Menu
 > レビュワー
 > tottoko さんの口コミ一覧
tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2013
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ビッグ・リボウスキ 《ネタバレ》 
おお点数の分布が満遍ない。良いですね。私には直球ストライクです。 いやあ、もう馬鹿。馬鹿と変態と自分勝手ばっかりじゃないか。まだしも健常値に近いJ・ブリッジスが、とんだ巻き込まれ事件の中で翻弄されっぱなし。こんなええ仕事してたんだあ、彼。ベトナムのPTSDでややこしいことになってる友人のJ・グッドマンをはじめ、他のそうそうたる面子もいいボケをしちゃってる、もう顔からですもん。見てるだけでなんか腹立つわあ。特筆すべきはP・S・ホフマン、やる気満々の渾身のボケやってます。(哀悼) 出てる奴らの恐るべき社会的有用性の無さ。なんという無駄。しかし人間社会には絶対に必要なアソビの部分を担ってる彼ら。大好きだあ。 ああ、大好きなS・ブシェミが灰になってコーヒー缶(!)からジェフにふりかかる最後の場面なんてさ、何度目かの「馬鹿かーっ」を叫びながら私の視界はぼやけてにじんだ。金はなくとも、愛はあるのだ この世には。 
[CS・衛星(字幕)] 10点(2014-09-26 00:32:37)(良:1票)
2.  羊たちの沈黙
封切当時映画館で4回は見た。グロテスクになる直前でとどめる匙加減が絶妙で、猟奇事件を扱ってるのに品がある。賢くて誠実なクラリスが好きで好きで憧れた。張っていた気がゆるんで車にもたれるシーンが忘れられない。今でも好きです。
[映画館(字幕)] 10点(2011-07-06 13:51:24)(良:1票)
3.  ビッグ
誰も腹の立たないキュートなファンタジー。画が明るいし、人物みんなのキャラも立っている。 何をおいてもこの作品のキュート度を上げているのはトム・ハンクスがもー、すんごい仕事をしているからだ。童顔が手伝っているとはいえ、この演技は凄い。13才より幼く見えなくも無いけど、いい年をした大人が子供の演技をするというのはとても難しいと思うんだ。外見が大人のままで子供じみた真似をするだけでは単なる奇行と見られかねない。ところがトムは顔つきまでが小学生なんですな。治安の悪い安モーテルで心細さのあまり半べそをかく、あるいは女性に「私のことどう思ってるの」とオトナの質問をされて困惑ののち照れてごまかす。その表情はティーンエイジャーになりたてのそれそのもので、この時トムは32才だとは信じ難いくらいの繊細な思春期顔になってて感嘆した。 安定した仕事をずっと続けている俳優さんだけど、役者としての並ならぬ力量を印象づけたのはやっぱりこの映画だと思う。
[映画館(字幕)] 9点(2015-05-29 00:11:57)(良:1票)
4.  ビューティフル・デイ 《ネタバレ》 
作品紹介でスリラーとあったのですが、本作は違いますね。人の死に方がオソロシくて血も飛びますけど、テーマはPTSDと闘う男の凄絶な心の軌跡。画も音楽もビターで内省的。とりわけ音楽は劇中のラジオが音源だったりすることが多く、これが作品世界にすっと入っていける効果をもたらしているように感じました。 ホアキン・フェニックスが只事じゃない重たさです。幼少期の父親の虐待に始まって、軍の任務で経験した数々の不条理な暴力でジョーはすっかり心をやられてしまいました。何度も死のうとして、でもギリギリ踏みとどまってきたのは母親の世話があるから。二人でフォークを磨いたり、子どもの頃に口ずさんだ歌を思い出したりする姿は、説明の少ない本作の中で彼らの結び付きがうかがい知れる心安らぐ場面でした。 母親は死んでしまったけれど、ニーナがいてくれる。観る者が希望を抱くのは、彼女が若くて心の芯が強そうだから。彼女もさんざん傷ついているのに「今日はいいお天気よ(It's a beautiful day) 」とジョーが立ち上がるきっかけを与えることができるのだから。 窒息しそうなジョーが息をつくことのできる人生を取り戻してほしい。ショッキングなラストの自死のシーンが現実でなかったと分かった時、わたしは本当に、心からほっとしました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-08-11 23:41:15)
