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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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141.  インサイド・マン 《ネタバレ》 
ストーリー自体は単純なのに、説明不足な部分が多いので、無駄に分かりにくくなっている。  そもそも、あの銀行強盗は何故オーナーの過去の秘密を知っていたのか?またその秘密が貸し金庫の392番に入っているのをどうやって知ったのか?仮に銀行内部に内通者がいたとしても「何故他人が知るはずのない過去の秘密をそいつが知っていたのか」という疑問は残る。そして何故オーナーはナチスとの取引の書類(?)をいつまでも持っていたのか?そんな致命的な証拠ならさっさと燃やしとけよ!  また「ダイヤを追え」と言われても、戦争の混乱期にナチスが没収したダイヤの持ち主の氏素性を半世紀以上たった現在から調べられるのか(まさか「没収者リスト」なんかが残っている訳がないだろうし)?調べられたとしても、それでオーナーとの関係が分かるのだろうか?またダイヤも何故現金に換金するなどしておかなかったのか?銀行のオーナーなら怪しまれず換金する事くらい出来たはず。  また刑事はオーナーや彼女に対して「犯罪を暴いてやる」的な挑戦的な態度だったけど、結局、ジョディ・フォスター演じる女弁護士と取引したの?してないの?彼女の存在理由もよく分からない。いてもいなくても関係ないのでは?「私は正義より金や権力につく女なのよ」という悪女の役回りだとしても中途半端なキャラ。  強盗連中もまったく素性が語られないから、義賊でなければならない理由や必然性に欠けるなど、ストーリーの根幹に絡む人物の背景が説明不足すぎ。  備品室で穴を掘ったりしているのに、警官の突入時にどこにも異常が無いという報告でオチも分かっちゃうし…。  テンポこそ悪くはないが、登場人物の背景描写や動機、強盗のアイデア、どんでん返しなど、どれをとっても中途半端。駄作とまでは言わないが、説明不足な事と想像で補わせる事を間違えてる感じ。
[DVD(吹替)] 5点(2007-01-29 02:46:11)(良:2票)
142.  1.0【ワン・ポイント・オー】 《ネタバレ》 
良くも悪くも「不条理系サスペンス」の典型的作品。もう散々他の方に言われ尽くしてますが、確かに世界観やストーリー展開は「裸のランチ」や「未来世紀ブラジル」辺りと酷似。  「ナノマシーンによる洗脳」というのは宣伝以外にも使えるから怖いし、まったく荒唐無稽と言うほど非現実的でもないけど、SFのギミックとしてはありがちだし、近未来を舞台にした管理社会批判というテーマにも今さら感がある。  前半は謎めいた展開に惹きつけられるが、不条理系サスペンスと言うことに気付かされる中盤辺りで、真面目に見るだけの興味が尽きてしまうのも事実。隣人のゲームとか、妊娠を彷彿させるラスト、脳みそを回収していくハワードの過去とファーム社との関係等、謎のまま終わってしまう伏線が多いのが、この手の作品のマイナス面。ラスト間際になって無理に説明しようとするから、余計に中途半端なことになっている。  不気味な雰囲気を醸し出している映像のセンスは良いので、オマケして5点。
[DVD(字幕)] 5点(2006-11-08 22:17:39)
143.  ファイヤーウォール 《ネタバレ》 
