141. 抱きたいカンケイ
アイバン・ライトマンらしい軽めでちょっとHなラブ・コメディ。ベタな展開なのでこれといって粗はないのだが、あまり特筆すべきところもない。『ブラック・スワン』とは真逆の可愛いナタリー・ポートマンが観れたのが良かった。ケビン・クラインが出ているとは思わなかったので、意外なサプライズ。 [DVD(吹替)] 5点(2011-09-23 14:13:11) |
142. アンノウン(2011)
《ネタバレ》 観ている間はハラハラドキドキして楽しめるのだが、種明かしの後は「あ~そうだったのか…」としか思わない。良かったところその一、元秘密警察の爺さんが暗殺組織のボスと対峙し服毒自殺するところ。かなり格好良い。良かったところその二、主人公の妻が自分で仕掛けた爆弾を解除しようとして爆死するところ。間抜けだが意外性がある。おかしなところその一、暗殺者集団が揃ってアホ過ぎ。無関係の人間をやたらと殺した挙句、一般人の女性にほぼ全滅させられている。おかしなところその二、主人公も暗殺者の一味だったくせに、仲間を殺した後には何食わぬ顔をしてヒロインと旅に出る。いろいろご都合主義が目立つが、飽きずに楽しめたのは良かった。 [DVD(吹替)] 5点(2011-09-22 20:52:14) |
143. ピラニア 3D
《ネタバレ》 ここまで期待通りにバカをやってくれると、もう手放しに褒めるしかない。とにかく、おっぱい!おっぱい!!おっぱい!!!そして、ち〇この踊り食い!!…って、エロとグロしかないお祭り状態。スペシャルエフェクトはKNBグループなだけあって、かなり本格的。頭カラッポにして楽しめる、夏休み映画の決定版だ。『トランスフォーマー』や『ハリー・ポッター』なんか観てないで、今年の夏は『ピラニア』だ!!!(って、もう秋だよ…) [映画館(字幕)] 8点(2011-09-07 00:16:14) |
144. ギター弾きの恋
サマンサ・モートン扮するハッティがとにかくキュート!ショーン・ペンも相変わらず上手い。ウディ・アレンの演出も冴えているが(偽伝記映画という着想が面白い)、いまいち喰い足りず。サントラは最高です(CD買った)。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-07 00:08:09) |
145. キラー・インサイド・ミー
《ネタバレ》 今どき珍しいパルプ・ノワールの映画化(原作はジム・トンプソン)。主人公のモノローグでストーリーは進むが、彼の行動原理を理解する助けにはならず、当たり前のように行なわれる殺人行為の数々に、観る側の正邪の判断まで揺らいでしまう。演じるケイシー・アフレックは役者としては完全に兄(ベン)を超えたと思う。また、すっかり大人の女優になったジェシカ・アルバと、いつの間にかオバサンになったケイト・ハドソンにも衝撃。 [DVD(字幕)] 7点(2011-09-06 18:18:20) |
146. ランナウェイズ
よくある「バンドやろうぜ!」ものの粋を出ない内容だが、クールビューティのクリステンと下着姿がキュートなダコたんの『トワイライト』コンビの熱演が楽しい。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-06 18:10:35) |
147. ブロードウェイと銃弾
《ネタバレ》 ここでの高評価に水を差して申し訳ないが、いつもの「ウディ・アレン節」があまり感じられず、思ったほど楽しめなかった。隙のない脚本、素晴らしい役者たち、万人受けする内容、と三拍子揃ってはいるが、その完璧さ故の詰まらなさがあると思う。三谷幸喜の作風に似ているのもどうか。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-04 14:42:46) |
148. ハンナとその姉妹
《ネタバレ》 個人的にウディ・アレンの最高傑作。まるで上質な文学に触れたかのような余韻が残る。ページを一枚ずつめくるように展開する、登場人物たちのモノローグ。不意に訪れる笑いと人生の深遠。そこには愛と死と芸術と宗教と…要するに「生きる」ことの素晴らしさが詰まっている。ここまで豊穣な映画には出会ったことがない。ブラボー! [DVD(字幕)] 9点(2011-09-02 16:32:47) |
149. カメレオンマン
フェイク・ドキュメンタリーという形式は当時では斬新だっただろう。ちょっと見はNHKの(本物の)ドキュメンタリーのようで、本当にこんな人物がいたのかと錯覚してしまうほど。また、スーザン・ソンタグなんかが普通にインタビューを受けているのも、作品のリアルさを増している。ヒトラーやチャップリンといった歴史上の人物の映像に、とぼけた顔のウディ・アレンが紛れ込んでいるという画が可笑しい(とは言え、扱っている題材は結構シリアス)。この作品をアレンの代表作と推すファンも多い。 [DVD(字幕)] 7点(2011-08-31 19:02:54) |
150. 地球は女で回ってる
《ネタバレ》 これぞ90年代のアレン映画の集大成。暴露小説の登場人物たちが主人公の作家(アレン)の前に現れる、という一種のファンタジーなのだが、品のないギャグばかりで笑わせてくれる。ピンボケのロビン・ウィリアムスはよく出演したものだ(笑) [DVD(字幕)] 7点(2011-08-31 18:58:27) |
151. ローズマリー(1981)
《ネタバレ》 80年代に量産されたスラッシャー映画の一本。内容はどうってことないが、トム・サヴィーニの神業的特殊メイクが冴える。脳天に長剣を突き刺され白目になるところなんてサイコー(笑)過去の名作ホラー(『サイコ』『キャリー』『13日の金曜日』等)を満遍なくパクっているところはご愛嬌。この調子で『バーニング』や『血のバレンタイン(完全版)』『デビルスピーク』なんかもDVD化されないかな? [DVD(吹替)] 5点(2011-08-29 06:36:12) |
