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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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1.  エスター 《ネタバレ》 
これも「エクソシスト」みたいな悪霊系かと思いきや、まさかのオチ。ただネタバレが早いので、正体が分かってからは返ってエスターの恐怖感は半減。エスター本人は静かに暮らしたいのか、新しい家族をめちゃくちゃにしたいのか、何がやりたいのかいまいち伝わらなかった。ラストも生死は不明にして、また別の施設で絵を描いている「エスターっぽい少女の後ろ姿」を映してエンドにした方が良かったのでは。エスターとマックスを演じたふたりの女の子の演技力には脱帽。
[インターネット(字幕)] 6点(2017-12-30 01:54:32)(良:3票)
2.  最後通告 《ネタバレ》 
現代の「神隠し」として、十二人の子供が行方不明になるという話。概して「神隠し」とは、子供が自分の「存在理由」を見失っていることに起因するらしいが、そういう意味で、「何か」の問題提起を促すための作品のようだが、なんとなく思わせぶりな雰囲気作りに終始していて、結局、作中では具体的な解決は何もされないまま。「行方不明の謎」で引っ張っておきながら、「解決無し」という終わり方には、途中経過がダラダラしているだけに余計に腹立たしく感じる。  出来るだけ好意的に解釈しても、「子供がいなくなると困るでしょ」、「だから大人がガンバってもっと良い世界を作ろうよ」というような、抽象的な理想論の押し付けにしか思えない。「具体的代案」無くして、そんな事わざわざ言われても、「だからどうした」としか言い様がない。  こんな監督の独りよがりで自己完結的な内容では、伝えたいものも伝わらないのでは?
[ビデオ(字幕)] 0点(2007-06-15 23:46:49)
3.  トゥームレイダー 《ネタバレ》 
「バイオハザード」同様、ゲームは自分でキャラを動かし、謎解きが出来るからストーリーの稚拙さを許容できるのだという事を再確認。  ゲーム版1作目からのファンとしては納得できる内容とは言えない。  確かに、遺跡などの雰囲気はそれっぽいし、アンジェリーナもララ役として見事にハマっている。でも評価出来るのはそれだけ。  映画化する以上、もっとストーリー性を高めて欲しい。敵が人間ばかりなのでアクションにも盛り上がりがない。ゲームファンとして痒いところに手が届かないもどかしさを感じる。リアリティ無視でいいから、動く石像以外にも、もっと古代の怪物のような幻想的な敵を出して欲しかった。   PS.こんな映画を見ているくらいなら、ゲーム版をやっている方がはるかに面白いので、未プレイの人はぜひ一度遊んでみて下さい。難易度は激高ですがw。
[ビデオ(字幕)] 2点(2007-06-12 10:56:41)(良:1票)
4.  アンダーワールド(2003) 《ネタバレ》 
あまり指摘されないのが意外だけど、この作品はヴァンパイアや人狼にまったく「それらしさ」が無いのが致命的。  リアクションは猫や虎みたいに「フーッ!」とか「シャーッ!」って言ってるだけだし、戦闘力や回復力も普通の人間と変わらないようにしか見えないのはいかがなものか?人狼サイドも変身しても外見が怪物に変わるだけで、能力的にスゴイ変化が無い。普通(?)、人狼って言ったら「スピード」が売りでしょう?変身したら、弾丸すら避ける凄まじいスピードで動いて、相手を屠っていくなんて基本でしょう?それなのに明らかにワイヤーで吊られているのが丸分かりの不自然な挙動で、壁をヘッコヘコ走ってくるだけ。カッコ悪すぎ&スピード感無さすぎ。単に、お互い普通に銃を撃ってるだけだし、「マトリックス」程度のワイヤーアクションもCG演出もほとんど無し。  例えば、吸血鬼サイドにしても、ドレスを纏った清楚な貴婦人が、人狼の爪攻撃をすました顔で受け止めたりすれば面白いでしょ?それだけで吸血鬼の凄さが表現できるじゃん。その貴婦人の腕のひと振りで人狼が壁までふっ飛ばされるとかさあ。