381. サイレント・ムービー
《ネタバレ》 お話自体は実に他愛なく、ヒットを当て込んで大スターを集めるという脚本軽視の姿勢が本作そのもの。ドタバタコメディはマルクス三兄弟やチャップリンのインパクトには及ばないもののライザ・ミネリ編での爆笑を始めとして大いに笑わせて貰えました。(監督特有の生理的に汚いネタはドン引きでしたが)最大のセールスポイントである出演大スター76年当時の瑞々しい姿にウットリ。監督夫人アン・バンクロフトの心の底から楽しんでいるような姿はお宝映像。 「眉間にシワ寄せんと、パーッと! 明るく 陽気に いきましょ~」テンション上がる快作です。 [DVD(字幕)] 7点(2022-02-26 11:23:44) |
382. シンドバッド虎の目大冒険
《ネタバレ》 ジェーン・シーモア出演以外の知識無く鑑賞。お綺麗ですが他作での神々しいまでの美は感じられず。その他全員揃いも揃っての大根芝居が特撮怪物話の添え物だとしてもお寒い限り。黙々と主人に仕えた挙げ句に使い捨てカイロ扱いされたミナトンの存在感たるや。足下にも及ばない大物二世役者のペラッペラぶりを改めて思わされるところです。 [DVD(字幕)] 3点(2022-02-24 16:10:30) |
383. 夜霧のマンハッタン
《ネタバレ》 ロバート・レッドフォードとデブラ・ウィンガーのラブコメがメイン。ごった煮状態のエピソードに味わいも余韻も無し。お目当てテレンス・スタンプにどうしてこんな役を引き受けたのか! 物申したい。有り得ない退場のさせかたにも怒り心頭。以降はデブラ・ウィンガーは誰かに似ている、誰に? 中田喜子? 和久井映見? 考えていたらお開きとなりました。 [DVD(字幕)] 4点(2022-02-22 02:40:20) |
384. リトル・ニキータ
《ネタバレ》 シドニー・ポワチエ目当ての鑑賞。クレジットのリチャード・ベンジャミン、リバー・フェニックス、リチャード・ジェンキンス、ボー・ゴールドマンに「へぇ」連発乱れ打ち。MIPはリチャード・ジェンキンス。スリーパーだって恋をして結婚して妻子を守り愛する姿に映画の絵空事でないものを感じました。シドニー・ポワチエの眼力はさすがの存在感&安定感ですが、パンイチでのベッドシーンはカットでよかったですね。尺に対して詰め込み過ぎたエピソードがツッコミどころ満載なのですが白けるところなく惹き込まれた、不思議な佳作です。 [DVD(字幕)] 7点(2022-02-18 15:29:06) |
385. シシリアン(1987)
冒頭 a Michael Cimino film に「うわぁ、知らなんだ」思わず上映時間をチェックしたら140分。「やっぱり長い、でも、まだマシか・・・」 お目当てテレンス・スタンプ演じる日傘を始めとした浮世離れした言動での艶やかなお姿の公爵様。インパクトは見た目だけでペランペランな人物像に心底ガックリ。 義賊を気取る青年の栄枯盛衰が監督らしい思い入れタップリに描かれておりおなかいっぱい胸焼け寸前。 ♪街中が裏切りに溢れてると・・・♪ な人間の性に溜息。だからといって 罰は天が下すものだと思っているので、裏切り者に死を にも溜息が出ます。 中断無く完走出来たのを良しとする作品。 [DVD(字幕)] 4点(2022-02-16 02:33:49) |
386. キャッシュトラック
ジェイソン・ステイサム初体験。振りまかれる辛気臭さにゲンナリでしたが、何者か分かって以降はまぁそれなりにと言うことで完走出来ました。章区切りでの「ご」丁寧な作りと音楽がクドい。数あるツッコミどころで一つ言いたいのは、肉も貫禄もついたチョイ役出演アンディ・ガルシアのFBI親玉で、組織として何の存在価値もないのはアカンでしょう。意気込みは感じましたが興に乗れない作品でした。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-02-11 15:48:19) |
387. ハウス・オブ・グッチ