5.  ビッグ・フィッシュ
良かったです。幸せな作り話、傷つく者のいない創作は聞く者の心を暖めるのですね。E・マクレガーは若き屈託の無い父親像を好演しているし、T・バートン十八番の目に鮮やかな映像も美しい。そしてJ・ラングもこんなに素敵な齢のとり方をしたんだね。 「本当の話なんかつまんないだろ?“大きな魚”の方がわしは良いと思うがね」という老医師の台詞に大いに共感。“本当のこと”を知りたがっていた主人公だけど、楽しく暖かい父親の作り話で心が育まれてきたはずなんだ。だって、最後に父親の人生を締める彼の渾身の創作の見事なこと。そして、想像と現実がミックスしたラストの場面では予想外の感動に襲われてしまった。お父さん、見事な一生でした。
[DVD(字幕)] 8点(2014-05-23 00:02:37)
6.  ヒューゴの不思議な発明 《ネタバレ》 
私の中に、ほんのちょっとだけ残っていた11才の少女の感性がこの映画にすっかり魅せられた。眼が嬉しい嬉しいと言っている。秘密の隠れ家を求める心が、駅の裏側という歯車と仕掛けで織り成された狭い空間に喜んでいる。時計盤の裏から見下ろすパリの夜景!素敵な外国の絵本を観ているよう。からくりを修理するというのはそのプロセスすら楽しい。部品をひとつひとつ探して、直ったら何が出てくるのか、わくわくする気持ち。そのわくわく感が、映画創世記のメリエス氏のわくわくとリンクする。大人が夢を取り戻した、その一助を担った子供心の誇らしさ。11才からだいぶ遠くへ来てしまったけれど、私はヒューゴとイザベルのすぐ隣にいられた。三人組の気分で。コメディパート担当の鉄道公安官と相棒マキシミリアン、彼らも良かった。なんだかキレイなんですよね。立ち姿も濃紺の制服も。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-08-19 00:03:20)(良:1票)
7.  ヒート
パチーノとデニーロが同じ画面で、ってだけでテンション上がりますので、すでに観る前から自分の中で点数は高めになっちゃってるわけですが。いやさすがのお二人、どちらかが食ってしまうことなくまさに竜虎相搏つ。アル・パチーノの方が走れてたかな。あ、ハナの三度目の嫁に納得いかないぞ パチーノがダンナなのに文句言うなーずるいーっなどとぼんくらな見方ができるのもスター映画の良いトコロだと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2012-04-17 14:50:34)
8.  ヒドゥン(1987)
いや面白かったねえ、これ。発泡しない錠剤をぽとん、と水に落とすカイルくん。きゃー。愛しいのなんの。
[ビデオ(字幕)] 8点(2011-11-14 23:25:46)
9.  ヒア アフター 《ネタバレ》 
主な人物は三名。津波による災害で生死の境を彷徨った女性と、兄を亡くし里親に預けられた少年と、亡くなった人物と交信できる男。 マット・デイモンが、己の誠実さゆえ他者の人生に介入することの苦悩を抱える西洋版イタコを演じてます。この役はお話の中でキーマンとなるので、絶対に「良い人」でなければなりません。お金を稼ぎたいだけの自称霊能者ならば悩まないからです。少年が出会ったインチキ能力者のように。素朴で真面目なキャラクターはマットに当て書きしたかのようにぴったりハマりました。 傷ついた三者が引き合ったように邂逅する、その引力が霊視というオカルトチックなものですけど、イーストウッドの抑制の効いた筆致はキワモノ感を極力感じさせません。 出会うべき人に出会った安堵と癒しがしみじみと伝わってきて、その優しさが胸を打ちました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-08-20 22:40:45)
10.  ヒッチャー(1985) 《ネタバレ》 
