21. 聖なる嘘つき/その名はジェイコブ
戦争を背景とした映画(特にこういう「ドイツ人憎し!」みたいなのは)自体、苦手なのだ。が、嘘肯定人生を歩む私としては、この物語は何とも素敵だ。美しい嘘は、時に甘露である。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-17 17:56:39) |
22. レッド・ドラゴン(2002)
サスペンスとして見るには、まぁ及第。「ハンニバル」と比べれば、上品。「羊たちの沈黙」と比べるのは、酷。ラストシーン・・・三部作の締めとしては、スッキリしてて、スキ。私的にこの三部作は「個々別々の作品」として評価したい、ので、甘め。 8点(2003-08-14 19:48:37) |
23. ラン・ローラ・ラン
《ネタバレ》 冗長になりそう、で、そうはならなかったアイデアは凄く良い。アニメを織り交ぜるアレも、スピード感あって、良い。しかし「カジノ」のオチは、減点モノ。捻りの無い!否、笑うところなのか?全体的には嫌いじゃない作品。で、彼女が叫ぶ時にモノが壊れるのは「ブリキの太鼓」のパロかな?どっちもドイツ映画だし。 [映画館(字幕)] 8点(2003-08-14 19:38:30) |
24. ザ・セル
犯人の彼の精神世界が美しい。美術スタッフに拍手。ん~。個人的には、かなり、スキ。別に怖くも無かったけどな。 8点(2003-04-28 01:12:56) |
25. ファイト・クラブ
画面の隅っこでブラピのヌンチャクの練習シーンが。素敵でした。笑。内容は伏せますが、この手のジャンルの映画を、フィンチャーが撮ればこうなるのか~、と、改めて天才振りを実感。ナイス。 8点(2003-04-11 23:57:21) |
26. アイアン・スカイ
《ネタバレ》 試写会ではブルーノ・ガンツの「眼鏡ぷるぷる」パロディで、会場の三分の二が笑ったらしいですが、恥ずかしながら私も三分の二の部類です。 低予算臭が鼻につき、ちょっと大人し過ぎる印象の本作ですが、社会風刺エンタメとしてはかなり良質だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-05 02:29:16) |
27. 裏切りのサーカス
英国の曇天の下、跋扈するオッサン英国諜報員たちの渋さを、ひたすら堪能できる作品。一煮立ちさせた激渋エスプレッソ・コーヒー(砂糖抜き・茶請けなし)を、何杯もマグカップで飲まされたような気分でした。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-12 07:36:42)(良:1票) |
28. ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
《ネタバレ》 ちょっとテンポがモタついているような気がしますが、面倒くさくもある硬質なミステリを、キチンと丁寧に撮った結果なんでしょうねぇ。ミステリや人物像にピントを合わせてきた脚本が、好印象。 [DVD(字幕)] 7点(2012-08-02 00:27:16) |
29. 13/ザメッティ
《ネタバレ》 参加者を輪にして一斉に始める「ロシアン・ルーレット」という悪趣味な発想が意外と面白い。後ろで狙っている銃に弾が入っていようと、そのまた後ろの銃に弾が入っていて、後ろの銃より先にそのまた後ろの銃が発射されれば…と、考えていくと既存のロシアン・ルーレットルールよりも一層深い物騒なゲーム性が。 そして一番最初の「一発だけ弾を込め13人でロシアン・ルーレット一回戦」を観ていて思ったのが、使用されている銃が六発入るリボルバーと仮定すると83%の13乗…すなわち9.3%で「誰も死なない一回戦」になるという事に気付き、それはそれで勝手にハラハラしていた。 作中の「トルコじゃ42人集まったんだがな」という台詞にも笑えた。42人!熱いな!(悪趣味ではあるが)私も観てみたいと不覚にも思ってしまった。 作品自体はとてもシンプルでハイセンス。特に美術・音楽・配役が素晴らしかった。ゲーム進行役の奇妙なテンションの男の「回せ!もっと回せ!」という機械的な熱さを持った演技がヤバイくらいに面白かった。 ケチをつけるならラストシーンのオチの安易さだろうか。定石といえば定石だがもう一捻りあっても野暮にはならないんじゃないかな?、と。 蛇足ながら思ったのが、私ならその場で一万ユーロくらい使ってボディーガード兼運転手を誰かにお願いするかな。だって家まで安全に帰りたいもの。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-11 01:03:14) |
30. ナンバー23
《ネタバレ》 肝心のオチがA・パーカーの「エンゼルハート」っぽく、新鮮味にかけるもの確かなんですが、中々に面白かった。A・パーカーにしろJ・シューマーカーにしろ社会派といわれる監督がこういうサスペンスを撮るのって、そういう「何か」が、あるんでしょうか。 蛇足ながら、「東京都は23区」って、出てくるかな?と思った(私含む)人は多いはず。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-23 01:11:40) |
31. ラッキーナンバー7
よく練れた脚本と音楽のセンスが、とてもマッチしていて好印象。「ミステリファン」として最後まで楽しめた反面、また「ミステリファン」として重箱の隅を突付きたくなるようなシーンや設定も、少しあったような。しかし、確かな醍醐味はキチンとした良質さをキープしており、見事だと思う。キャストも、派手なようでバランスがとてもよい。オーシャンズのスタッフは見習うべき点じゃないかな? [DVD(邦画)] 7点(2007-10-27 23:48:06) |