アル・パチーノ出演尚且つジェレミー・アイアンズ共演と来た日にゃ行かなきゃ。迷いましたが、行かずに後悔するのなら行って後悔したほうがマシかと言うことで駆けつけました。 ビヤ樽のようなお腹に「食べ過ぎですか?運動不足ですか?」目がテンになりましたが、兄弟の役柄での2ショットに「ありがたやありがたや」 更に咆吼シーンでの地鳴りのようなド迫力に「アル様~」 又、アイアンズの抱擁シーンでの開かれた手に「素敵~」 年甲斐もなくコーフン状態。大満足! 義理、人情、恩義の概念がゼロのお家の恥部が描かれているのですが、監督を始めとするキャスト・スタッフが超大物揃いと言うことで宣伝効果にもなるとグッチ側は映画化を了承したのでしょうか。お話的には「そういう事があったのですね」以上の感慨無く。 レディ・ガガのオスカー獲るかもしれないと感じた怪演ぶりも記憶に留まりそうです。 [映画館(字幕)] 7点(2022-02-09 01:45:03)(良:1票) |
388. 泥棒成金
展開、演出、演技、何れもパッとしません。ヒッチコックらしさも微塵も感じられない。(出演シーンは何時になくハッキリと分かるものでしたが)イーディス・ヘッドの仕事ぶりが印象深く、イマイチなお顔(ごめんなさい)のグレース・ケリーが輝いておりました。 [DVD(字幕)] 4点(2022-02-08 09:17:39) |
389. アジャストメント
《ネタバレ》 無理筋な筋立てを押さえ込む魅力が何一つとしてありません。こんなつまらん男が大統領候補になるとは・・・・笑わせるわ。安物のロマンス模様にも欠伸連発。お目当てテレンス・スタンプの艶あるお声にウットリながらも、しょうもない役柄で痛々しさがありました。 たらればの繰り返しである人生。顧みて・・・・・・・・自分で決めてきた事なので良しとしなければ・・・おかしな余韻がありました。 明日には忘れてそうな愚作。 [DVD(字幕)] 3点(2022-02-07 10:16:24) |
390. 狂へる悪魔
《ネタバレ》 邦題と画質の荒れが102年前を感じさせるジキル博士とハイド氏が描かれた無声映画。 ジョン・バリモア>>>>>フレデリック・マーチ(1932版)>スペンサー・トレイシー(1941版) 超絶過ぎるオトコマエ貴公子が特殊メイク無しのアイーン顔での最初の変身シーンは強烈にも程があり久々のリプレイタイム。 哀れを誘う最期の横顔の美しさも目に焼き付きます。 本作がデビューとなった毒婦女優ニタ・ナルディを初めとする共演陣が影が薄く、字幕で語られる個々の胸中が今一つ表現されていないところの物足りなさもバリモアの怪演に押さえ込まれます。 善だ悪だと言っても価値観、本質は一つだと思わされる秀作です。 [DVD(字幕)] 8点(2022-02-04 14:26:13) |
391. いのちの紐
《ネタバレ》 先日94歳で大往生を遂げられたシドニー・ポワチエ出演作で共演がご贔屓アン・バンクロフトに惹かれての鑑賞。 眼力が持ち味の両優ガップリ四つな演技に釘付け。一度も相まみえることが無かった演出は粋ではありますが、そのシーンが見たかった欲張りな思いが止まりません。テリー・サバラスを始めに脇を固める面々も機能しており、一人の身勝手な女性を救うべく一丸となる協会、警察、電話局の仕事ぶりにハラハラし通しでした。 錚々たるキャスト・スタッフを束ねる31歳シドニー・ポラックの監督デビュー作というのに「へぇ」が無限大。良作です。 [DVD(字幕)] 8点(2022-01-30 18:47:44) |
392. 華麗なる激情
キャロル・リード、チャールトン・ヘストン、レックス・ハリソンをはじめとする錚々たる顔ぶれながら、「日曜美術館」の再現フィルムのような内容に「ああ、そうですか」以上の思い無く。味気ない上に長尺ときて「まだか、まだか、終らんのか」グッタリとなりました。 [DVD(字幕)] 3点(2022-01-23 19:33:42) |
393. 扉をたたく人