さらに、その人狼もそのまま壁に爪をつき立ててぶら下がるとか、いくらでも「人外の者共」の超常能力を演出する事なんて出来るのになあ。  こういう最近のアクション映画における、「演出の下手さ」や「分かって無さ」にはウンザリ。  また、人間と吸血鬼の混血に新たな可能性を見出すという設定が「吸血鬼ハンターD」の中途半端なパクリ。元老院のジジイも偉そうな割にマヌケ過ぎる。Dの「神祖」を見習え。ラストの戦闘シーンもあまりにショボい。満月の夜の貴族なら、身体を真っ二つにされても死なないくらいの不死性を持っているはず。ジョジョの「DIO」を見習え。  何にしても、「吸血鬼」を描く際の美意識が薄い。「凄絶にして凄艶な魅力を持った危険な魔物」という基本だけは外してはいけない。  PS.こういう作品を見ると、つくづく日本の漫画の演出レベルの高さが分かる。
[DVD(字幕)] 2点(2007-06-06 14:43:53)(良:2票)
5.  光の旅人 K-PAX 《ネタバレ》 
妄想と宇宙人、どちらに決着をつけても疑問が残ったであろうから、見ている人に解釈を任せるという終わり方にしたのは妥当。その見せ方も絶妙で、「ひょっとしたら…」と思わせる引きの上手さがラストにある。  ただ、「現実を見ろ」という単純なメッセージを込めた作品ではなく、病院の患者達に及ぶ影響が「宗教」や「自己開発セミナー」のそれに近く、彼らの変化は必ずしも患者達の能動的かつ自立的な思考から生じたものではないと言う点には留意すべきだと思う。  つまり、人間にとって大切な事は、「客観的な真実」よりも、「主観としての真実」なのだろう。そこに自己欺瞞があるとしても、その弱さを持つのが人間というものなのかも知れない。問題は、それで前向きになった事をどう考えるかという事と、それを本人が自覚しているかどうか。   また、作品としては全体的にちょっと展開がスローテンポなのがマイナス。謎に関しても、「彼が宇宙人かどうか」という点の検証をもっと徹底して欲しかった。無駄なシーンを編集し直して、時間を短め(90分前後)にしてくれれば飽きずに最後まで見られたはず。  そういう意味で、傑作と言うには、今一歩、何かが足りてない。惜しい。
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-06-01 00:00:17)(良:2票)
6.  クライモリ(2003) 《ネタバレ》 
期待はしていなかったが、まさに予想通りのありがちな殺人鬼ホラー。  他の方のレビューにもあるように、プロットの大枠は、「13金」や「悪魔のいけにえ」辺りの焼き直しであるにも関わらず、始祖を超える要素、超えようとする意欲が何も見られない。  確かに基本的に丁寧な作りではあるが、はっきり言わせてもらえば、ホラーやミステリーといったジャンルにおいて、雰囲気作りや小道具の作り込みなどは、「やって当然」のことでしょ?もし、それすらも出来ていないとしたら、もはや評価に値しないものになっていたろう。  そして、最も致命的なのは、肝心の殺人鬼にジェイソンやレザーフェイスのような「魅力」がまるで無いこと。早い段階でさっさと正体をバラしてしまうのもマイナス。  また、最初から最後まで、あまりにもこの手のホラー映画のお約束と予定調和のパターンにハマり過ぎていて、見ていて苦笑してしまう。  せめて何かひとつでいいから、新しいアイデアや演出を入れて欲しい。こんなマニュアル通りの作り方をしている殺人鬼ホラー映画に価値は無い。
[DVD(字幕)] 3点(2007-05-27 21:09:53)
7.  ジーパーズ・クリーパーズ 《ネタバレ》 
要するにまともなホラー映画ではなく、意図的にB級を狙ったバカ映画。  都市伝説を元にした導入は不気味で期待させるが、あのアメコミ調の悪魔(?)みたいなのが出てきてからは、姉妹とのモンスターコントのような様相を呈していく。当然、ホラーとして真面目に見られるようなものではない。  作中で姉が弟に「ホラー映画でバカな行動して殺されるヤツがいるけど、あんたがそうよ!」みたいな事を言うが、そのセリフも含め、姉弟の明らかに確信犯的なバカっぷりに、怒りを通り越して呆れて、さらに一周して腹が立ってくる。  とにかくあんな安っぽいモンスターをまともに出してしまうところが監督の感性によるものか分からないが、個人的にこういう中途半端にフザけているようなB級ホラーは好きになれない。
