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タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1395
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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181.  呪われた老人の館 《ネタバレ》 
由緒ある老人施設が実は永遠の若さを望む者たちによって支配されていた、という物語。  他の入所者の生気を木の精(悪魔?)に捧げることで、満月の夜のひとときを若さを取り戻した姿で楽しむ者たち。狙われるのは弱りつつある者。主人公も狙われてしまうが、機転を利かせて窮地を逃れるものの、結局は永遠の若さを求める者たちの仲間となる。  この部分が本作のポイントなのでしょう。普通なら危機を脱した後、悪魔の手先となっている者たちを葬り去るというエンディングになりそうなものを、さして逡巡することもなく自らも永遠の若さを求めていく。しかも孫までもが一緒になって。  母子以上に強く結びついた祖母と孫だからこそ至った結論なのでしょうけれど、意外と言うより唖然と言ったところでしょうか。  悪魔モノで結局最後は悪魔が勝つ、という作品は他にも観ましたが、こうもアッサリと心変わり(変わったんじゃなくて最初からかも知れないという伏線的台詞はありましたが)してしまわれると今一つ納得出来ず、施設のスタッフに入所者の近親者が何人もいるというあたりも、若年のスタッフにとって何かメリットがあるのだろうかと思えてしまうところ。主人公の孫みたいにずっと祖母と居られることに無上の幸せを感じているからなのでしょうか?  観た後その結末にどうにもモヤモヤ感が残り過ぎ、4点献上に留めます。邦題は、少し盛ってしまいましたね。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-01-10 11:40:07)
182.  フェイシズ(2011) 《ネタバレ》 
相貌失認をモチーフにしたミステリーということで、どんな仕掛けを用意してくれるのか期待していたのですが、肝心のストーリーがいまひとつ盛り上がらず拍子抜けの感があります。早々に真犯人も浮かび上がってしまいますし。(実に解り易い)  ヒロインが顔の識別が出来ずに苦しむ様は、ビジュアル的にはかなり丁寧に造り込んでありますが、故意なのかどうか分かりませんが結構似ているタイプの役者さんをキャスティングしているので紛らわしい。折角の映像的造り込みがイマイチ生きていないような気がします。  ヒロインと担当刑事のロマンスもいけませんね。運命の人だから識別出来るみたいな設定は、折角の緊迫したミステリーを安っぽくしているような。だいたいからして懲戒処分モノの行動ですよ。更に、ラストの対決シーン、そして大ラスの子ども生まれましたシーンも、何だか予定調和に徹してしまった感がします。  相貌失認をビジュアル化する段階で製作陣は力尽きてしまったのか。魅力的な設定をもっと生かして欲しかったと思います。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-12-25 22:55:07)
183.  ドライブ・アングリー3D 《ネタバレ》 
ニコラス・ケイジという人は非常に興味深いです。男性的とも中性的とも思える魅力的な容姿と、俳優としての確かな演技力を持ちながら、名作と称するべきような作品に出演するかと思えば、本作のようなトンデモ作品も引き受ける。  それが世に噂されているような借金のために止むを得ず受けている仕事だとしても、出演する以上はキッチリ最高レベルに演じてくれることは間違いなし。ある意味、彼の作品を観て「彼に」失望することはありません。  本作もまたしかり。期待通りの暴れっぷり、切れっぷりを大いに堪能させてくれました。それだけで良いのだと、妙に納得。  ただし、本作については他のキャストでも大いに満足させてくれました。アンバー・ハード、ウィリアム・フィクトナー、トム・アトキンス、デヴィッド・モースなどなど。それぞれに魅力的でした。  オープニングとエンディングだけ見せられてしまうと、色調と特殊効果の雰囲気から「ゴーストライダー」と見紛うところですが、そのことよりも言いたいことは、近年ニコラスさんの出演作品は宗教とか悪魔とかに関わる作品が多めになりつつあるような気がして(いや実際そうかも)、もっとシリアス路線やヒューマンドラマ路線の作品で頑張っていただき、誰もが認める名優と呼ばれて欲しいなと願うところです。  このままでは、ヴァンダムさんの「ヴァンデミング・アクション」(某地上局のコピー)みたいに「ニコラス・ケイジ・アクション」(いいコピーが思いつきません)とカテゴライズされてしまいそうです。(いや既にされているのかも)