《ネタバレ》 バカップルかと思いきや共に好人物でホッとする。大学教授との友情物語かと思いきや逮捕、不法移民、送還と重たい展開に。ここに母親とのロマンスが絡んでくる脚本と、殊更に劇的にしない演出が見事ではありますが、本作は初めて主役を張ったリチャード・ジェンキンスの特筆ものの名演に尽きます。静かな佇まいでありながら喜怒哀楽の機微が滲み出る姿が沁み入るもので、とりわけ母親への恋心に身悶えさせられました。 何故レンタルしたのか思い出せない(情けない)本作は小品でありながら忘れ難い秀作でした。 これだから映画鑑賞は止められません。 [DVD(字幕)] 9点(2022-01-19 02:27:48) |
394. 猿の惑星
《ネタバレ》 初見。チャールトン・ヘストン出演以外の知識無し。 言葉を発せられなく猿に先祖返りしたような人間達とオランウータン、チンパンジー、ゴリラの上下関係を持った人間さながらな猿達の対比が興味深い。 結末に唸らされると共に千年万年単位の地球の有り様や生まれてこれまでの自分の有様に思いを馳せる余韻の深いSFの名作です。 [DVD(字幕)] 8点(2022-01-17 15:29:49)(良:1票) |
395. 重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス
カーチェイスありきで作られたかのような作品。そのシーンは労力は感じられるのですが「天国に行けないパパ」を超えるものでは無かったです。ありきたりなストーリーにも盛り上がれず。期待値が高かっただけに残念度も高いところです。 [DVD(字幕)] 4点(2022-01-17 00:42:07) |
396. ドント・ルック・アップ
《ネタバレ》 地球規模の危機なのに他国が全く登場しないアメリカの馬鹿騒ぎぶりが描かれています。「ちょっとトイレ行ってくる」「私も」に血圧計崩壊。名優が怒りをかきたててくれます。後味の悪さと2時間超えのダラダラ描写で頭痛が。超豪華キャストに釣られての鑑賞でしたがハズレ作品でありました。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-01-11 16:19:48)(良:1票) |
397. ダイヤルMを廻せ!
《ネタバレ》 刑事コロンボが浮かぶあれこれ策を巡らす犯人。グレース・ケリーなのでやむを得ないのかもしれませんが、私的には妻への制裁が成功後の展開が見たかった。警部は個性に乏しく、レイ・ミランド、ロバート・カミングス、グレース・ケリー三つ巴の愛憎劇も全く盛り上がらない残念度合いが大きい作品。 [DVD(字幕)] 5点(2022-01-10 11:04:29) |
398. 星の国から来た仲間
ドナルド・プレザンス、レイ・ミランド、エディ・アルバート共演というところだけでの鑑賞。再生してのディズニー作品に「どういう事???・・・」混乱しましたが、子供にも安心して見せられるファンタジーをまぶした勧善懲悪ものでまずまず楽しめました。件の三名は名優の名に恥じない存在感で作品の格を高めております。中でもプレザンスの物静かであっても感情が窺える語り口はいつも通りに惚れ惚れさせらる名人芸。掘り出し物な良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2022-01-04 15:06:34) |
399. 恋の手ほどき(1958)
ミュージカルだったとは。しかもダンス無しの歌だけ。話もつまらない。夢うつつでどうにかこうにかの完走。お目当てルイ・ジュールダンのこれぞ映画俳優と言える着こなしに+3点。 [DVD(字幕)] 3点(2021-12-31 22:53:06) |
400. 月下の銃声
人間関係がイマイチ分かり辛く、ジメジメした辛気くさい展開結末に目を開けているのがやっとの状態。ロバート・ミッチャムのサイコパスを思わせる顔つきが辛気臭さに輪を掛ける。とりあえず入れときましょうかのようなロマンス描写は全削除でよかったかと。本作が傑作「罠」の前年に作られているという「へぇ」に+1点。 [DVD(字幕)] 4点(2021-12-30 16:21:23) |