良くも悪くも分かりやすい、実にハリウッドらしい誘拐サスペンス。確かに突っ込みどころやご都合主義は多々あれど、リアリティより娯楽性を優先した結果なので、その辺を理解すれば許容できない程じゃない。  「家族のためとは言え、人を殺したり銀行のシステムに侵入するのが許せない」という意見も分かるけど、殺したのは犯人だけだし、あの状況なら犯人の言いなりになるのも仕方ないでしょ。むしろ犯人を殺さずに捕まえて警察に突き出すなんて優等生的なラストじゃないだけマシ。ちゃんと金も取り戻したしね。  飼い犬まで助かるハッピーエンドってのも別に悪くはない。確かに「知的な駆け引き」などはほとんど無いので、とても傑作とは言えないが、全体的に緩急の効いたテンポの良い作りのおかげで、ヒマつぶしにはなるレベル。ただあの後、警察や同僚に何て説明したのか、そっちの方が家族を助けるより大変そうだ(笑)。  
[DVD(吹替)] 5点(2006-11-05 00:12:32)(良:1票)
144.  ターミナル・ベロシティ 《ネタバレ》 
まあ、「007」シリーズみたいなスカイアクション(?)を見せるだけの映画ではあるけど、あくまで消費娯楽映画としては王道的な作りなので、過度な期待さえしなければ暇つぶしにはなるレベル。全体的にテンポも悪くないし、地上ではやり尽くされたご都合主義アクションも、空中に舞台を移せば自動的にハラハラ感も増すし、景色も良い(笑)。何より、地上に落下するまでの制限時間があるから、「どうせ助かるんでしょ」と思いつつもドキドキしながら見ていられる。  ただ、中途半端なコメディ要素は良し悪し。軽めのノリは、ちょっと頼りない主人公のキャラクターと合っていて個人的には悪くないと思うけど、やはり作品全体の緊張感が削がれているのも確か。また、ラスボスとの超マヌケな戦いとか、「金メダルを取れなかった」という伏線を、わざわざロシアまで行って表彰されるシーンで消化するラストなどは完全に蛇足。  落下する車から脱出してキスするところで終わってればもう少し点数を上乗せしても良かったけど…。  ご都合主義の助け無くしては成立しない薄っぺらいストーリーゆえに8点以上付けられるような傑作ではないけど、それなりにテンポの良い娯楽性は持っているので3点以下を付けるほどヒドくもない。まさにここの平均点あたりが妥当なところでしょう。
[地上波(吹替)] 5点(2006-10-27 16:43:47)
145.  シン・シティ 《ネタバレ》 
過激な暴力描写に対して否定的な意見もあるけど、バイオレンスアクションが売りの映画にそれを言っても仕方が無いでしょ。ファンタジー映画に「魔法なんてナンセンス」と言うようなもの。むしろこのご時勢に、暴力描写を前面に出した点は評価したい。  ただ、問題は「キル・ビル」同様、その売りであるバイオレンスアクションの演出にセンスが無い点。  主人公たちのタフぶりは中途半端だし(車に何度も轢かれても平気なのにマシンガン程度で即瀕死とか、ぶっとい鉄格子を破壊する筋力があるのに電気椅子の拘束具からは脱出できないとか)、敵キャラの怪人ぶりも中途半端。あんな人食い吸血鬼(?)みたいなやつを出すなら、「闇の暗殺集団」とか、ミホのような「人間殺戮兵器」を何体も出して、もっと良い意味で非現実的な方向にエスカレートすべきだった(ミホに「量産タイプなら問題ないわ」とか、「私は組織のナンバーズなの」とか、「もし<覚醒者>がいたら絶望的だわ」くらい言わせろよw)。ロアーク・ジュニアみたいな魅力の無い敵が、これまた魅力の無い黄色い怪物として復活してきても面白くも何ともない。  また、ラストで三人のタフガイが出会って、さらにバイオレンスな復讐ドラマに昇華すると思っていたのに、それぞれがほとんどリンクしていない展開にも拍子抜け。最終的に物語がひとつに収束して行かなければ、何のために同じ時間軸でオムニバス形式の物語にしているのか分からない。  ベタなストーリーと中途半端な暴力表現ばかりで、何よりも「娯楽作品」として徹底出来ないセンスの無さは、所詮アメコミ。実写になったところで、アクション演出の凄絶さや痛快さは日本の漫画の方が圧倒的に上。例えば、漫画「バキ」に出てくる敵キャラなんて、電気椅子からは脱出するし、自由の女神は破壊するし、ショットガンじゃ殺せないし、刑務所を自由に出入りするようなアンチェインだらけだぞw。まあとにかく、何でもやるならとことんやって欲しい。