152. ウォール・ストリート
《ネタバレ》 オリバー・ストーン監督は80~90年代にかけて、ギラギラした挑発的な作品を発表してきたが、今世紀に入ってからは人間が丸くなったような気がする。それと共に、本作の実質的な主人公であるゴードン・ゲッコーも、前作に比べ随分と老け込んだようだ。娘を裏切り大金を騙し取るところは痛快そのものだが、その後、孫のエコー写真をちらつかされてあっさり改心するとは、全くゴードンらしくないではないか!その代わりと言っては何だが、ジョシュ・ブローリンが存在感のある悪役を好演している。「復讐」が事の始まりのはずだが、途中からテーマがぼやけてきた感がある。若き証券マンのシャイア・ラブーフがウォール街の魔物に呑み込まれるという展開を期待していたが、結局は家族愛と言う名のハッピーエンドで都合良く締め括られてしまった。前作のヒリヒリした空気感を再現してほしかったものだ。 [DVD(吹替)] 6点(2011-07-30 16:01:44) |
153. 幸せの始まりは
《ネタバレ》 ヒロインのリース・ウィザースプーンが全く魅力的に見えないため(容姿も性格も)、どうして二人の男が彼女を取り合っているのかがよく分からない。肉食系(オーウェン・ウィルソン)と草食系(ポール・ラッド)の対比は面白いが、2時間もダラダラと彼らの三角関係を見せられるのはたまったものではない。ジェームズ・L・ブルックスは好きな監督だったが(『恋愛小説家』は10回くらい観た)、今の時代にはちょっと合わないような気がする。ジャック・ニコルソンは相変わらず巧い。 [DVD(吹替)] 4点(2011-07-27 13:28:13) |
154. ザ・タウン
《ネタバレ》 何かと『ヒート』と比べられる本作だが、あの名作に比べたら小粒感は否めない。しかし、ベン・アフレックの監督としての力量は、前作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』で既に証明済み。今回も安定した演出力を見せてくれる。俳優としてのアフレックはいまいち知的には見えないため(顎が突き出ていていつも口が半開き)、もう少し繊細な演技ができる役者を配すれば良かったのに…。一方、兄弟分役のジェレミー・レナーが抜群の存在感で光っていた。ところで、最後のオチだが、強盗で得たお金をホッケー場建設に充てるって、あのヒロインは一体どういう神経をしているのだろうか? [DVD(吹替)] 7点(2011-07-26 18:47:50) |
155. マンハッタン殺人ミステリー
2時間ドラマ並みの内容ながら、そこはアレン&キートンのゴールデンコンビ。二人の掛け合いが最高に面白い。BGMもお洒落で、アレンのNY愛が感じられる一本。ウディ・アレンの映画は難解とは言わずとも癖のある作品も多いので、本作はアレン初心者にもオススメ。気軽に観れるサスペンス・コメディの佳作。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-21 21:08:58) |
156. 鮮血の美学
《ネタバレ》 80分ちょっとの映画だが、3時間の大作を観た時くらいの虚脱感。別に退屈だったわけではない。全編を通して描かれる不快極まりない描写の数々に、ホラー映画を見慣れた自分でもさすがに気分が悪くなった。脱獄犯たちの凶行を前半たっぷりと時間を割いて描いているため、後半の怒涛の復讐劇が活きてくる。チェーンソーを振り回す父ちゃんも頑張ったが(『悪魔のいけにえ』より先にチェーンソーを殺しの道具にした作品としても知られている)、色仕掛けで犯人を誘いチ〇ポを食いちぎる母ちゃんが凄すぎる! [DVD(字幕)] 7点(2011-07-08 08:11:23) |
157. ウィラード(2003)
ソクラテスみたいな可愛いネズミなら飼ってみたい。CGも使っているのだろうが、ネズミたちの演技が秀逸。オリジナル版も観てみたい。 [DVD(吹替)] 6点(2011-07-01 21:13:46) |
158. デイブレイカー
《ネタバレ》 この世界観は好き。吸血鬼というのはイジりやすい題材なので、たまにこういう変化球も出てくる。ネタバレになりますが、イーサン・ホークが人間に戻ってからは急につまらなくなる。「死なない程度に陽光を浴びれば人間に戻れる」という設定は良いにしても(陽の光には浄化作用があると思うので)、「元吸血鬼の生き血を吸うと人間に戻る」というのはいかがなものか。そんな簡単に人間に戻れるんだったら、誰も苦労しないって。 [DVD(吹替)] 6点(2011-06-16 07:10:55) |
159. リトル・ランボーズ
《ネタバレ》 いやいや、これには泣かされました。『スタンド・バイ・ミー』+『ニュー・シネマ・パラダイス』ですか?これはもう泣かないわけにはいきません。不良少年がリヴァー・フェニックスにそっくりなのも泣ける。老人ホームのジイさんをランボーに見立てて救出するところは爆笑。 [DVD(吹替)] 7点(2011-06-16 06:59:30) |
160. ジャーロ
随所にアルジェントらしさは感じられるものの、やはり70~80年代の全盛期に比べると、切れ味が鈍った印象は拭えない。最近のフレンチ・ホラーくらい突っ走ってほしいものだ。前作(『サスペリア・テルザ』)に続き、日本人を起用してくれたことはちょっと嬉しい。それにしても、エマニュエル・セニエ老けたな。 [DVD(字幕)] 4点(2011-06-15 07:18:17) |