台詞では「お金は必要だが重要ではない」が心に残る。 [DVD(字幕)] 6点(2020-05-27 01:30:06) |
10. ナイトクローラー
《ネタバレ》 「コソ泥は雇わない」と言い放たれたルーがナイトクローラーとして成功してゆく過程が描かれています。目端が利く行動力であっても最初の機材購入資金が自転車コソ泥によるもので卑しい性根は三つ子の魂百までなのでしょう。この男のサイコパスぶりの極めつけであるリックを処分するやり口がえげつない。同類であるプロデューサーと共に業界のみならずどの世界でもこういう人物が存在するのだろうと思わされるもので、片時も目が離せない傑作です。願わくばこういう輩に天が罰を下さん事を! [DVD(字幕)] 9点(2020-04-18 00:11:34) |
11. 殴られる男
《ネタバレ》 真相を知ったトロが吐き出したマウスピースを口に戻そうとして力尽きる姿にジーンときました。目の当たりにしたエディは金に転んだ自身を恥じたのだろうか、何を思ったのだろうか。ニックの寄生虫ぶりに上がり続けた不快指数がマックスに達した時にエディも袂を分かつ。そこからエンディングまでエディとトロの無事を握り拳で祈り続けました。ラストショットのタイプの文面の日本語訳に「えっ? 何で?」観直して誤訳を確認しました。特筆ものの失態です。遺作に相応しいボギーの持ち味溢れる姿に見惚れ、神経を逆なでされ続けたロッド・スタイガーの熱演に釘づけになった逸品。 [DVD(字幕)] 9点(2018-06-23 22:13:41) |
12. 渚にて
『海底二万哩』からアドベンチャー要素を取り除きロマンス仕立てにした作品。グレゴリー・ペック、エヴァ・ガードナー、フレッド・アステア、アンソニー・パーキンスといったしっとりとした俳優達がそれなりに雰囲気を醸し出すものの、こじんまり感が否めず、街の終末模様の虚しさや終末を迎える街の緊迫感が何も響いてこないのが残念。製作費がかけられなかったのだろうか? [DVD(字幕)] 5点(2018-05-27 16:06:50) |
13. ならず者部隊
第二次大戦における南方での日米の戦い。南部綿花農場主で小作人を思い遣る気持ちがカケラもないサムが戦場で人の痛みが分かる人間となるドラマ。奇襲・トラップ・だまし討ち・味方による誤射の戦闘模様、ゲイの部隊長ウェイコ、それぞれの気が滅入る陰湿さ。このような視点で描かれる戦争映画を監督するリチャード・フライシャーの技量を見せられる作品。ロバート・ワグナーの存在感が薄いのが残念。サムはバート・レイノルズが適役だと思った。 [DVD(字幕)] 6点(2018-04-30 14:09:58) |
14. 何がジェーンに起ったか?
幼少時から憎しみ合った二人の密室劇で、山姥のようなジェーンがブランチの思惑を一つ一つ潰してゆく様は丹念なカメラワークもあいまってホラーであり心底恐ろしい。踏み躙られてもジェーンを思うブランチの心境が理解し難かったのが、「何がジェーンに起こったか?」が告白するラストで明らかになり、胸が塞がる。隣人とピアニストがもっと話に絡んでくれれば。ジョーン・クロフォードとベティ・デイヴィスは犬猿の仲だそうで、本作で二人を制御できるのはアルドリッチ監督ならではか。撮影現場の緊張感も半端なかったと想像できる。全編が異様なオーラに包まれる傑作。 [DVD(字幕)] 9点(2018-02-21 16:51:39)(良:2票) |
15. 9デイズ
白ける程ではないにせよ、意外性がなくサクサクと進んで行き、メデタシメデタシで終わる物語を淡々と眺めていました。アンソニー・ホプキンスの魅せ方が間違っていて残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-04 22:58:58) |
16. ナインスゲート
《ネタバレ》 重厚で端正、僅かな空気の動きの如く漂う不穏さ、死体の描写の生々しさ。ポランスキー特有の映像に満足。ジョニー・デップはその世界に、久々に観たエマニュエル・セイナーのやはり濃いキャラクターはストーリーに、それぞれマッチしています。悪魔の手の上で踊らされる人間の欲望が描かれる中で、金の亡者がその門をくぐるラストは良いとして、バルカンの最期の陳腐さに監督の集中力が途切れたのかと思いました。また、金儲けの商品としての書籍に対する扱いがぞんざいであるのが始終気になりました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-12-08 17:19:17) |
17. ナチョ・リブレ/覆面の神様
小学生の頃からのプロレスファンです。マスカラス対デストロイヤーの一戦を記憶しています。多少の期待があったのですが、しょっぱい作品でした。脚本と俳優と映像から漂う薄汚さとヘタレ感、笑えぬギャグ、見所のない試合模様。早送りしたいのを堪えながらの鑑賞でした。上映時間の短さに免じて1点です。 [DVD(字幕)] 1点(2009-04-24 22:21:34) |