[DVD(吹替)] 5点(2006-10-08 17:01:52)
146.  SPIRIT スピリット(2006) 《ネタバレ》 
安易にワイヤーやCGを多用しなかった点は評価できるけど、その分、良くも悪くも旧来のカンフーアクションからの発展が無いので、残念ながら見ていて驚かされるようなシーンは無かった。  好きな人には申し訳ないけど、ジェット・リーのアクションも、個人的には特に凄いと思った事がない。監督の演技指導の問題もあるだろうが、この人の演技の欠点として、戦っている最中、反射的に「まぶた」をパチパチしたり、やたら眉を顰めたりする事が多いので、一生懸命さは伝わってくるが、「達人の凄み」は感じられない。眉一筋すら動かす事なく、敵の攻撃をビシッと捌いたり、紙一重で避けたりするからこその達人だと思うんだけど…。  肝心の闘技場での決闘シーンも「何でもアリ」なのか、ある程度ルールがあるのかはっきりしないまま、カンフー映画にありがちな「舞踏」のようなリアリティの無いアクションに終始しているので、「死闘」らしい壮絶な戦いなどひとつも無かった。もっとお互いの命をかけた異種格闘技戦が見たかった。  基本となるストーリー展開も薄っぺらく、言う事、成す事、幼稚でベッタベタ。「心身を鍛えて努力をすれば、立派な人間が育ち、国も栄える」という抽象的な理想論で包んでいるが、結局は中国マンセー映画になってしまっている。ラスト付近の「努力と向上!努力と向上!」の大合唱には失笑。ヘンなセミナーじゃないんだから(笑)。  日本人武術家を卑怯者に描かなかった点は対外的な配慮だろう。全体的にはテンポの良い見やすい作品だが、アクション面は前時代的。テーマに比して悲壮さや壮絶さが足りない。
[DVD(吹替)] 5点(2006-09-25 15:03:34)
147.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
古典的名作を現代の撮影技術で再現したいというのはリメイクの動機としては正しい。邦画では考えられないような額の潤沢な資金と、高い技術を投入して作られた大作であることも認めるし、恐竜や巨大昆虫の襲撃シーンなど、娯楽映画としてのサービスシーンも多い。  だが、その「見せ方」は単に美麗なCGムービーを長々と見せつけるだけで、はっきり言って演出としての「魅せ方」には芸が無い。  確かにCGを始めとする特殊撮影のクオリティは高いが、これはコンピューターの画像処理能力の向上というハード面の充実によるところが大きく、逆に何でもかんでもCGに頼り切っている最近のクリエイターの表現センスは明らかに後退しているように思う。  今やこの程度の映像は、他の映画はもちろん、ゲームのムービーでも見られるレベルであり、まったく新鮮さや驚きは無い。恐竜のCGなどはNHKスペシャルで放映された恐竜番組の方がレベルが高いくらい。  手厳しい言い方だが、小説で言えば「行間」を読ませるような「演出の妙味」の重要性を監督が理解していないのがよく分かる。もう美麗なCGを見せてれば良いって時代じゃないでしょ。  特にNYに舞台が移ってからが顕著で、スタジオ撮影によるCG合成にはかなり粗が見える。仕方ないとは言え、世界の広がりを感じない合成特有の不自然な「狭苦しさ」があり、本物の街並みに見えなかった。なまじリアルなだけに余計に違和感が目立つ。コングも止まっていればリアルだが、動き出すと途端に挙動の軽さが目につき、重量感や迫力がまるで感じられない。  