32. WE LOVE BALLS!!
ありきたりと言えばありきたりで、中途の練習シーンの弛み感や肝心の試合シーンのチョッとショッぱい感じなんかは正直いんだけど、ドイツというお国柄や「ゲイといっても色々あるんだぜ?」的なチームメイト集めのシーン、音楽のセンス(ハードゲイが集うクラブでのシーンが特に)なんかはイイ感じだし、ソコソコと達成感もこみ上げてきたりもする。ムゲに低評価しにくいカウチポテト・ムービーです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-13 00:53:29) |
33. アフリカへの想い
《ネタバレ》 ドキュメント作品が巧いのかアザトイのか、もヒトツ(ヘリの事故シーンとか、クルーが去るヘリを地上から撮るという発想なんかが)わかり難いレニ作品ですが、ヌバ写真集(←かなり欲しいんですが)にまつわるエピソードや、噂に違わぬ作品に対する真摯さなんかが窺えるあたりを堪能できました。コカ・コーラの看板を見るに思うアフリカに侵食する経済、紛争、内戦、文明、なんと宗教までもが、かつて美しかった「ヌバ」を過去のものへと葬り去られていく、という(とはいえそれを現地住民が悲しいと感じているのか?は、わからないが)寂しさ。殊更、監督にとっては想像もつかないくらいの寂しさなんじゃないかなぁ、と、感じました。…あ~…ですが、ヘリが墜落して肋骨骨折・入院というエピソードが、レニ・リーフェンシュタール伝説に箔をつけたといっても過言ではないでしょう。笑。 [DVD(字幕)] 7点(2007-02-01 00:53:20) |
34. ワンダー・アンダー・ウォーター 原色の海
レニの終生を知ればこの作品は高評価だが、何の予備知識も無けりゃただの美しいスキューバ作品かも?。イヤイヤしかし、監督のフィルムを紡ぐセンスはこういう作品で発揮されると、思うんですが。「レニ作品」という有難さのプラシボ効果なのかもしれないが、しかし、美しい。 [DVD(字幕)] 7点(2007-02-01 00:29:00) |
35. ニーチェの馬
世界の終焉が、こんなみじめであるわけがないと信じたい。 そして、湯がいただけの芋に塩をして食らう時も、そこそこ幸せそうな私でありたい。 あと、邦題に「ニーチェの馬」とつけた配給会社の人には、猛省してほしい。ニーチェ、ほとんど関係ないし。 [DVD(字幕)] 6点(2012-12-31 23:18:54) |
36. アレックス・ライダー
子供向けスパイムービーとして、それなりに楽しめる。とりわけドニー・イェン監修の殺陣が、嬉しい。蛇足だが、音楽担当の「アラン・パーカー」って、「エンゼルハート」の監督と同姓同名のヒト?と、おもった。 [DVD(字幕)] 6点(2009-09-28 03:37:05) |
37. スパイ・ゾルゲ
ドイツもソビエトもチャイナもすべて英語でひっくるめるという乱暴さと「雪辱を雪ぐ」という脚本の日本語感覚の可笑しさ、音楽も良質なのにクドイし野暮い、等々に引っ掛かりを感じた。テーマや時代性も嫌いじゃない作品ではあるが、作品時間三時間強に長さを感じてしまった。本当に面白い作品は長さなんて感じないものだが…。 [DVD(邦画)] 6点(2007-09-05 00:19:27) |
38. 0:34 レイジ 34 フン
《ネタバレ》 物語の状況把握に脚本を頼らないセンスと、ラストシーンの「ホッ」とさせる遣り口ナド、頷かせる所も多々あるんですけど、やっぱしイロイロと空腹感を感じさせる作品なのも事実。地下鉄というロケーションに大した魅力も感じられないし。てか、地下鉄利用客が激減するほどの超恐怖!でもないしなぁ。日本人である私が英国の地下鉄の歴史(確か百年超えてましたっけ?)を踏まえられなかっという点も、あったんでしょうが、ねぇ。英国英国した感じ(ホームレスが若い所とか、何でも硬質で古そうな感じだとか)は個人的にスキなんですけど。 病院(?)にあった鉄琴を演奏する玩具が、一番不気味で怖かったなぁ。 [DVD(字幕)] 6点(2007-03-14 23:04:18) |
39. アンダーワールド(2003)
ガンアクション、設定、美術など、「チープ」ながらも格好良い。美男美女揃いのキャスト(私的に)も嫌味がなく、薄い耽美に終始してしまいそうな内容ながら、クール?だったんじゃないっすかね。で・も・な~・・・どうしょうもない「空腹感」は、誤魔化せないなぁ。 6点(2004-06-17 00:15:27) |
40. 将軍の娘/エリザベス・キャンベル
「レイプよりも酷い罪とは何か?」に気を取られていたので、薄さも感じたが「成る程」とも思えた。ラストシーンも嫌いじゃないなぁ。 6点(2004-03-11 00:56:46) |