かのスピルバーグ「激突!」型の不条理にホラー味をまぶした感。怖い怖い。殺人鬼の背景とか一切ないのね不条理だから。 怖がらせ方が上手い。洗練されていると言っていいほどに。ポテトから出てくる指はほんの手始め。しんとした署内に現れるのが、まず犬なんだよね。このじらし演出、十分びくびくさせられました。 殺人者も恐いけど、警察に疑われるというダブルのストレスも小心者のわたしにはかなりのものでした。 もうめちゃくちゃな状況の主人公にようやく現れた味方、ジェニファー・ジェイソン・リー。恐怖からの自己防衛本能が働いたせいか、わたしね彼女が無事なんだと思ってたんです。でも皆さんのコメント読んだらそうじゃない。がーーん・・。やだあ・・。
[DVD(字幕)] 7点(2023-03-18 14:49:12)
11.  110番街交差点 《ネタバレ》 
全体的にくすみがかっていて(フィルムのせいもあるのだろうけど)この重たさ、やるせなさ。70年代の映画作品の香りが炸裂です。たくさん人が死ぬ、その場面ひとつとっても西部劇のようにカラりとしていなく、80年代のように記号化されてもいない。リアルで1件1件がショッキングなのが70’sフィルム。 マフィアの金を横取りするなんてもうハナっから死亡確定な黒人3名。やはりといいますか凄惨な人生の幕切れを迎えてしまいます。じりじりとマフィア包囲網が狭まるヤバイ感じ。タクシーで駅に逃げようとして手中に落ちるクリーニング店主のくだりは手汗ものの演出でした。ああおっかない。 黒人側の描写は情感高めで見せますが、警官サイド特に犯罪者とつかず離れずの癒着状態にあるベテラン刑事の話をもう少し掘り下げてほしかったです。ラストの衝撃度を上げるためにも刑事と裏社会との因果をもう数エピソード。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-12-04 17:25:00)
12.  陽のあたる場所 《ネタバレ》 
イヤー、こんなオソロシイ話とは。田舎出の兄ちゃんが立ち尽くす人生の岐路。逆玉の輿に乗るか、孕ませた彼女への信義を通すか。こんなん、人の心の弱いトコをもろに突いてくる状況であります。M・クリフト演じるジョージの気持ち、わかるよ・・。いやいや、令嬢より女工の方を取りますよという聖人はどれほどいるだろうか。だってこれもう勝負ありだもん。社会的地位もお金もセットで付いてくるご令嬢アンジェラ。またカメラが嫌味なくらいエリザベス・テイラーを美しく撮り上げます。 かくて鑑賞側も「あーアリスさえいなかったらねえ・・」と危険な考えへと煽られ追い詰められ、ついにボートで湖上へ、の場面ではいやな汗をかきっぱなしになるわけで。 大体、人間の日常では「いなくなってくれ」ぐらいな妄想はストレスフルなこの社会、誰でもライトに抱くもんです。思っただけで死罪とはこりゃ厳しい。ただ、これって本当に起きた事件に基づいているんですって。や、殺してはいかんよやっぱり。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-10-30 23:02:24)
13.  ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ
人間社会に起こる複雑な案件~感情、宗教、病気、経済諸々をまとめてドラマとして成立させているのですが、これが「あるある」に感じられて共感度の高い出来になっています。コメディアンである作り手のセンスが生き、現実のキツさを緩和させるようなタッチで描かれているのも心地よいです。 エミリーの両親がね、良いんですよ。ほどほどに正直で人間味があって。キリキリとんがる御母堂をなだめる一方のお父さん。よくある画で、微笑ましい。お母様は久々に見るホリー・ハンターでした。やっぱり上手いなあ。 ガールフレンドのエミリーはキュートで、友人や両家の家族らが皆悪意の無い普通の人たちで物語に入っていきやすかった。エンドロールが流れてすぐに小さいサプライズが仕掛けられています。全く情報として耳にしていなかったので、驚いてそしてとても嬉しくなりました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-13 23:40:00)