美女とコングの関係も始めからお涙頂戴が前提で、コングを人間的に描きすぎているため、テーマとしてあるべき、「人間の文明に対立する自然の象徴」としての野生動物の残酷さや尊厳を失っている。  またジャックと恋に落ちるまでのプロセスが無い、上っ面だけの恋愛ドラマにもまったく共感できない。昨日今日、会ったばかりなのに、命をかけてまで助けるような仲になる説得力に欠ける。   ラストのカールの「美女に殺されたんだ」と言う台詞も違うだろ。「オレが無理やり連れて来て、きちんと管理しなかったから殺されたんだ」が正解(笑)。  大作ではあるが脚本や演出面での稚拙さが目立つ作品。
[DVD(字幕)] 5点(2006-09-03 22:22:03)(良:1票)
148.  フェイス/オフ 《ネタバレ》 
本来は深いテーマ性を含んだシナリオのはずなのに、結局、ジョン・ウーテイスト満載の派手なだけの単純なドンパチアクションを見せるだけで終わっている。  個人的には主役のふたりが違う人生を手にした事で、色々と性格や価値観に変化が起こり、お互いの立場に葛藤するというような人間ドラマが見たかった。悪人であるトロイがアーチャーの家族と過ごす事で、少しづつ人間味を取り戻し、「こいつらはオレの本当の家族じゃないのに、何を本気で心配しちまってんだ?」とか、逆にアーチャーは悪の誘惑に負けてしまいそうになる、とか。  科学公証や時代設定も中途半端。現代という舞台であれだけあり得ない整形手術を施すなら、いっその事、時代設定を近未来にして、「人格」自体を移し変えるとかいう設定にすればもっと素直に見れたはず。単に「外科的手術で顔を取り変えた」というだけでは、悪人が善人になったり、善人が悪人になったりといった、「性格に変化が起こる」という展開になり得ない。  また最終的にどうやってまとめるのかと思っていたら、奥さんの証言だけであっさり解決というあっけなさ。ドンパチアクションに偏重しすぎ。  鏡を挟んで向き合うというシーンが象徴するように、お互いの生き様に向かい合わせられる事で生じる苦い葛藤を含んだ人間ドラマをこそ見たかった。
[DVD(字幕)] 5点(2006-08-09 23:00:50)(良:1票)
149.  蝋人形の館 《ネタバレ》 
全体的には丁寧な作りで好印象ながら、やはり、あらゆるシチュエーションにおいて、「お約束」と「ご都合主義」ありきの典型的なホラーであるのは残念。  良くも悪くも王道であり、ホラーとしての新しい試みや演出は皆無。「セックスしてるバカップルは殺される」という法則も従来通り。  中盤50分くらいまでの展開に無駄が多く、殺人鬼兄弟を始めとする主要人物の背景描写もあって無いようなもので、時間をかけた割りにキャラが薄っぺらい。  出来るだけご都合主義を感じさせないような作り方を心掛けてはいるようだけど、どうしても突っ込みたくなる部分は多い(地下室から指を出すシーンでも、腕に巻きついてる椅子の部品で鉄格子を叩くとかすればいいのにとか、兄弟の「あと二人で完成だ」発言の意味不明さとか、あれだけの住人が行方不明になっているのに、他の地域にもいるであろう身内や友人などが不審に思わなかったのかとか、三人目の兄弟がいるというバレバレな上に必然性の無いオチとかetc)。  とにかく殺人鬼にダメージを与えたら、殺さないまでも、とりあえず身体を拘束しろっつーのw 死んでるかどうかも確認しないで放置して逃亡って、あれが現実の局面なら絶対にあり得ないでしょ。最低でも猟銃は持っていこうよ~。弾は無くても武器になるし、脅しにも使えるじゃん。他にも、危険なシーンに限って不注意すぎるとか、戦い方が綺麗すぎるとか、そうした典型的な「古き良きお約束」のおかげで徐々にディテールが崩壊していき、結果的にホラー映画としてあったはずのドキドキがイライラに変わってしまう。  ラスト10分くらいの蝋屋敷が熔けていくシーンも見応えはあるが、ここまでいくとホラーというよりはアクション映画の脱出劇みたいで現実味が無く、個人的にはちょっと興醒めしてしまった。  この手の「お約束ホラー」は今後も作られ続けるだろうけど、お約束を優先して形式だけのジャンルに成り下がるか、リアリティとシチュエーションを両立させる事で恐怖の新境地を開拓して行くか。ホラー映画も時代的にそろそろ分岐点かな、と。