[ビデオ(字幕)] 1点(2007-05-27 18:47:03)
8.  パーフェクト ストーム 《ネタバレ》 
嵐や津波の演出はスゴイ。でも評価できるのはそれだけ。  実話を元にしているリアリティとか、自然の猛威とか以前に、基本的に映画として面白くない。上映時間のほとんどが延々と嵐に翻弄されるシーンなので、さすがに見ていて飽きる。酔いやすい人は注意。実際、ビデオで早送りにして見ても、内容は充分過ぎるほどに伝わる事を考えれば、いかに展開に乏しい作品か分かるというもの。  状況が状況なので、ただただ嵐に翻弄されるだけの展開に「極限状況下の人間ドラマ」が描かれるヒマすら無く、その上、乗員全員死亡という救われないオチに暗澹たる気分になる。いくら生活のためとは言え、死んだら元も子もないだろ。
[ビデオ(字幕)] 3点(2007-05-20 23:45:56)
9.  ゴスフォード・パーク
この監督さんは群像劇として有名らしいが、何十人も登場人物を出演させて、どうでもいいダラダラとした会話を聞かせるのが群像劇というものなの?「どんなジャンルでも、映画は観客ありきのエンターティメント性を備えているべき」と思っている自分にとっては、こういう高尚な主張を押し付けられるような「文学的作品」は全く合わない。  金持ちのパーティという舞台設定はいいとしても、とにかく登場人物が多すぎてワケ分からん。感情移入どころか、人物整理もままならず、観客をほったらかしのまま話が進む。まさに「見知らぬパーティ」に紛れ込んでしまったような疎外感が非常に不愉快。  自分にとって「感情移入出来ない」という事は、「物語にも没入出来ない」という事。そのくせ序盤から語られる事の多くは、「誰々が婿養子になった」だの、「誰々はゴマすりだ」といったような、こちらにすればど~でもいい、メイドや執事のグチや、金持ち連中の噂話や仕事話ばかりで、もう聞いていてウンザリ。「ディテールの積み重ね」と言うが、こんな下らない話はいくら積み重ねても、それは「どうでもいいものの積み重ね」にしかならないと思う。  ストーリーは1時間近く経っても特に何の事件も起こらないまま、つまらない会話がダラダラと続くだけ。基本的に外部との接触が出来るため、閉鎖空間特有の緊迫感も無い。  仮にミステリーとして見ても、登場人物が多すぎるため、「いつ」「どこで」「誰が」「何をしていた」という正確な情報が把握出来ない(もっともそんな情報から論理的に結論を導けるような脚本構成にはなってないが)。  かと言ってドラマとして見ても、「群像」形式であるため、必然的にひとりひとりの人間描写が薄っぺらくなり、「誰が」「どういう動機で」殺人を犯そうが、見ているこっちにしてみたら、「あっそ」という程度の感覚しか持てない。実際、真犯人も別に意外性がある訳でもなく、動機もありがちだし、おまけに暗い。  上流階級と下層階級による社会構成の危うさとか、それにより齎される悲劇とか、そんな問題提起は自分にとってはどうでもいい事。 大昔の文学じゃあるまいし、自己満足的な社会批判をする前に、もう少し観客を意識した映画作りをしてくれ。
[映画館(字幕)] 0点(2007-05-16 02:07:22)(良:1票)
10.  コンスタンティン 《ネタバレ》 
「悪魔と天使の対立」とか、「悪魔や妖怪を退治する闇の始末人」と言う陳腐な設定を、何の工夫も無く、そのまま使っている地点でセンスが無い。タバコと酒で身を持ち崩している、やさぐれたダークヒーローというのも、ハードボイルドの私立探偵などによくあるキャラだし、特に新鮮味は無い。むしろ完全無欠のヒーローよりも「何らかの欠点を持っている」というのはキャラ作りのお約束。  また、神や悪魔絡みのストーリーの大仰さに比べ、見せ方のスケールが小さく、結局、主人公の周囲でゴタゴタしているだけで、こじんまりとしてしまっている。時間的な制約もあるから仕方ないが、敵にも味方にも魅力的なキャラが出てこないので、相対的に主人公のキャラにも深みが出ていない。  敵対する悪魔(悪霊?)も人間の作った武器であっさり倒されたりするので、「此の世ならざる者」の迫力や恐ろしさが感じられない。相変わらず「悪魔祓い」と言えば「聖水」というのもワンパターン。  まして大天使ガブリエルや悪魔王サタンまで出しておきながらあの扱い。見た目に威厳や迫力が無いし、言う事、やる事もショボすぎ。本来あのレベルの大天使や大悪魔に人間風情が、戦闘力でも知性でも駆け引きでも、太刀打ち出来るわけないがな。あまりの霊圧で見た途端、金縛りで動けなくなるとか、反吐を吐くとか、時間を止められるとか、一睨みで武器を消滅させられるとか、色々と「格の違い」を表現する事って出来るじゃんよ~。  まあ何にしても、悪魔や魔物と戦うダークヒーローと言えば、やはり日本の漫画で「デビルマン」や「ベルセルク」などの傑作を見てしまっているから、どうしてもこの程度の作品では物足りない。戦闘シーンの迫力やセンスで言えば「バスタード」なども凄い。 
[DVD(字幕)] 3点(2007-05-15 11:08:10)
11.  DEAD END デッドエンド<TVM>(2003)
私の経験上、「序盤の15分間」がダラダラしている作品は、たいてい駄作だったが、まさに悪い予感が的中した作品。今後のストーリー展開や人物設定の説明を兼ねつつ、観客を魅了し、物語世界に没入させるべき、最も大事な導入部分で気を使えないような監督の作品が後半面白くなるはずがない事を証明している。  四人の女優も中途半端なキャラで、言動に個性が無く、見た目の魅力にも乏しい。ストーリー自体あって無いようなもので、古臭いとか凡庸とか言う以前の問題。いちいちオムニバスっぽく撮っている必然性も感じないし、展開がぶつ切りなのでテンポが悪くなっているだけ。カメラアングルやカット割にも工夫が無く、見ていてイライラするほど退屈。  監督さん、映画を撮る前に、もっと「観客を魅了する演出とは何か」という事を勉強しなさい。もっともセンスさえあれば、経験の有無に関わらず、嫌でもこんなヘタクソな作品にはならないので、もともとこの程度の才能しか無いってことでしょうけど。  それにしても、新企画の第一弾にこんな駄作を平気で持ってくるとは…。これでは今後に期待したくても無理な話。
[ビデオ(字幕)] 0点(2007-05-03 08:36:09)
12.  ザ・セル
「殺人犯人の精神にダイブする」というSF的アイデアは、もっと上手くやれば絶対に面白くなったはず。それなのにビジュアル的な表現にばかり気を取られて、肝心の本質的な部分をおざなりにしてしまった印象。犯人の精神世界での「謎解き」のようなものが中心になれば良かったし、見る人はその辺のアプローチを期待してたんじゃないかな。はっきり言ってミステリーとしても、サスペンスとしても、SFとしても中途半端で薄っぺらい。
[ビデオ(字幕)] 3点(2007-04-17 12:54:23)
13.  チャーリーズ・エンジェル(2000)
頭をカラッポにして見るべき「おバカ映画」だとは思いながら、その内容のあまりの中途半端さに閉口するのみ。娯楽作品としても、アクション映画としても、おバカ映画としても、それぞれに「徹底感」が無いんだよな~。  ストーリーなんてあって無いようなものだし、かと言って売りであるはずのアクションシーンもワイヤーで吊って高くジャンプして蹴るか、ぐるぐる回ってるだけの安易さじゃ、面白くもカッコ良くもない。これなら「マトリックス」の方がビジュアル面の見せ方に関してはまだマシ。  どうせ娯楽作品として作っているんだから、もっと演出面を工夫したり、おバカなアクションに徹するとか、何かこだわりは無いのだろうか?こういう最近のハリウッドアクション映画ほど見ていて歯痒いものは無い。   最新技術を使った視覚効果も、使う側に演出センスが無いと返って安っぽさや不自然さが際立つという見本。  唯一、エンジェルたちに美人ではなく、あえて個性的な顔立ちの女優を配した英断は評価できる。これで三人が三人とも美女だったら、どうしようもない作品になっていたはず。
[ビデオ(字幕)] 2点(2007-04-15 17:15:12)(良:1票)
14.  ボーン・アイデンティティー 《ネタバレ》 