14.  127時間 《ネタバレ》 
うおおお、痛い。短めの上映時間ですが、痛描写がきつくて充分長く感じてしまった。 突然「死」を突き付けられたら、人は何を思うのか。脳内映像ならいろんな形で描写してきたダニー・ボイルの真骨頂ともいえる、主人公の走馬灯。その走馬灯巡りに付き合わされる1時間半です。 痛みと絶望のためか記憶は幻想のようでもあり、そんな中でもわずかな正気でここに至るまでの人生を反省したり。 辛くて痛くて気が気でない鑑賞モードだったですが、これが実話と知らずにいたので救助が来るのだろうと思っていたんです。ですから、あの極限の場面に至った時のわたしの驚愕をご想像ください。各国の上映会で失神者が出たというのもむべなるかな。 一人の登山家の強靭な精神ドキュメンタリー的な本作。極めて制約のキツイ撮影条件下でダレることなく見せきった監督も天晴れなら、迫真の演技で肉体の痛みと意志の尊さを伝えたJ・フランコも素晴らしいです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-06-04 23:12:29)
15.  否定と肯定   《ネタバレ》 
アメリカ風に饒舌な弁論で押すタイプの法廷劇とは違いますけど、論旨を積み上げてゆく英国式もまた見ごたえがありました。国が違えば裁判制度もずいぶん違うのですねえ。英国の裁判システムに驚いたのは被告側に立証責任があるということ。それに、本ケースは原告であるホロコースト否定派の名誉棄損訴訟で、著作の解釈のあり方を問うもの。これがまず難しい。訴えられた側のデボラもその辺を混同している節があり、「ホロコーストの有無」にこだわり生存者を証人として呼び情に訴えたいと主張するのですよね。 デボラの強気一点張りはいかにもアメリカンのイメージ。裁判長への一礼も「アメリカ人だから」と拒否しますし。 彼女の激情をいさめつつ、法廷論争の戦術がぶれない英国人弁護士らの理性的な判断はさすがです。 クライマックスらしき大盛り上がりの無い本作において唯一驚かされる場面は裁判長の放った一言。この一瞬、何が起きたのかデボラも私も共に困惑。さすがに弁護士らは提起された意見に考え込んでましたが。 裁判長「原告は心底からホロコーストの無かったことを信じているのではないか?」即ちアーヴィングが個人の信条に基づいて既出の歴史解釈を否定したとしても、それを嘘つきと呼ぶことはできないのではないか? デボラ側が勝つことに疑いを抱かなかった私(と多分大多数の人)がうわあなるほどなあ、と唸る場面でありました。 果たして裁判の結果はいかに。世間の注目を集めることに成功し意気揚々のアーヴィングと、それを見て喧嘩疲れな表情のデボラ。まあこれが今我々の生きている社会なのですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-29 00:30:10)
16.  ビッグ・アイズ 《ネタバレ》 
実話ものながら、夫の素性を小出しにしてゆく脚本が物語をサスペンスフルにしてて巧いと思いました。一組の夫婦がいて、絵の才能は妻が上で夫の方はプロモーションに長けていた。中盤までのこの視点が一気にひっくり返る、キャンバス上書き署名発覚の場面。真相に気づくエイミー・アダムスの「まさか」の表情は真に迫っており、私も震撼しました。留学どころか画家ですらなかったとは、まじかーと声に出ましたね。 夫は正真正銘の詐欺師だったわけだけど、とにかく社会が夫唱婦随の時代だもんなあ。教会の神父すら「夫に従え」とアドバイスするんだもんなあ。ダンナを疑うなんて夢にも考えなかったんだろうなあ。色々考えさせられる事件であります。 そしてクリストフ・ヴァルツが安定の仕事ぶりを発揮してます。実態がばれてからは、顔つきが山師そのもの。序盤の感じの良い友人~やり手のプロモーター、そして詐欺師の顔。一人の個人を演じながら、雰囲気だけを変えてゆく。見ごたえのあるベテランの名演技でありました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-12-05 17:20:54)