[DVD(吹替)] 5点(2006-07-14 16:49:38)(良:1票)
150.  イレイザー(1996)
なるほど、もはやシュワちゃんの存在は水戸黄門と同じで、たとえワンパターンでも何も考えずに見ていられる安心感が人気の秘密なんですな。彼にだけは銃弾が当たらないというご都合主義も、水戸黄門の印籠に対して文句を言うのと同じこと。  まあ、はっきり言って先の展開が読める大味なアクション映画でしかないけど、導入のインパクトはあるし、その後の展開もテンポが良く、最後まで飽きずに見ていられるので、普通の娯楽作品として及第点はあるかなと。
[地上波(吹替)] 5点(2006-07-04 20:46:22)
151.  エコーズ 《ネタバレ》 
良くも悪くも、実にシンプルな作品だが、ホラーとミステリーのバランスは良い。  催眠術をきっかけに霊が見えるようになってしまった主人公。その変化に戸惑い、すれ違う夫婦ふたりの苦悩もよく描けている。  ただ問題は、「オカルトだからダメ」という事ではなく、「殺された人間が霊となって救いを求めていた」というストーリー展開や事件の真相にオリジナリティや意外性がまったく無いという点。  序盤の幻覚のシーンで「まさか家のどこかに死体が埋まっていて、その霊が出てきているだけじゃないよな」、と思っていたらそのまんまのオチ(笑)。さすがにこれではストレート過ぎるでしょ。恐怖演出も淡白で物足りない。  また、主人公の「平凡な日常を過ごす不満」に対比する、「霊が見えるようになった事の混乱」や「非日常を享受する喜び」といった精神的葛藤の心理描写なども中途半端。  それに加え、「息子が強い霊能力を持っている」という設定もストーリー展開上ほとんど無関係で、その能力が全然活かされていない。催眠術をかける女性や、怪しげな黒人もいてもいなくてもいい中途半端な存在。  ラスト間際の展開もちょっと都合が良すぎる感じ。普通はあのふたりの親父が共謀して再び隠蔽しようとするでしょ。今さら潔く諦めるってのもなあ…。  基本的にハッピーエンドで、全体的に無難にまとまっているので安心して見られる作品ではあるが、あまりにもありがちなストーリーにはガッカリ。もう少し工夫が欲しいところ。 
[DVD(字幕)] 5点(2006-06-09 02:56:11)
152.  セルラー 《ネタバレ》 
深刻なサスペンスかと思いきや、派手なカーアクションやコメディ要素も含んだ、娯楽映画といった印象。そう言う意味では、ありがちなシチュエーションを使いながら上手くまとめられた作品ではあるけど、お手軽な反面、イマイチ緊迫感に欠けた中途半端な作品とも言える。  全体のテンポは良いが、携帯ショップでの店員の応対や、仲間の女性が警官を追い返すシーンなど、この手の映画によくある「何とかなるに決まっている、わざとらしい邪魔」の連続で、見ていてハラハラするより、イライラしてしまう。  私もラストは、携帯電話に録画してあったというだけじゃなく、最初に出ていた仲間たちにデータを送信してあるとか、携帯を使って協力してもらうような駆け引き要素が欲しかった。
[DVD(吹替)] 5点(2006-05-03 15:28:54)
153.  リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い