[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-22 15:16:15)
184.  チェンジリング・シークレット 《ネタバレ》 
結末まで観てしまえば、どことなく既視感を伴うシンプルなサスペンスですが、約90分の尺の中で丁寧かつスピーディに纏められていて、飽きることなく楽しめました。  冒頭の怪しげなビーチの女性の登場で、最初からマットは誘拐されたんじゃないかと想像は出来ますが、誘拐犯にとってマット本人はあくまでも隠し玉というのは予想せずに観ていたので、終盤は更なるどんでん返しがあるのかとハラハラとさせられました。  そういう意味ではやはりシンプルな展開と言うべきで、意外とすんなりと解決してしまう結末については、少しばかり残念だったかなと思います。もうひとひねりあると「驚愕のラスト」だったと思います。  それにしても何という犯人の動機。作品の中では当時の様子を窺い知ることは出来ませんが、かなり捻じれた性質の執念深いマウントおばさん、恐るべしです。  ちなみに邦題は、「チェンジリング」が前なのか後なのか英語的に微妙な感じですし、何より「チェンジリング」は別の作品にもある通り「子の取り違え」といった意味合いになるのでイマイチ内容に合わないかなと。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-12-21 14:22:47)
185.  グッドナイト、マミー(2022) 《ネタバレ》 
美しい田園風景、洒落た造りの邸宅など、むしろ温かみを覚えるようなビジュアルに反して、いたいけな幼い兄弟が主演の作品とは思えない不気味な雰囲気が漂います。  突然、父親に連れられ母親の家を訪れる幼い双子の兄弟。父親は「まだ会えない」と言い母親に会うことさえなく二人を残して帰ってしまう。それでも子どもたちなりに母親との再会を喜び、無邪気に甘えようとする二人。しかし、女優として活躍していた美しい母親は、顔を包帯で包み言動や行動もおかしい。  なりゆき的には、実はその女は母親ではなく母親は既に殺されているのでは?という展開を予測してしまいそうです。実際、母親は包帯姿だけではなく行動にも言動にも異様さが漂う。子どもたちは違和感を感じずにはいられない。  ところがその後の物語はじわじわと異なる方向に。母宅から逃げ出すことも叶わず、ついには母と名乗る女を拘束し、手荒な真似をしてでも真実を聞き出そうとする兄弟。けれども兄弟の熱量には大きな隔たり。信じるべきは誰の言葉か?  元のオーストリア版は未見。予備知識なしに観ましたが、結末を知り、遡って見直してみると、伏線が様々散りばめられていていろいろと理解・納得出来ました。  良く出来たサスペンスドラマ。「恐さ」よりも母親に対しての「何故?」という疑念が先行してしまい、肝心要、主人公である兄弟の置かれた状況に考えが及びませんでした。  ただ、結末を知ってしまうと、そもそも何故子どもたちが母親宅に連れて来られたかという基本的な部分に大きな疑問が生じてしまいます。  母親とエリアスはともに心を病んでいると思われます。特にエリアスは治療中と思われます。社会復帰のリハビリとしてエリアスと母親を父親や第三者の目の届かない郊外の住宅で生活させるような判断を下す主治医がいるでしょうか?  基本的な設定に疑義が生じてしまい、スリリングなエンターテインメントとしては文句なしに面白いのに、観た後なにか不完全燃焼感が残ってしまいました。  6点献上かなと思いつつも、ナオミ・ワッツが好き過ぎて7点献上します。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-12-21 14:00:11)
186.  ダークスカイズ 《ネタバレ》 