17.  ヒッチコック 《ネタバレ》 
大監督であっても苦労つきない映画制作裏話。配給会社とのいざこざ、夫婦の危機、遅々として進まぬ撮影、煩い映倫。ひとつひとつは“よくある”エピソードではあるけれど、「あの」ヒッチコックすら、凡人と変わらぬ類のストレスにさらされていたのだなあと感慨深い。 監督の内面に切り込もうとする姿勢、なかなか頑張っている。エド・ゲインを登場させてヒッチ本人の心を投影させてみたり、人の心理を読み解くことには誰より得意だとのサスペンス制作第一人者としての自信が、若い女優の思わぬ造反で揺らいだり。犯罪すれすれの楽屋のぞきとか、浴室で集めた砂をビンに溜めるとか、やや偏執な面も臆せずに描いていて、でもそれがヒッチコックぽい、とこちらもつい思ってしまったりする。 ヒッチコック劇場に敬意を表したような冒頭とエンディングも洒落てて好き。
[DVD(字幕)] 7点(2014-09-08 00:10:19)
18.  昼下りの情事
下手すれば小娘が老獪なおじさんに食われるえげつない話になりそうなところを、B・ワイルダー十八番の軽妙な味付けと、ヘプバーンの放つ二人とない清冽さのおかげで、小粋な恋物語になりました。奇跡的。G・クーパーのみ軽快感に貢献していないかな。手練手管のプレイボーイが持つであろう艶っぽさに欠けるんですよ。安い昼ドラを思わせる邦題もちょっと残念。
[映画館(字幕)] 7点(2011-08-04 16:06:59)
19.  陽のあたる教室 《ネタバレ》 
良いお話ではありました。信頼できる教師と導いてもらった生徒たちの織り成す学園モノとも取れるし、若き頃に抱き求めた成功は叶わなかったけれど実人生において別種の実りを手にした男の人生譚でもあります。 けれどいかんせん30年の月日は長くて2時間の尺にはとても収まりきらない。いきおい一人ひとりの生徒との個別エピソードも駆け足になりがちで、消化不良なケースも多々。だからラストの全校プラスOB挙げての大謝恩会には唐突感を拭えませんでした。「えっそんなに大人気だったの?」と思いました正直。 所々にベトナム戦争やジョン・レノン射殺事件など時事ニュースを挟んで時の流れを演出してるけど、世相とホランド先生の教員生活がほとんどリンクしてないですし。そうだ、教え子がベトナム戦争で亡くなったときはその衝撃や切なさから政権批判などもっと話が広がるのかなと思ったのですが。 どの話もぶつ切り。歌手を目指してNYへ発った彼女はその後どうなったのでしょう。歌で成功できなくとも、最後の会には顔を出すんじゃないのかなと探したのだけど。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-10-16 22:48:19)
20.  ピッチブラック 《ネタバレ》 
キャスティングされた面子を眺めても低予算だったのだろう(ヴィン・ディーゼルも駆け出しですしね)と窺えるこの手の映画。それならば、とこちらもB級作を鑑賞する心構えをもって作品に接するのですが、おやでも意外と作りは悪くないな、とまず思いました。 ぱっと見、若干ちゃちさを感じなくもない砂の惑星。でも3つある太陽光が角度により黄色だったり白っぽかったり、と異星の印象を強く訴えるし、砂地に巨木のごとくそびえるオブジェのような骨格や22年ぶりの日食が生み出す地平線の画など、こちらの想像を超えてくるバキバキのアートセンスは一見に値します。 だから暗くなってしまった後半は目で楽しむことが制限されてしまって魅力半減。 ディーゼル扮する犯罪者リディックが信頼できる奴なのかそうでないのか判断つきかねる、というサスペンス味を持たせたかったのかしら。個人的にはまっすぐ普通に頼れる奴、で良かったんじゃないかと思うけど。脱出時のタラップで船長に仲間を裏切れと口説く場面は余計に感じるけどな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-08-22 18:11:06)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS