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1.  オッペンハイマー 《ネタバレ》 
まず、アメリカ公開から時間がたちすぎで事前情報も入りまくり、まっさらに映画を観られなかったのは本当に残念。そんな状況を作り出した配給会社に対して、私は結構怒っている。事前情報なんて蓋をしておけと思われるかもしれないが、そこそこ映画好きな人間がアカデミー賞作品に関する情報を完全遮断なんて無理に決まってる。正直、アカデミー賞のときに(事前試写で見たであろう)評論家やジャーナリストが、その内容をあーだこーだ語ってるのだって不愉快だった。これだけの大作・話題作を、まったく見られない状態でオスカーの日を迎えるなんて、なんと不幸なことだろうか。  そもそもノーランは過去に『ダークナイト・ライジング』で核兵器をものすごく雑に扱った前科がある。あれ以来、私はノーランが核を描く、という本作のコンセプトに懸念しか感じなかった。あるいは、あれがきっかけでもう一度勉強して、今度はそのリベンジなのか。そこを確かめたいという思いもあって、公開翌日に映画館へ。  さて、実際に見てみた感想としては、IMAXで見る「おっさんばかりの会話劇」は、過剰気味な音響効果も相まって見所は十分。たしかにこれは、後々まで語られる重要作品であるのは間違いないだろう。面白いのは、本作を見終わった身近なみなさんの感想が、「本当に同じ映画を観た?」と思うくらいバラバラだったこと。ある人は、核の悲惨さを描いたものだ。原爆被害のシーンを描かなくても(描かないからこそ)十分にその「恐ろしさ」を描いていたと言うし、ある人は、これはナチ対ユダヤ人の闘いとその遺産を描いた映画だと言い、別の人は赤狩り時代のアメリカを描いたものであって、核はむしろおまけだったと語っていた。オッペンハイマーの周りにいた戦前の共産主義者の闘士たちの奮闘へのリスペクトを描いた、という明らかに的外れな見解を熱弁してる人までいる。  なんでこうなったのかといえば、緻密なのにちょっと緩い(ゆえに鑑賞者の解釈の枠組が入り込みやすい)時間軸バラバラ構成のおかげなんじゃないかと思ってる。別々のシーンがバラバラに配置されているなかで、その個別の場面をつなぐ「物語」を観客一人一人が見出しやすい構造になってる。そう考えると、原爆被害を描かなかったことも理に適ってる。私は描いたほうがよかったと思ったけど、もともと核問題・原爆被害に関心がある人は、描かれなくても自分が知っている「悲惨な絵」を思い浮かべながら見れるわけだし、そうだからこそ後半のオッペンハイマーの苦悩にも感情移入しやすい。ところが、アメリカに多そうな核問題に関心ない人たちは、描かれないがゆえにそこではなく、男たちの嫉妬のドラマだったり、戦争・冷戦・赤狩りという時代を描いた大河ドラマとして、十分に楽しめてしまう。実に、賢い。作り手の物語に引き込むのではなく、観客がそれぞれを再構成しやすい構造こそが、この映画の勝利だったし、だからこその興行成績と賞レース圧勝だったのだと思う。  結論としては、映画としての出来はすばらしい。ノーラン映画のなかでも出色だし、これでオスカー取れてよかったね、という気分。だけど、この映画で『ダークナイト・ライジング』での前科を克服したとはいえない。むしろ、悪い方にパワーアップして「非社会派な映画」の最高峰に達したと考えるべきだと思う。
[映画館(字幕)] 8点(2024-04-13 18:19:02)(良:1票)
2.  オーシャンズ11
サスペンス!だった瞬間は、金庫内の箱からカバンが落ちそうになるところと、イエンの手が抜けなくなったところという、全部イエン絡み。作戦そのものも結局は、彼の身体能力頼みじゃねーか。なのに3流キャストな扱いは、2001年当時のハリウッドにおけるアジア人俳優の地位を反映してるんだなあと悲しくなる。全体としては、ユルユルと当時の豪華俳優陣のファッションと会話を楽しむ映画です。ただ、やっぱりテリーの何が悪かったのかよくわからないせいでカタルシス不足。しかも根本原因と言っていいテスはなぜか最後ヒロイン扱い。ついでにいえば、ジュリア・ロバーツはやっぱり「雰囲気美人」であってけっして「美女」ではないのも見た目重視のこの作品としては残念なところ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-03-05 17:48:32)(良:1票)
3.  俺たちニュースキャスター 《ネタバレ》 
コメディにしては、1970年代のサンディエゴというマニアックな舞台設定だけど、男性中心の職場にやってきたキャリア志向美女をめぐるあれこれという展開はこの設定だからこそ笑えた(現代でやったら寒すぎる)。ラストのクレジット後のシーンが象徴するように「こんな時代があったんだよね」というちょっとほろ苦い絶妙の雰囲気で包まれた、でも徹底的にバカな映画。出色は、各放送局のアンカーたちのバトルロイヤル!これぞカメオ出演の手本というべき、思わずニヤリとしてしまう大物俳優の使い方が素敵! ルーク・ウィルソンも、ベン・スティラーも、ティム・ロビンスも楽しそう。燃える男、駆ける馬、ふっとぶ腕など演出もぶっ飛んでます。そして動物園のシーン、政治的に「リベラル派」として知られるティム・ロビンス演じる、これまたリベラルな志向の公共放送局PBSのアンカーにあんなことを言わせる&やらせるなんて! 風刺とおバカが絶妙にミックスしたSNL出身のアダム・マッケイ監督とウィル・フェレルのコンビだからこその楽しい90分でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-01-28 21:09:45)
4.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 
明るいノリの火星サバイバル&救出作戦。危機的状況のなかで、人類の知性の結晶としての「科学」、人間文化としての「音楽」、人間らしさが集約される「笑い」と「チームワーク」のすばらしさをこれでもかとポジティブに描いた快作。マット・デイモン扮する主人公ワトリーはたびたび窮地に立たされるけれど、そこを科学と音楽と何よりもユーモア(とくにポテト畑壊滅の絶望的状況から立ち直らせるクルーとのブラックジョークのやりとりは感動的ですらあります)によって乗り越えていく。人種・宗教・国境による分断が強調され、分断を煽る人間が「指導者」面をする今の社会に対する強烈なメッセージであったと思います。ただ、一方で、あのリドリー・スコットが、なぜ、いかにもハリウッド映画という感じのラストの群衆シーンをわざわざこの映画に挿入したのか。あれ、なくても十分に話は作れるはずなのに。わざと皮肉でやってるとしか思えない。ただ、これが「群衆の醜悪さ」を描いた皮肉であったとすれば、映画自体のメッセージとも矛盾する。それから、ワトリーの家族が一切登場しない件。彼は孤独な人間であるからこそ、火星の孤独にも耐えたことができたのかもしれないけれど、裏を返せば、本作は、ふつう人間の可能性を根源とされる「家族」や「愛情」を敢えて描かなかった「人間賛歌」であり、その意味するところは実は深くて重いようにも思える。というわけで、鑑賞中はふつうに楽しく前向きになれるのに、見終わって考えると、実はこの映画のメッセージはもっと恐ろしいものだったのではないのかと思えてくる。そういう意味でのリドリー・スコット印。健在です。
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2016-03-15 10:17:52)
5.  オースティン・パワーズ ゴールドメンバー
最初と最後の超豪華なキャストによる劇中劇が(しかも、ちゃんとクレジットで演じてる俳優は誰かを教えてくれる親切ぶり!)、マイク・マイヤーズ1人4役のお下劣コメディを挟むという構成。正直、最初と最後のインパクトが強くて、本編はだらだらと見てしまった。舞台となっていた日本の扱いもひどいが、『007は二度死ぬ』のパロディだと思えば許せる。あと評価できると思ったのは、双子姉妹?を含めて日本人を演じる俳優がちゃんと「日本語なまりの英語」をしゃべっていたこと。これは、意外とコメディとしては大事なことで、適当なアジア系アメリカ人の俳優に流ちょうな英語や聞き取れない日本語を話されるとがっかりするものなのだが(日本を扱ったまじめなドラマ作品ですらよくある)、こういうところのセンスには関心する。個人的には(カメオ出演だけど)セクシーなグウィネス・パルトロウをみれたのが妙にうれしかった。
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 5点(2010-08-31 00:19:09)
6.  奥さまは魔女(2005)
予備知識ゼロで見たので、単なるリメイクと思いきや、二重構造のストーリーにちょっと困惑。でも、『めぐり逢えたら』で劇中映画をうまく使ったエフロン監督ならもうちょっとうまくできると思ったんだけどなあ。残念ながら、作り込みを浅く、ただ退屈なだけの脚本でした。ワンパターンなロマコメほど、キャラクターの設定や周囲の人間関係の作り込みが作品のできを左右するというのが持論?なので、その点ではただのダメ映画でした。あと、キッドマンもかわいいんだけど、「THE・女優」というオーラがジャマをしていたかなあ。ケイト・ハドソンあたりがやっても面白かったように思う。
[DVD(字幕)] 3点(2007-02-25 08:45:50)
7.  オータム・イン・ニューヨーク
ふつうの面白くないラブストーリー。「17歳のカルテ」で再浮上があるかと思わせたウィノナのキャリアも「やっぱりダメか・・」と思わせてしまった悲しい1本。この後「シカゴ」でしっかり挽回したリチャード・ギアをほめたい。
3点(2004-03-12 12:55:17)
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