屋敷に潜む悪霊との闘いのストーリーかと思いきや、まさかまさかのエイリアンによる誘拐事件を描いたSFスリラーだったとは。  種明かしされてしまうと、何やら使い古された古典的なエイリアンもの。子役を含めた登場人物の緊張感のある演技や、何者かが侵入することへの恐怖感の演出には惹きつけられるものがあって決して面白くないとは言いませんが、結局エイリアンということになると何でもあり的になってしまって肩透かしな感じは否めません。  エイリアンたちの目的は何だったのでしょうか?何故この一家を選び、何故回りくどいアプローチを仕掛けながら子ども一人を攫っていったのでしょうか?只管謎です。  そこそこスピーディな展開で中だるみすることなく楽しませてくれはするのですが、エイリアン登場の必然性と言う部分での説得力が感じられず、エイリアンものであることが確定する前の段階で、いや確定した後もかな、いくつか挿し込まれるエピソードも、作品のテーマとは関係なかったりするのでかえって物語の流れが途切れがちになってしまってます。  何か煮え切らない思いが拭い去れず、5点献上に留めます。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-12-14 00:21:48)
187.  ライアー・ハウス 《ネタバレ》 
舞台劇のような作品。少ない登場人物の一人ひとりが語る言葉には嘘があって、単純に額面通りに受け取ってしまうと結構混乱してしまいます。と言っても初見で嘘を見破るのは無理な作りになっている訳ですが。  この手の展開の作品は決して初めてではありませんが、いつ観ても面白いジャンル。騙される楽しさ?  ただ、一番のキーマンたる保安官の存在が結構無理やりの力技的に突っ込まれていて、それはそれで面白い展開ではあるのだけれど、予定調和的なお約束感に溢れた結末になってしまい、少々消化不良で終わってしまいました。ちょっと残念。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-13 00:47:54)
188.  ラッキー(2020) 《ネタバレ》 
作品中にもそのことに通じるシーンが出て来ますが、題名の「ラッキー」とは、ヒロインが自己啓発本の作者として成功したことに対して「運が良かっただけ」と揶揄している意味なのですね。  読者からも心からの賛意を感じることが出来ず、夫からも一人の人間として敬意をもって受け入れられてはいないと感じる日々。彼女にとって、彼女を取り巻く全ての人々は、ある意味敵対する存在に他ならないといった感じです。  そして、次第に彼女は心を蝕まれ、謎のマスク男に襲われ続けることになる、といったところでしょうか。  登場するシーンの殆どが彼女の妄想のように思え、その合間合間に現実が見え隠れしているといった構成のように感じます。観る者をそのようにリードする細かな仕掛けも施されていますし。  その仕掛けのメインが、登場するごとに彼女が致命傷を負わせるマスク男。彼は世のあらゆる男性を個性を取り払って概念的に表現した存在。何かしようとすると常に彼女の前に立ちはだかる存在といったところでしょうか。振り払っても振り払っても、殴っても刺し殺しても繰り返しやって来る脅威。只管彼女は疲弊します。  ラスト。漸く男の息の根を止めた彼女が、はぎ取ったマスクの下に見た数々の男の顔。彼女にとって決して好ましくない男たちの顔。男の存在と行動の意味を知った彼女は、これから生きていくことが決して「ラッキー」なくしてあり得ないとでも悟ったのでしょうか?  社会の中での女性の生きづらさを描いた作品と受け止めたいところですが、難解な表現を選んだがためにテーマが解り難くなってしまったように思え、6点献上止まりです。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-13 00:31:48)
189.  イグジット14 《ネタバレ》 
長きに亘り生贄によって命を繋いできた母親と、母親のために生贄を求め続ける息子。生贄の犠牲者は、ある者は命を奪われ、また、ある者は生きたまま鏡の中に閉じ込められる。そして、息子は新たな生贄を誘い込むために架空の14番出口の標識を置く。  都市伝説的なストーリーですね。特に斬新とも言えない内容ですし、恐さも今一つといったところか。主役の4人の大学生は、男子はありがちなお馬鹿キャラ。到底感情移入出来ません。それどころか、初っ端から死亡フラグが高々と掲げられていて全滅を予感してしまいます。  また、サイドストーリー的に三角関係的な男女関係を挿し込んでいますが、そのエピソードが本筋に絡んで来ない。それを語るのだったら、もう少し怖さの演出の方に力を注いで欲しかったところです。  そして、最後に登場してあっさり退場する父親キャスト。我が子からSOSの電話を受けて急行したものの、着いた時には時既に遅し。それどころか自分まで犠牲に。この父親キャストって必要だったんでしょうか?   いずれにしても、登場人物にイラつかされるばかりで全く恐くないホラーには辛めの3点献上です。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-12-12 23:48:17)
190.  インヘリタンス 《ネタバレ》 
如何にも裏の顔がありそうな権力者の死。父と対立し正義の道を突き進む娘。遺された謎の鍵。そして裏庭の隠し扉。そこから広がる秘密の地下室。その暗がりに佇む一人の男。これだけ魅力的な要素が取り揃えられていれば、そりゃもうワクワクして観てしまいますね。  30年間も幽閉されていた男の口から語られる亡父の真実。信じたくないけれど信じざるを得ない状況に追い込まれて行く娘。父の裏の顔を改めて知り、葛藤する正義の道を歩み続けて来た娘。  彼女は男の語る話を信じ、贖罪の念に駆られ男が望む以上の代償を払う。そして、彼女は重い荷を背負いながら人生を歩むことになる。  でも、このままじゃないだろうな。ほら、友人の刑事に頼んでいたことがあったでしょ?その答えが届き、状況は急転直下。  そりゃそうでしょ。男が遠い異国に旅立って目出度し目出度しの訳ないでしょ。  絵に描いたようなどんでん返し。既視感あるな~。ある意味、最後には正義が勝ったということで。お天道様はちゃんと見ているんだからね。この先どうなってしまうのかはご想像にお任せ、というエンディングですね。  いろいろと納得いかない展開はあるものの、その辺りはサスペンスあるある、ミステリーあるある、ホラーあるある、ということで良しとすれば、正直なところ殆ど意外性はありませんが、演出の妙、脚本の妙もあってスリリングな展開を楽しめます。  ただ、本邦の2時間サスペンスドラマと比較するに、作品によっては2時間サスペンスの方に軍配が上がる場合もありそうな物語。ハリウッド作品ということでキャスティングも含めて過剰に期待してしまうと思わぬ肩透かしかも知れませんね。  そんな印象もあって6点献上に留めます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-12-04 15:43:25)
191.  ANON アノン 《ネタバレ》 
作品のテーマとも展開とも全く関係ないのですが、いきなり主人公が煙草に火をつけるのを見て萎えてしまいました。高度な科学技術によって人間の記憶までが一括管理されている未来社会において、公共の場の喫煙て有り得ないのでは?てか、そもそも喫煙文化が存続してる訳ないのでは?  道路事情も変です。なぜバカでかいセダンばっかり走っているのか?どう見ても大排気量のガソリン車。そりゃおかしいですって。  殺人事件の被害者にカミングアウトしていないレズビアンのカップルが出て来ますが、どうやって関係を隠して来たのか?だいたいからして、後から出て来る男女のセックスシーンも同様ですが、全ての記憶を管理されているのに堂々と出来ます?公衆の面前で営んでいるようなものですって。あぁ恥ずかしい。  そもそもここで行われている記憶の操作とかは、ほぼ超能力の世界。これがあくまでも現実世界のことならば。「マトリックス」の世界みたいな状況だったら話は違いますが、生身の人間に出来る技じゃないでしょう。  どうもアイディア先行で製作決定したものの、ストーリー自体に厚みを持たせられずにツギハギ的になってしまったように思えてしまいます。  いきなりヒロインの全裸が出て、その流れで彼女と刑事さんが良い感じになっちゃってみたいな軽さもマイナス点かな?  期待して観始めただけに、余計に残念な仕上がりでした。
[インターネット(字幕)] 4点(2022-12-02 21:45:40)
192.  ムーンフォール 《ネタバレ》 