全体的に無難にまとまってはいるが、特にこれと言った工夫も盛り上がりもないまま終了、という感じで面白くなかった。  早くも序盤から主人公の「正体」が判明してしまうため、記憶喪失という設定の必然性が無くなり、観客も一緒になって謎を解いていくという醍醐味が失われてしまっている。  そのくせ説明不足で杜撰な展開が多いため、ストーリー自体は単純にも関わらず、初見では話が分かりにくいのもお粗末な限り。  ヒロインの言動にも一貫性が無く、その存在意義は薄い。恋愛ドラマに至る心のやり取りも無いのに、無理やりラブシーンを見せられるのには閉口した。サスペンス性も弱く、アクション映画としてもつまらない、どっちつかずで中途半端な作品。  とにかく個人的にマット・デイモンにはまったく魅力を感じない。
[ビデオ(字幕)] 3点(2007-04-13 17:29:58)
15.  ハリー・ポッターと秘密の部屋 《ネタバレ》 
<原作未読・映画版のみの評価です>  前作同様、金も手間も掛かっているだけに、架空の魔法世界の表現は素晴らしい。しかし、肝心のストーリーやハリー達のキャラ造形のお粗末さも前作同様。各事件の描き方がぶつ切りで、ストーリー展開から見たら、必然性のないエピソードが多すぎて、話が散漫でまとまりがない。原作も前作も見てない人が、今作から見たら意味不明な部分が多いだろう。  また、相変わらずハリーは自分の才能だけで敵を倒してしまい、本当に大事な場面での仲間たちの活躍はほとんど無し。ハリーにどんなに才能があっても、「やっぱりひとりだけではダメなんだ。みんなの力が必要だ」という展開があるべきだろう。はっきり言って「少年少女たちの努力と成長の物語」とは到底言えないお粗末な内容。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-04-12 13:45:33)
16.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 
いくらこれが戦争という現実に直面した無力な人間の姿だとは言え、人としてその生き様には何物も学ぶべきところが無い。「生きる事」は、単に「死なない事」とは違うはずだ。人間は生と死に意味を見出そうとするからこそ、本能だけの動物とは決定的に違うのであり、そこに人間としての「尊厳」や「価値」もあるのではないだろうか。 通常の反戦映画とは明らかに違うベクトルから戦時中の事実を描いたものであるとは言え、そこに「生き延びた」という事実以上の教訓を見出すことは難しい。後に何かを成す為に「今を生き延びる」というのは分かる。だが生き延びることよりも価値ある「何か」を見出すことも重要なのではないだろうか。それこそが宗教や道徳では答えの出ない「生きる意味」に通じるのではないだろうか。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-04-10 13:18:34)
17.  ブラック・ドッグ 《ネタバレ》 
いかにもアメリカ映画っぽい大味な脚本で、突っ込みどころやご都合主義は多いけど、あまり気にならないのは不思議。  悪役以外、登場キャラも全員憎めないし、基本的にハッピーエンドだから気持ち良く見終われる。  ただ、ラストでレッドが早速脱走してくるというプチどんでん返しは完全に蛇足。どうやって逃げてきたんだ。と言うか逃がすなよw。  それとタイトルの「ブラックドッグ」が内容とほとんど無関係というのもお粗末。ストーリーの重要なポイントに絡ませる事は出来たはずだから、その辺に拘らない(拘れない?)監督のセンスの無さが、この作品全体を安っぽくしている要因かと思う。  まあ、さすがに二度は見れないけど、何とか暇つぶし程度にはなるレベル。
[地上波(吹替)] 4点(2007-04-09 17:58:41)
18.  es[エス](2001) 《ネタバレ》 
「極限状況下における人間の精神の弱さ」や「自己中心的な人間性の露呈」というテーマは分かるけど、これはあくまでも、きちんとした監視下にある「実験」だという事はみんな認識した上でやっているわけでしょ?  外部との物理的接触が完全に断たれた「本当の閉鎖空間」ではない訳で、わずか数日で、あんな問題を起こしたらどうなるかも分からないほど狂うなんて、ちょっと考えられない(まして看守役の男は毎日家に帰っているんじゃなかったっけ?)。現実の実験をもとにしているとは言え、理性を失って狂っていく過程は映画的な誇張や脚色が多分に入っていると思う。だいたい、こんな短期間にいちいち人間性がマイナス方向に激変してたら、刑務所に限らず、抑圧的な上下関係のある組織はほとんどすべて成り立たないでしょ。別に性善説や性悪説を持ち出すまでも無く、人間性の本質が弱いものだってのは、誰でも分かってる事だしね。   もしこれが事実そのままだとしたら、それは「人間には誰しも抑圧された凶暴性があり、環境次第で善にも悪にもなる」とかじゃなく、単に「暴走した看守役の男の人間性に問題があった」というだけのこと。この微妙なところを見誤って、「罪を憎んで人を憎まず」みたいな発想に行くとちょっと危険。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-04-09 17:57:51)
19.  レッド・ドラゴン(2002) 《ネタバレ》 
以前にビデオで見た時は、無難にまとまっているだけで、特徴の無いサスペンスホラーだなと思ったけど、改めて見てみるとそれなりに良く出来ている作品だと思い直した。  「羊」の続編でありながら、時系列的には前段階のエピソードとして無理が無く、今作が初見の人にも分かりやすいストーリー作りに好感が持てる。  子供時代のトラウマが根底にあるという犯人のキャラ造形はありがちで、身も凍るような異常さも美学も備えてはいないが、その分、リアリティがあり、レクター博士と刑事との三者三様の思惑を秘めた絡み具合がなかなか面白い。  傑作とは言い難いが、あのヒット作の続編という難しい位置付けでありながら、万人が楽しめるようなバランスの取れた佳作。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-03-30 16:34:40)(良:1票)
20.  隠された記憶 《ネタバレ》 
DVDのインタビューで監督さん本人が解説しているように、基本的に「解釈お任せサスペンス」であり、そういう意味で評価が難しい作品。  ビデオを送ってきた人物が誰かという「謎解き」は本質ではなく、それは見る人にとって誰もが共感しやすい「自分の過去や罪にどう向き合うか」というテーマの表象なのだろう。  そのため、より見ている者が自分自身と対話しやすくするため、意図的に抑えた演出やカメラの長回しなどが多用されている。事実、見ている間、「こんな風景ってどこかで見たな」とか、「こんな状況なら自分ならこう言うのに」などと、登場人物と自分をダブらせながら見てしまった。こういう感覚は久々。  ただ、全編に亘って「ビデオの送り主は誰で、その目的は?」というミステリアスな謎掛けで引っ張っているだけに、その解釈を観客に丸投げしてしまうオチは、はっきり言って手抜き一歩手前と言わざるを得ない部分もある。そういう意味では本格ミステリーなどと比べれば、お手軽な作りと言える。  あえて解釈すれば、主人公の生家を知っている事やニワトリの首の絵などから、明らかに少年時代の出来事を知っている人物であるのは間違い無いはず。とすれば、あんな大昔の、しかも二人しか知らないはずのエピソードを知っていて、かつ、それを恨みに思っている可能性がある人物は、あの養子にしていた少年以外にいない訳で、さらに二人の「室内」でのやり取りまで隠し撮りされている以上、まったくの「第三者」が忍び込んでやっていたという可能性は、現実問題としてまずあり得ないだろう。それに加え、ラストシーンを見るに、父親に聞かされた過去の愚痴などから、彼(自殺した男)の息子が今回の行動を起こしたと解釈するのが一番妥当に思える。  まあ「解釈お任せ」という逃げ道を用意して、始めから伏線の回収を放棄している作品である以上、どうしても傑作とは言い難いが、見ている間は退屈しなかったし、それなりに考えさせられる作品として一度くらいは見ても損は無いと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2007-03-19 16:15:12)
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