他の映画や小説で、それぞれ主役を張れるようなキャラの夢の競演な訳だから、よっぽど脚本や演出がひどくない限り、ある程度の面白さが獲得できるのは、ある意味当然。  そして、この手の競演モノにおいて大事なのは、話のつじつま合わせより、「どのキャラを出演させるか」であり、さらに大事なのは「いかにキャラの持ち味を生かせるか」という点である。すべてはそこに掛かっていると言っても過言ではない。  その点で見ると、残念ながら今作は「可もなく不可も無し」といった印象しかない。  各キャラの見せ場はバランス良く用意してあるが、ストーリーのスケール感や荒唐無稽さ(良い意味での)に比べると、アクションを始め、演出全般が負けてしまっているのが惜しい。どうせ突っ込みどころ満載の娯楽映画なんだから、もっとメチャクチャにハジけたものが欲しかった。  こういう「夢の競演モノ」は、製作者が思っている以上に気合を入れ、「これ以上、作り込むのは無理!」というくらいの覚悟で作らないと中途半端なものになってしまいがち。8点以上つけられるような傑作では無いが、3点以下の駄作でもない中途半端さ。まさにここの平均点が妥当なところ。
[地上波(吹替)] 5点(2006-04-29 00:09:43)
154.  ワイルド・スピードX2
<前作未見>  まったく期待してなかったから、意外に楽しめたかな。客観的に見れば、8点以上つけられるほどの傑作じゃないけど、3点以下の駄作でもない。娯楽映画としては、ここの平均程度の及第点はあるでしょ。  まあストーリーはあって無いようなものだし、個人的に車にも興味は無いけど、無駄な寄り道(恋愛ドラマとか)をせずに「スピード感のあるカーアクションだけをメインに見せる」という作り方には好感が持てる。  ただ残念なのは、主役を始め、相棒にも悪役にもヒロインにも魅力が感じられない事と、カーアクションにおいても今ひとつハジケたものが無かった事。  もっと「闇世界のレース大会」に出場するとか、その世界で「三巨頭」と呼ばれる伝説の闇レーサーたちと戦うとか、そんなトンデモな展開が見たかったな~。   
[地上波(吹替)] 5点(2006-04-24 17:49:30)
155.  エントラップメント
まあ、ドロボーエンターティメント(?)映画としてはギリギリ及第点はあるんじゃないかなと。近年のルパン三世のテレビ映画シリーズのショボさに比べたら、こっちの方がまだマシ。  この手のドロボー映画に付き物の荒唐無稽さやご都合主義は許容範囲だし、展開のテンポの良さと、盗み出す際の適度なドキドキ感で何とかカバー出来ている。  レーザーをエロいケツで避けるというのもアリ。同じ避けるにしても、某「オーシャンズ12」みたいに、むさ苦しいオッサンのカポエラを見せられるよりは女のケツを見せられた方が良い。   ラストもちょっとしたドンデン返しに加え、変にシリアスにせず、単純にハッピーエンドで終わるというのも良し。ケツに+1点。
[地上波(吹替)] 5点(2006-04-23 16:24:09)
156.  マスク・オブ・ゾロ
期待しなかった分、そこそこ楽しめた。テンポも悪くないし、「受け継がれていく意志」というテーマも好き。  ただ「弱きを助け強きをくじく」という勧善懲悪のストーリーを始め、親子愛や師弟愛、恋愛ドラマなど、どの要素も描き方がイマイチ薄っぺらいのは否めない。  また、舞台劇のような中途半端に大仰でリアリティの無いアクション演出にも違和感がある。やるならもっと徹底して欲しい。  素顔のアンソニー・ホプキンス自身はカッコ良いけど、あのゾロのデザインはいくらなんでも趣味が悪い。変態的すぎる。  また、見ている間、どうしてもレクター博士のイメージが払拭できず、無表情で近寄って来られると、食われるんじゃないかと身構えてしまうのも否めないw
[地上波(吹替)] 5点(2006-02-11 22:51:02)(笑:1票)
157.  シークレット ウインドウ 《ネタバレ》 