SF作品には大きく分けて3通りあると思っています。  一つ目は哲学的なテーマで描かれる壮大なファンタジー、二つ目は科学的根拠を正確に積み上げて表現される緻密な物語、そして三つめは多少非現実的であろうとも只管エンターテインメントに徹した娯楽大作。  言うまでもなく本作は三つ目のジャンル。いきなり月が落ちて来るのは、月が巨大な人工建造物であって内部には何かがいる。それも、人類の祖先にあたる生物とそれに敵対する進化したAI。その争いの果てに月が軌道を変えつつある。このアイディアには初めて出逢いました。新しい!  AIと言いながらトレマーズ、或いはザ・グリードみたいな怪物が不気味ですね。なんでAIが進化するとあんな風になっちゃうのか、すんなり受け入れるには結構抵抗ありますが。  でも、基本のアイディアがぶっ飛んでるんですから、この際細かいことは言いっこなしってことで。  そもそも、月の激突が避けられたって既にある意味遅い訳で、全世界で一体全体何千万人、いや何億人が犠牲になっていることか。破壊の限りを尽くされた文明が再建されるまでに何十年、いや何百年かかるのか。その前に突如として世界戦争が起きて世紀末状態になってしまわないだろうか。そして、そんな先の見えない状況の中、主人公一家は貴重な犠牲を払いつつも、結果助かり軍用ヘリを専用に飛ばさせて貰う特別待遇でハッピーエンド。そんなんでいいのかしらん?  でも、そういったことをいちいち考えることなく楽しめちゃうのがエンターテインメント作品の強みというか、考えちゃいけないんですよね。  只管アイディアと映像とハル・ベリーさんの美しさに酔いましょうという観点からの7点献上です。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-12-01 23:29:22)
193.  シャークトパス VS 狼鯨 《ネタバレ》 
サメとタコの合体と言う恐ろしいアイディアもさることながら、今回は狼とシャチを人間とブレンドと言う神をも恐れぬ変化球!ここまで行くとほぼ理解不能です。  そもそもサメの上半身にタコの下半身というのだって、足があればいろいろ便利かもしれませんが、泳ぎにおいてはマイナス面が多いような気がします。  そこに持って来て今回の合体。最強を求めて陸の猛獣と海の猛獣を掛け合わせたくなるのであれば理解出来そうなもんですけれど、何故それを人間に植え付けるのか。知性を求めて?だったら実験台を考えましょうよ。よりによって、その人使わなくてもいいのでは?しかも何故か出来上がりはシャチじゃなくてクジラだし。てか、人間どっか行っちゃってるし。  でもってこの狼鯨、黙って普通の餌を食べて、飼い主の命令に従順であり続ければ良かったりもするんですが、この肉食系食いしん坊は決して黙っていられない。シャークトパスが食えなきゃ人間でも食っとくか的に人間を襲いまくる。  どっちの怪物も安っぽいCGって言ってしまえばそれまでなんですが、その安っぽさが功を奏したと言いますか、何とも言えない愛くるしさを身に着けてますね。だから、そこそこグロくてもグロさなんてどこ吹く風。  そして、忘れちゃいけないヒロインというか女警部補のニータさんのナチュラル可愛いさが花を添えてて良いです。  という訳で、休日の昼下がりにでも何も考えずにボーっと楽しめるトンデモ映画に3点献上です。
[インターネット(吹替)] 3点(2022-12-01 22:38:13)
194.  サマー・シャーク・アタック(TVM) 《ネタバレ》 
登場人物が概ね危機管理能力皆無のお馬鹿さんキャラ。いくらコメディタッチだからって目の前で家族がサメに食われてヘラヘラしてるんじゃないっ!冒頭から感情移入不可能な状況に突入です。  そして、この妙に寒いコメディタッチがエンディングまで続きます。88分が長いこと長いこと。  登場人物が褒め称える湖が決して美しくないというのもテンション下がります。あの池で泳ぎたくないって。  まぁ兎に角緊張感がない。本来はホラーなのかも知れないけれど、やっぱりどう見てもブラック・コメディ。ただし、ネタの一つひとつが笑えないどころか腹が立つレベル。これは2点献上でも止むを得なし。  ちなみに、エンドロールのキャスト紹介。記憶にある中では初めてアルファベット順のものを見ました。メインキャストだろうとほぼエキストラだろうと平等この上なし。この拘りこそが製作陣のスタンスなのかな?
[インターネット(字幕)] 2点(2022-11-22 10:01:34)
195.  パラノーマル・アクティビティ5 《ネタバレ》 
まず始めに、今更POV風に撮る必要があるのでしょうか?切迫した状況下でカメラを回し続けるなんてこの夫妻には到底無理。と言うか不自然に過ぎます。定点カメラの映像についてはこのシリーズの「らしさ」でもあるので良いとして、POVの方は不要としか思えません。  内容的には、決して面白くないとは言いませんがあまり新しさは感じられませんでした。何より、全編を通じて恐くない。相当不気味なシチュエーションにも関わらず、ほぼほぼ恐くない。ホラー作品でありながら大人しく纏め過ぎたのかも知れません。  この内容で5作目(6作目の予定もあるようですね)、しかもスピンオフ作品まで複数あるということに無理があるのでしょう。早々に「FINAL」とした方が良いのではと思ってしまいました。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-11-22 09:55:35)
196.  ジェイコブス・ラダー(2019) 《ネタバレ》 
1990年の作品の強烈なイメージを思い起こしつつ鑑賞。一言で言えば、リメイクと言いつつも似て非なる作品と感じました。  ジェイコブの妄想で始まり、不可思議な出来事が続くうちに観ている者は何が本当か分からなくなって来ます。実態なのか妄想なのか、不確かな状況で登場するアイザック。ジェイコブの記憶の中では死んだはずのジェイコブ。初めのうちはジェイコブの妄想なのかと疑いたくなります。ところが物語が進むうちに次第次第と存在感を増し、ついには脆弱な存在へと転じてしまったジェイコブを凌駕する存在感に。  このあたりの兄弟の姿や言動の移ろいは丁寧に的確に表現されていると思います。勿論、妻のサマンサの存在も見逃せません。アイザックの戦友として登場するものの実はジェイコブの戦友であったポールも重要なキーマン。他にも、決して多くない登場人物の殆ど全てがこの物語にとって欠かすことの出来ない存在になっています。  どこからどこまでがジェイコブの妄想なのか?オリジナル版と同じ解釈で良いのか?全てが彼の妄想と考えて良いのだと思いつつも、最後まで不安な気持ち(ある意味希望的観測)にかられながら鑑賞しました。  実に謎めいていて魅力的なリメイクに8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-11-22 09:37:50)
197.  ヴェロキラプトル 《ネタバレ》 
微妙にコメディタッチなモンスターパニックもの。原題の「Craw」(カギ爪)の方が良いですね。ここで登場する恐竜は「ジュラシックパーク」シリーズで登場したヴェロキラプトル。本来のヴェロキラプトルとはだいぶ違うようですが。  物語的には特に斬新と言うこともなく、さりとて面白くないとバッサリ切り捨てる程でもなく、無難にアルアル要素で固められてます。ただ、説明不足に過ぎるという部分は多々あります。  恐竜はどうやって再生したのか?そもそも何でゴーストタウンで再生実験をしているのか?研究施設やそこに住むマッドサイエンティストを古くからの住人であるだろうレイが知らないのは何故か?猛獣用?の麻酔銃で2回も撃たれたのにジュリアは大丈夫なのか?1年後が描かれてますが街で暴れた恐竜はどうやって退治されたのか?などなど。  コメディ要素を挿し込んだがために本題の補足要素が抜けてしまったのでしょうか?それとも最初っからそのあたりは「ありき」で済ます予定だったのか?  不気味な街に立ち寄ったら不気味な住人が居て更には怪物が出ちゃいました、というシンプルな構成ですね。無難に4点といったところでしょうか。  ちなみに物語とは関係ないのですが、印象に残ったのはジュリアの悲鳴。ひさびさに映画の中で所謂「金切り声」を聞いた気がします。超ハイトーンの悲鳴って、60年代とか70年代ぐらいまでのスリラーやサスペンスでよく耳にした覚えがありますが、最近はあまり記憶にないので逆に新鮮で印象的でした。
[インターネット(字幕)] 4点(2022-11-22 01:00:45)
198.  スリープレス それは、眠ると憑いてくる。(2016) 《ネタバレ》 