ホントに最近はこの手のオチが多い。もうミステリーやサスペンスのアイデアは枯渇してしまったのだろうか?原作がいつ書かれたものかは知らないけど、ここまでストレートな「多重人格・妄想ネタ」はさすがに食傷気味。もはや現代では、この手のジャンルをあまり見慣れていない人でも、この程度の「オチ」は予測の範囲に入っているでしょう。  結局、脳内妄想ならどんな不可解な謎を出しても、あっさり片がつけられるからと言う、安易な感覚で採用されてしまっているような気がする。  途中までの追い詰められていく雰囲気は良く出ているし、安易に恋人が助けに来てハッピーエンドとしなかった点などは評価できるが、やはり「脳内妄想」という、ありがちなオチで妥協してしまったのは残念。
[DVD(字幕)] 5点(2006-01-10 16:10:10)
158.  THE JUON/呪怨 《ネタバレ》 
シリーズの中で唯一の成功作品と言えるビデオ版1作目のリメイクなのだから、邦画のへっぽこ劇場版よりは見れるものになっている。  ただ、他の方の指摘にある通り、わざわざ外国向けにリメイクされているのに、何故か日本が舞台。内容を見ても、まるっきり主人公が外人である必然性が感じられないアレンジの仕方には疑問。  どうせなら、ビデオ版を見た事のある人も楽しめるように、別物とするくらいの変更が欲しかった。
[DVD(字幕)] 5点(2005-12-31 00:07:06)
159.  ナショナル・トレジャー
これまた良くも悪くも「消費型娯楽映画」の見本のような作品。まさに「可もなく不可もなし」。  無難なので見ている間はそれなりに楽しめるが、やたら回りくどい割に面白みに欠ける謎解きの過程や、危機感の無いご都合主義的な展開などのおかげで、見終わった後には何も残らない。  製作者側もそれを分かった上で作っているであろう確信犯的なお手軽さ。客観的に見れば、緊張感の無い展開や突っ込み所の多さなどから、とても8点以上付けられるような傑作ではないが、3点以下の駄作ってこともない。まさにここの平均辺りが妥当なところか。  まあ、作りは比較的丁寧なので、家族連れや恋人同士が、「暇つぶし」程度の感覚で見るならお奨め出来ないことはない。が、他にいくらでもこれ以上の作品はあるので、あえてお奨めもしないw。
[DVD(字幕)] 5点(2005-12-30 23:38:34)
160.  ロスト・ハイウェイ 《ネタバレ》 
まさに破綻へと堕ちて行くストーリー展開の酩酊感は独特。倒錯した妄想の世界でありながら、幻想的で陶酔的。「マルホランドドライブ」の原型的作品。個人的にこう言う不可解な雰囲気は大好き。  ただ、さすがに妻殺害後の展開は主人公の「脳内妄想」としか解釈の仕様が無いものであり、まともな説明はほとんど不可能。しかし、そうなると最早どういう演出や展開も許されてしまう訳で、この辺はきちんとした「伏線構築」や「論理的結末」を放り出している手抜きと背中合わせと評されても仕方ないだろう。はっきり言って、単に意味ありげで思わせぶりな演出をしているだけで、最終的にまとめる必要が無いなら自分にも撮れる。  この意味不明な部分も含めて、リンチ作品としての魅力は満載だが、せめて「マルホランドドライブ」くらいには論理的な考察が楽しめる脚本構成にして欲しかった。  序盤のテンポの遅さもマイナス。明らかに無駄に間延びしているシーンが多いので、その辺を編集すれば、あと三十分は短縮できる内容。この手の作品は疑問を持つ暇も無いくらいのテンポが重要。  PS.以前、「タモリ倶楽部」の空耳アワーでやっていた「混じぇて飲んでぇ」の曲がかかったのが笑えた。
[DVD(字幕)] 5点(2005-09-21 19:28:58)(良:2票)
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