キリスト教世界では悪魔によるものという考え方があり、日本では「金縛り」と呼ばれ、やはり霊的な原因によるものという考え方がある所謂「悪夢」。ところ変われば解釈も変わるといったところでしょうか。  アリスは、幼い頃に夢遊病の弟を目の前で失ってしまい、弟の最後の言葉は彼女に救いを求めるものでした。その体験がトラウマ的に脳裏から離れないがために、彼女は今の職業を選んだのでしょうけれど、自らが克服出来ずにいるのに人様を治療するというのには土台無理があると思います。  患者の切実な訴えに極力科学的・医学的に対処しようとして深みに嵌ってしまう。そんな彼女の行動にはイマイチ感情移入出来ないままにストーリーは進行。結局、患者を救えないどころか自らも悪夢の世界から抜け出せなくなってしまいました。というお話ですね。  一見、患者の一家は救われたかのように描かれていますが、その表情は何か沈んでいるようにも見えます。それが演出通りだとするならば、アリスもモーガン家も救われないまま。つまりは悪魔側の全面勝利ということなのでしょうか?  全体を通して緊迫感があり無駄に残酷描写もないので(アルフィーは可哀そ過ぎますが)、スプラッター系NGの私としては惹きつけられる作品ではありましたが、観終わってみると何か救いようのなさの中に徒労感だけが残る作品でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-11-22 00:53:00)
199.  スティーヴン・キング 骨の袋(TVM) 《ネタバレ》 
S・キングの映像化作品は今まで全て原作読了後に鑑賞していたので、原作のイメージが強すぎて正直なところ毎回少なからず違和感を感じつつの鑑賞でしたが、今回はベストセラー作品にも関わらず原作未読。なので先入観に囚われることなく鑑賞出来ました。  前後編に分かれているので結構な尺ですが、思わず没頭し一気に鑑賞。生前の妻を悩ませていた悪夢、妻を亡くした主人公を悩ませるようになった悪夢、別荘での怪異(の一部)は、全て非業の死を遂げたサラ・ティドウェルの呪いによるものだったのですね。  そりゃ、あんな理不尽な目に遭えば強烈な呪いを残して当然。ただ、何の罪もない子どもや孫たちが苦しめられ死に追いやられるというのは、それ自体どう考えても理不尽。呪いの本質と言うのはそういうものなのでしょうか?  散策路の脇に立つ女体の如き樹木。根元に埋められたサラ母娘の亡骸。全ての始まりはそこにあったのですね。  映像も美しく登場人物の存在感にも重厚なものを感じました。S・キング作品の映像化されたものの中では、今までで一番満足。  (追記)↑最後の一行、キング原作の傑作は「シャイニング」「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」等々いっぱいありますから、「今までで一番満足」は言い過ぎでした。「大満足」に変更します。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2022-11-22 00:47:44)
200.  フィラデルフィア 《ネタバレ》 
とある契機でこの度鑑賞しました。既に製作後約30年経過している豪華キャスティングのオスカー受賞作品ながら未見でした。  法廷劇のスタイルを採っていますが、純粋に社会派ヒューマンストーリーですね。謂れなき差別と偏見の齎す害悪を訴えつつも、当時の一般大衆の基本的な捉え方を少々無遠慮に挿し込んで来る。その自然体によって逆にテーマが強調されます。  正直なところ法廷劇としての面白さはあまり感じませんでした。原告側と被告側の法廷での厳しく辛辣な闘いは勿論見応え十分なのですが、びっくりするような大どんでん返しや予測不能な展開というものは用意されておらず、激しい心理戦が交わされることもあまりありません。ある意味、実に穏やかな法廷劇だと思います。  陪審員が激論を戦わせ、大逆転で原告勝訴といった展開とも異なるような。評決の末、只管穏やかに主人公たちは勝利を手にします。要は法廷劇としての魅せ場に拘った作品ではないということだと思います。  今でこそ「多様性」をキーワードにLGBTQなどの単語が日々マスコミから流れて来ますが、つい最近まで人生や愛について語られる際には(少なくとも我が国では)タブー視されていたと思います。人権としてそのような内容を語る動き自体は、この作品の製作よりも随分と昔からあったとは記憶していますが、なかなか一般化しないそういった問題への意識がこの作品を通じて強く後押しされたという部分で存在意義は大きいと思います。  そして、豪華キャストの作品にありがちな作品が出演者に負けてしまいそうな感じは一切しませんが、特に主演の二人の強烈な存在感がこの作品をS級にしていることは間違いありません。キャスティングが本作をものの見事に名作に昇華させたという一面はあると思います。  パーティ後のオペラのシーン。トムさんの心に染み入るような独白とデンゼルさんの表情のみの微細な感情表現に感涙しました。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-11-21 15:14:56)(良:1票)
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